ストリングス・アレンジの天才ネルソン・リドルが、TV番組のテーマをヒップに解釈した企画盤。タイトル曲の胸躍るかっこよさはもちろん、モッドなビートがかっこいい「Alvin Show Theme」や、おなじみのメロディが鮮やかに甦る「Ben Casey」をはじめ、パンチあるB-1「Naked City Theme」など緩急を付けながら輝くようなサウンドを構築していく様はさすが! 管弦含めたビッグバンドを自在に操っています。.
収録曲・データ
Route 66 Theme / The Alvin Show Theme / The Andy Griffith Theme / Theme From Ben Casey / My Three Sons / The Untouchables // Naked City Theme / Sing Along / The Defenders Theme / Theme From Sam Benedict / Theme From Dr. Kildare / This Could Be The Start Of Something
イギリス人アレンジャー・ジョニー・キーティングは、時代に目鼻の利く人です。躍動感あふれるバイオンというリズムでアレンジされた「ひき潮」は、まるで「It’s Not Unusual」みたいじゃないですか! 「Canadian Sunset」や「シャングリラ」あたりの解釈もお洒落でモダン。なおタイトルの「This Bird Has Flown」とは「ノルウェーの森」のこと。トニー・ハッチ好きは、この人のことも覚えておきましょう。.
収録曲・データ
【曲目】This Bird Has Flown / Moonlight Serenade / It was A Very Good Year / The Shadow Of Your Smile / Girl Talk / A Felicidad // Canadian Sunset / Ebb Tide / Who / Michelle / Imprevu / Shangri-La
【曲目】Spinning Wheel / Moliendo Cafe / Mas Que Nada / The Fool On The Hill / El Currutaco / The Shadow Of Your Smile // Caballero! / Quien Sera (Sway) / O Pato / My Empty Life / It's Not Unusual / Something
リズミカルでコミカルなパーカッションと、左右に大胆にパンしながらはね回るストリングスとブラスのコンビネーションが全編を覆う素晴らしいインスト・アルバムです。スピード感に目がくらむ「You Are My Lucky Star」、スキャットも素敵な「I’ve Got The Sun In The Morning」など、ユニークこの上ない内容です。音質が異常に良いのでクラクラしちゃいますよ。「Blue Moon」も変わってていい! 「The High And The Mighty」では口笛も!.
収録曲・データ
【曲目】You Are My Lucky Star / The High And The Mighty / Don’t Let The Stars Get In Your Eyes / I’ve Got The Sun In The Morning / Blue Moon / Look For A Star // Moonlight Becomes You / Over The Rainbow / I’m Sitting On Top Of The World / The Moon Was Yellow / Stairway To The Stars / When You Wish Upon A Star
【曲目】Theme From “Rolleball” / Could It Be Magic / Rock And Roller Bach / Country Concert / Jesu Joy // Stranger In Paradise / Nutrocker / Bolero / I Hear A Symphony / Roger’s Bumble Bee
めりはりの効いた音色が身上の名トランペッター。60年代のポップな空気を吸い込んで、ユニークなビッグバンド・サウンドを展開します。裏ジャケに書かれた「Fabulous Ideas」という惹句は本当で、怒濤のビッグバンドや、ひとひねりしたボサノヴァなど、アレンジのデパートみたいな感じ。「On A Clear Day」は変化球。「Sidewinder」は直球剛球!.
ダンスが社交の場からディスコテックに移り変わる時期に制作された数々の若者ビート指南アルバム。匿名性のきわめて強いグループによる演奏ですが、メジャーから出ている作品はだいたい熟練のジャズマンたちが名を隠してやっていたりするもの。ときどき掘り出し物があります。手拍子ばっちり「If I Had A Hammer」など、いかがでしょうか? 曲間の送り溝はありますが、全曲ブランクなくつながるメドレー形式です。.
スタジオでの演奏をそのままマスターディスクにカッティングすることで高音質を実現。そんな失敗の許されない状況で録音された一枚。それなのにブラスもストリングスも入れちゃって。さすがの完成度。これぞ生(レア)グルーヴといった感じの「Laughter In The Rain」「Never Can Say Goodbye」最高です! 45回転全4曲。.
Phase 4シリーズで数多くの作品を発表したイギリス人ピアニスト。ムード・ピアノのトレンドが60年代後半になってポップスのカヴァーにシフトすると、選曲もカラフルなものになります。冒頭「Love Theme From Airport」のとろけそうなリッチ&メロウ感、素晴らしいです。彼のオリジナル「Girl On The Via Veneto」に注目。マイナーメロディながらタイトに盛り上がる一曲です。.
