ディズニーを離れたアネットちゃんが、こんなカーアクション映画(はっきり言ってB級)に出演していたなんて。しかも、2曲も歌ってます! この手を一手に引き受けていたマイク・カーブが、バンド・ウィズアウト・ア・ネームやサイドウォーク・サウンズといった得体の知れない匿名グループをプロデュース。ガレージ風味の凶暴サウンドも味わえます。.
What’s A Girl To Do.
When You Get What You Want.
Theme From Thunder Alley.夢の超音速旅客機コンコルドをめぐるサスペンス映画「コンコルド」のオリジナルサウンドトラック盤。当時、これもなぜか日本のみでしかリリースされず、世界のイタリアのサントラファンたちを嘆かせた1枚でした。70年代後半のチプリアーニらしいシンセを駆使したメロウでミステリアスなディスコムードがたまりませんね。.
Adventure Flight.
The Last Clash.
Martinica Dreaming.マンシーニが出世作「Peter Gunn」に続いて手掛けたTVサントラ。ラウンジ感覚豊かなサウンドに仕上がっています。全体的にはジャズ味が強く、ラテン・テイストを活かしたA-2「My Friend Andamo」やA-5「Lightly Latin」が耳を惹きます。しかし、やはり特筆すべきは音の良さ。Living Stereoならではの音のきらめき。さすがです。.
My Friend Andamo.
Lightly Latin.
Mr. Lucky.なんと日本公開時のタイトルは「クリスチーヌの性愛記」!女優ジャクリーン・ビセットが大胆なヌードを披露したことで話題を呼んだ作品でした。サントラはBuddah傘下の新レーベルで制作され、アル・カーシャが監修にあたっています。ボビー・ラッセルの歌う「As Far As I’m Concerned」の優しさがたまりません。隠れた超絶ソフトロック・チューン「La De Da」にも注目を! オーケストラのスコアもヴァラエティに富んでいてモダン。名サントラと言えます。.
La De Da.
As Far As I’m Concerned.
Christine In Las Vegas.キング牧師の意志を引き継いだ指導者のひとりジェシー・ジャクソンが中心となって、恵まれない子供たちを救うべく開催されたチャリティイベント「PUSHエキスポ」。5日間にわたったシカゴでのライヴにはモータウン勢をはじめ、レーベルを超えて多くの黒人ミュージシャンが参加。感動的なライヴを繰り広げました。当時試写しか行われなかった幻の映画ですが、なんとNetflixで今見ることができます! 「What’s Going On」のライブヴァージョン最高!.
Papa Was A Roolin’ Stone.
What’s Going On.
I Wanna Be Where You Are.リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
Welcome To L.A..
City Of The One Night Stands.
The Best Temptation Of All.ドラッグに耽溺し、公私ともにトラブルを抱えながら、生死ぎりぎりの境目を感じさせる不良俳優として活動していたこの時期のホッパーをとらえたドキュメンタリー映画(未ソフト化!)のサウンドトラック。ジーン・クラーク、ジョン・マニングらの優しくもやさぐれた名唱を多く収録。アビー・ロード・シンガーズによるフレッド・ニールのカヴァー「Other Side Of This Life」がすさまじい迫力。プロデュースはニック・ヴェネット。.
American Dreamer.
Whole Song.
Other Side Of This Life.邦題は「父の肖像」。人間ドラマっぽい内容が思い浮かびますね。しかし、ブリルビルディング系のポップス・ファンにはバリー・マンとアル・ゴルゴーニが連名で作曲・アレンジを担当していることが重要。淡く切ないメロディが胸を打つ「Strangers」は、もちろん作詞シンシア・ワイル。ロイ・クラークがさりげない男臭さで歌っています。レア!.
Take The First Left.
Strangers (Vocal).
Photographs.シドニー・ポワチエ主演映画「いつも心に花束を」のサウンドトラックです。主題歌がルルの世界的な出世作となりました。このサントラでも主題歌のアレンジ違いなど4曲で歌声を聴けます。マインドベンダーズの演奏シーンが挿入されることもブリティッシュビート・ファンにはよく知られてますね。ロン・グレイナーのスコアもメリハリの効いたオーケストラで聴きごたえあります。.
To Sir With Love.
School Break Dancing.
Music From Lunch Break.1962年制作のアメリカ映画「荒野を歩け」サウンドトラック盤です。ルー・リードの曲がヒットするまで「Walk On The Wild Side」と言えばアメリカではこの映画のことでした。黒猫が悠然と闊歩するオープニングタイトルは、本当にもう最高。ジャズフィーリングを巧みに取り入れたスコアが最高にヒップ!.
Walk On The Wild Side.
Night Theme.
Walk On The Wild Side Jazz.ご存じ、映画「おかしな二人」。ジャック・レモンとウォルター・マッソーの丁々発止、軽妙なやりとりのファンはハイファイのお客さんにもたくさんいらっしゃるハズ。サントラとしてもニール・ヘフティの技が冴えまくってます。センシティヴな中年ソフトロックになっているタイトル曲をはじめ、劇中のセリフを挟みつつ、洒落た劇伴ナンバーのオンパレード!.
