ウッディ・アレンが脚本を担当し、彼が映画界に転出するきっかけとなった作品です。映画はドタバタなコメディですが、このサントラはバカラックの映画音楽家としてのキャリアを前に推し進める役割を果たしました。スコアも素敵ですが、歌ものが充実。トム・ジョーンズが豪快に歌うタイトル曲、ディオンヌ・ワーウィックの名唱「Here I Am」。そして、マンフレッド・マンの「My Little Red Book」!.
日本公開時のタイトルは「幸せはパリで」。バカラックが書き下ろしたタイトル曲(本作での演奏はパーシー・フェイス)が素晴らしいのはもちろんのこと。Columbiaの名コーラスアレンジャー、ジャック・ゴールドが主導するコーラスが光るA面が素晴らしいですね。モンゴ・サンタマリア「La La La」も、すごくソフィスティケイトされてます。.
収録曲・データ
【曲目】The April Fools(Percy Faith, His Orchestra And Chorus) / Jack Lemmon, Peter Lawford & Catherine Deneuve The Party At Gunther's (Dialogue)/ Peter's Pad / Jack Lemmon & Sally Kellerman Telephone Call To The Wife At Home (Dialogue) / La La La (Mongo Santamaria) / Jack Lemmon, Peter Lawford & Catherine Deneuve More Party At Gunther's (Dialogue) / Jack Lemmon & Catherine Deneuve The Safari Club (Music & Dialogue) / Jack Lemmon & Catherine Deneuve Do You Dance (Dialogue) / Wake Up (The Chambers Brothers) // Sugar Kite (California) / Flame(Robert John) / Give Your Woman What She Wants (Taj Mahal) / I Remember The Rain / The April Fools / Minuet (Dialogue) / Reprise: The April Fools (Percy Faith, His Orchestra And Chorus)
ダンテの「神曲」にも登場する若い恋人たちの悲恋と悲劇を題材にしたイタリア映画のサウンドトラック。A-1「Out Of This World」がとてもロマンチックな男性ヴォーカル曲(英語)で、作品の美しい世界観を象徴しています。イタリアンサントラの世界に人気盤を数多く残すブルーノ・ニコライによるスコアは、さすがのしゃれたムード。オリジナル盤はモノラルのみのリリースで、この1978年盤リイシューが初のステレオでした。.
バカラックとハル・デイヴィッドが本気で取組んだSFミュージカル大作。残念ながら映画は大コケ、バカラック&デヴィッドのコンビ解消にまで事態は及んでしまいました。しかし音楽作品としては、プログレッシヴな作風が極まった独自の魅力を持つ渾身の傑作です。「Living Together, Growing Together」「Reflections」をはじめ気品に満ちたバカラック節が満載。メランコリックなタイトル曲や、子供コーラスを交えた晴れやかな「The Word Is A Circle」「Question Me An Answer」など、どれも名曲です。.
【曲目】The Man From U.N.C.L.E. / Shall We Gather At The Boat Dock / Out Of The Frying Pan / April / Mother Muffin / Movin' On // The Girl From U.N.C.L.E. / Sneaky Search / Somewhere In Greece / The Countess / Bomb Scare / Follow The T.H.R.U.S.H.【Arranger】 Teddy Randazzo
サイモン&ガーファンクルの二人にとって、世界的に名を広める出世作となった映画「卒業」への音源提供。映画のために書き下ろしたのは「Mrs. Robinson」だけで、あとは既発の「Sound Of Silence」「Scaborough Fair」「April Come She Will」を使用。インスト部分にはデイヴ・グルーシンが美しいインストを提供しています。「Sunporch Cha-Cha-Cha」が名曲!.
収録曲・データ
【曲目】The Sound Of Silence / The Singleman Party Foxtrot / Mrs. Robinson / Sunporch Cha-Cha-Cha / Scarborough Fair - Canticle (Interlude) / On The Strip / April Come She Will / The Folks // Scarborough Fair - Canticle / A Great Effect / The Big Bright Green Pleasure Machine / Whew / Mrs. Robinson / The Sound Of Silence
※”Columbia Special Product” 1973年のリイシュー(オリジナルは1960年)。
モンローの歌が激ヒップ!
