ジャジーなセンスを身にまとい、洒落つつも素直なメロディを歌うオレゴン州ポートランド・ローカルシンガー。しなやかなアコースティックスウィングがあるかと思えば、涼しげなメロウフォークもあったりと、1枚で何度もおいしい作品です。極めつけはスキャット&口笛が決まった「Marianne’s Pavanne」。まずはこれを試聴をクリックしてみてください。打って変わってジョン・フェイヒイのようなタイトル曲も素晴らしい。自分のやりたいことをやりたいように、それでいてハイセンス。自主制作盤の理想です。.
Marianne’s Pavanne.
Rainman.
At The Movies.この存在感。あのスターク・リアリティに近い! メロウなヴィブラフォンやエレピの淡さ重視で、何よりもリーダーのドン・マッキャスリンの提供する珠玉のジャズSSWチューンに卒倒するしかないのです。カリフォルニア州サンタクルースで、地元ミュージシャンが出入りしながら活動するジャズコレクティブ。そこにこんな天才ソングライターがいたばっかりに……。ぐっと沈み込むようなメロウな叙情。アルバムはどれも素晴らしいですが、本作は歌物が際立ってます。何度聴いても捕まえきれません。激レア!.
A Song The Children Dance To.
When I Believe My Own Friend.
On The Green Dolphin Street.ローカルで自主制作。これを「AOR」に分類するのはぎりぎりアウトかも。でも、ルー・ロウルズのカヴァー「You’ll Never Find Another Love Like Mine」かなりいい! 彼自身はドラマーで、オルガンとベースがサポートしたシンプルな編成でのレコーディング。持ち歌は全曲カヴァーです。そして、こういうレコードを探していた!というかた、おられると思います。.
You’ll Never Find Another Love Like Mine.
After The Lovin’.
Long To Hear You Knock Upon My Door.あなどれないシアトルのローカル・スインガーズ。ウエスタン・スウィングあり、洗練されたメロウナンバーあり。いろんな才能を持った人たちが集まったコレクティヴテクな自主制作盤。オリジナルの出来もいいんです。さわやかな16ビートナンバー「Once More For A Smile」をぜひ!.
Once More For A Smile.
Sentimental Journey.
Skidum, Skidum Doo Wahh.シアトルの南、ワシントン州オリンピア在住のシンガー・ソングライター。これが唯一のアルバム。もちろんプライベート作品で、録音はシアトルです。74年から書きためられた曲には青春の甘い香り。B面ではジャズ風味が濃厚になります。「Too Much Thinkin'」「Someday」でのジャジーな展開! 一度聴いたら忘れられない、永遠の(誰も知らない)名作。.
Someday.
Too Much Thinkin'.
You Can Go If You Want.ニュージャージー州で活動したと思しき青年ピアニスト。自主制作でリリースした生涯唯一のアルバムです。当時27歳で音楽が大好き。これからキャリアを築いていこうとしてる様子が裏ジャケの解説からはうかがえます。リズム隊のメンバーは不明。しかりリリカルなプレイと音色には魅力を感じます。叶わなかった夢とわかっていてもここには青春の香りがありますね。完全マイナー盤。レア!.
The Boy Next Door.
Green Dolphin Street.
My Reverie.ニューヨーク州郊外に住む宅録シンガーが残した、超インディペンデントな自力ヴォーカル・アルバムです。バックは簡素なリズムボックスと自ら弾くキーボード、そして妙にエコーがかかった歌。オリジナルは1曲のみで、基本的には自分の好きな歌を歌った作品。オーヴァーダブにより生み出されるモコモコした質感が(裏ジャケのイラストも)醸し出す温かみと切なさの両方がハートをとらえる奇盤です。「雨に微笑みを」がなんともいえない素晴らしさ。.
Laughter In The Rain.
Sunshine Of My Life.
Joy To The World.オハイオ州で活動したと思しきローカルSSW。生涯唯一の自主制作盤です。決してうまいとはいえないものの不器用出会いすべき人柄がしっかり伝わる歌声に、ジャジーなコード使いをまじえた曲作り。フルートやパーカッションも加えたシンプルなバンドサウンドには好感しかありません。プライベートプレスにしか存在しないやさしさを感じます。歌詞や裏ジャケから判断してクリスチャンフォークと思います。.
Shepherd Of The Highways.
Some Are Flying To America.
