ふくよかなヴォーカルが輝きを放つ充実期の一枚。「God Only Knows」に影響を受けて作曲されたと言われるトニー・ハッチ作品「天使のささやき(Don't Sleep In The Subway)」収録で、彼女のこの時代のアルバム中、もっともトータルな完成度の高い作品としても知られています。この曲のみ編曲も彼。完璧なポップスを作るという意志が感動的なほどにじみます。.
収録曲・データ
【曲目】This Is My Song / Groovin' / Lover Man / San Francisco / Eternally / Resist // Don't Sleep In The Subway / Imagine / Love Is Here / How Insensitive / I Will Wait For You / On The Path Of Glory
ジャケに用いられたのは、少しおとなびた印象のポートレート。音楽が大人っぽくなった一面もありつつ、重厚さが際立つゴージャス・”ガールポップ”「I Could Have Danced All Night」、スペクター的ともいえる仕上がりの「At The Crossroads」など、圧巻です。「隣の芝生は青く見える」という意味のタイトル曲は、彼女との名チームでもあるトニー・ハッチ&ジャッキー・トレントの作品。.
収録曲・データ
【曲目】Smile / Black Coffee / The Last Waltz / Answer Me My Love / The Other Man's Grass Is Always Greener / Today, Tomorrow // I Could Have Danced All Night / At The Crossroads / Isle De France / The Cat In The Window / For Love / Ballad Of A Sad Young Man
トニー・ハッチとの名コンビを離れて制作した意欲作。ファンキーで複雑なベースラインに、ストリングス&中世風のホーンが絡むイントロから予想外の展開を見せるキュートなグルーヴ・ナンバー「For Those In Love」や、チルドレン・コーラスが絡むめちゃポップな「Fill The World With Love」など、ミシェル・コロンビエのアレンジがずばり決まった一枚。60年代の終わりに彼女が残した隠れた人気盤です!.
収録曲・データ
【曲目】The Lights Of Night / Fill The World With Love / Houses / Happy Together / Things Bright & Beautiful / Hey Jude // For Those In Love / Butterfly / If I Only Had Time (Je N'aurai Pa Le Temps) / The Fool On The Hill / No One Better Than You
ソニー&シェールのときと、シェールのソロでは雰囲気が変わる印象があります。プロデュースは旦那のソニー・ボノが行っているのに、ソロのときのほうが時代を飛び越えてこちらに響く感じがするのです。もともとソウルフルな歌声と美貌に恵まれていた彼女。ソロで「自立した女性」でいるほうが性に合っていたのかも。「I Will Wait For You」も他の女性シンガーとは一味も二味も違ったアレンジ!.
Stiffから登場したガーリーなアイドルのファースト。彼女はオハイオ州アクロン出身のアメリカ人ですが、本作はバックをブリンズリー・シュワルツ人脈が固めた英国録音という仕掛け。ロックファンの心をくすぐりますよね。「B-A-B-Y」をはじめ、各所で聞かれる60s/スペクター風アレンジも嬉しい仕上り。彼女の声って、どこかロニー・スペクターにも似てるところがあるんですよね。異色なのが、ミスティックでダビーな「It's So Different Here」。最高です。.
収録曲・データ
【曲目】B-A-B-Y / I Go To Pieces / Who Does Lisa Like? / Wildwood Saloon / Suspended Animation / Sad Song / It's So Different Here / Cuckoo Clock / Pin A Medal On Mary / Stranger In The House
スプリングフィールズ解散後、ポップシンガーとしてアメリカに進出したUSリリース第一弾アルバム(2曲マイナスしたWing盤リイシュー)。「I Only Wanna Be With You(二人だけのデート)」をリードトラックに、カヴァーも充実しているのがこの時期の彼女です。「Wishin' And Hopin'」「Mama Said」「Everyday I Have To Cry」など名演の連発。なにしろこの声は魔法ですから。.
日本に駐屯していた米軍兵二人が意気投合して帰国後に結成したという珍しい由来のポップなR&Bガール・グループ。リードのアニタ・ヒュームス以外は男性なんですけどね。おしゃま系ガールポップの名曲のひとつ。「Easier Said Than Done」は、もともとB面扱いだったそうなんですが、こちらに火がつき、全米ナンバーワンに! 「Are You Going My Way」も最高のボッサポップ!.
夢見るエイティーズ・ガールポップ! トレイシー・ウルマンのセカンド・アルバムです。オールディーズ・ファン即死の超名曲「Terry」、ウェイトレスのぐんにゃり脱力ポップ「I Know What Boys Like」やシャングリラス「Give Hime A Great Kiss」などカヴァーの選曲もナイス。カースティ・マッコールなどソングライターたちも彼女の魅力を活かした名曲を提供。このキラキラ感がまぶしいです。.
【曲目】 Happy Heart / If Ever You’re Lonely / Games People Play / Love Is The Only Thing / When I Was A Child / The Ad // My Funny Valentine / Lovin’ Things / When I Give My Heart / Let It Be Me / Some / The Windmills Of Your Mind
「ローレンス・ウェルク・ショー」のレギュラーとしてTV出演し、1950年代後半から60年代にかけてお茶の間の大変な人気者だった姉妹グループ。清楚でラブリーなコーラスは、アメリカの夢のひとつの理想でもありました。1958年リリースのBrunswick盤「Lawrence Welk Presents The Lennon Sisters」から2曲を差し引いての再リリース盤。.
収録曲・データ
【曲目】Hi-Lili Hi-Lo / You Always Hurt The One You Love / Greensleeves / To Know You Is To Love You / Graduation Dance // Too Marvelous For Words / Scarlet Ribbons / Have You Ever Been Lonely / I Remember Mama / Mister Clarinet Man
幻のガールズ・ソフトロックの名を今もほしいままにしているマーゴ・ガーヤン唯一のソロ・アルバム「Take A Picture」制作時に、音楽出版社のエイプリル&ブラックウッドのためにプレスされたアセテート盤です! 収録は「Someone I Know」一曲のみを片面の内周に収録。アルバムと同テイクながら、より生に近い感触があります。.
Candy / Days Of Wine And Roses / More Than You Know / The Nearness of You / Something To Remember You By / Malaguena Salerosa // Dear Heart / I Get The Blues When It Rains / Why Did I Choose You / I Gave My Love A Cherry / I Wish You Love / I'll Remember April / What The World Need Is Love
Imperialでの6枚目。初期のニルソンを手がけたジョージ・ティプトンのアレンジ。クラシカルな弦使いがエレガント。いわゆるスタンダードソングとマーゴ・ガーヤンが提供した「Think Of Rain」のような新しい世代のポップスが共存。かわいらしさとオトナの憂いが交錯する素敵な内容。彼女が歌う「If You Gotta Make A Fool Of Somebody」を聞くと、励まされてる気分になります。次作「Me About You」の陰になってますが、密かな名作。ジャケもかわいいです。.
彼女にとって3枚目のイタリア語アルバム。今回はサンレモフェスティヴァルなどから生まれた当時最新のイタリアン・ポップスを歌うという企画。その筆頭が世界中で親しまれた「Al Di La」。彼女のおおらかな魅力がイタリア語では本当に大きく広がりますね。「Quando Quando Quando」など晴れた日に聴きたい曲ばかり。.