名盤としてジャズファンに愛される「Moonlight In Vermont」(1956年)のセッションを4曲入りEPでリリースした第2集。「Tenderly」「My Funny Valentine」などスタン・ゲッツをフィーチャリングしての凛々しい名演を収録。バート・ゴールドブラットのこのアートワークはEPのみです。.
西海岸を代表する小粋派ピアニストのA&M移籍盤。都会的でお洒落、キュートでエレガント、饒舌なようでひっそりとしたセンシティヴなピアノです。初期A&Mの作風に見られる「ロック世代向きのイージーリスニング」を示す典型的なアルバムでしょう。指揮とアレンジには、マーティ・ペイチ。ロジャー・ニコルズの名曲「Love So Fine」のブリリアントなジャズカヴァーを収録しています! ちなみにLAでのアニタ・カーのセッション・ピアニストは、すべて彼でした。最近海外でも美盤は価格高騰中です。.
収録曲・データ
【曲目】Windows Of The World / Serenata / Dindi / You’ve Got To Be There / Like A Lover // Lonely Girl / Amy’s Theme / Love So Fine / For Carl / Dancing In The Street【Engineer】Larry Levine and Thorn Nograd 【Musician】Earl Palmer (Drums) / John Pisano (Guitar) / Chuck Berghofer (Bass)
70年代クインシーの最高作のひとつと思います。ハービー・ハンコックの「Tell Me A Bedtime Story」のカヴァーに仰天。エレピ&ストリングスによるゴージャスで超メロウな6分45秒。ハービーの指の動きをストリングスで再現した後半には、時間が完全に止まります。アシュフォード&シンプソン、ルーサー・ヴァンドロス、チャカ・カーンらゲストシンガーも豪華!.
収録曲・データ
【曲目】Stuff Like That / I'm Gonna Miss You In The Morning / Love, I Never Had It So Good // Tell Me A Bedtime Story / Love Me By Name / Superwoman (Where Were You When I Needed You) / Takin' It To The Streets
「Cocktails For Two」などヒップな作風で知られる作曲家サム・コスロウの作品を集めたアルバム。女性ピアニストらしいリリカルなタッチがいつものように美しいマリアン・マクパーランド。思いがけずリズムが跳ねる「The Day You Came Along」のようなナンバーが隠れていましたよ。数曲ではコーラスが出しゃばらずに洒落た助演を務めています。.
【曲目】Rejuvenation / Chime / Dean's Expression / Three / Listen // Seven Come Eleven / Ma Petite Doriane / Cooneticut , The Beautiful Bolyero / The Last Time I Walked Away
「My Cherie Amour」「I Was Made To Love Her」をヒットさせていた成人直前期のスティーヴィー・ワンダーをカヴァーしたソウルジャズ盤。ジョー・サンプル、デヴィッド・T ・ウォーカー(ギターソロ結構あり)といったメンバーがサポート。「My Cherie Amour」はフルートでスピリチュアルに。まだクリエイターとしての真価を発揮しはじめる前、60年代末の選曲でもスティーヴィーらしさが感じられるから凄いですね。.
収録曲・データ
【曲目】Nothing’s Too Good For My Baby / Never Had A Dream Come True / I’d Be A Fool Right Now / My Cherie Amour / You Met Your Match // Ain’t No Lovin’ / I Was Made To Love Her / Angie Girl / Ain’t That Askin’ For Trouble
フォー・フレッシュメンが70年代に残した知られざるライヴ盤! バックは完璧に70'sファンキー・マナーを取り入れたスタン・ケントン楽団。レパートリーはおなじみのスタンダードだけでなく「It's Not Unusual」「Byrd Avenue」、客席とのやりとりも含めたMCでは、なんとフォー・フレッシュメン版「Surfer Girl」も飛び出して! 歌いながら楽器もどんどんこなす彼らのモダンでクリエイティヴなステージが目に浮かぶ2LPです。92年、シングル・ジャケでのリイシュー(オリジナル・リリースは1972年)。.
収録曲・データ
【曲目】There Will Never Be Another You / After You / Byrd Avenue / Surfer Girl / Girl Talk When The Feeling Hits You // Walk On By / What Are You Doing The Rest Of Your Life? / Brand New Key / A Beautiful Friendship // Teach Me Tonight / Summer Has Gone / Hymn To Her / Come Back To Me // It's Not Unusual / She'll Be Coming Around The Mountain / Walk Softly / Artistry In Rhythm
ラテン、ブガルーの要素を存分に吸い込んで、黒人クラブに還元したかのような、得体の知れないパワーに満ちあふれたパーティー・ジャズの決定版です! 「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」から「Bang! Bang!」になだれこむ冒頭だけで、もう降参。長く語り継がれている一枚ですが、今も色あせていません。なんたってアレンジはニューヨーク・ノーザンソウルの重鎮ジェリー・ロス! 迫力のあるモノラル!.
収録曲・データ
【曲目】 Hey Leroy, Your Mama’s Callin’ You / Bang ! Bang ! / Music To Watch Girls By / Watermelon Man / La Brea // All / Red Top / Yesterday / Boo - Go - Loo / Bucket O’ Grease / Fake Out
武骨なイメージの強いテナーサックスですが、ストリングスとの組み合わせでこんなに上品で気持ちの安らぐ楽器になるというコンピレーション。ただうっとりとさせるだけでなく、イリノイ・ジャケーの「So In Love」みたいにスリリングなリズムアレンジもあります。サンディ・モーズの「Speak Low」はストリングスの生々しさに鳥肌が立ちそうなほど! そうか、このアルバムは、ベニー・ゴルソンやトリー・ジトーなどアレンジャーの手腕を楽しむ作品でもあるのですね。.
【曲目】Four Mothers / Didi / Sam And The Lady / Popo / Over The Rainbow / Apropos // Westwood Walk / Simbah / Walking Shoes / Rocker / A Ballad / Taking A Chance On Love
ハンガリー生まれのジャズ・ギタリストとして60年代にフランス録音のアルバムを二枚残しているこの人。実はもともとの手習いはヴァイオリンでした。Flying Dutchmanの傍系としてボブ・シールが立ち上げたレーベルで、NYの腕利きたちとモダンなバックで録音した本作は基本がエレクトリック・ヴァイオリン。でも機械的じゃない、なまめかしくて色っぽい音です。一曲ギター。タイトル曲「I Love You」の見事なボッサに時を忘れそう。.
60年代後半のヒュー・マセケラは“買い”です。アフリカに自らのルーツを見ながら、アメリカ音楽を探究する。彼は真の意味でのソウルジャズをやっていました。60sポップス中心の選曲で、クールなヴァイブレーション濃厚な「It's Not Unusual」が◎。もっと素晴らしいのは自作のヴォーカル・ナンバーの「Little Star」や「Actin' Like A Cool」! 今聴いてもまったく古くない! 心底から驚きました。プロデュースは信頼のおける才人トム・ウィルソン。.
収録曲・データ
【曲目】California Dreamin’ / Little Star / It’s Not Unusual / Loving You Is Sweeter Than Ever / Norwegian Wood / If I Needed Someone // Along Comes Mary / She’s Comin’ My Way / Sounds Of Silence / Actin’ Like A Fool / From Me To You / Elusive Butterfly