Learning Tree.ニューヨークで活動したジャズ系シンガーソングライター。自主制作に近いローカル盤です。演奏はチープな宅録感もありつつとても洒脱で、曲もいい。これで歌がもうちょっとうまければ、幻の名盤! でも、そうならないところがまた愛おしいんですよ。元ユートピアのマーク・ムーギー・クリングマンも参加しています。掘り出し物!.
Jive Town.
I Wanna Know Who I’m Talkin’ To.
Strange Situations.ジャズコード使いのシティポップ系マイナーSSWはハイファイの大好物です! この筋には、彼と名前のよく似た“ゲイリー・マークス”という凄い才能もいますが、こちらの“ゲイリー・パークス”もすばらしいです。オレゴン州の大学都市ユージーンで制作されたローカル・ジャズ・フォークの秘宝といっていいでしょう。1983年作品ということがすぐには信じられないアコースティックかつミスティックかつナイーヴな音楽性と歌声にメロメロです。.
Lovemaking Eyes.
Late Blooming Flower.
Lady Rain.のちに日本では新井満氏とコラボした「千の風になって」などが多く紹介されますが、これが自主制作のデビュー盤。ポール・ウィンター・コンソートの78年作品でヴォーカルを取り、その翌年、本作でソロデビューしました。本アルバムでは小さな会場のライヴを収録しています。きらっと光るコード感、落ち着いた歌唱。みずみずしさと温かみが共存したアルバムです。.
Shakin’ My Fist.
Sea Song.
You Gotta Believe.オハイオ州クリーヴランドのレーベルにひっそりと残されたローカルシティポップ秘宝。16ビートの萌芽を響かせるリズム、コンテンポラリーハワイアンのファンにもアピールするオーシャン・ブリーズな空気感(海じゃなく五大湖に近いのに)など、隠れた名盤の要素がそろい踏み。シティポップ/AOR好きで「They Don't Know Where They're Going」を聴いて、メロメロにならない人はそうはいないんじゃないですか?.
They Don’t Know Where They’re Going.
I’m Telling You.
Let’s Dream Together.マイアミを拠点にスペイン語圏で活動したラテンファンクバンドの傑作セカンド! サンタナなどの成功を受けて強化されたバンドグルーヴは、ほぼ自主制作ということもあって、何の制約もなくおおらかに広がります。歌ものには狂おしいエネルギーとサイケデリアなメロウさがたっぷり。ジミヘン、サンタナ、ウォー、クルアンビンなどにも通じるさまざまなアイデアが混然一体としたサウンドは唯一無二! ウルトラレアです。.
Chaucha.
Esta Melodia.
Juntos.「吟遊詩人ノリス」を名乗る謎のシンガー(正体は1940年代から活動する黒人シンガー、ノリス・メイハムズ)による自主制作ノヴェルティ・シングル。ベトナム帰還兵の本音をコミカルに歌にしたA面よりも、B面のインディー・サーフロックがサーフマニアに受けて珍品として取引されています。アメリカの草の根レコードの広がりってすごいなと思います。.
I Am Back From Vietnam.
Mr. Guitar Man I Know You Can.アメリカのどこかのホテルのラウンジや夜な夜なハコバンがショーをしているクラブに、こういうバンドはいっぱいいたのでしょう。おれたち今はこんなだけど絶対のしあがるぞ的な夢もありつつ……。その夢がある限り、こういう自主制作盤は作られるのです。「Put Your Hand In The Hand」や「Proud Mary」のファンキーグルーヴは一聴の価値あり! 4人だけで演奏するのは至難だったはずの「Classical Gas」もがんばってます!.
Put Your Hand In The Hand.
Proud Mary.
Classical Gas.「ウィンチェスターの鐘」から数年後。彼らが再起をはかった自主制作盤アルバムです。いろいろ考えた結果、この復活盤のオープニングは「2001年宇宙の旅」に! フォー・シーズンズの「Who Loves You」やロックンロールメドレーまで混在するハチャメチャぶりだけど、昔ながらの芸風も交えた自由なポップさが楽しい! .
Introduction : 2001.
Everybody Loves My Baby.
Who Loves You.オランダ人ベーシスト、ロニー・ブーレ率いるラウンジ・ヴォーカル・コンボの自主制作盤。おそらく80年代初頭くらいのリリースでしょうか。観光地ホテルや繁華街のラウンジを拠点としていたであろう彼ら。ジャズ、ポップからブラジルまで自在なセンスを感じさせてくれます。ジャイール・ロドリゲス「Deixa Isso Pra La」のカヴァー「Deixe Que Diga」には、思わず耳を惹かれます。.
Deixe Que Diga.
Padre Pedro Juan.
If I Said You Have A Beautiful Body.