70年代に入ってからも、生まれ持ったオールディーズ愛をうまく時代のサウンドにアップデートして活動を続けたジョニー・リヴァース。73年の本作はネッド・ドヒニーの「Get It Up For Love」をいち早く取り上げたことでも知られています。のちのネッドの自作自演版とは違ったファンキー&ソリッドなカヴァーですが、実はネッド自身のデモが最初はこういうテンポだったとのちに判明しました。しかも、このヴァージョン、ファンキーロックで最高にかっこいい!.
センチメンタルなファーストが人気のSSW。このセカンドでは前作と比べてサウンドがよりAOR寄りのサウンドになり、ダイナミックで爽快になリました。デヴィッド・ポメランツのポップさや、デイヴ・ルイスの70年代後期のソロが好きな人には悶絶必至の内容です。ジェフ・ポーカロ、エド・グリーンらAORファンの気を惹くメンツも参加した隠れた名盤なのです。ああ、夏メロウの「Lady I Love」を試聴に足しておきます。.
ロックの時代に呼応したレパートリーと編曲による長ーいキャリアのピアノ・デュオの71年作。重くファンキーなリズムに流麗なピアノとオーケストラが絡む「Oh Culcutta」のカヴァーは、インストとしては最高峰のひとつ。彼らの作品では珍しいソフトロックなコーラスの入った「Ballad Of Easy Rider」も◎。大音量で聴くとクラクラしちゃう音の粒だち! .
収録曲・データ
【曲目】The Theme From Z / Something / For Once In My Life / Oh! Culcutta! / A Familiar Concerto // Lay Lady lay / Raindrops Keep Fallin’ On My Head / Good Morning Starshine / Leaving On A Jet Plane / Ballad Of Easy Rider / Colonel Bogie March
【曲目】Prologue / Suspicion / Virna / Here's To My Lover / Stag Party Blast // Bash Brannigan / How To Murder Your Wife / Scene Of The Crime / Cartoon Capers / Requiem For A Bachelor
ジャズ・ピアニスト、ハル・シェーファーと奥さんで女性ヴォーカリスト、リー・シェーファーの小粋さがほとばしる仲睦まじいコラボアルバム。ピアノジャズと静謐な美しいヴォーカルナンバーが交互します。彼女にはジム・ホールと共演したアルバム「A Girl And A Guitar」という悶絶もののソロ作品がありますが、残した録音が少なすぎる! 本作でも素晴らしく透明な歌をきかせてくれます。.
【曲目】Winter Has Me In It's Grip / La La Love / Homeless Brother / Sunshine Life For Me (Sail Away Raymond) / The Legend Of Andrew McCrew // Wondeful Baby / You Have Lived / Great Big Man / Tangled (Like A Spider In Her Hair) / Crying In A Chapel / Did You Know
ウッディ・アレンが脚本を担当し、彼が映画界に転出するきっかけとなった作品です。映画はドタバタなコメディですが、このサントラはバカラックの映画音楽家としてのキャリアを前に推し進める役割を果たしました。スコアも素敵ですが、歌ものが充実。トム・ジョーンズが豪快に歌うタイトル曲、ディオンヌ・ワーウィックの名唱「Here I Am」。そして、マンフレッド・マンの「My Little Red Book」!.
今のリスナーにはケニー・ヴァンスが在籍したグループと説明したほうがわかりいいかもしれません。ニューヨークのオールディーズを60年代ポップスに橋渡しした重要な存在。初期のホワイト・ドゥーワップ的な魅力から、よりビート感、ソフトロック感を増したサウンドへと移行してきた名作です。メンバー自作のタイトル曲や「Over The Mountain」などソフトロックのファンにも聴いてほしい曲もいっぱい!.
1963年のアメリカ映画「ひとりぼっちのギャング」のサウンドトラック盤です。パルプノワール的なムード満点の映画を音楽面で支えたのがビリー・メイのスコア。快活なビッグバンドで知られる人ですが、ここではかなりクールでストイックなアレンジに徹しています。ゲスト出演のサミー・デイヴィスが歌う2曲「Bee Boom」「The Ballad Of Johnny Cool」もかっこいい! 特に前者はモッドジャズテイスト!.
ビング・クロスビー72歳の年にイギリスでレコーディングした一枚。軽やかにスイングした「I Love To Dance Like They Used To Dance」、ジョニー・マーサーとのデュエットが楽しい「Good Companions」など、ヒップな洒落っ気満点の傑作。丁寧で気品あるオケはイギリスのアレンジャー、ピート・ムーアによるもの。この時代のアメリカではすでに作られる機会のなかった上品でヒップなアルバムです。見開きジャケには人生を振り返る写真がたくさん!.
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
【曲目】Theme From The Unforgiven / An Affair To Remember / Invitation / The Song From Moulin Rouge / Laura / The 3rd Man Theme // Smile / Lonely Room / From Here To Eternity / Picnic / Stella By Starlight / Return To Paradise
【曲目】Here We Go 'Round The Mulberry Bush(Traffic) / Taking Out Time(The Spencer Davis Group) / Every Little Thing(The Spencer Davis Group) / Virginals Dream(The Spencer Davis Group) / Utterly Simple(Traffic) / It's Been A Long Time(Andy Ellison) // Looking Back(The Spencer Davis Group) / Picture Of Her(The Spencer Davis Group) / Just Like Me(The Spencer Davis Group) / Waltz For Caroline(The Spencer Davis Group) / Possession(The Spencer Davis Group) / Am I What I Was Or Was I What I Am(Traffic)