あの有名なアメリカのカントリー・バンドではなく、こちらはカナダで一枚だけアルバムを残すバンド。とはいえ、アラバマを名前に掲げるくらいですから、こちらもカントリーロック。B面はちょっとNRBQふうとも感じるグッドタイム・チューン。トニー・コジネク「Consider The Heart」とおなじレーベルからのリリースです。.
【曲目】Southern Comfort / I've Been Loving You Too Long / Hey, Jude / Nashville 9 - New York 1 / Lady Madonna / Ruby / Medley:Crazy Arms〜Get Back / Why Ask Why? / Lil' Maggie / Classical Gas / Just Like A Woman
アソシエーションの記念すべきファースト。そしてプロデュースはカート・ベッチャー! 「Along Come Mary」や「Cherish」など、最初から彼らのサウンドはすでに完成していました。カート・ベッチャー作のB-3「Message Of Our Love」やジャジーなB-4「Round Again」もマジカル! ミレニウムに通じるアイデアをここで試していたのかもしれません!.
Warner - Seven Artsグリーン・レーベル(1968〜69年にかけて使用されたデザイン。オリジナル・リリースは1967年です)。
ハーパース・ビザールで言えば「4」にあたるような。
ソフトロックの王道「Windy」、そしてMOR路線の代表曲「Never My Love」収録。ValiantレーベルがWarner Brosに吸収され、自動的に移籍となってからの第一弾。この時期のアルバムでは「Birthday」の評価が高いですが、他のアルバムももちろん最高だし、本作も個々の楽曲のレベルは高いですよ。ハーパース・ビザールで言えば「4」にあたるような、メンバー各自の個性が浮き出始めた感じ。「Never My Love」は、映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」のオープニングに使われていて、とても印象的でした!.
収録曲・データ
【曲目】Wasn't It A Bit Like Now (Parallel '23) / On A Quiet Night / We Love Us / When Love Comes To Me / Windy / Reputation // Never My Love / Happiness Is / Sometime / Wantin' Ain't Gettin' / Requiem For The Masses
ジェリー・イエスター制作のセカンド・アルバム。大ヒット曲を収録していないのでちょっと地味な印象ですが、オリジナル曲は充実の一途。ソフトロック世代のソングライティングの雛形が、ここにあると言っても過言ではないでしょう。転調を繰り返すことでマジカルな高みへと曲が引き上げられる「Songs In The Wind」を、季節の変わり目に聴くのは最高です。.
収録曲・データ
【曲目】I'm The One / Memories Of You / All Is Mine / Pandora's Golden Heebie Jeebies / Angeline / Songs In The Wind // You May Think / Looking Glass / Come To Me / No Fair At All / You Hear Me Call Your Name / Another Time, Another Place
Warner Bros.でのラストアルバム。メンバーの顔にも髭が生え、すっかりソフトロックとはほど遠いルックスになりましたが、清らかなハーモニーは健在。あらためて聴いてみると、とても発見の多いアルバムです。タータグリアが2曲のアレンジを手がけていたり。なにしろ曲がいい。ソフトでファンキーでセンチメンタル。聴き逃すのは惜しいです。ビーチ・ボーイズで言えば「Surf's Up」あたりに通じそうなレイドバック感がたまらないのです。.
コーク&ピート・エスコヴェードが率いたファンキー・ラテンロック・グループ、アズテカ。これがファーストです。ニール・ショーン(g)レニー・ホワイト(ds)トム・ハレル(tp)ら要注意な人脈も参加して、サニーで痛快なラテン・ロックを展開。サンタナ影響下にある暑いラテンチューンだけでなく、メロウソウルな「Love Not Then」も最高!.
オランダで録音されたという話題性だけでなく、リッキー・ファター、ブロンディ・チャップリンらを加え、ツアーに対応した演奏力とハーモニーを強化。内容も非常に落ち着いた雰囲気で深みのあるアルバムです。名曲「Sail On Sailor」は、そのくぐもったムードが今聴くとハマります。デニスの歌う「Only With You」も忘れがたいです。.
耳当たりが良くて爽やかなポップス。1971年にデビューしたカナダのソフトロック・グループの3作目。これがいちばん知られてる作品かも。のちに「愛のオルゴール」(高田みずえが「潮騒のメロディ」の邦題名でカバー)のヒットを放つフランク・ミルズが在籍したことでも知られていますね。肌触りのやわからいソフトロックな感触の上品なコーラスを聴かせます。ジョン・セバスチャン「She’s A Lady」を女性リードで、このアレンジでカヴァーするとは!.
Capitolレインボー・レーベル(センターロゴ)。A-3「Bo Diddley」後半からA-5「Turn Me On」にかけて一本の縦傷があり、少々プチノイズあります。
かっこいいウェストコースト・ガレージハープ!
のちにデラニー&ボニーのツアー・メンバーにも参加するハーピスト、ベン・ベネイのソロ・アルバムです。ガレージライクなプロダクションですが、バックの演奏はマイク・ディージーな若い世代のスタジオ・ミュージシャンたち。「Got My Mojo Working」「Mystery Train」での疾走感とポップなコーラスの共存が新鮮です。ファズギターとハープの共演がかっこいい「Mouthin’ Off」あたりは日本のGSにも通じる匂い。.
