カリプソ巨人が1971年にリリースしたあまり見かけないレア・アルバム。これがマジメなイメージを裏切る、メロウでダンサブルなモダン・カリプソ! フェンダーベースのファンキー・リズムを軸にした16ビート・カリプソの饗宴です。ソウル〜AORファンはご存じの秀才コンビ、ラルフ・マクドナルドとウィリアム・サウターが、ほぼ全曲を書き下ろし。モダンなサウンドプロダクションにも驚きです。黄昏メロウなカリプソ「Lena」、いいなぁ。.
Don’t Stop The Carnival.
Lena.
Chinita.スペインのポップグループ。活動は1967年から69年にかけて。短命だったものの印象的なリリースをいくつも残しています。このEPは「Don’t Sleep In The Subway」をスペイン語カヴァーした「No Duermas En El Metro」に注目。ムシ声コーラスを効果的に使った「Cuanto Tiempo He De Esperar」もいい!.
No Duermas En El Metro (Don’t Sleep In The Subway).
Molino Al Viento (Mulino a vento).
Cuanto Tiempo He De Esperar (How Much Longer Must I Wait).1980年にイタリアでレコーディングされたアルバムです。なのでオリジナルは厳密にはイタリア盤。今回入荷はアートワークを彼の写真に変更したアルゼンチン盤。70年代に彼が革新した現代型のタンゴを、ここでは優美さを増したアンサンブルで推し進めています。プロデューサーはイタリアでのピアソラのマネージャーも務めていたアルド・パガーニ。.
Biyuya.
Movimiento Continuo.
Verano Del 79.スペインで長年愛されてきたコメディアン4人が集って、子どもたちのために歌ったアルバムです。彼らはおじさんなんですが、随所に登場するチルドレンコーラスがかわいすぎ!なかでもラップをとりいれた「Rap Del Tutti Frutti」はクールでファニーでかっこいいのです!.
Hipo Pomposp (Ippo Tommaso).
El Derecho A La Primavera.
Rap Del Tutti Frutti.マイティ・スパロウとも並び称されるカリプソレジェンド! 愛称の「キッチ」名義でのリリースです。時代は80年代なのでリズムはソカ。そして打ち込み的なサウンドも大胆に導入してます。トム・トム・クラブにも通じる心地よさの「Break Dance」最高。イギリスで長く人気を得ていた人なので政治的なメッセージも忘れてません。.
Break Dance.
Pan Night And Day.
Bye Bye Ireland.ハワイのポリネシアン・カルチャー・センターが制作した南太平洋(ポリネシア)音楽の歴史を紹介するレコードです。語り、トラディショナルなチャントや演奏、そしてストリングスを交えて編曲された南太平洋音楽によって織り成されるミュージカルジオグラフィー。特殊なレコードですが、この地帯の音楽についての理解の一助には確実になります。.
Hawaii; Kaulilua.
Maui; Poi Ohorere.
Hawaii; Waialae.テキサスのサンアントニオが産んだ大スターシンガー、サニー・オスナ。地元限定の大変な人気が、21世紀にチカーノ/ヴィンテージソウルの文脈で再発見され、いまやどのアルバムも高額です。このアルバムはラスヴェガスでのライブ! 大きすぎる歓声など「本当に?」と思う部分もありますが、英語詞、R&Bやバラード中心の選曲は最高!.
His Greatest Creation.
Sticks And Stones.
You Send Me.ニノ・フェレールのバックバンドでオルガンを弾いていたり、ライブラリーの世界でも引く手あまただったフランス人才人ベルナール・エスタルディ。またの名を「バロン」と呼ばれた彼が1971年に発表した幻のソロアルバム。単に多才のひとことでは片付けられない、その後にやってくる音楽を予言していたかのようなトラックの数々に仰天してください。.
Cha Tatch Ka.
Monsieur Dutour.
La Gigouille.その美声は「カリブのナット・キング・コール」とも言われた人です。カリブ時代の「Love」などがカリプソDJにも好んでプレイされています。本作は彼に注目したアメリカのメジャーレーベルからの唯一のリリース。さすがにちょっとかしこまって歌ってますが、冒頭の「On A Clear Day」や「What Now My Love」あたりのはずむ感覚はさすが!.
On A Clear Day.
What Now My Love.
One Has My Name.喫煙ジャケで、すごい貫禄! 1914年に生まれのメキシコの女性シンガーにして女優。30年代後半にハリウッドに招かれ数本の映画に出演、あのジョン・フォードの「駅馬車」にも出演しました。40代半ばで吹き込んだアルバムですが、歌に彼女が吹き込むドラマチックな物語が本当に深い! メキシコ歌謡になじみがなくても、この歌のすごみはわかるはずです。.
Noche de Ronda.
Canciones de Guty Cardenas.
