コリン・ブランストーンがカヴァーした名曲「I Don't Believe In Miracles」の作者版オリジナルを収録したアルバム。ユニット4+2、アージェントと、UKロックの渋いところを渡り歩きつつ、ソングライターとしての才能を開花させました。彼の素晴らしいところは、60年代のポップスの持つメロディのおいしさを70年代的に作り替えて提案するセンスの良さ。いいメロディが詰まった好アルバム。メロディアスなポップ好きは必聴のアルバム。.
I Don’t Believe In Miracles.
Fly Away.
You Can Count On Me.カナダのウィニペグを拠点に活動したSSW。前作「Long Distance Runner」もカナダ系のファンに人気ですね。こちらは2年後のセカンドで、相変わらず清涼感あるサウンドを聴かせてくれますが、1980年という時代を反映したシティ感覚もアップデート。ファーストより数段見つかりにくい作品でもあります。アメリカ人のAORアーティスト、デイン・ドナヒューと名前が似てますが、まったくの別人です。.
The Big One.
Bogart.
Some Old World.ピーター・フランプトンのライヴ盤が大ヒットしていた時期に非公式にリリースされたトッドの5曲入りEP。なのでタイトルはパロディ。こうした海賊的なライヴ盤が7インチ・サイズというのは珍しいパターン。この時期以降のライヴではほとんど演奏されていない珍しい「You Cried Wolf」なども収録しています。.
Sometimes I Don’t Know How To Feel.
Lord Chancellors Nightmare Song.
You Cried Wolf.本名はエリック・サンピエール。1967年リリースのセカンドから4年ぶりのセカンドにしてラストアルバム。カナダのフランス語圏で活動したため全曲仏語。しかし同時代の英米シンガー・ソングライターのフォーキーなグルーヴを反映した内容はとてもいいです。タイトル曲や「Lady Strap Of Fan」「Le Reste S’entremele」をぜひ。.
Lady Strap Of Fan.
Un Poete.
Le Reste S’entremele.ファーストアルバムをプロデュースしたアル・クーパーは彼のことを「ビーチボーイズとニール・ヤングを一緒にしたようなミュージシャン」とコメント。本作はセカンドにしてラストとなったアルバム。友人であり作曲パートナーであるロバート・ジョンとの共同制作の本作でも、その繊細でデリケートな歌声、素晴らしいメロディ、おだやかな音楽は変わりなく表現されています。メロウで深く優しい音楽です。.
You Just Run Away.
With You Today.
I Don’t Know If I Should Love You (Lynn’s Song).NYのSSWチーム、キャッシュマン&ウエスト主宰のレーベルLifesongはフォーキーなプリAOR名盤の多い知る人ぞ知る好レーベル。天然カーリーヘアに髭面。でも、その顔には子供みたいな大きな瞳が覗くディーン・フリードマンは、生粋のニューヨーカー臭がぷんぷん漂う最高のSSW。セカンド・アルバム「Well Well Said The Rocking Chair」をハイファイでは長年プッシュしていますが、このファーストも捨てがたい。ジャズ風味豊かな「Funny Papers」そしてエレピが切ない「Humor Me」でノックアウト。.
Funny Papers.
Humor Me.
Ariel.クライヴ・デイヴィスに才能を見いだされたSSW、ビル・クエイトマンのデビュー作。このアルバムは英国録音で、後年のアルバムに比べ、かなりフォーキーでドリーミーな色合いが強い内容。ちょっとかすみがかかったようなハスキーヴォイスは、どことなくコリン・ブランストーンに似てるかも。カリブ・クエイ、レイ・クーパー、デニー・セイウェル、レスリー・ダンカンらが参加しています。.
My Music.
Only Love.
Too Many Mornings.繊細なポップス感覚を持ったNYのSSWのファースト。スプーナー・オールダムらの参加で南部サウンドの滋養を採り入れつつ、若さ故のセンシティヴな感性を曲ごとに輝かせた素晴らしい作品です。全編に漂う柔らかい日差しに包まれるようなソフトな感触がたまりません。壊れそうな「Loving You-Loving Me」の美しさには、思わず息が止まります。60年代サウンド感覚の残り香が、なんと愛おしいことか。.
Loving You-Loving Me.
My Sunshine.
New York City.90年代以降に「Bad Girl Song」にやられた世代には説明は不要の、カナダの孤独でプログレッシヴなSSW。これは彼のファースト。後の作品とはやや趣の異なるポップなアレンジは、ライトハウスがバックを付けたから。その分、正直な若さが感じられる盤でもあります。このアプローチも興味深いし、サード「Consider The Heart」につながるのはこちらかも。初期トッド・ラングレン好きにも推薦です。.
Down On Words.
Tyrant.
