ヒップホップ・フリークには「Impeace The President」(ハニードリッパーズ名義)の生みの親としても知られるシンガー/ソングライター。リズムに興味を持っていた人らしく、このアルバムもあの「My Girl」やエルトン・ジョン「Your Song」などでレゲエ風のリズムをとりいれているのが大穴感。他の曲もハイ・サウンドにも通じる心地よさあります。.
62年のヒット曲「It’s Magic」をフィーチャリングしたアルバム。いわゆる「Only You」スタイルのアレンジで名曲を彼ら一流のコーラスで収録。質の高いオールディーズ・コーラスが味わえる一枚です。「All The Things You Are」「Love Is Just Around The Corner」といったスタンダード・ナンバーのあしらい方も絶妙。涼しいんですよね、コーラスが。.
収録曲・データ
【曲目】It’s Magic / It’s Love Love Love / You’ll Never Know / Love Is / All The Things You Are / Love Is Just Around The Corner // Song For The Lonely / True Lover / How Will I Know / Immortal Love / Reaching For A Star / Keep Me In Love
リトル・エスター・フィリップスの愛称で幼少時代からR&Bシンガーとして活躍した彼女。70年代前半にKuduでファンキーな名作をいくつも残した後で、意外と知られていないのがこのMercury盤です。フランキー・ヴァリでも知られるNYディスコの超名曲「Native New Yorker」を歌っていますが、これが最高の仕上がり! メロウでソウルフル。言うことないすね! AORファンにも大穴盤でしょう!.
MercuryのA&Rを務めていた立場を利用して(?)、同社のステレオリリース第1号にちゃっかり収まったのがこのアルバム。コミカルな木管&金管がラウンジ色を濃くしています。また、裏ジャケのライナーに、ステレオ効果により音の壁が広がるという意味で“Wall Of Sound”という言葉が使用されています。アルフィ&ハリー(デヴィッド・セヴィル)の「The Trouble With Harry」のカヴァーはとても珍しいですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Let’s Dance / Cuddle Uo A Little Close / Yearing / A Gliss To Remember / The Glow Worm / The Trouble With Harry // My Sin / Dancing Tambourrine / Euphrates / Puetro Rican Pedler / Armen’s Theme / Dixie Down Patrol
Columbiaとの契約を終えたパティ・ペイジが古巣Mercuryに復帰して1枚だけ制作したアルバム。ナッシュヴィルの職人たちに身を任せた、ゆったりとしたカントリーポップ。さりげなく歌っているんですが「Help Me Make It Through The Night」や「Farther Along」なんか最高なんですよ。時代の流れということもあるのでしょうが、これ以降、彼女は10年ほどアルバムがありません。.
収録曲・データ
【曲目】I’d Rather Be Sorry / Give Him Love / Dream Baby (How Long Must I Dream) / We Sure Can Love Each Other / I’m Scared To Death You’ll Go / Absence // Make Me Your Kind Of Woman / Words / Help Me Make It Through The Night / I Won’t Mention It Again / Farther Along
【曲目】For The First Time (Come Prima) / Moonlight Serenade / Dans Mon Ile / Adios / Coeur D'Artichaut / Mon P'Tit Pote // Twilight Time / Smoke Rings / I'll Keep Coming Back For More (Fragile Eyes) / Sous Le Vieux Pont Des Soupiers / Valse Des Lilas / Je Voudrais
【曲目】Caravan Tonight / Out / Five O'Clock Song / Christopher's Blues / Song To Bonnie / Song To That M&M Man // You Don't Have To Be Ashamed / Many Kinds Of Love / Can't ... Papa Blues / Circle Nine Times / Dry Dock Dreaming
傑作「California Nights」の前作。アラン・ローバーのアレンジでドラマチックかつナイーヴな乙女心を歌っています。あの「Too Young」が、こんなに素敵なアレンジなのも、彼女が才女であるがゆえでしょうか? モータウン&ノーザンソウルな「I Just Can’t Get Enough Of You」「We Know We’re In Love」「I Can Tell」など、聴き所満載! なお、本作には二種類のジャケットが用意されていました。彼女がアイドルだった証拠ですね。.
