ブリティッシュビート・ファンの間ではどうにも分が悪いフレディ&ザ・ドリーマーズ。屈託のない眼鏡顔で変なダンスをするフレディくんの評判がよろしくないようなのです。しかし、その晴れやかなフィーリングと、シャープな切れ味、ゆたかなペーソスには一度ハマったらヤミツキになるのです。アメリカではこれが正式なファーストアルバム。「If You Gotta Make A Fool Of Somebody」がヒットシングル。「蛍の光」を引用した「I Understand」泣けます。.
ベルギー出身のアレンジャー/指揮者フランシス・ベイ。オープニングを飾る「Mambo Jumbo」や「Caravan」での”踊れる”なんてもんじゃすまされないパーカッシヴでめくるめくビッグバンド・アレンジにやられてください。「Un Poquito De Tu Amor」は聴けばニッコリ多幸感溢れるオツなナンバー! 鋭いアレンジと引き締まった演奏、楽しいコーラス、ラウンジ・ラテンの手本のような一枚です。 .
収録曲・データ
【曲目】Mambo Jambo / Un Poquito De Tu Amor / Malaguena / Begin The Beguine / The Peanut Vendor / Copacabana // Caravan / Mama Inez / Maria La O (Maria My Own) / Perfidia / Acercate Mas / Para Vigo Me Voy (Say Si Si)
フレディ&ザ・ドリーマーズ、生涯唯一の主演映画のサントラ。とにかく、一曲目の「What's Cooking」が最高にゴキゲンなグッドタイミー・ミュージカル・ナンバーです。B-1「Don’t Do That For Me」も甘酸っぱい疾走ビート・チューン。実はフレディたちのナンバーはこの2曲のみなんですが、他の曲も充実してます。先輩アイドル、ジョン・レイトンの歌うボ・ディドリー風「Say You Do」、キュートなグレジナ・フレイム穣の歌うガール・ポップ「Second Time Shy」も拾いモノ!.
Mercuryに移籍。チャールズ・ステップニーとのコンビで伝統的なソウルと斬新なサウンドを融合させてきた彼らが、この移籍を契機にプロデューサー変更による新体制を進みます。むしろストレートなメロウさが増したと受け取れるかも。「Strike Up The Band」みたいな意表を突くミュージカルコーラスナンバーもあって、これも最高です。.
60年代クインシーの隠れた傑作。冒頭を飾る「Theme From Golden Boy」のストリングス・ヴァージョンのひんやりとした美しさ! ドン・エリオットのスキャットが奇妙なキュートさを醸し出す「Sea Weed」も印象的。「The Sidewinder」や「A Hard Day’s Night」あたりも、さすがのセンスの良さなのです! あえてこのアルバムを象徴する一曲なら、ラストのとことんまで美しい自作曲「The Midnight Sun Will Never Set」。とろけ死にします。.
まるで黒人ジャイヴガールみたいなジャケ! 音も! 彼女は白人の美人ヴォーカリスト。でも、このアルバムでは、あの「I Want You To Be My Baby」やってますから! この衣装で弾けちゃっていいのです。他にも「Mambo Baby」「Tweedle Dee」など、ダンサブルでスインギーなナイス・トラックをたっぷり集めた人気盤です。ジャケ左上のレーベルロゴの下に書かれた「Music For Dancing」の叩き文句に偽り無し!.
1920〜40年代のノスタルジックなポップミュージックのムードをイギリスで追求し続けた才人ピーター・スケラーンの82年作。時期でいうと、メアリー・ホプキンと組んだグループ、”オアシス”としての活動直後の作品となります。ローズ・マーフィーの当たり曲「Busy Line」「They All Laughed」など優しく小粋にスイング。.
収録曲・データ
【曲目】Busy Line / The Clouds Will Soon Roll / Tell Me That Ain't Wrong / Deep Henderson / I'll String Along With You // They All Laughed / About A Quarter To Nine / All Or Nothing At All / Stormy Weather / Symphony In Riffs
ポップス・ファンには1965年の大ヒット「King Of The Road」で知られるカントリー界のシンガー・ソングライター。彼が1970年にリリースしたこのアルバムは、かなり本気のカントリー・ロック。バディ・エモンズのスチールギターをはじめ、ナッシュヴィルの強者たちがかっこいい演奏を聴かせてくれます。.
フォーク・シーンとの深い関わりから論じられることの多い彼女ですが、60年代のソロ作はどれもジャジーでブルージーなヴォーカル作品。本作はその中では、選曲やアレンジ面も含め、もっともポップ要素が強いといえるかもしれません。バカラックの「Any Day Now」で幕開けするというのはかっこいいです。フレッド・ニール「The Other Side Of This Life」「Just A Little Bit Of Rain」も採り上げています。4ビートでスイングする「Feeling Good」忘れずに!.
シカゴ出身の名バイオリニスト&名コンダクター、ハーマン・クレバノフによる映画音楽アルバム。この手のサウンドの需要に絶対的に強かった人らしく、何枚もリリースがありますが、本作ではコーラスをフィーチャリングしたことにより晴れやかさが一段とアップ。とりわけ「It's A Mad, Mad, Mad, Mad World」は奇跡かと思うほどヒップな仕上がり! ボサノヴァ「More」も! クレバノフ作品の編曲家は、ウェイン・ロビンソン、又はシーザー・ジョヴァンニ。本作品では、前者ウェインが全曲を手掛けています。.
収録曲・データ
【曲目】It's A Mad, Mad, Mad, Mad World / Charade / More / How The West Was Won / Antony And Cleoratra / Conquest // The Cardinal / Look Again / Love In The Country / The Prize / Caesar And Cleopatra Theme / Theme From 8 1/2
フォーク・シーンとの深い関わりから論じられることの多い彼女ですが、60年代のソロ作はどれもジャジーでブルージーなヴォーカル作品。本作はその中では、選曲やアレンジ面も含め、もっともポップ要素が強いといえるかもしれません。バカラックの「Any Day Now」で幕開けするというのはかっこいいです。フレッド・ニール「The Other Side Of This Life」「Just A Little Bit Of Rain」も採り上げています。4ビートでスイングする「Feeling Good」忘れずに!.
ハリウッド女優からモナコ公国の王妃へと嫁ぐことになった美女グレース・ケリー。1956年4月18日、19日にかけて行われたその歴史的なセレモニーを実況録音したレコードです。それだけでなく、B面にはこの日のためにスタン・ケントンが作曲、演奏をしたバレエ組曲「Homage To The Princess」を収録。記録としてのレコードでありながら、ケントンマニアにとっては垂涎のレア・アイテム。ジャケットで美しい花嫁衣装に身を包んだグレース・ケリーの写真も本物なのですから。.
Actual Recording Made At The Wedding Of S.A.S. Prince Rainer III and Grace Kelly.
Actual Recording Made At The Wedding Of S.A.S. Prince Rainer III and Grace Kelly.
中西部ウィスコンシン州出身のUSガレージ・ビート・グループ。ロブ4兄弟で構成されたバンドで、これが唯一のアルバムです。兄弟ならではのハーモニーを活かした音作りはガレージというよりUS産ハーモニー・ポップと言いたくなる瞬間も。「Race With The Wind」など、リーダーのディー・ロブがソングライターで結構いい曲を書くんです、エリック・アンダーソンやスローン&バリの曲提供もポイント。「いい湯だな」ジャケも憎めないです!.