Raymond Auston.ウィットに富んだポップスが好きな人を夢中にさせること間違いなし。NY産らしく、ひとくせもふたくせもあるシティポップの楽しみが詰まっています。抜群に渋いセカンド「On And Off Again」に人気が集中していますが、このファーストの知的かつノスタルジックなポップも最高なのですよ。ストリングス・アレンジはチャーリー・カレロ。.
I'm Waiting For A Wind.
Nightmare.
For Pete’s Sake (Julian Street).珠玉のアルバム「Bags And Things」からのシングルカット。スティーヴ・バリのプロデュース、ジミー・ハスケルがストリングスアレンジ。作曲はもちろんランバート&ポッターのコンビ。自らダンヒル・サウンドのお手本を示したようないい曲。のちにライチャス・ブラザーズがとりあげてます。.
Dream On.いかにもBellレーベルらしい佳作。ダン・ペン、マーク・ジェイムス、ジョン・ハーレイらを筆頭にして、Bellには職業作家たちの武骨で人間臭いソロアルバムが残されています。この人は作曲家としては日本ではあまり馴染みがありませんが、なかなかの実力派。ブルックス・アーサーの洗練されたプロダクションと拮抗する粘っこい歌声が印象的。「A Million People」ではチルドレンコーラスとデュエット。.
Like No Woman.
A Million People.
422.ジャケはサイケっぽいですが、思いのほかポップにかわいらしくて、そして手の込んだ都会派の曲を書く人ですね。録音はナッシュヴィル。ということは、あの街での裏方ソングライターを目指していた青年なのかもしれません。1973年から77年にかけて書きためた作品を収録した、おそらく彼の唯一のアルバムです。フォ−キーで晴れやかなメロディに惹かれます。.
Previous Things.
Kathie’s Love Song.
High Time.センチメンタルなファーストが人気のSSW。このセカンドでは前作と比べてサウンドがよりAOR寄りのサウンドになり、ダイナミックで爽快になリました。デヴィッド・ポメランツのポップさや、デイヴ・ルイスの70年代後期のソロが好きな人には悶絶必至の内容です。ジェフ・ポーカロ、エド・グリーンらAORファンの気を惹くメンツも参加した隠れた名盤なのです。ああ、夏メロウの「Lady I Love」を試聴に足しておきます。.
We Can Make It.
Fingertip Away.
Lady I Love.トッド・ラングレンの2枚組ライヴ盤「Back To The Bars」発売にあたって制作されたプロモーション盤。A面にはアルバムから、ライヴのハイライトを(好選曲!)。注目はB面で、トッドと彼の親友であるパティ・スミス(!)による会話(パティがインタビュアーを務めるかたち)が片面全体にわたって収録されているのです!.
It Wouldn’t Have Made Any Difference.
I’m So Proud.
A Conversation With Todd Rundgren And Patti Smith.サードアルバム。住み慣れたニューヨークからLAに拠点を移していた時期に制作された作品です。前作「Piano Man」のヒットで成功の足がかりをつかんでいた時期ですが、まだスーパースターになるにはもう少し時間がかかります。バックはスタジオミュージシャンを中心とした手堅い演奏。ここからはヒット曲は生まれませんでしたが、若きビリーの気概はしっかり感じます。.
Streetlife Serenader.
Los Angelenos.
The Mexican Connection.Dunhillでの2作目。名作の誉れ高い前作に引き続きキース・オルセンをエンジニアに起用し、重厚な音色かつ鮮やかな色彩を感じさせる宅録ポップワールドを展開します。前作よりもさらに“マッカートニー度”が上昇したような…。完璧に箱庭ポップスとしてやり遂げています。ナイーヴな歌声が旋律をより美しく演出します。彼の宅録派としてのキャリアは次作で終わり。その後の長い隠遁を経て2016年に発表した復帰作も感動的でした。.
Better Side Of Life.
Golden Child Of God.
Really Wanted You.「Silver Morning」期に録音されたシングルオンリーが、そうです、フランキー・ライモンのあの曲です。彩りのあるシャッフルビートにリアレンジされた最高のソフトロックです。こだわりの強いケニー・ランキン。のちに再びリミックスしてリリースし直されますが、今回入荷はオリジナルミックス。演奏が前に出たミックスになってます。.
Why Do Fools Fall In Love.コードの展開や構成、リズムの積み重ねなどに緻密に工夫を凝らしながらも、密室的でありながらエモーショナル。エキセントリックですが、音楽で遊び過ぎていない。こういう人の作品は、繰り返し聴くのが一番です。トニー・コジネクやマーク・ワーツ(70年代のソロ)にも並ぶ世界観を持つ彼の初期作品。名盤の誉れ高いファースト「Records Are Like Life」に続くセカンドです。.
Give It All To Music.
Summer Summer.
Who Am I Talking To.キーボード3人の6人編成時代のユートピアのライヴ。ポップ世界ポップとプログレ的なハイテクニックが交差するサウンド。ファーストアルバムの勢いそのままの質の高い楽曲が収録されています。ムーヴのカヴァー「Do Ya」はここに収録。今もライヴでの大人気曲「Just One Victory」収録です。.
