【曲目】Reflections / My Girl / (They Long To Be) Close To You / Touch Me / Up On The Roof // (You Make Me Feel Like) A Natural Woman / (Sweet Sweet Baby) Since You’ve Been Gone / Make It With You / The Sun Ain’t Gonna Shine Any More / Hey, Girl
ぐっとソウルっぽさを増した69年のアルバム。「By The Time I Get To Phoenix」などではシルキーなストリングスでバラードに仕立てるなど、ジャズシンガーらしいムーディーなアプローチも共存。それがまた現代の耳にはスリルにもなってます。ファンキーな「Got It Together」を作曲しているチャールズ・W・レイニーって、あの名ベーシスト、チャック・レイニーのことなんですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Son Of A Preacher man / By The I Get To Phoenix / Mr.Walker It’s All Over / I made You This Way / Almost Persuaded // Got It Together / Make The World Go Away / Husbands And Wives / Little Green Apples / Trouble In Mind /
彼らにとっては2枚目のサントラ仕事。前作「What's Up, Tiger Lily?」と違って、こちらでは出演はしていません。インストも含め、ジョン・セバスチャンの音楽性がバンドからソロへと移り変わる狭間期であることがよくわかります。ソロでもリメイクされるタイトル曲(2ヴァージョン収録)や「Darling, Be Home Soon」そしてインスト「エイミーのテーマ」など名曲収録。映画はフランシス・コッポラの初期監督作でした。.
「Mas Que Nada」最高! ヴォーグスよりもソフトロックな感じで、ハプニングスより弾けてる。オジサン風ルックスでありながら、この溌剌さ。本作はタイトル曲が有名ですが、「Mas Que Nada」の強力さにも一票を。バックのアレンジがしっかりしていて、サウンドも若々しい! “アーバーズでまず一枚”なら本作です。「Just Let It Happen」や「Dreamer Girl」にはポップス・ファンもため息。.
収録曲・データ
【曲目】Just Let It Happen / When I Fall In Love / A Symphony For Susan / Mas Que Nada / A Day In The Life Of A Fool / You Are The Girl // Dreamer Girl / Open A New Window / My Foolish Heart / Love Is The Light / So Nice
ジャズ、ポピュラー、ソウルのジャンルを超えて若々しい魅力を放っていた60年代のナンシー・ウィルソン。彼女の魅力を、有名スタンダードソングにこだわらず、当時の公民権問題で揺れるアメリカの人々の社会意識に触れる曲でまとめたアルバムです。ファンクともいえるほどかっこいい「Peace Of Mind」をぜひ! ベースが暴れまくる「Out Of This World」も!.
同じグリフォン・プロダクションに籍を置いていた時代の共演アルバム。当時リリースされたときは、ジャズ・プレイヤーとしてのフィル・ウッズに焦点が当たっていたため、正当な評価を受けていない一枚だと思います。ルグランのふくよかで機知に富む70年代オーケストラとの、素敵な混じり合いを「We've Only Just Begun」でご堪能あれ。美しい「月の光」(ドビュッシー)も。.
必殺の頭脳派メロディメイカー。卓越した音楽ドラマ作りの技にさらに磨きがかかってきたアルバム。くぐもったグルーヴがグッとくる「Deco Lady」や「Brass Knuckles」が今の気分でしょうか。やや地味な評価を受けがちな作品だですが、歌詞も含めての彼の凝りようはハンパじゃないです。ビートルズ「抱きしめたい」へのアンサーソング「I Don’t Want To Hold Your Hand」も注目。.
収録曲・データ
【曲目】Too Scared To Sing / Brass Knuckles / You Burned Yourself Out / Deco Lady / I Don't Want To Hold Your Hand // Rifles And Rum / Studio Musician / Everything Gets Better When You're Drunk / The Man Behind The Woman / The Place Where Failure Goes
【曲目】Hungry Of Love / Downtown / Festival Time / A Child’s Prayer / Lobely One / Blueberry Hill // I’m Satisfied / People / OL’Man River / Joy Road / Everybody Loves A Lover
「Tighten Up」のアーチー・ベル&ザ・ドレルズも、すっかり成熟した70sフィリーソウルに。A-1「Let's Groove」のイントロでは、懐かしの「Tighten Up」調の煽りMCが登場。気分を盛り上げてくれます。サヴァンナ・バンド風のメロウ・ノスタルジアが効いた「I Could Dance All Night」が火照った体に染み渡ります。.
元シャドウズの名ギタリスト、ハンク・マーヴィンが、ジョン・ファーラー、ブルース・ウェルチらとのSSW的な活動後、再びギタリストの本道に帰って制作した70年代型インスト・アルバム。ギターの音色を幾種類も使い分けながらのモダンな快演。軽いボッサ・ディスコにアレンジされたスティーヴィー・ワンダー「Bird Of Beauty」や「Ebb Tide」がメロウで最高です。.
収録曲・データ
【曲目】New Earth / Bird Of Beauty / Have You Never Been Mellow / Thunder Thumbs And Lightnin Licks / St. Louis Blues // Flamingo / I’ve Got You Under My Skin / Silvery Rain / Syndicated / You Are Everything / Ebb Tide
なんとなくイカさないジャケですが、聴いてビックリ。ヴィブラフォンをメインにしたジャズ・コンボ。全曲クルト・ワイルで統一というコンセプトが新鮮です。ハイスピードでグルーヴする「Speak Low」に仰天。「This Is New」や「A Rhyme For Angela」にはブラジリアン・テイストが。ラストの「September Song」はフュージョン風味のリズムの刻みすら。掘り出し物だと宣言します。.
