アメリカを代表するおしどり夫婦。アルバムが多すぎるのでどれから買うか? 60年代ビッグバンド風なら、「The Honeymoon Is Over」はどうですか? ジャッキー・パリス&アン・マリー・モスのキラーなヴァージョンもおなじみ「I Believe In You」や、「Come Back To Me」など、ビッグバンドの醍醐味を活かしたきらびやかなナンバーが多いのでオススメです。.
収録曲・データ
【曲目】Mame / Sunrise Sunset / Walking Happy / I Believe In You / The Honeymoon Is Over // Cabaret / Old Fashioned Wedding / Come Back To Me / Together Forever / The Curtain Falls
ひとりルビー&ザ・ロマンティックスというか、独特のメロウな歌声でミディアムテンポのポップソウル名曲(「Hello Stranger」)などを残した彼女。自身も優れたソングライターなのですが、このアルバムでは全曲他人の曲。シルキーなボサノヴァやマイルドなポップスが詰まってます。ゴフィン&キング作「Don't Forget About Me」にキュンとします。.
収録曲・データ
【曲目】 It’s Magic / The Shadow Of Your Smile / Let It Be Me / Quiet Nights / Since I Feel For You / Don’t Forget About Me // I Only Miss Him When I Think Of Him / Yesterday / He’s So Bad / A Taste Of Honey / Sorrow / Who Can I Turn To ( When Nobody Needs Me )
フォーク・シーンとの深い関わりから論じられることの多い彼女ですが、60年代のソロ作はどれもジャジーでブルージーなヴォーカル作品。本作はその中では、選曲やアレンジ面も含め、もっともポップ要素が強いといえるかもしれません。バカラックの「Any Day Now」で幕開けするというのはかっこいいです。フレッド・ニール「The Other Side Of This Life」「Just A Little Bit Of Rain」も採り上げています。4ビートでスイングする「Feeling Good」忘れずに!.
【曲目】Where Am I Going / Free Again / Everything In The World I Love / When The Sun Comes Out / Walking Happy // The Beat Goes On / In The Dark / If You Go Away / Come Rain Or Come Shine / Come Back To Me / That’s Life
60年代から端正な歌声と美貌で人気の彼女。70年代にも聴き逃せないアルバムを残しています。ゴージャスな「Ain’t No Mountain High Enough」は語りを交えた構成がドラマチックな度合いをさらに増していますね。ランディ・ニューマンやジミー・ウェッブの曲をそっとしのばせているのもいい演出です。.
素敵なジャケット! ソウルフルで華やかな彼女の魅力をいらすとで上手くとらえていますね。黒人らしい情感とジャンプ力、加えて深い表現力。それらが解き放たれた傑作アルバムです。アップ・ナンバーが気持ちよくて、こんなに歌えたら本当に最高でしょうね。バックのアレンジもツボを押さえてます。あえて一曲選ぶなら「The Song Is Ended」かな。踊れて切なくてスキャットも最高で。.
収録曲・データ
【曲目】September In The Rain / Walkin’ By The River / East Of The Sun / I Could Make You Mine / It’s You Or No One / High On A Windy Hill // My Heart Beats Like A Hammer / The Crazy Things We Do / Some Days It’s Monday / The Song Is Ended / Good-bye / Love Walked In
【曲目】I Can't Give You Anything But Love / Go Away Little Boy / He Was Too Good To Me / But Not For Me // It's Easy To Remember / You've Changed / The Good Life / In The Wee Small Hours Of The Morning / Sunny
最高にスウィンギーなソウルジャズ・コーラスを聴かせるファースト。スピード感溢れる「Cloudburst」(ランバート、ヘンドリックス&ロス)や、ブレイクビーツ的スリルに満ちたニューオリンズ・ファンキーな「Yes We Can Can」(リー・ドーシー)は、やっぱり最高! 7分間をスキャットで押すルーディな「That's How I Feel」も圧巻です。.
収録曲・データ
【曲目】Yes We Can Can / Cloudburst / Jada / Old Songs / Naked Foot // That's How I Feel / Sugar / Pains And Tears / Wang Dang Doodle
ポーランドの女性シンガー、ルチア・プルスのサード・アルバムです。バックにポーリッシュ・ジャズの強者たちを従えて、スウィング・ジャズやボサノヴァを軽やかに、ときに囁くように歌います。ひんやりとした感触に惹かれるサンバ・ビートの「Cos Nie Tak」が出色。どこかで聴いたような美しいボサノヴァは、ポーランド人ギタリスト、ヤヌス・ストロベルによる書き下ろし曲で、彼が多くの楽曲のアレンジを手がけています。.
