【曲目】Hey Jimmy, Joe, John, Jim, Jack! / The Apple, The Wind And The Stream / Music Box / Whistle / If I Had A Ribbon Bow / The Frozen Logger // I Had A Mule / Joey / Love Tastes Like Strawberries / Johnny Sunday / Willow, Will He? / Tammy
ジャズ、ポピュラー、ソウルのジャンルを超えて若々しい魅力を放っていた60年代のナンシー・ウィルソン。彼女の魅力を、有名スタンダードソングにこだわらず、当時の公民権問題で揺れるアメリカの人々の社会意識に触れる曲でまとめたアルバムです。ファンクともいえるほどかっこいい「Peace Of Mind」をぜひ! ベースが暴れまくる「Out Of This World」も!.
似たようなアートワークのアルバムがあるので、ちょっと見落としがちな一枚ですね。60年代を迎えても彼女のうるわしいポテンシャルはまったく落ちません。少しだけポップスに接近しつつも、色香と憂いをはらむ自らの声の魅力は大事にしています。彼女にしては早いテンポでボッサする「Our Day Will Come」がキュートです。.
収録曲・データ
【曲目】The End Of The World / I Wanna Be Around / Call Me Irresponsible / Our Day Will Come / I Left My Heart In San Francisco / Fly Me To The Moon // Days Of Wine And Roses / I Remember You / My Coloring Book / Chances Are / Desafinado / The Good Life
ジャズ評論家レナード・フェザーの娘さん。若くて力強いジャズヴォーカルです。レパートリーにはヴァン・モリソン「Moondance」があり、さらにデイヴ・フリッシュバーグ「I Don't Believe You」ボブ・ドロウ「I've Got Just About Everything」マイルス・デイヴィス「Four」まで。やってくれますね! 清々しく、そしてヒップ。さすがジャズ心を受け継いでいますね。なお、彼女は佐藤博「Awakening」の英語詞を作詞した人でもあります。.
収録曲・データ
【曲目】Someone To Watch Over Me / Moondance / Skylark / I Don’t Believe You / Deep In The Night // I’ve Got Just About Everything / All Blues / Wave / Four / You And I
シンプルながら暖色系のサウンドと粘りのあるベースラインで彩られた内容は、全体的にもハイクラス。彼女の歌声も80年代を迎えても快調そのものです。ジャズワルツの「How Little We Know」、めくるめくアレンジの「Come Rain Or Come Shine」「The Thrill Is Gone」なども、素敵な魅力を放っています。名手バッキー・ピザレリがギターで参加。クラブクラシックとして人気のジャズ・サンバ「Rio」(「I Go To Rio」と同曲)を収録しています。.
収録曲・データ
【曲目】I Love Being Here With You / The Thrill Is Gone / Like Someone In Love / This Is It / Rio // How Little We Know / Anyone Home / Baia / Come Rain Or Come Shine
【曲目】Nightingale / Change In Mind, Change Of Heart / Jazzman / You Go Your Way, I'll Go Mine / You're Something New / We Are All In This Together // Wrap Around Joy / You Gentle Me / My Lovin' Eyes / Sweet Adonis / A Night This Side Of Dying / The Best Is Yet To Come
ソングライター、シンガーとしてノリに乗っていた時代の彼女の代表作。ヒットしたのはバラードのタイトル曲ですが、このアルバムを現代的に評価させるのは珠玉のフリーソウル・チューンの数々。もともとスティーヴィー・ワンダーが70年代シュープリームスのために書いた「Bad Weather」が最高です。AORファンには「Shine Like You Should」も! プロデュースはレオン・ウェアで、彼女の黒っぽさを引き出しています。.
ジェイ・グレイドン・プロデュース。もちろんデヴィッド・フォスターも参加。隙もないほど完璧なAORサウンドが出来上がりました。ディオンヌとグレイドンの力量の高さに頭が下がります。一曲目「For You」から内容最高です。そう、このリフがグレイドンそのものなんですよねえ。ジョニー・マティスとの共演曲「Got You Where I Want You」もお見事です。.
【曲目】Mercury / Mean Ol´Houndog / Small World / Some People Don´t Compromise // Crystal Cave / The Touch Of Love / You´ve Been On My MInd / Scratch The Surface / Your Shining Face
声も容姿にも恵まれたジョニ・ジェイムス。彼女がハンク・ウィリアムスの歌った名曲を扱った異色作です。いや、異色と思っているのは後世の我々だけで、当時、カントリー・マーケットという広い支持層に訴えることは珍しいことではなかったはずです。思いがけずスイングする「Jambalaya」や、まるでフォークソングのように響く「I’m So Lonesome I Could Cry」に心奪われます。.