The Odd Couple.
Man Chase Man.
Metropole.1964年公開の映画「サーカスの世界」サウンドトラック。サーカスに宿るにぎやかさ、楽しさ、そしてせつなさを巨匠ディミトリ・ティオムキンが丁寧にスコア化。美しいコーラスの「Circus World」が聴き物。「フェリーニの道化師」を手掛けたニーノ・ロータのサントラと並ぶサーカス物の名品ですね。フェリーニはドキュメンタリー的でしたが、こちらは物語のある劇映画でした。.
Big Top.
Buffalo Gal.
Circus World.毎回オリンピックでは公式の記録映画が製作されます。1972年夏季のミュンヘンオリンピックではマンシーニがサントラを担当しました。監督はクロード・ルルーシュ、市川崑らがパートごとに担当していたので、映画の統一感を担当するのがマンシーニの仕事でもありました。クールでかっこいい「Pretty girls」など洗練の極みで最高なのです。.
Ludmilla’s Theme.
Pretty Girls.
Warm Up.名女優エリザベス・テイラーが巡るロンドン。米CBSテレビで企画されたスペシャル番組のためのサウンドトラックで、ジョン・バリーがスコアを書き下ろしています。なんとぜいたくな! 曲によって彼女の語りも入ります。この作品の成功が翌年の番組「Sophia Loren In Rome」へとつながったのだそうです。.
Elizabeth.
London Theme.
Elizabeth Waltz.一度見たら忘れられない感銘を残す奇想ファンタジー映画「まぼろしの市街戦」のUS盤サウンドトラック。音楽は名匠ジョルジュ・ドリリュー。トイピアノのような音がキラキラと、しかし悲しげに反復するA-2「The Twirling Waltz」を聴くと、すごく切なくなります。映画「フランシス・ハ」でもここからの「The Bicycles (La Bicyclettes)」「The Rest (Le Repos)」などが引用されていました。本国フランスではヒットしなかったこの映画ですが、60年代末からアメリカでベトナム反戦を掲げる若者たちの気分とマッチして名画座でロングランされるカルトシネマとなりました。.
The Twirling Waltz.
The Bicycles.
The Rest.アメリカン・ニューシネマの代表作「真夜中のカーボーイ」(カウボーイでは無いんです!)。スコア部分はジョン・バリーが担当。ニルソンが歌う主題歌「Everybody's Talkin'」でも知られています。ちなみにこの曲、アルバム「空中バレエ」とはヴァージョン違い。ソフトロックグループ、ザ・グループの楽曲が2曲「A Famous Myth」「Tears And Joys」収録。知ってました?.
A Famous Myth.
Midnight Cowboy.
Everybody's Talkin'.1978年の公開された映画「火の鳥」(手塚治虫の長編漫画を実写+アニメで映画化)。そのテーマ曲を手掛けたのがミシェル・ルグランでした。映画全体の劇伴は深町純が担当したものの、ルグランがそのテーマメロディを組曲として発展させて制作したのが、このアルバムです。LP片面が組曲「火の鳥」。B面は自作曲も含む数々の映画テーマをディスコメドレーにしたものと「火の鳥」の映画版テーマを収録。。世界観の違いに驚きますが、この両面性もまたルグランです!.
HINOTORI.
What Are You Doing The Rest Of Your Time.
Motion Picture “HINOTORI” Main Title.古くからサントラファンには名作の誉れ高い1枚。ニューオリンズのホテルを舞台にした群像劇で、カトリーヌ・スパークが出演していることもポイントです。ジョニー・キーティングのスコアはオーケストラでもビッグバンドでも素晴らしく、ジャジーな展開を見せる「Airport」や「Key Case」には聴き惚れますよ。カーメン・マクレエの歌も2曲。.
Theme From “Hotel”.
Airport.
This Year.彼らにとっては2枚目のサントラ仕事。前作「What's Up, Tiger Lily?」と違って、こちらでは出演はしていません。インストも含め、ジョン・セバスチャンの音楽性がバンドからソロへと移り変わる狭間期であることがよくわかります。ソロでもリメイクされるタイトル曲や「Darling, Be Home Soon」そしてインスト「Amy’s Theme」」など名曲収録。映画はフランシス・コッポラの初期監督作でした。あまり見かけないモノラル盤。.
You're A Big Boy Now.
Lonely (Amy’s Theme).
Darling, Be Home Soon.香港を舞台にした1960年のアメリカ映画。そして、そのサントラは独創性の高いエキゾチカジャズの大傑作です。ドラマチックで美しいテーマ曲や「Hong Kong Disaster」には凡百の亜流エキゾが平伏。「Suzie Wong Mambo」はただただかっこいい! オーケストラのアレンジはレグ・オーウェンが担当。道理でいいはずです。クレイジーケンバンド好きの皆様には「スージー・ウォンの世界」と言えばピンとくるでしょう。.