70年代に活躍したTV俳優の、洗練されたMORヴォーカル・アルバムです。ジェイ・グレイドン全面参加、プロダクションにフランク・デイ(ハワイでクラッシュなどを手掛けます)。まずは最高のブリージー・シティポップ「At Last You Could Have Said Goodbye」はどうですか? 「My Eyes Adore You」の極上カヴァーや、タイトな4ビートでジャジーにきめた「Satisfy Me One More Time」がここに入ってるなんて、ジャケからは想像もつきませんよね。.
収録曲・データ
Leave It To Love / You Set My Dreams To Music / Satisfy Me One More Time / Rock Me Away / My Eyes Adored You // You're All I Need / I Got Love For You Ruby / At Least You Could Have Said 'Goodbye' / One More Time / Nights On Broadway
彼らの大ヒット「ジュディのごまかし」は全米ナンバーワンになっただけでなく、ドイツ、スイスでも1位を獲得。ガレージっぽい不良っぽさに、ブラスも加わるポップ性がポイントで、日本でもダイナマイツもカヴァーするなど、GSバンドにも好まれてましたね。NRBQのアル・アンダーソンが在籍したワイルドウィーズのヒット「No Good To Cry」のカヴァーも収録。.
【曲目】Makin’ Whoopee / It Could Happen To You / When I Fall In Love / It’s A Blue World / They Can’t Take That Away From Me / One For My Baby // Angel Eyes / Love Is Here To Stay / The More I See You / A Stranger In Town / Two Sleepy People / Learnin’ The Blues
オランダの美人ヴォーカリスト、アン・バートンのバックを務めて有名になったピアニスト。リリカルなピアノのタッチで日本では高い人気を誇ります。ジャズ・スタンダードのみならずビートルズやソウル・ミュージックなど偏見のないレパートリー選択も人気の秘訣です。ジャズワルツな「With A Little Help From My Friends」など、ヒンヤリと知的ですし、タイトル曲のリリカルさは泣けます。.
収録曲・データ
【曲目】When A Man Loves A Woman / With A Little Help From My Friends / She’s Leaving Home / Mercy, Mercy, Mercy / My Funny Valentine // A Whiter Shade Of Pale / Willow Weep For Me / Once Upon A Summertime / ‘Round Midnight / Waltz For Debby
ギター1本の伴奏で始まる「And I Love You」なんて、泣けちゃいます。ニュー・クリスティ・ミンストレルズやバック・ポーチ・マジョリティなど誠実なモダンフォーク・コーラスグループを率いてきた実力派。こんなにナイーヴで魅力的なSSW作品を残していたなんて。似たような立場だったチャド・ミッチェルのソロはもうちょっと幽玄とした感じでしたが、こちらは優しい陽光を感じさせます。少しずつ暖かくなってくる季節に聴きたい。.
【曲目】It’s Not Unusual / For Your Love / I’ll Never Find Another You / A Ticket To Ride / All Day And All Of The Night / (I Can’t Get No) Satisfaction // Sunshine, Lollipops And Roses / Little Things / (I Think I’m) Goin’ Out Of My Head / Cast Your Fate To The Wind / Tired Of Waiting / Ferry ‘Cross The Mersey / What’s New Pussycat?【Drums】Hal Blaine, Earl Palmar【Bass】Cliff HIlls【PIano】Ray Sherman....
バリバリのロックンローラーと、ひとり宅録狂という相反する側面を持つデイヴ・エドモンズ。ロックパイルを率いていた時代のソロは、その両面のバランスがほどよく取れていて快感。「It's Been So Long」はブリンズレー・シュウォーツ時代のイアン・ゴムの名曲ですね。あと、この時期、彼はストレイ・キャッツをプロデュースしてるので、彼らもゲスト参加。.
ブリティッシュ・フォークとプログレの中間で語られるバンドですが、これが素晴らしい。柔らかくて青く甘酸っぱいSSW〜ソフトロックが詰まったA面にノックアウト。UKではVertigoという強者レーベルからのリリースですが、USではDunhill。むしろDunhillの方が相性がいいようにすら感じます。とりあえずA-1「Going My Way」そしてソフトなグルーヴを刻むAラス「Airport Song」に酔ってください。B面は四季をテーマにした組曲で、これも難しいものではなく、ドリーミーな世界が広がっています。.
アルゼンチンのジャンゴ・ラインハルトとの異名を持つギタリストのSP音源を集めた好編集盤。アナログで聴ける音源は限られているため、戦前SPをコンパイルしたOld Masters盤は重宝します。指力、歌心ともにジャンゴに負けず劣らず。洒落心という点では、ひょっとしてこちらに軍配が上がるかも。「Swingin' On A Star」など楽しい名曲中心の編集。不意に飛び出す小唄やスキャットにも悶絶。.
ボビー・ウーマック、チャーリー・ワッツ、イアン・マクレガン、ニッキー・ホプキンス、カーマイン・アピスら豪華メンバーがバックアップした1981年作。メンフィスソウル+AORな「Fountain Of Love」最高ですね! 傑作セカンド「Now Look」お好きな方はぜひ! ストーンズのメンバーとしても定着した時期ですので、もちろんロックンロールナンバーもバッチリです。.
収録曲・データ
【曲目】1234 / Fountain Of Love / Outlaws / Redeyes (Instrumental) / Wind Howlin' Through // Priceless / She Was Out There / Down To The Ground / She Never Told Me
Produced by トニー・ハッチ。イギリスで録音されたライヴ盤で、当然発売もイギリスのみ。エレピを用いた70’sなグルーヴを持った冒頭の「It's Impossible」から盛り上がってしまいますが、なんといっても極めつけはファンキーに決めた「You Are The Sunshine Of My Life」! 徐々にテンポアップして最高のビッグバンド・グルーヴを聴かせてくれます。しっとりとしたナンバーでのいやらしさのない色気もいいですねぇ。.