可憐にして大胆なコーラスの魔術師アニタ・カーがジョン・ハートフォードの「Natural To Be Gone」(スピーディーな演奏&スキャットで最高!)などを取りあげ、キュートな料理裁きを見せる逸品。カントリーといってもちっとも土臭くないポピュラー・コーラス・アルバムなのです。ボビー・ジェントリーみたいな「Johnny Wants To Be A Star」や、ジョン・D・ラウダーミルクの「Darling Jane」も素敵ですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Singing My Song / Natural To Be Gone / My Own Peculiar Way / This Sad, Sad Life / Detroit City / Galveston // Darling Jane / She's Still Gone / Johnny Wants To Be A Star / The Last Letter / It Will Come To Pass / Make The World Go Away
キャノンボール・アダレイに見出され、共演ライヴ盤でデビューした黒人ヴォーカリスト。こちらは黒人としての意識を強く感じさせるソウルフル・ヴォイスが冴え渡るスタジオ・デビュー盤。アダレイも採り上げたメッセージ性の強いタイト且つポップなナンバー「Walk Tall」のヴォーカル版や、ストリングスを使ったリフが最高な「When They Ask About You」などは、ショーティ・ロジャースによるアレンジの真骨頂といえるでしょう。.
【曲目】Love For Sale / Nina Never Knew / Lullaby Of Birdland / Dizzier And Dizzier / My Funny Valentine / Hot Toddy // Night Train / Man With A Horn / Rock Around The Clock / September Song / So Rare
へたくそなピアニストのジョナサンと、めちゃくちゃに音痴な奥様ダーレンによる抱腹絶倒の音痴音楽アルバム。ところが、彼らの正体は実は名アレンジャー、ポール・ウェストンと実生活でも奥様の美人ヴォーカリスト、ジョー・スタッフォードなのです。50年代からこの名前で遊び続けた彼らのラスト・アルバム。ここでは戦前に存在したかもしれない架空の音痴コンビとして、きもちよく音をはずしまくってます。「I Wanna Be Loved By You」が大変なことに!.
ジャイヴ・コーラスの元祖として1930年代から活動してきた彼ら。60年代に入ってもベテランとしての貫禄と芸能者としてのフットワークの軽さの両方で活躍してゆきます。本作でもカリプソ・クラシックの「Yellow Bird」をタイトルに、ゆったりとしたヴァラエティでひとときをなごませてくれてます。ドゥーワップ・ヒット「Get A Job」の彼らのヴァージョンもいい!.
オールディーズのアイドルのひとりと日本ではとらえられていますが、実は64年ですでにこの人は30歳。他のシンガーよりもひと回り上だったのです。そんな彼がビートルズ来襲に対抗すべく(?)、デヴィッド・ゲイツをプロデュースとアレンジに迎え、ビート感重視で制作した攻めの気分のカヴァー・アルバムです。大穴トラックは「Our Day Will Come」! ボ・ディドリー・ビートでこの曲をカヴァーしたのは、アメリカ広しと言えどもこの人くらいでしょう! かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】Memphis / I Want To Hold Your Hand / Raindrops / The Loco - Motion / Kansas City / Hey Baby // Walk Right In / Sweet Little Sixteen / Mashed Potato Time / Searchin’ / Way Down Yonder In New Orleans / Our Day Will Come
【曲目】Hot Lips / Theme From The Rat Race Part Two / At Sundown / Lover / Out Of Nowhere / Two Sleepy People // Ja Da / Lullaby Of Birdland / That Old Black Magic / Wang Wang Blues / Manhattan / Theme From The Rat Race Part One
軽いチリノイズ少々ある盤です。A-5「Romance Without Finance」の中盤に凸プレスミス(小)によるプチノイズが少し。
ストレートなジャイヴのかっこよさに満ちています。
ルイ・プリマのバックバンド、ウィットネスの番頭格として彼を支え続けたサム・バテラ。サックスを吹き、男前な声でジャイヴする彼のソロは、ストレートなかっこよさに満ちています。プリマが移籍すると必然的に彼も移籍という感じでレーベルを渡り歩きます。「Ko Ko Mo」ジャイヴR&Bの定番人気曲! サム・クックのカヴァー「You Send Me」もよい! 自分だけでなくバンド・メンバーにも「ジャンバラヤ」とかどんどん歌わせてます。良いボスの証しですね!.
収録曲・データ
【曲目】 Let The Good Times Roll / You Send Me / Highway 101 / Don’t You Know / Romance Without Finance / Jambalaya // Malaguena / Sick And Tired / Ko Ko Mo / C’est Si Bon / Smooth Operator / Swingin’ Sam
必聴「Spooky」。めくるめく展開にやられる自作「Strange」もいいですね。テレサからアニタ・カーに送られたデモ・テープをきっかけに二人は出会います。彼女がプロデュースした女性ヴォーカリストテレサ・ベネット唯一の作品。ファンキーで粘っこくて、でもどこかお洒落でスウィートで。ここでのタイトな感覚はアニタ・カー・シンガーズのAmpex盤「Grow To Know Me」にも活かされます。.