【曲目】The Lady Wants To Know / I Really Hope It's You / In The Eye Of The Storm / B'wana - He No Home // Don't Be Blue / Antonio's Song / The Rainbow / Chain Reaction / Down In Brazil
脳に重病を抱えて生まれてきた我が娘の看病に専念するために、一時音楽界から引退していた彼女の8年降りとなる復帰作。それは娘を失った悲しみからの再起作でもありました。プロデューサーには彼女をデビュー当時から見守り続けてきたフィル・ラモーンも名を連ねています。エモーションズのカヴァー「Best Of My Love」が娘に捧げられているのだと思うと、その明るさがじわりと胸に染み入ります。アナログ末期のプレスにつき、あまり見かけなくなっています。.
いまや世界的な人気曲となった松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」のオマージュ元として知られる名曲「It's The Falling In Love」(デヴィッド・フォスターと彼女の共作で、のちにマイケル・ジャクソンもカヴァー)を収録したセカンド・アルバム。ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど共作陣もよいメンツ。この時代のLA産フィメール・ソングライター系シティポップの最上級サウンドです。.
知られざる大名盤! カナダ出身の5人組。A-1「Anyway You Want」で早くも心をつかまれます。ギターのリフを活かしたロックぽさもありつつ、メロディアス+テクニック+メロウが共存しているのがポイント(つまり日本人好み)。バンドの解散後はヴォーカリストのアルフィー・ザパコスタはザパコスタ名義でもアルバムを数枚リリースしています。.
バーバラ・ルイスのカヴァー「Hello Stranger」が、メロウ・ラヴァーズ感覚で最高! イントロのフワフワしたコーラスでもう昇天しちゃいます。なぜだか涙腺緩むんです…これを聴くと。のっけのタイトル曲もゆったりグルーヴのいい曲。「If I Can't Have You」がディスコで大ヒットする前夜、一番脂の乗っていた頃のアルバムです。タフでタイトなリズムを産み出すのはスコット・エドワーズ&ジェームス・ギャドソンのリズム隊。.
収録曲・データ
【曲目】Love Me / Hello Stranger / I Can't Get You Outa My Mind / I Know / Without You (There Ain't No Love At All) // Good Sign / She'll Be The Home / (I Don't Know Why) I Keep Hangin' On / I'd Do It Again / Uphill (Peace Of Mind)
「A New Contemporary Praise Album」と銘打った84年のアルバム。これまでになくデジタルな要素を導入した作品ですが、シンガーとしての彼の透明感ある魅力は変わらず。エイティーズとの相性もよいです。バラード「Every Good And Perfect Gift」よいですね。.
ジョージ・ハリソンの設立したDark Horseレーベルでデビュー。ハレクリシュナ系のレリジャスAORでした。移籍してのセカンドアルバムです。ハワイアンAOR的メロウなナンバーの出来は、ファースト同様に非常に高いもの。特に「Let It Go」「You Belong To Me」あたりのグルーヴがたまらないですね。.
収録曲・データ
【曲目】Face The Light / Take My Love / Let It Go / Hangin' On To That Sand / Just For You // That Scene Again / Remember / You Belong To Me / Love Is The Feeling
ゴージャスでファンキーなサウンドをまとったトロピカルAORアルバム。気持ちは豪華客船のワンナイトラヴアフェアといったところ。シリータの人気曲「I Love Every Little Thing About You」のカヴァーでは、メル・トーメの息子で本作のプロデューサーでもあるスティーヴ・マーチとデュエット。ノスタルジックディスコなタイトル曲は「Bali Hai」とのメドレーで。メロウな「Easy」も推薦します。.
心優しくせつないAORのひな形のような作品。カーラ・ボノフ・バンドのキーボード&ギタリストだったクリス・モンタンのソロ。何の気なくさらっと歌うちょっと無骨な歌声も含めて、この時代にしか生まれ得なかったと思います。本国より日本のほうが話題になったかも。今も密かに愛し続けているファンも多いはず。「Is This The Way Of Love」でデュエットしているのはカーラではなくローレン・ウッドですが、やっぱりいい曲ですね。.
ベン・シドランやルパート・ホルムズに通じるジャズ系AORをお探しの方に。ロックとジャズを行き来するヒップなアーティストのデビュー作です。セカンドの「Ebony Rain」がAORに傾倒した内容で人気。でも本作もなかなかの完成度。グルーヴィーなタイトル曲や「Hip To Your Trick」などをぜひ! ライザ・ミネリに書いた「トロピカル・ナイツ」をきっかけに知名度を上げた人でした。.
この翌年にAOR傑作「Going Through The Motions」を残すデニス・ヨスト。その前年にこんなに素晴らしいセルフカヴァー作を出していたって知ってました? この新録音は当たりです! 原曲のアレンジに70年代的なウォームさを加味。歌声に深みも増しました。「Stormy」「Everyday With You Girl」「Traces」といった自分の持ち歌以外にもあの時代の他人のヒットも歌います……名曲&名唱連発! これぞ大穴、大推薦の1枚です。.
収録曲・データ
【曲目】Stormy / Every Day With You Girl / Spooky / Hush / Games People Play // Traces / Wishin’ / I Wouldn’t Have It Any Other Way / Sing Me A Song / Someone
白人女性でこれだけソウルフルに歌えたら気持ちいいでしょうねえ。とにかく抜群のフィーリングとリズムセンスの持ち主。これが彼女のデビュー作。A-1「Let's Be Friends」の素晴らしさは卒倒もの。ハイファイでも“マリリン・スコットみたいな”は、信頼に足る形容詞として長く使われてきました。オリジナルのアナログは今もなかなか見かけません。.