1960年の映画「恋をしましょう」のサントラ盤。イヴ・モンタンとともにモンローの艶やかな歌声が聴けることで人気の高い一枚です。特に「My Heart Belongs To Daddy」はアレンジも含めて、最高の一曲! オープニングのモンローの語りも誰かにサンプリングされてたはず。「Latin One」など、ジャズピアニスト、ジェラルド・ウィギンスの客演した2曲のインストも激ヒップですよ!.
収録曲・データ
【曲目】Let's Make Love / Incurably Romantic / Latin One / Specialization / Let's Make Love // My Heart Belongs To Daddy / Hey You With The Crazy Eyes / Strip City / Incurably Romantic
ヘフティのサウンドトラックでLP化されたものは実は数えるほど。そのうちの貴重な一枚で、日本未公開に終わったがゆえにあまり脚光を浴びていないのが本作。いかにもサントラらしい美しい旋律だけでなく、つねにヒップなユーモアがある。ヘフティのそんなポリシーがうかがえるトラックは「Blues For Hopper」に「Tonight's The Night」……。ありすぎて列挙できません。流石です。.
若き日のジャック・ケルアックとニール・キャサディ、妻キャロラインとの交友(三角関係)を描いた日本未公開映画(見てみたい!)のサウンドトラック。スコアをジャック・ニッチェが担当。またアート・ペッパーを起用して、ビートニク・エイジにふさわしいジャズ効果をもたらしています。そしてノンクレジットですが「I Love Her Too」で聞こえる素晴らしい歌はアーロン・ネヴィル!.
【曲目】Introduction - The Chimes Of Bethune / The Balloon Takes Off / White Shirt Ballet / The Storks Of Alsace - Landing In The Vosges Mountains / Paris - The Eiffel Tower - The Place De La Concorde / Chenonceaux, Gardens And The Hunt / Big Sailing Ships And Seaweed // Pursuit In Brittany / The Alps - The Glaciers - Mont Blanc / Provence - The Bull Fight / Camargue - Bulls And Pink Flamingos / Finale
Introduction - The Chimes Of Bethune.
Paris - The Eiffel Tower - The Place de la Concorde.
「明日に向かって撃て」。B・J・トーマスが歌った「雨に濡れても」のアカデミー最優秀主題歌賞受賞とともに、関わった人々にさまざまな名誉をもたらした傑作サウンドトラック。それにしても、ここに「South American Getaway」みたいな大胆なスキャット曲を入れるセンス。こういう自由さこそバカラックの真骨頂だと思います。.
収録曲・データ
【曲目】The Sundance Kid / Raindrops Keep Fallin' On My Head (B.J. Thomas Vocal / Not Goin' Home Anymore / South American Getaway // Raindrops Keep Fallin' On My Head (Instrumental) / On A Bicycle Built For Joy (B.J. Thomas Vocal) / Come Touch The Sun / The Old Fun City (N.Y. Sequence) / Not Goin' Home Anymore Reprise
1963年のアメリカ映画「ひとりぼっちのギャング」のサウンドトラック盤です。パルプノワール的なムード満点の映画を音楽面で支えたのがビリー・メイのスコア。快活なビッグバンドで知られる人ですが、ここではかなりクールでストイックなアレンジに徹しています。ゲスト出演のサミー・デイヴィスが歌う2曲「Bee Boom」「The Ballad Of Johnny Cool」もかっこいい! 特に前者はモッドジャズテイスト!.
彼らにとっては2枚目のサントラ仕事。前作「What's Up, Tiger Lily?」と違って、こちらでは出演はしていません。インストも含め、ジョン・セバスチャンの音楽性がバンドからソロへと移り変わる狭間期であることがよくわかります。ソロでもリメイクされるタイトル曲(2ヴァージョン収録)や「Darling, Be Home Soon」そしてインスト「エイミーのテーマ」など名曲収録。映画はフランシス・コッポラの初期監督作でした。.
【曲目】Walkin’ Bass / Timothy / Joanna / My Manne Shelly / Goofin’ At the Coffee House / Odd Ball // Blue Steel / The Little Man Theme / Spook! / A Quiet Gass / Lighty / Blues For Mothers
サントラ盤ということであまり話題になりませんが、みんな大好き人気盤「Music Fuh Ya」の流れを汲むカリビアンレイドバック・グルーヴが味わえるアルバムなのです。ロバート・グリニッチのスティールパンをフィーチャリングしたスローグルーヴ「Love Theme in the Key of D」からして最高。A面は歌もの、B面はインスト中心の構成。このB面もかなり曲者のメロウ感満点なんです。最近意外とレアです。.