ハワイのポリネシアン・カルチャー・センターが制作した南太平洋(ポリネシア)音楽の歴史を紹介するレコードです。語り、トラディショナルなチャントや演奏、そしてストリングスを交えて編曲された南太平洋音楽によって織り成されるミュージカルジオグラフィー。特殊なレコードですが、この地帯の音楽についての理解の一助には確実になります。.
Hawaii; Kaulilua.
Maui; Poi Ohorere.
Hawaii; Waialae.1950年代にタヒチで録音されたボラボラ島の太鼓音楽をA面に、タヒチに伝わる伝承歌/チャントをB面に収録したアルバム。フィールドレコーディングではなく、比較的設備が整ったスタジオでの録音と思われます。どちらの演奏にも迫力とスピード感があるのがタヒチらしさ。ハワイのリラックス感とは違う感触を味わってください。.
Pate Matai.
Te Ui Api.
Tamure Paumotu.太平洋のタヒチの民族的な音楽は、しばしばハワイ音楽と混同されがちですが、太平洋でも地域が違いますし、ハワイ的なゆったり感は薄くもっとパーカッシヴでエネルギッシュ。そんな太古からのエネルギーをパーカッションアンサンブルで実況的に伝えるアルバムです。2部族の演奏を収録。スタジオに招き入れたのでしょうか、録音も良好。ときおりウクレレなど弦楽器が入る曲もあります。.
Terapo Being.
Ukulele.
Greetings Loomara.ともにタヒチの音楽家。A面にオーギー・ゴーピル&ヒズ・ロイヤル・タヒチアンズの演奏、B面にはそのオーギー・ゴーピルのバンドでパーカッションを担当することも多いサーストン・ヌードソンとの共演での音源を収録。タヒチもまた楽園と称される場所。ハワイアンと近似値の音楽が聞こえるA面。コーラスやジャズ味が醸し出すエキゾセンスにもご注目を。B面は打楽器が百花繚乱するダイナミックな世界です。.
O Tahiti.
My Miri.
Orare Orare.ポリネシアンズはアメリカ本土で活動したハワイアン・ラウンジ・コンボ。ポリネシアン・レストラン専属なので、その名もポリネシアンズです。ハワイアン、タヒチアン、サモアの音楽を、シャキシャキした演奏と軽快なコーラスで楽しくに仕立てました。リズムの感覚にはジャズも見え隠れ。聴衆の前で鍛えられた技術とウィットとがたっぷり。メンバーの入れ替わりが多かったと思われますが、このアルバムでのメンバーがおそらく中核。.
Tahitian Festival.
Minoi Minoi.
Cafe Au Lait.太平洋上にあってハワイ音楽とも通じ合う個性のあるタヒチの音楽ですが、聴き比べるとこちらのほうがとてもリズミカルとわかります。ヴォーカル曲もハワイ的なおおらかさではなく、バネがあって反復感のあるもの。ここに収録されているのは土着的なパーカッションから、歌や弦楽器のはいったリズミカルなものまで、タヒチアン・ダンス音楽のさまざまなヴァリエーション。ポピュラー音楽以前の姿を伝える貴重な録音でもあります。.
Tauri Te Matai.
Vahine Taumotu.
To To To E.チャールズ・マウはタヒチ生まれのフレンチ・ポリネシアン。現地で音楽活動や芸能活動を精力的に行い、タヒチアンの成熟と発展に貢献しました。ハワイアンよりもパーカッシヴでチャントの要素も強いタヒチ音楽(タムレなど)の基本形がこのとき整ったといっていいでしょう。オリジナルは1953年リリースの10インチで、こちらは擬似ステレオ加工を施した60年代版。.
Tamure.
Vahine Anamite.
Minoi Minoi.