Hong Kong Disaster.
Suzie Wong Mambo.
Main Title.映画「オクラホマ巨人」のサウンドトラック。オクラホマ州の油田開発をめぐるスペクタクルをミカルな要素を交えて描いた映画で、マンシーニのサントラもいつになくカントリー(南部)趣味。そのなかでコーラス入りの「Send A Little Love My Way」は、やっぱりさすがのマンシーニ節です!.
Send A Little Love My Way.
Send A Little Love My Way (Instrumental).
Oklahoma Crude.1959年公開のクライムサスペンス映画「拳銃の報酬」(ロバート・ワイズ監督)のサウンドトラック。MJQが映画音楽を担当しています。作曲者としてピアノのジョン・ルイスの名を前面に出したクレジット。実際、クラシックの素養を持つルイスらしく管弦のあしらいも堂々としたもの。翌年、このスコアをMJQとして再演した盤が有名ですが、オリジナルはこちらです。.
Prelude To Odds Against Tomorrow.
Morning Trip To Melton.
Waiting Around The River.フェリーニとニーノ・ロータは長年の名コンビ。数あるサントラの中から、1955年の「崖」と1965年の「魂のジュリエッタ」のサントラをそれぞれ1枚ずつ収録した2枚組LPです。「崖」はサントラ音源が存在していながら長年レコード化されず、このときが初のお目見えでした。10年のスパンを挟んだロータの名人芸的スコアの変遷を感じることもできますね。.
Il Bidone.
Amour.
Les Grenouililles.ギャンブル映画の決定版! 音楽は脂が乗った時期のラロ・シフリン。ジャジーでゆったりした雰囲気ながらも緊張感のあるスコアは、まさに彼の真骨頂。ヒット映画を舞台に、いろんなことを試しているようですね。タイトル曲ではレイ・チャールズが「これは、魂の勝負だ」と歌ってます。.
The Cincinnati Kid.
Shooter.
At The Farm.イギリスのテレビ局「チャンネル4」で放映されたドラマのサウンドトラック。なんとエルヴィス・コステロがプログレバンド、グリフォンの元メンバー、リチャード・ハーヴェイとのコンビで取り組んだ異色作です。彼の歌声はいっさいなく、オーケストレーションを主体としたトラックで全体が統一されています。あえてクラシカルなスコアのこだわっていて、ドラマの深みやサスペンス感を表現しています。.
G.B.H. Opening Titles; The Life And Times Of Michael Murray.
Bubbles.
Smack ‘Im!.名匠シドニー・ルメット監督、マーロン・ブランド主演の映画「蛇皮の服を着た男」のサントラ盤です。クリード・テイラーの音楽的な参謀でもあったケニヨン・ホプキンスがサントラを担当。重厚なオーケストラ・スコアだけでなく、マーロン・ブランドの不良性に呼応したR&B的なビートナンバーもある(しかも、かっこいい)のが印象的!.
Bird Song.
Get Crazy.
High Pocket Blues.ブリジッド・バルドー主演の「可愛い悪魔」と、ジーナ・ロロブリジーダ主演の「掟」。ヨーロッパ映画を代表する二大美人女優の出演映画のサウンドトラックをアメリカ向けにカップリングしたLPです。片面ごとにバルドーとロロブリジーダをあしらったジャケットが鼻血もの。とことんまで美しい音楽同様、ジャケットまでも鑑賞出来てしまいます。 レアなステレオ盤!.
Medley Of Themes.
Serenade In Bari.
Where The Hot Wind Blows.1950年代のヒットミュージカル「パジャマ・ゲーム」の映画化にあたって主演を務めたのがドリス・デイ。彼女の人気絶頂期を代表する仕事のひとつです。楽曲担当はリチャード・ドラーとジェリー・ロス(60年代に活躍したプロデューサーとは別人)で、当時まだ新進気鋭のコンビでしたが、ロスは舞台の大ヒット後に若くして亡くなっていて、この映画版は見ていないんですよね。.
The Pajama Game.
I’m Not At All In Love.
Steam Heat.「おもいでの夏」のタイトルで日本でも公開され、美しく切ない旋律で映画音楽ファンをも魅了した70年代ルグランのサントラ代表作。ヒップでジャジイな…といったイメージをあえて離れ、映画の情景を音でも再現するために、綿密な構想がオーケストラルなサウンドに組み込まれていることがわかります。.
The Summer Knows.
Theme From”Summer Of '42”.
Summer Song.60年代英国産のサイケデリック&エッチ映画「茂みの中の欲望」! そのUS盤サントラです。トラフィックがタイトル曲など3曲を担当し、さらにスティーヴ・ウィンウッドがトラフィック以前に在籍していたスペンサー・デイヴィス・グループも、より先に進んだトラックを提供! 「Looking Back」なんてウィンウッド不在期の彼らの魅力を再評価させるのでは? .
Here We Go Round The Mulberry Bush.
Am I What Was Or Was I What I Am.
Looking Back.