ニューヨーク州の北に住むジャズSSW、名作「Nazjazz」で知られるジョン・ナザレンコ作品の第2弾。前作からのパートナーである女性ジャッキー・キャラハンのヴォーカルを前面に押し立て、ロック寄りのサウンドに転じました。彼女の詞曲を中心に、ジョンは作曲補助とギター、ピアノの演奏に専念します。どことなく寂しげなジャッキーの歌声は、ロックなメロディにも映えます。ハードでポップな内容ですが、そこかしこにジョンが叙情味のある美しいサウンドでアシストしています。.
In The Street.
Never Gonna Love Again.
Take Your Trouble.オハイオ州で活動したと思しきローカルSSW。生涯唯一の自主制作盤です。決してうまいとはいえないものの不器用出会いすべき人柄がしっかり伝わる歌声に、ジャジーなコード使いをまじえた曲作り。フルートやパーカッションも加えたシンプルなバンドサウンドには好感しかありません。プライベートプレスにしか存在しないやさしさを感じます。歌詞や裏ジャケから判断してクリスチャンフォークと思います。.
Shepherd Of The Highways.
Some Are Flying To America.
Learning Tree.ジャズコード使いのシティポップ系マイナーSSWはハイファイの大好物です! この筋には、彼と名前のよく似た“ゲイリー・マークス”という凄い才能もいますが、こちらの“ゲイリー・パークス”もすばらしいです。オレゴン州の大学都市ユージーンで制作されたローカル・ジャズ・フォークの秘宝といっていいでしょう。1983年作品ということがすぐには信じられないアコースティックかつミスティックかつナイーヴな音楽性と歌声にメロメロです。.
Lovemaking Eyes.
Late Blooming Flower.
Lady Rain.マサチューセッツ州を拠点にした軽やかで心優しいフォーキー。フォークやマウンテンミュージックがずっと盛んな土地柄を象徴して、80年代半ばなのにデジタル要素皆無。「I’ve Got You Found」みたいな曲のメロディアスさで、男性のせつなさをうまく言い表してますね。これが生涯唯一のアルバムです。.
I’ve Got You Found.
Where The Hell Is El Salvador.
I Just Sit Here Thinkin’.ミルウォーキー周辺で活動したローカルフォーキー。2009年に韓国でCD化されたことでその存在が知られるところに。自主レーベルからリリースしたこのセカンドは、繊細なバンドサウンドと彼の青白い情念をたたえた歌声でひそかに再評価されました。ストリングスも交えた「No Place To Land」など、行き場のない彼の思いをアコースティックグルーヴに昇華していて素晴らしいです。これがセカンド。73年リリースのファーストもレア盤です。.
No Place To Land.
There Comes A Time.
Just A Little Time With You.アリゾナ・ローカル。ボブ・メイガンの歌声がジェシ・コリン・ヤングに似てるというのもあるんですが、ヤングブラッズやグレイトフル・デッドにも通じる雑多+グッドタイム+繊細さ。ヴァイオリンやシンセの音色がそこに入るのが新鮮。ヒッピームーヴメントから生まれた音楽をバンドサウンドで突き詰めたていて気持ちいいです。.
City Streets.
The Story (been-in-the-world-too-long blues).
Away Back Home.カナダ産オールドタイムスイングバンド、オリジナル・スロス・バンドの自主制作ファーストアルバムです。彼らがカナダ以外でも知られるきっかけとなった次作「Hustlin’ And Bustlin’」(1976)からは、まだ3年前。カヴァー中心の選曲だし、ごくごくシンプルなサウンドなのですが、歌心の骨組みは変わらず。楽器の持ち替えなど発想も自由です。なにしろカナダきっての粋人に成長するクリスとケンのホイットリー兄弟ですから、出だしから間違いはありません。.
The Sheik Of Araby.
The Johnson Rag.
Buddha’s Got The Blues.ジャジーなセンスを身にまとい、洒落つつも素直なメロディを歌うオレゴン州ポートランド・ローカルシンガー。しなやかなアコースティックスウィングがあるかと思えば、涼しげなメロウフォークもあったりと、1枚で何度もおいしい作品です。極めつけはスキャット&口笛が決まった「Marianne’s Pavanne」。まずはこれを試聴をクリックしてみてください。打って変わってジョン・フェイヒイのようなタイトル曲も素晴らしい。自分のやりたいことをやりたいように、それでいてハイセンス。自主制作盤の理想です。.
Marianne’s Pavanne.
Rainman.
At The Movies.ローカルで自主制作。これを「AOR」に分類するのはぎりぎりアウトかも。でも、ルー・ロウルズのカヴァー「You’ll Never Find Another Love Like Mine」かなりいい! 彼自身はドラマーで、オルガンとベースがサポートしたシンプルな編成でのレコーディング。持ち歌は全曲カヴァーです。そして、こういうレコードを探していた!というかた、おられると思います。.