収録曲・データ
【曲目】Got My Mojo Working / My Babe / Bo Diddley / You Won’t See Me / Turn Me On / Memphis // Mystery Train / Lonely Avenue / Mouthin’ Off / You’ve Got To Hide Your Love Away / Don’t Mess With Bill
やりたい放題やったナイスなグッドタイムロック・アルバム! 彼のファーストとセカンドはローリング・ストーンズのイメージとはまったく違うファンキーでハッピーなグッドタイム・ロック! NRBQのファンにもオススメといっていい名盤です。B-4「If You Wanna Be Happy」(ジミー・ソウル)や「A Quarter To Three」(ゲイリー・US・ボンズ)はDJにも人気のハッピー・ロック・ナンバー。.
【曲目】Rest In Peace / The Gentle Cold Of Dawn / Busman's Holiday / Can I See You / Family Way / I'll Get Around To It When And If I Can // The Progress Suite, Movements 1 Thru 5 Prologue〜Decline〜Editorial (Vocal)〜Fall〜Epilogue (Vocal)
かわいいイラストジャケに目を奪われるカナダのガールグループ。白人4人組、歌詞もフランス語ながら果敢にモータウン風ノーザンソウルにチャレンジ。不思議な感触だけど、とてもコケティッシュ。マーサ&ヴァンデラス「Jimmy Mack」やシュープリームス「Back In My Arms Again (La Premiere Fois)」のカヴァーもとてもいいですよ。.
ジョン・サイモンプロデュース。ポール・サイモンが提供した「Red Rubber Ball」「Cloudy」、セカンド・シングルとなった「Turn Down Day」など。ソフトロック調の美しいメロディに、ソフトサイケ的なアレンジが施された名盤です! ソフトロック再評価が90年代に日本で巻き起こった頃、入門編の一枚がこれでした。あらためて聴いて、みずみずしさは不変だと感服しましたよ。.
収録曲・データ
【曲目】Red Rubber Ball / Why Can't You Give Me What I Want / Baby, You're Free / Big, Little Woman / Cloudy / Cry // Turn-Down Day / There's A Fire In The Fireplace / Bony Moronie / How Can I Leave Her / Money To Burn
主演映画「Having A Wild Weekend」のサウンドトラックとして制作された絶頂期のUS盤。タイトル曲と「Catch Us If You Can」がヒットしています。後者はDC5流R&Bと青春の甘い季節をとらえたソングライティングが結実した永遠の名曲。サントラということでムーディーなインスト曲も収録されています。ロックンロールポルカなA-3「Dum-Dee-Dee-Dum」が大穴! それにしても良い曲多いな!.
主演映画「Having A Wild Weekend(5人の週末)」のサウンドトラックの日本盤です。ジャケット、収録曲、曲順も日本独自の全14曲。ベスト盤的な構成かというとそうでもなく、ただひたすら彼らの隠れたグッドメロディな曲、キャッチーでパワフルな曲が並んでいるのでした。このかっこいい車ジャケのせいもあっていまだに人気です!.
収録曲・データ
【曲目】Catch Us If You Can / Wild Weekend / On The Move / When / If You Come Back / Long Ago / Any Time You Want Love // I Like It Like That / Hurtin’ Inside / Come Home / Your Turn To Cry / Don’t Be Taken In / Don’t You Realize / Sweet Memories
USでのセカンド・アルバム。ヒット曲は「Cant't You See That She's Mine」を収録。この頃、アメリカではビートルズのライバルはストーンズではなく間違いなく彼らDC5でした。マイク・スミスとデイヴ・クラークによるメロディアスな佳曲が多いのも特徴。B-3「Forever And A Day」なんてビックリしてしまうソフトボッサ!.
収録曲・データ
【曲目】Can't You See That She's Mine / I Need You, I Love You / I Love You No More / Rumble / Funny // Zip-A-Dee-Doo-Dah / Can I Trust You / Forever And A Day / Theme Without A Name / On Broadway
USでのセカンド・アルバム。ヒット曲は「Cant't You See That She's Mine」を収録。この頃、アメリカではビートルズのライバルはストーンズではなく間違いなく彼らDC5でした。マイク・スミスとデイヴ・クラークによるメロディアスな佳曲が多いのも特徴。B-3「Forever And A Day」なんてビックリしてしまうソフトボッサ!.
収録曲・データ
【曲目】Can't You See That She's Mine / I Need You, I Love You / I Love You No More / Rumble / Funny // Zip-A-Dee-Doo-Dah / Can I Trust You / Forever And A Day / Theme Without A Name / On Broadway
イケイケのR&Bアイドル! DC5の後期のアルバム。ここでもやはりヤンチャでエッジの効いたR&Bナンバーを聴かせてくれますが、自分たちでSSW的な素晴らしい曲が書けるという側面を持っていることも、アルバムの成熟度をより高くしています。とにかくモッドに踊りたい人にはベースがベッコベコにうねる「It’ll Only Hurt For A Little While」を大スイセン! 音の粒立ちもたまりませんぜ! 疑似ステレオ加工盤です。.