【曲目】Little Jazz Bird / The Wine Of May / There’s A Lull In My Life / I’ll Only Miss Him When I Think Of Him / How Is Your Wife / Self Defence Waltz // Cliches / Spring In Manhattan / Songbird / Our Love Rolls On / When The End Comes
83年の「Good Girl」が「サバービア2000」に取り上げられ、一躍、新しいリスナーからも注目を浴びた女性ジャズ・シンガー。実は彼女はチャーリー・パーカーの娘でフィル・ウッズの親戚! 本作でもマル・ウォルドロン(p)エド・シグペン(ds)アイズラ・エッキンジャー(b)を迎えて、クールな色気のある歌声を聞かせます。ジャズ・ボッサ「Singing Dancing (On My Way)」をぜひ!.
アメリカで初のトップ30ヒットとなった「It Must Be Him」を含む67年のオリジナル。オーストラリアでヒットを放ったとはいえ、なかなか本土アメリカで芽がでなかった彼女は、この作品をきっかけに大きくステップを踏み出すことに。丁寧な歌唱に好感。このUK盤はアメリカ盤とはジャケット・デザイン、曲目もまったく違う仕様。それまでイギリスで未発売だったボッサ・アルバム「Intimate Excitement」などからの曲も加わり、随分趣が違います。上品な女性像を求められたアメリカ盤と比べ、UK盤での印象はもっと洒落た感じ。.
収録曲・データ
【曲目】It Must Be Him / None But The Lonely Heart / Her Little Heart Went To Loveland / Laia Ladaia (Reza) / Look Again / Forget You // Cuando Caliente El Sol / How Does The Wine Taste / Should I Follow / May I Come In / Toys / San Francisco
記念すべきデビュー盤。プロデュースはシカゴソウルの後見人カール・デイヴィスと、彼女の旦那さんであるユージン・レコード。「The Look Of Love」などのバカラック・ナンバーもロマンチックで良いのですが、やはり旦那絡みのポップ・ソウルが最高。ヴィブラフォンとブラスが切なく揺れるA5「I've Got You Baby」隠れ名曲ですね。.
収録曲・データ
【曲目】What The World Needs Now Is Love / The Look Of Love / The Old Matchmaker / Come And See Me Baby / I've Got You Baby / Love Makes A Woman // Please Sunrise, Please / Your Sweet Loving / Yes I See The Love (I Missed) / To Sir, With Love / Be By My Side
「Dean Martin Show」出身の美女ヴォーカリスト。すきっとした伸びのある歌声と、おしとやかさの中に垣間見えるキュートさがたまりませんね。ボブ・フローレンスのアレンジはとてもわくわくさせるもの。高揚感ある「Show Me」「On The Other Side Of Tracks」口笛がうれしい「Like Love」米都市名を歌いこむ「Since I've Been To You」…。イイ曲多いですよ、本当に。.
【曲目】Through A Long And Sleepless Night / This Is All I Ask / Lover / Fly Me To The Moon / Make Someone Happy / I'll Walk A Little Faster // Where Did 20 Go / My Mood Is You / Sittin' Alone And Counting My Tears / Moon River / I Believe In You
この翌年、Columbiaに移籍して生まれる起死回生の大ヒットが、あの「Best Of My Love」。彼女たちが長年所属したStaxでのラスト・アルバムである本作にも、じつはサニーでウォームなハーモニーの魅力はすでに花開いているのです。軽やかながらきちんとしたソウルの実力を感じさせる彼女たち。見過ごされがちな傑作です。.
ネルソン・リドルの華麗なアレンジをバックに歌った穏やかスイング盤。「Falling In Love With Love」のような曲の大胆なアレンジに両者の個性が見事に表れていますね。柔らかさの中に芯の強さを秘めた彼女の歌声は素晴らしいし、フレージングにも独自の個性が出来上がってます。すべての良い条件が揃った幸福な一枚。.
アメリカのレーベルと契約がなくなっていた時期にイギリスで制作されたアルバムです。プロデューサー、ケン・バーンズによるアメリカン・ポピュラー/ジャズ界の立役者にゴージャスな作品を作る機会を与えるシリーズのひとつでもあります(ビング・クロスビーなども)。いきなりニール・セダカの「Hungry Years」で始まるのが泣けます。さらにピーター・アレンのビッグバンド・サンバ「I Go To Rio」、そして10cc「I’m Not In Love」への流れの素晴らしさ! 日本語解説付。.