Desencuentro.フィリピンに古来伝わるダンス「ティニクリン」のための音楽を収録した現地盤です。チターのような弦楽器によるアンサンブルは、バリ島のガムランなどの打楽器中心の音楽ともまた違った不思議で繊細な味わいです。東欧のフォークダンスにも似てるかも。クセになります。.
Maglalatik.
Surtido.
Tinikling.日本に細野晴臣、ジャマイカにソニア・ポッティンジャーやハーマン・チン・ロイがいるように、タイにはスリン・パークシリがいる。彼がプロデュースした現代モーラムの宝物を詰めた世界初コンピレーション。Soi48とエムのタイ音楽アーカイブ・シリーズ立ち上げ時から目標(野望)に掲げてきたスリン・パークシリのモーラム作品集で、シリーズ中、最大ボリュームでお届けするタイ・イサーン音楽のある意味、究極的なアルバムです。36ページのブックレット付!.
Lam Phloen Handsome Guy.
Keawta Lam Phloen.
Lam Phloen Please Get Along With Me.歌舞伎の舞台を支える三味線や太鼓などの下座音楽。本編の物語とは切り離して、その音楽だけをワールドミュージックの一形態とみなしたNonesuchリリース盤です。そもそも歌舞伎や人形浄瑠璃に慣れていなければ、日本人であるわれわれにとってもこの響きはエキゾチック。.
Music Of Downtown (The Ginza).
Dance Music.
Voice.素晴らしいジャケット! 1969年リリース。「ボリウッド」と呼ばれるようになるずっと前からすでにインド映画はたまらなくグルーヴィーなリズムの洪水でした。歌もタブラもシタールも速射砲のような展開を見せたり、すごいすごい! おそらくラター・マンゲーシュカルなどインドの銀幕を彩った歌手たちが総勢参加しているでしょう。裏ジャケには片面4曲ずつとクレジットされていますが、盤には5曲ずつ収録(一部は組曲?)。.
Thillai Ambala Nataraja.
Chandhuppottu.
Natanam Aadinar.イギリスで結成された80年代型レゲエバンド。ミュージカル・ユースをもう少し大人っぽくしたような感じで、ラヴァーズロックや同時代のブラコンにも通じるアプローチが新鮮。これがセカンド&ラスト。「Nature’s Course」を聴いてみてください。.
Nature’s Course.
You And Me.
Hit And Run.中米ニカラグアの音楽の素晴らしさをアメリカや世界に伝え続けている男女兄妹デュオ。カティアの哀愁を帯びた歌声や兄妹のハーモニー、なによりアコースティックでメロディアスな演奏がジャクソン・ブラウンらの心とらえました。セカンドアルバムとなる本作はRedwoodというミネソタのローカルレーベルからのリリースにも関わらず、ジャクソン・ブラウンがプロデュースを担当しています。ぜひ一度耳を傾けてみてください。.
Si Buscabas.
Obreros De Mi Naturaleza.
Guerrero Del Amor.キング・タビーにエクスペリメンタル/インダストリアル成分を注入し発展させたDUBのためのDUBミュージック元祖、リンド保安官1988年名盤『世界を震撼させた十のダブ』2025年エディション。オーストラリアの実験音楽アンサンブル、ループ・オーケストラの一員、アンソニー・メイハーがシェリフ・リンド(リンド保安官)の名で、セヴァードヘッズらの助けを借りて250枚制作した伝説的1stアルバム。非ジャマイカン・ルーツ・ダブの金字塔であり、ジャマイカ由来の手法「DUB」が音楽ジャンルとして自律した以降のDUB作品の原型となる歴史的重要作。.
キング・タビーにエクスペリメンタル/インダストリアル成分を注入し発展させたDUBのためのDUBミュージック元祖、リンド保安官1988年名盤『世界を震撼させた十のダブ』2025年エディション。オーストラリアの実験音楽アンサンブル、ループ・オーケストラの一員、アンソニー・メイハーがシェリフ・リンド(リンド保安官)の名で、セヴァードヘッズらの助けを借りて250枚制作した伝説的1stアルバム。非ジャマイカン・ルーツ・ダブの金字塔であり、ジャマイカ由来の手法「DUB」が音楽ジャンルとして自律した以降のDUB作品の原型となる歴史的重要作。.
中南米出身のミュージシャンたちによるグループの結成10周年を祝したコンサートアルバム。彼らは決まったメンバーのバンドというより、人材が行き来するコレクティブ的な性質なんでしょうね。日本ではあまり知名度がないですが、当時は全米各地のラテンコミュニティで愛された存在だったとのこと。女性コーラスとうねりのあるフォルクローレサウンドの融合がとても心地よいです。いいもの発見した気分。.
Lost Lovers.
El Amor Es Un Camino.
La Iguana.タンゴの革新者ピアソラ。男性シンガー、ホセ・アンヘル・トレジェスを擁して制作したアルバムで、つまり歌もの。歌があるぶん、いつもの緊密なアンサンブルよりはゆったりとした雰囲気にも感じますが、やはり挑戦的なナンバーが多く、思わずたじろいでしまいます。.