収録曲・データ
【曲目】Love Theme From Airport / Raindrops Keep Falling On My Head / Arizona / Bridge Over Troubled Water / Daydream // Venus / Because / United We Stand / Girl On The Via Veneto / Let It Be / My Heart Reminds Me
【曲目】Love / How Do I Love You / Living Is Giving / Lay Lady Lay / Sensuous Woman // Sweet Rollin' / Another Dawn (With You) / Warm / Good Feelings / Love The One You're With
ラテンタッチのリズムに軽くコーラスが入った「High On A Windy Hill」でのオープニングにちょっと驚きがありますね。流麗なパッセージで50年代から大きな人気を誇ったロジャー・ウィリアムスのポップ・アルバム。ラテンタッチの曲やおなじみのメロディを軽やかにとりあげています。アレンジはラルフ・カーマイケル。.
50年代にはプリペアド・ピアノなどを駆使したストレンジでエキゾチックなアプローチ。60年代に入って、よりポピュラー向けのサウンドで人気を博したピアノデュオです。 ドラマチックにキラキラとピアノが舞うサウンドがお得意。ここでは「Honey」「Love Is Blue」「Sunny」など60年代後半のヒットが華麗なピアノコンチェルトに変身しています。.
モッドな気分をはらみつつエレガントにアレンジされたハープシコードとピアノによる新世代ラウンジ。いきなり一曲目がラロ・シフリンの「Theme From The Fox」だったりと、 選曲からも同時代のポップ・センスと並走しようという彼の意思がうかがえるように感じます。一味工夫を加えたアレンジが光ります。ストリングスがジャズワルツ風に6/8のビートを奏でる上をハープシコードが闊歩する「Norwegian Wood」に注目です。.
収録曲・データ
【曲目】Theme From The Fox / I Say A Little Prayer / Gpin’ Out Of My Head / Don’t Sleep In The Subway / Theme From The Valley Of The Dolls / The Life And Soul Of The Party // City Of Stone / The Look Of Love / People Get Ready / Sunny / Norwegian Wood
すーっと入り込んでくる透明なストリングスで一世を風靡したマントヴァーニが、「Up, Up And Away」など60年代末のポップスをレパートリーに採り入れた異色盤。自分らしいペースは失わずに楽曲に立ち向かった「Good Morning Starshine」「Leaving On A Jet Plane」のリリカルな美しさに思わず拍手。風格とロマンチシズムが、いつまでも同居しているサウンドと感じます。.
収録曲・データ
【曲目】Midnight Cowboy / Up Up And Away / I'll Never Fall In Love Again / Blowin' In The Wind / Deserted Shore / Without Love (There Is Nothing) // Everybody's Talkin' / Lemon Tree / Good Morning Starshine / Leaving On A Jet Plane / Wand'ring Star / Love Is All
デキシーランドからするりと抜け出て、愉快なお茶の間ポップスを響かせたクラリネット奏者、ピート・ファウンテンの大穴盤。「Casino Royale」の不思議なお洒落さには脱帽するしかなし。「Bourbon Street Parade」も想像を超えた大爆発です。「Tiger Rag」史上一番ヒップなアレンジはこのアルバムに入ってるヴァージョンでしょ! ほんわかラウンジ。.
収録曲・データ
【曲目】Thoroughly Modern Millie / The Eyes Of Love / Music To Turn You On / This Is My Song / Casino Royale / Luzianne // Tiger Rag / Somethin’ Stupid / Music To Watch Girls By / Jimmy / Bourbon Street Parade
父は映画「愛情物語」の主人公となったエディ・デューチン。戦前のカクテル・ピアノ・スタイルを確立した父が歩いた道すじを辿るかのようなスタイルで、ラウンジー且つムーディなピアノをダンスバンドと共に響かせます。後々にはロックやジャズをとりこんだヒップなピアノに転じますが、もはやすでに正確でくっきりとしたタッチがバッチリ。単なるムード・ピアノにとどまらない技量を披露します。みんな大好き「This Could Be The Start Of Something」が、可愛くていい感じ。.
収録曲・データ
【曲目】I Left My Heart In San Francisco / This Could Be The Start Of Something / A Fine Romance / I Concentrate On You / Whispering / Something’s Gotta Give // It Had To Be You / The Second Time Around / Mine / The Way You Look Tonight / What Kind Of Fool Am I? / From This Moment On
ピーター・ネロと並んでアメリカで愛された男性ピアニスト、ロジャー・ウィリアムスの71年作。あんまり見かけない印象です。選曲の比率はポップスがかなり多くなっている時代ですが、ポール・マッカートニー「Junk」がこっそり紛れ込んでいるのがうれしいですね。「Ain’t No Mountain High Enough」がグルーヴィー!.