Capitolグリーン・レーベル。ジャケットに「Gold Record Reward」がプリントされています。内ジャケと裏ジャケにウォーターダメージのシミ。
音や歌声はくっきりと、情感はよりクリアーに。
ハリウッドでレコーディングされたセカンドアルバム。まるで霧に包まれたようなサウンドだった「Music From Big Pink」から一転、それぞれの楽器の音や歌声はくっきりと、それでいて人間的な情感はよりクリアーになった印象の傑作セカンドです。ソングライターとして絶頂期を迎え、本作ではエンジニアも担当したロビー・ロバートソンの才能が全開。ジョン・サイモンもプロデューサーとしての枠を越えた貢献を行なっています。その一方で、ゆらめく影のように男の弱さや悲しさを歌うリチャード・マニュエルもたまんないんですけどね。.
【曲目】 Just A Little Lovin ~ What The World Needs Now Is Love / Name Of A Sorrow / Stormy // My Cherie Amour / When You Look In The Mirror / The Luckiest Man In The World / I Wanna Be Your Baby
Fast Freight / One Way Or The Other / Good Lady Of Toronto / Eden Rock / Country Time Rhymes / Calamity Jane // Nice Folks / Cockeyed Shame / Faithful Be Fair / In Hollywood / Angel【Producer】 Erik Jacobsen, Jerry Yester, Zal Yanovsky 【Bass】【Flute】 Jerry Burnham【Drums】 Peter Heywood【Keyboards】 Murray Weinstock【Lead Guitar】【Bass】 Kenny Altman【Lead Vocals】 Jon Lind【Rhythm Guitar】【Lead Vocals】 Peter Gallway【Recording Studio】 Sun West Recording Studios, Hollywood, and Mirasound, New York.
AORファンにはその昔は入手困難盤として知られていたシアトルのバンドのファースト。AOR+オーシャンブリーズなテイストはこの土地の特徴でしょう。「Fly Away」や、泣メロにやられる「You Never Told Me You Loved Me」ジャジーな「Idle Days」ミディアム・アップで情感たっぷり盛り上がるオーシャンメロウ「Six Feet Lower」など、コーラスも効いてるし、聴き所多すぎの隠れ名盤! とってもいいセンス。.
映画「アパートの鍵貸します」をミュージカル化した際のサウンドトラック。これぞバカラックの最高傑作アルバムのひとつだと思います。ソリッドなDJ対応のトラック風に展開する「Turkey Lurkey Time」や、胸躍るタイトル曲、「I'll Never Fall In Love Again」「Knowing When To Leave」など、本当に素晴らしい内容です。「Grapes Of Roth」など、サントラならではのスキャット・チューンも最高。ちなみにこの舞台の設定はクリスマスですよね。.
収録曲・データ
【曲目】Overture / Half As Big As Life / Upstairs / You’ll Think Of Someone / Our Little Secret / She Likes Basketball / Knowing When To Leave / Wanting Things / Turkey Lurkey Time // A Fact Can Be A Beautiful Thing / Grapes Of Roth / Whoever You Are / Where Can You Take A Girl? / Christmas Day / A Young Pretty Girl Like You / I’ll Never Fall In Love Again / Promises, Promises
ポップシンガーとして人気者になり、やがてクリスチャンミュージックの世界に向かったと思ったら、その後、メタル大好きおやじとして狂い咲き。これほ振れ幅の大きい人はなかなかいません。本作は、ジェリー・イエスターとザル・ヤノフスキーのプロデュース(あのフィフス・アヴェニュー・バンドと同じコンビ!)。60年代末に、ビフ・ローズ(!)、ティム・バックレー(!)、フレッド・ニールら、当時新進のソングライターたちの作品を取り上げたアルバム。とりわけティム・バックレーの「Song Of The Siren」をカヴァーしているのにはビックリです!.