サイモン&ガーファンクルで天使のような美しい声をになったアート。彼のソロアルバムでもいちばんAOR期ど真ん中にリリースされたアルバムです。「In A Little White (I’ll Be On My Way)」はまさにその筋の名曲。スカイライナーズ「Since I Don’t Have You」カヴァーも淡くてよいです。近年、じつは本国でもこれだけあまり見かけなくなっていて。しかもこれ、ジャケット写真が複数あるのですよね。.
AORの世界になくてはならない最高のクリエイター。ソロアルバムとしてはこれがセカンド。時代のまっただなかでトップを張っていた人のサウンドですね。自身がサントラを手掛けた「St. Elmos Fire」のテーマ曲のリアレンジ版などインスト中心の内容で、ヴォーカル曲は2曲のみですが、オリヴィア・ニュートン・ジョンとのデュエットでヒットした「The Best Of Me」が際立ちます。.
後にグレン・メデイロスが大ヒットさせた傑作バラード「Nothing's Gonna Change My Love For You」のオリジナルを収録した80'sAOR路線の名作。メロウな「I Just Wanna Hang Around You」やジャズアレンの「Beyond The Sea」など、良質のヴォーカルアルバムとしても再評価したい1枚です。プロデュースはラス・タイトルマン。.
あの名作「Batteaux」でおなじみ、ロビン・バトゥー在籍のグループのセカンド。さわやかなウエストコーストサウンドを聴かせてくれます。エレピ入りのスローバラード「Julie Anne (Magnolia Wind)」が染みますねえ…。ロビンと兄弟のデヴィッド・バトゥー「Happy In Hollywood」がお好きな方はは是非!.
ペンシルヴェニア州ピッツバーグで活動する黒人SSW、ティム・スティーヴンス。地元を出ずに、自主レーベルでひっそりと作品を発表していたようですが、周囲の音楽仲間たちと作り上げたそのサウンドは、びっくり極上のローカルAOR! 「You Are My Music」をぜひ聴いてください! 歌声がとてもスムース! ボズ・スキャッグスのカヴァー「Miss Sun」もかっこいい!.
1967年バンド結成時からシカゴの一員にして最重要ソングライター(「Saturday In The Park」もこの人)。これがソロでのファースト。全編に渡ってリズムの組み立て、メロディ展開、コード設定などに細かい工夫をこらしたシティポップ。ジャズを知る男のロックですね。それにしてもアルバム中にひとつとして同じパターンの曲がない。すごい! モダンファンクともいえる「Love Song」にイチコロでしょう。.
収録曲・データ
【曲目】Temporary Jones / Love Song / Crazy Way To Spend A Year / Until The Time Runs Out / Skinny Boy // One Step Forward Two Steps Back / Fireplace And Ivy / Someday I'm Gonna Go / A Lifetime We / City Living / Crazy Brother John
センチメンタルなファーストが人気のSSW。このセカンドでは前作と比べてサウンドがよりAOR寄りのサウンドになり、ダイナミックで爽快になリました。デヴィッド・ポメランツのポップさや、デイヴ・ルイスの70年代後期のソロが好きな人には悶絶必至の内容です。ジェフ・ポーカロ、エド・グリーンらAORファンの気を惹くメンツも参加した隠れた名盤なのです。ああ、夏メロウの「Lady I Love」を試聴に足しておきます。.
彼女のような存在をソングライター・シンガーと言ってもいいでしょう。すでにこの時点で作詞家として成功したキャリアを持ち、後にバカラックの奥さんとなる彼女の素晴らしいファースト。ピーター・アレン、ベット・ミドラー、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターら良き共作陣を得た美しいメロディと、シンプルながら上品なサウンド。16ビートで決めた「Don't Wish Too Hard」は、実に開放的なポップグルーヴ! NYポップの粋が結集されたような珠玉のフィメールAORです。.
ジャズとAORの中間をゆく極上のフィメール・ヴォーカル。いわゆるスムース・ジャズの逸品です。ロレイン・フェザーとデヴィッド・ベノワが共作したタイトル曲は、都市のナイトライフを演出するスピーディーなブラジリアンチューン。シーウィンドのカヴァー「Follow Your Road」もAORファンにはたまりませんね。隠し球はラスカルズ「Groovin’」の大胆なジャズAOR解釈!.
「Jesus Christ Superstar」などに出演していた女性シンガー。ということは歌がいいってことです。パーティの締めに聴きたいアッパーディスコのタイトル曲「Never Gonna Let You Go」や、フルート入りのメロウ「Wonderland Of Love」、ふわっと軽やかなホーンやコーラスも効いている「We Can Do Almost Anything」「When You’re Lovin’ Me」など、シティポップ/AORとしても通用する名曲多し。作曲家ビル・ハウスやウォーレン・シャッツの名前にNYポップス通ならニヤリ! .
収録曲・データ
【曲目】Turn The Beat Around / Common Thief / Never Gonna Let You Go // Wonderland Of Love / We Can Do Almost Anything / Lack Of Respect / When You're Lovin' Me / Act Of Mercy