収録曲・データ
【曲目】Your Cheatin’ Heart / Half As Much / Jambalaya / There’ll Be No Tear-Drops Tonight / I Can’t Help It / I’m So Lonesome I Could Cry // Cold, Cold Heart / Hey, Good Lookin’ / My Heart Would Know / Why Don’t You Love Me / I’m Sorry For You, My Friend / You Win Again
【曲目】I Had A King / Michael From Mountains / Night In The City / Marcie / Nathan La Franeer // Sisotowbell Lane / The Dawntreader / The Pirate Of Penance / Song To A Seagull / Cactus Tree
90年代にはフリーソウルで再評価された女性シンガー。デビューはフェイス・ホープ&チャリティの一員。自身で曲も書く才女です。スペーシーなジャケットが物語るように、スケールの大きな世界観を持っているんですよね。「I Love You Baby」「A New Day Is Coming」はダンスクラシック的な良グルーヴ!.
【曲目】Ill Wind / Joey Joey Joey / Make The Man Love Me / How Insensitive / Mountain High Valley Low / Put Your Little Foot Right Out // Lover Man (Oh, Where Can You Be?) / Show Me / Quiet Room / You're My Thrill / What's Wrong With Me? / Days Of Wine And Roses
軽くファンキーにシャッフルする「Make It With You」のためにあるようなアルバム、と言ってしまってかまわないほど、このヴァージョンは素晴らしいと思います。また、それと同時にポップスの黄金律を保ちながら自身を響かせる歌の妙味、モダンなサウンドに目を配りつつ、きちんと貫禄を示す彼女の実力に脱帽します。ポップスやロックまで幅広い選曲の妙も魅力。懐深いおとなのポップスです。.
収録曲・データ
【曲目】One More Ride On The Merry-Go-Round / The Long And Winding Road / That’s What Living’s About / The No-Color Time Of The Day / Let’s Get Lost In Now // Make It With You / Passenger Of The Man / I’ve Never Been So Happy In My Life / You’ll Remember Me / Good-Bye
所属レーベルだったアップルの歌姫と呼ばれていた彼女、「悲しき天使」のヒットの後、ポール・マッカートニーのプロデュースによって19際の時に発表したファーストがこれ。どことなく牧歌的で懐かしい雰囲気に、出身のウェールズでフォーク・シンガーとして活動したいた経歴の一端をのぞかせます。そうした白日夢のような作品が今にして再び輝きを放つように感じます。今日的な肌触りの「Lord Of The Reedy River」に驚いて下さい。.
ボブ・フローレンスがビッグバンド&ストリングス・アレンジした、かなりジャズモードのアルバムです。スイートなバラードやミッドテンポのスタンダードに良い味の出る彼女ですが、本作について言えば、アップテンポの「Ac-cent-tchu-ate The Positive」がかなりゴージャス。ワルツで華やかに盛り上がる「Hey Look Me Over」には、ホントに彼女が彩り豊かに飾られた感じがします。.
収録曲・データ
【曲目】Bye Bye Blackbird / May I Come In? / Quiet Night / I Wonder / I’ve Got Your Number / Ac-cent-tchu-ate The Positive // San Francisco / Moanin’ / Look Again / How Does The Wine Taste? / Somewhere In The Night / Hey, Look Me Over
「Latin Ala Lee」に続く、ペギー・リーのラテン・ポップ・アルバム! 前回はギタリスト、ジャック・マーシャルのアレンジでしたが、今回はバックを務めるのはピアニスト、ジョー・ハーネルのグループ。ブラスへのアプローチの違いも見えて面白いですね。リズムも強調されていてかっこいいです。前後をひっくり返したジャケにも拍手!!.
カナダ出身の女性SSW。タイトなリズム隊にとにかく腰をくだかれますよ。ざらついたサウンドにメロウさがにじむ「I Give It To You」、怒濤のレアグルーヴ「If It Wasn't For The Money」で昇天! 骨太感と女性ゆえのしなやかさがばっちり混ざりあってます。.
収録曲・データ
【曲目】Who Cares / The Queen / Too Late / Crying Crying / Running Wild // Save Me / Shake It / I Give It To You / If It Wasn't For The Money / Things Of The Past
1963年にBlue Noteでリリースした「Portrait Of Sheila」で知られる女性ジャズシンガー。それから20年を経て、ベーシストのハーヴィー・シュワルツとふたりだけで制作したアルバムです。ルート音を弾くだけでなくかなり自由に動き回るベースを相手に歌うのは、相当ピッチの良さに自信がないとできないこと。いつしか歌だけでなくベースも歌っていたのだと気がつきます。すばらしい緊張感とグルーヴ。.