You’ll Never Find Another Love Like Mine.
After The Lovin’.
Long To Hear You Knock Upon My Door.あなどれないシアトルのローカル・スインガーズ。ウエスタン・スウィングあり、洗練されたメロウナンバーあり。いろんな才能を持った人たちが集まったコレクティヴテクな自主制作盤。オリジナルの出来もいいんです。さわやかな16ビートナンバー「Once More For A Smile」をぜひ!.
Once More For A Smile.
Sentimental Journey.
Skidum, Skidum Doo Wahh.シアトルの南、ワシントン州オリンピア在住のシンガー・ソングライター。これが唯一のアルバム。もちろんプライベート作品で、録音はシアトルです。74年から書きためられた曲には青春の甘い香り。B面ではジャズ風味が濃厚になります。「Too Much Thinkin'」「Someday」でのジャジーな展開! 一度聴いたら忘れられない、永遠の(誰も知らない)名作。.
Someday.
Too Much Thinkin'.
You Can Go If You Want.ニュージャージー州で活動したと思しき青年ピアニスト。自主制作でリリースした生涯唯一のアルバムです。当時27歳で音楽が大好き。これからキャリアを築いていこうとしてる様子が裏ジャケの解説からはうかがえます。リズム隊のメンバーは不明。しかりリリカルなプレイと音色には魅力を感じます。叶わなかった夢とわかっていてもここには青春の香りがありますね。完全マイナー盤。レア!.
The Boy Next Door.
Green Dolphin Street.
My Reverie.オハイオ州クリーヴランドのレーベルにひっそりと残されたローカルシティポップ秘宝。16ビートの萌芽を響かせるリズム、コンテンポラリーハワイアンのファンにもアピールするオーシャン・ブリーズな空気感(海じゃなく五大湖に近いのに)など、隠れた名盤の要素がそろい踏み。シティポップ/AOR好きで「They Don't Know Where They're Going」を聴いて、メロメロにならない人はそうはいないんじゃないですか?.
They Don’t Know Where They’re Going.
I’m Telling You.
Let’s Dream Together.マイアミを拠点にスペイン語圏で活動したラテンファンクバンドの傑作セカンド! サンタナなどの成功を受けて強化されたバンドグルーヴは、ほぼ自主制作ということもあって、何の制約もなくおおらかに広がります。歌ものには狂おしいエネルギーとサイケデリアなメロウさがたっぷり。ジミヘン、サンタナ、ウォー、クルアンビンなどにも通じるさまざまなアイデアが混然一体としたサウンドは唯一無二! ウルトラレアです。.
Chaucha.
Esta Melodia.
Juntos.「吟遊詩人ノリス」を名乗る謎のシンガー(正体は1940年代から活動する黒人シンガー、ノリス・メイハムズ)による自主制作ノヴェルティ・シングル。ベトナム帰還兵の本音をコミカルに歌にしたA面よりも、B面のインディー・サーフロックがサーフマニアに受けて珍品として取引されています。アメリカの草の根レコードの広がりってすごいなと思います。.
I Am Back From Vietnam.
Mr. Guitar Man I Know You Can.アメリカのどこかのホテルのラウンジや夜な夜なハコバンがショーをしているクラブに、こういうバンドはいっぱいいたのでしょう。おれたち今はこんなだけど絶対のしあがるぞ的な夢もありつつ……。その夢がある限り、こういう自主制作盤は作られるのです。「Put Your Hand In The Hand」や「Proud Mary」のファンキーグルーヴは一聴の価値あり! 4人だけで演奏するのは至難だったはずの「Classical Gas」もがんばってます!.
Put Your Hand In The Hand.
Proud Mary.
Classical Gas.「ウィンチェスターの鐘」から数年後。彼らが再起をはかった自主制作盤アルバムです。いろいろ考えた結果、この復活盤のオープニングは「2001年宇宙の旅」に! フォー・シーズンズの「Who Loves You」やロックンロールメドレーまで混在するハチャメチャぶりだけど、昔ながらの芸風も交えた自由なポップさが楽しい! .
Introduction : 2001.
Everybody Loves My Baby.
Who Loves You.オランダ人ベーシスト、ロニー・ブーレ率いるラウンジ・ヴォーカル・コンボの自主制作盤。おそらく80年代初頭くらいのリリースでしょうか。観光地ホテルや繁華街のラウンジを拠点としていたであろう彼ら。ジャズ、ポップからブラジルまで自在なセンスを感じさせてくれます。ジャイール・ロドリゲス「Deixa Isso Pra La」のカヴァー「Deixe Que Diga」には、思わず耳を惹かれます。.
Deixe Que Diga.
Padre Pedro Juan.
If I Said You Have A Beautiful Body.