Just One Victory.
The Wheel.
Do Ya.デビュー作にして大傑作「Records Are Like Life」(1971年)など、知的で凝ったプロダクションで知られる個性派SSW。このアルバムはアリフ・マーディンのプロデュース。その成果は「I Wanna See You Dance」のようにソウルフルなディスコナンバーに表れます。一筋縄ではいかないポップ感覚ですが、メロディに対する美意識が高く、引き込まれます。.
All I Want Is You.
I Wanna See You Dance.
Rainbow.アルトマンの映画「ナッシュヴィル」で歌った自作曲「I’m Easy」のヒットがきっかけで歌手デビュー。正直言って俳優さんのレコードとは思えないほど、クオリティの高い逸品。アルバムタイトルは「忘れ物取扱所」の意味。それにひっかけて両面をLost SideとFound Sideで構成。それとも失意と希望とのダブルミーニング? 思わず胸をギュッと捕まれてしまいました。フリートウッズ「Mr.Blue」やビートルズ「Rain」のカヴァーもさりげなく素敵だし、Found Sideの3曲目「Love Of The Blues」のジャズっぷりにメロメロ。.
Mr.Blue.
Love Of The Blues.
Rain.アレッシーの双子の兄弟が在籍していたグループのセカンドにしてラスト。なにしろ最高の70sポップ! アープ・シンセサイザーが颯爽とかけぬけるアコースティック青春ポップの傑作。「Blonde」のとろけるような甘さ、「Can't Live This Way」の疾走感、最高です。かつては”早すぎたネオアコ”と言っていましたが、さらに時代が一回りして、今はもっとしっくりします。最高!.
Blonde.
Can't Live This Way.
Take Me With You.トニー・コジネクやブライアン・プロズローなどと並び称されるべきギミカルなポップセンスを持つSSW。彼のファースト「Records Are Like Life」に感動した人には是非オススメの、ひんやりとした知性が前面に出たアルバム。かわいらしいひねくれポップ「Keep The Light Burning」にイチコロなのです。「Sing」もナイス。過小評価はもったいない! .
Keep The Light Burning.
Sing .
King In Beggar’s Clothes.アイドル的な美貌を持った3人の男性ソングライターによるカラッとしたパワーポップ/シティ派グループ。コーラスはハーモニー・ポップ寄りと言ってよく、実際、そのサウンドは同時代のUK勢とも通じる良さがあります。「A Game Called We're In Love」なんかはクリス・レインボウやパイロットみたい。ストリングスアレンジはニック・デカロ。.
A Game Called We're In Love.
Magical Eyes.
Here I Go Again.70年代初めにカヤナス&ピケット名義でのアルバムも出していた才人ソングライター・コンビが中心となって結成されたセイラーのファースト・アルバム。日本のムーンライダーズなどにも多大な影響をあたえたモダンポップ感覚は、すでにここから全開です。ハードロックやプログレの時代に彼らがつきつけたヒップなダンディズム!.
Traffic Jam.
Blue Desert.
Josephine Baker.トッド・ラングレンの1978年時点でのキャリアを集大成した2枚組ライヴ。6人編成と4人編成のユートピア、それぞれのライヴを収録しています。選曲も文句なし。天才的なポップ・クリエイターであると同時にライヴが大好きなパフォーマーであることがよくわかります。.
Love Of The Common Man.
Sometimes I Don’t Know What To Feel.
Hello It’s Me.ロックミュージカル「Jesus Christ Super Star」に出演経験がある俳優兼シンガーなのですが、70年代のソロはどれも知的な香りのするコンセプチュアルなSSW作品。アルゾ的な雰囲気もある「When I'm Yours」やアコースティックスイングな「Someone’s Rocking My Dreamboat」とか意外に驚いていただけるのでは? ブリティッシュ・ポップとか好きな人にもお勧めします。.
When I'm Yours.
Someone’s Rocking My Dreamboat.
Boy On The Bridge.軽やかな土臭さと洗練されたポップセンスが絶妙にブレンド。アレッシーのような軽くて甘めの歌ものが好きな人にも、AOR前夜の黄昏アコースティックサウンドが好きな人にも◎。さりげないけれども、他に替えが効かないんです。アダルトなブリティッシュポップ。いいですよ。.
The Runaway.
Had To Fall In Love.
Every Little Teardrop.身辺雑記をさらっと記したエッセイと聞こえつつ、実は10編の短編小説のような味わいの歌が並びました。現実世界を描いているはずなのに、おぼろげな白日夢のような印象も。それぞれの楽曲に丁寧に施されたカラフルなアレンジに加え、慎ましくも凛としたヴォーカルに惹かれます。「木箱のリボンを」(2010年)、「綴り描く」(2014年)に続く三部作の完結編。プロデュースは藤原マヒト。.
ファニーマン.
ストーミーサマー.
The Nosegay.