西海岸随一のスタイリッシュなピアニスト。トリオを従え、そのうえブラス&ストリングスが粋な味付けをしたのが本作。「A Hard Day's Night」の疾走感からして最高! グンと自由で大胆なタッチでピートのピアノが晴れやかに飛び回ります。明るい音色の陰に潜んでいるかすかなビターさも、彼の音楽を忘れがたくしている一因なんでしょうねえ。素晴らしい!.
収録曲・データ
【曲目】A Hard Day’s Night / Here’s That Rainy Day / The Grass Is Greener / People / The Moment Of Truth // A Sleepin’ Bee / Blues Two Ways / Hello Dolly / The First Of May / Sweet September
カナダ生まれのロバート・ファーノン。パーシー・フェイスのカナダ時代(1940年代)に、オーケストラの首席トランペッターを務めていた経歴の持ち主で、自身も活動の場をやがてアメリカに移します。シナトラの十八番のイージー化を直接関係の無いレーベルでやっているのは珍しいかも。大編成だけでなく「Come Fly With Me」のような小粋なコンボもあり。.
アメリカのローカルレーベルに眠るドゥーワップを掘り起こしていくシリーズ。西海岸ドゥーワップの宝庫、ERAの第2弾です。ファイヴ・サテンズ「In The Still Of The Night」を筆頭に次から次へと名曲名演が飛び出します。Rhinoが手を貸したこのサンディエゴのレーベルSolid Smokeはなかなかのすぐれもの。ここでの蒐集と研究の成果が、のちにRhinoのCD BOXにも活かされたのでは。.
オズモンド・ブラザースのヤングなコーラスも最高なスパイラル・ステアケース「More Today Than Yesterday」のカヴァーを収録した傑作。A面を「Ballads」サイド、B面を「Not So Ballads」サイドに分けて、69年当時のヒット曲を気持ちよく歌っています。アル・キャップスの思いきりのいいアレンジが全体にハツラツとしてみずみずしいフィーリングを与えています。最高!.
収録曲・データ
【曲目】My Cherie Amour / You Are / Yesterday I Was Young / Love Theme From Romeo And Juliet / Quentin’s Theme // Good Morning Starshine / Sweet Caroline / Get Together / More Today Than Yesterday / Put A Little Love In Your Heart / Aquaris〜Let The Sunshine In
ウィリアム・D・スミスなんかと並ぶソフィスティケイテッド・ブラックAORの逸品です。ヴォーカルも黒っぽくなりすぎず、いい感じ。ギター・カッティングとメロウなエレピが絡み合った「Pride And Joy」イントロ部における焦らし方は、実にいやらしく、まさに悶絶もの。歌とともに昇天です。マイケル・センベロ、ジェームス・ギャドソンらがバックアップ。.
美人シンガー、女優として活躍したキャリアのみならず、現在では奇才音楽家レイモンド・スコットの妻として彼を支えたことも大きな関心を以て語られる彼女ドロシー・コリンズ。本作は廉価版レーベルVocalionからのリリースで、彼女がCoralにバーニー・ケッセル・トリオと残した残した人気盤「Songs By Dorothy Collins」からの数曲と、おそらくシングル曲などから編集されたアルバム。彼女の歌う「Only You」など、珍しい録音もありますし、注目はレイモンド・スコット作曲&アレンジの「Where Have You Been Billie Boy」を収録していること!.
収録曲・データ
【曲目】The Lady’s In Love With You / But Not For Me / Moments To Remember / Out Of This World / It Never Entered My Mind / Where Have You Been Billie Boy // Love And Marriage / I See Your Face Before Me / Only You (And You Alone) / Guess I’ll Hang My tears Out To Dry / Mr. Wonderful / Come Rain Or Come Shine
盲目のハンデをものともせず色彩豊かなジャズ・ピアノ/ラウンジ・サウンドを送り続けるジョージ・シアリング。75年にMPSからリリースしたピアノソロ・アルバムです。MPSの創設者、ハンス・ゲオルグ・ブリュナーシュワーの所有するプライベート・スタジオでのレコーディング。何者にも邪魔されないピアノの音がとても自由です。そして何より、ラストの「Send In The Clowns」で披露されるシアリングの歌声! バカラックみたいで素晴らしいです!.