少々チリノイズありますが、ブラジル盤としては比較的良好な部類です(試聴サンプルは今回入荷商品から録音しています)。A-3「Veja Voce / Toquinho e Maria Creusa」の序盤に小さなプレスミスによるプチノイズあり。
愛を描いたフォーキーで叙情的なMPBサントラ。
日本語に直訳すると「最愛の人!」というタイトルのメロドラマ・サウンドトラック。大人のラブストーリーだったのでしょうか、トッキーニョとその相棒のヴィニシウス・ヂ・モライスを主軸にマリア・クレウーザなど、同時代のMPBの中でもフォーキーで叙情的な選曲となっています。トッキーニョとヴィニシウス・ヂ・モライスが共作した音源は4年後にリリースされる編集盤に収録されますが、他はすべて本作のみ収録。トッキーニョのソロ名義の「Um Pouco Mais De Consideracao」もここでしか聴けない名曲なんです。.
ブラジル’77として、ではなくソロ名義ですが、ふたりの女性ヴォーカルを起用するなど、基本的なスタンスは変わらず。デイヴ・グルーシンを共同プロデュースに迎え、AOR的なメロウさとスタイリッシュなブラジリアン・テイストが溶けあった気持ちいい一枚です。カヴァーの多い「If I Ever Lose This Heaven」はここでも最高の仕上がりですし、ダニー・ハサウェイ「Someday We’ll All Be Free」カヴァーは感動的ですらあります。.
アメリカのシアトルで活動したブラジル音楽グループが残した奇跡の一枚。アコーディオン、サックス、ギターなどリード楽器+リズム隊の7人編成。腕前抜群の緻密なアンサンブル、知的なヒッピー感覚、そしてピカイチのさりげなさが同居している心優しきオトコたち。親しみ深いメロディが、彼らの演奏を耳にすると、なんと心躍ることか。この得難い清涼感の素敵なこと! A-1「Lapinha」イントロ一瞬でKO。さらに、ハワイ産ブラジリアンみたいなコーラスがとりわけステキな組曲のA-2「A Tonga Da Mironga Do Kabulete」から、怒濤のグルーヴA-3「Poinciana」に流れ込むその瞬間、音楽を聴いてきてよかったと神様に感謝します! おっとB面には「St. Thomas」もありますね。.
収録曲・データ
【曲目】Lapinha / Medley:Samba de Orfeu〜Manaha de Carnaval〜A Tonga da Mironga do Kabulete / Poinciana / Norske Tango / Triste // Song Of The Hills / St. Thomas / Sounds Of Bells / Favela / Girl From Ipanema / A Little Quest