収録曲・データ
【曲目】Young Love / I Won't Love You Anymore (Sorry) / With Any Other Girl / Too Young / Start The Party Again / That's What I'll Do // Only Last Night / To Know Him Is To Love Him / I Can Tell / We Know We're In Love / Will You Love Me Tomorrow / I Just Can't Get Enough Of You
極上のディスコファンクとセクシージャケットで70年代に大ヒット作を連発した彼ら。本作にもR&Bチャート1位の「Who’s She Coo」を収録。ノーティで下世話、でも随所に洗練されたリフやキャッチーなメロディがあって彼らをポップフィールドにもアピールしていましたし、トリッキーな構成や深いファンクセンスではマニアもうならせました。メロウナンバーもスウィートでうまいのです。.
あのプラターズです。映画から生まれたヒット曲を歌うという企画盤。「オンリー・ユー」のヒットからは少し時間が経ちましたが、そのアレンジをオケに活かした「Here Comes Heaven Again」という曲を収録しているなど、ニヤリとさせる趣向あり。ドゥーワップ的な妙味のある「Singin’ In The Rain」もオススメ。.
収録曲・データ
【曲目】Here Comes Heaven Again / Singin’ In The Rain / Sweet Leilani / Stay As Sweet As You Are / Pennies From Heaven / But Beautiful // My Romance / Moonlight And Shadows / Blues In The Night / I Only Have Eyes For You / It Might As Well Be Spring / As Time Goes By
フォーク・シーンとの深い関わりから論じられることの多い彼女ですが、60年代のソロ作はどれもジャジーでブルージーなヴォーカル作品。本作はその中では、選曲やアレンジ面も含め、もっともポップ要素が強いといえるかもしれません。バカラックの「Any Day Now」で幕開けするというのはかっこいいです。フレッド・ニール「The Other Side Of This Life」「Just A Little Bit Of Rain」も採り上げています。4ビートでスイングする「Feeling Good」忘れずに!.
【曲目】If Dreams Come True / Don’t Dream Of Anybody But Me / Shiny Stockings / What A Diff’rence A Day Made / Ja-Da (Cha Cha Cha) // Everything’s Com ing Up Roses / Like Youn / The Rockin’ Ghost / Romantique / The Girl With The Long Black Hair
普通のドラマーと違い、でっかいフロアタムやティンパニを多用するロッキン&ジャイヴィンな男。ゴキゲンなダンシング・ビッグバンド・ジャズにサンディ・ネルソンの先駆けみたいなドラム組曲…、難しいことはしてません。とことん楽しい1枚です。歌入りの「Rock An' Roll King Cole」にはみんなKOされるはず。イエーイ。.
1962年に「Duke Of Earl」で全米ナンバーワンを獲得。ソングライター/プロデューサーとしても手腕を発揮し、ソロでもコンスタントに小ヒットを飛ばしてきた彼がひさびさに放った大ヒット(全米12位)がこれ。シカゴ系ソウルの重鎮らしく、「Soulful Strut」を意識したビートが印象的です。.
1回だけ実現した来日公演後に制作されたアルバム。カークについては、60年代が最高というファンと、“ラサーン”を名乗ってからの70年代こそ最高というファンが分かれますが、はっきり言って両方とも最高。特にこアルバムは、すでにカークの独自性が色濃くあふれだした時期。まるでムーンドッグみたいな「Petite Fleur」「白鳥の湖」を題材にした「March On, Swan Lake」など、ジャズからはみ出し始めています。「My Heart At Thy Sweet Voice」など、情感があふれまくるメロディに泣かされもします。.
収録曲・データ
【曲目】The Things I Love / Petite Fleur / Hip Chops / Gifts And Messages / Vertigo Ro // March On, Swan Lake / My Heart At Thy Sweet Voice / Tears Sent By You / Where Does The Blame Lie ? / Blues For C & T
【曲目】Laura / My Blue Heaven / The Man I Love / Taking A Chance On Love / Imagination / Aye, Aye, Aye // Harpo Woogie / All The Things You Are / Sweet Sue / Solitude / In A Sentimental Mood / I Got Rhythm
70年代前半のKuduレーベルでのリリースを経て、後半は移籍したMercuryでディスコソウル路線へ。少女時代から抜群の歌唱力で知られた人ですので、なんでも歌いこなすのですが、スタンダードソング「If I Loved You」をミディアムテンポのディスコにするなんてさすがです。ヴァン・モリソン「Into The Mystic」カヴァーもすばらしい。ブルージーなナンバーでもちゃんと実力を見せてくれますよ!.