La Muralla De China.
Las Islas.
Los Pajaros Perdidos.名門カリプソ一家が自主レーベルを立ち上げての1作目。いろいろある彼らの作品はありますが、リラクシンでアットホームな温かみも極まったこれぞ最高峰。オリジナルナンバーを結構書き下ろしていて、どれも単なるカリプソの枠に止まらないジャズっぽさがあったり、味わい深いものばかり。年長メンバーの書く曲が泣けるほど胸に沁みるのです。.
Bermuda Buggy Ride.
Jane Jane Jane.
Freckles.名前はこわいですが実力派。トリニダード出身、ソカ世代のカリプソスター、ブラック・スターリンのデビューアルバムです。陽気なサウンドで全曲踊れますが、タイトルやアティチュードにはブラックカリビアン/ラスタとしてのアイデンティティを問う強いものがあります。マイティ・スパロウを継承する者という立ち位置かと。.
Kaiso Gone Dread.
De All Season Man.
Black Man Music.カリブ海出身でイギリスで活動したスティールバンドだそうです。いかにもイギリスという証拠に「Girl Town Ska」というタイトルの曲があったり(曲調はそれほどスカではないですが)。おなじみのカリプソ・レパートリーに加えて、ディランの「風に吹かれて」なんかもやってます。.
Quando Quando Quando.
Girl Town Ska.
Blowin’ In The Wind.パラグアイの伝承曲を演奏するギターとハープのデュオ。歌もすばらしく、シンプルながら深い音に感動してしまいます。もともとElektraで1960年にリリースされていた「The Pulsating Sounds Of Paraguay」がオリジナル。ふたりの息の合った演奏からはときにスリリングな展開も生まれます。.
Subo.
Llegada.
Pajaro campana.69年UK産スティールパン! CapitolからのUSリリース盤です。リーダーはロルフォ・リチャードソン。何となくあのサポディラ・パンチを思い出す人もいるかも。バカラック やビートルズに「Watermelon Man」も交えたこんな選曲でフェリーやカーニヴァルで演奏していた姿、見てみたかったなあ。ボトム重めのゆったりリズム曲も今向け!.
Do You Know The Way To San Jose.
Watermelon Man .
America.ハワイアンと近似値の高い音楽で知られるタヒチのミュージシャン、オーギー・ゴーピル。ジャズの影響を強く受けた土俗的な部分と洗練された部分が混ざり合ったコーラス! 50年代にDeccaなどアメリカ本土のレーベルに録音を残していることで知られていますが、この私家版的な発掘音源はなんと30年代のもの! すでに、こんなににダイナミックな音源があったなんて!.
Vana Vana.
Manue.
Mokihana.「マリア・エレーナ」などギターインストの名演で日本でも長く親しまれていた人たち。アマゾンで拾ったギターで演奏を始めた、みたいなギミックも初期にはあったとか。実は彼らにはちゃんと前歴がありました。RCA-Victorから世界デビューする以前に残していた音源を聴いてびっくり。なんと歌入りなのですから。サンバやショーロの心地よさをたたえた演奏に歌とコーラス。本当に同じ人たち?(本当です).
Deixa De Tristeza.
Baia.
Me Estoy Congelando.ヒュー・マサケラの発案でレコーディングされた南アフリカの首都ヨハネスブルグで活動するリアルなダンスバンドのサウンド。アメリカでのアルバムリリースの前年にシングルのみでリリースされた2曲です。ハイライフ+マーチングビートなA面、グッドタイミーな雰囲気も漂うB面。アパルトヘイト政策の厳しさにあらがう意志と、ピースフルな世界を願う思いが目に浮かびます!.
Wimbube (Wim-O-Way).
Capetown.マイティ・スパロウと並ぶカリプソ・レジェンド。イギリスでも人気を誇っていたキチナーは名コンピ「London Is The Place For Me」でもよく選曲されてます。風刺の心は持ちつつ、ユーモラスなおもてなし精神も身上。彼のアルバムはいつどれを聴いても気持ちが楽しくなります。1971年制作の本作でも、はずむダンスビートと語り口、コーラスと、いい要素ばっかり揃ってます! 黒人たちの団結を訴える「Black Power」で最後はシメ!.
Play Mas.
Jealous Cathy.
Black Power.Folkwaysと並んでワールド/フォークの蒐集に熱心だった1950年代のElektraの精神をさらに発展させたのがNonesuchのExplorer Seriesです。50年代から60年代末にかけて世界中で録音された民俗音源を「極東」「インド」「アフリカと中南米」「ヨーロッパ大陸」の4面で構成した2枚組コンピレーション。それぞれに驚きがあって、風通しがよく、活力が湧いてくる音源ばかりです。.
Ketawang: Puspawarna.
Kriti: Telisi Rama.
Me voy a Belen.