いかにも山下達郎さんが好きそうな男の情感あふれるグルーヴィー・ソウル。低音の魅力。ぎりぎりソウル、ぎりぎりAOR。テディ・ランダッツォが提供した「Between Hello And Goodbye」の、アーバンなシティソウル感覚に脱帽です。「You Can Do It」はイーヴィ・サンズが提供した泣きのファンキーAOR。このメロウさ、AOR好きの人もイチコロでしょう。タイトなNYサウンドで固めた隠れ名盤です。.
ハワイ出身のエンターテイナーが米本土に進出を目していた時期、西海岸のレーベル、リプリーズにはそうした時期のドン・ホーの足跡が残されます。ハワイならではのリラクシンな雰囲気、ゆるやかな時間感覚を織り込みつつ、やわらかなポップスを作り出しています。「Sands of Gold」のロマンチックは気分、「Mahi Puni」の軽妙さも見事。「What A Wonderful World」で聞こえるコーラスのさりげない豊かさ! アレンジはジミー・ハスケル。レアなモノラル盤。.
収録曲・データ
【曲目】Instant Happy / Sands of Gold / Time / Tu Tu Kane / Mahi Puni // White Silver Sands / What A Wonderful World / Tomorrow / I’m Home / Kamehameha - Home Sweet Home
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
【曲目】Here's That Rainy Day / Two Different Worlds / The Shadow Of Your Smile / Where Is Love / Ev'ry Time We Say Goodbye // I'm Always Chasing Rainbows /We'll Be Together Again / Joey, Joey, Joey / The Folks Who Live On The Hill / Speak Low
「シャル・ウィ・ダンス?」。ミュージカルの殿堂ブロードウェイ・ナンバーで踊れてしまう奇跡のナンバーがここに。60年代随一のヤング・ダンディが歌う、魅惑のフィンガー・スナッピン・ミュージック! 「Shall We Dance」なんかはまさにその典型! 空駆けるようなかっこよさです。B-4「A Lot Of Livin' To Do」もいいなぁ。.
「007ロシアより愛をこめて」の主題歌を歌ったことで世界的に名が知られたイギリスの国民的シンガー、マット・モンロー。本国での知名度に比してアメリカでのリリースは比較的少なかった彼が、Capitolで臨んだアメリカ録音盤です。さすがの歌のうまさですし、彼のヴァージョンの「Strangers In The Night」など興味深く聴けますよ。.
【曲目】I Cried For You / Love Letters / What Is This Thing Called Love / Love Is Nothin’ But Blues / Love Me Or Leave Me / Blue // Love Is A Serious Thing / It Could Happen To You / I Ain’t Got Nobody / There’s No Fool Like An Old Fool / Somewhere Along The Way / The Blues Don’t Care
【曲目】Put The Blame On Mame / Swinging On A Star / My Gal’s Come Back / Playing The Field / Heart And Soul / Love Is A Many-Splendored Thing // Honeysuckle Rose / Isn’t It About Time / Wishing / As Long As I Live / I Didn’t Know About You / But Not For Me
メリハリのばっちり利いたオシャレなアレンジはモート・ガーソン。Atlantic時代の当たり曲「Comin’ Home Baby」の新アレンジ版に始まり、サークルの「Red Rubber Ball」やバカラックの曲をマンフレッド・マンがヒットさせた「My Little Red Book」まで、斬新すぎる選曲です! 「Better Use Your Head」は素敵なソフトロックジャズ!.
収録曲・データ
【曲目】Comin’ Home Baby / Homeward Bound / My Little Red Book / Walk On By / If I Had A Hammer / Strangers In The Night // Better Use Your Head / Time / Secret Agent Man / Pretty Flamingo / Red Rubber Ball
ジョニー・ブリストルのプロデュース。スリリングなグルーヴということではマリーナ・ショウのカヴァーともタメを張る「Feel Like Makin' Love」を収録する74年作品。楽曲面でもジョニー・ブリストルが大半を提供していて、ブラックなプリAORともいうべきサウンドを成立させています。これぞ極上のスムース・ソウル。とにかく歌が上手い!.
収録曲・データ
【曲目】Woman, Woman / Sail On White Moon / It's Gone / House For Sale / Feel Like Makin' Love / Memories Don't Leave Like People Do / Strangers In Dark Corners / Wendy / The Heart Of A Woman / The Way We Planned It
ナット・キング・コールの死から2年後にリリースされたシングル曲や未発表曲を収めたコンピレーションです。ラルフ・カーマイケル、ネルソン・リドル、デヴィッド・キャヴァナーら曲によってアレンジャーが異なるので、聴いていて楽しいです。サンバを取り入れたご機嫌なブラジリアン・チューン「Brazilian Love Song」は、トム・スプリングフィールドのヴァージョンでご存じの方もいらっしゃるかもですが、コール版も素敵です。.
アル・カーシャのプロデュースで、晴れやかな持ち味を存分に活かした代表作。ビッグバンドでうきうきと踊らせてくれる「Cotten Fields」「Around The World」「Volare」あたりからとりあえず入門。ポップスとしてヒットした「Go Away Little Girl」や「Moon River」の柔らかいポップセンスにも心ほだされます。奥様のイーディ・ゴーメとともにに人気絶頂期だけに、サウンドもゴージャスかつきめ細やか。.
Columbia Special Products規格のリイシュー(オリジナル・リリースはEpicで1964年)。
エンターティナーとしての本物の実力!
大らかなスウィング感で聴衆を虜にするバディ・グレコ。大いに弾けた64年のライヴ盤。ピアノインストによる「Get Me to the Church on Time」のアッパーなグルーヴはどうですか! ロッキンでノリノリの「Zip-A-Dee-Doo-Dah」も最高! 歌にも演奏にも若いエネルギーが濃厚で、エンターティナーとしての本物の実力を思い知らされました! .
「Games People Play」のファンキーなイントロからいきなり驚く快作! このベース、弾いてるの誰なんだ?(キャロル・ケイですか?) ソリッドなグルーヴにも簡単に対応する彼のヒップ・センスに脱帽です。ワルツで美しく攻める「She's Leaving Home」も嬉しい選曲。そしてBラス「A Bucket Of Tears」はこれまたタイトなソウルフルチューン。かなり黒いノリを効かせたファンキーな一枚なのです。.
収録曲・データ
【曲目】Games People Play / Yesterday, When I Was Young / Happy Together / Windmills Of Your Mind / Midnight Swinger // Willie And Laura Mae Jones / A Time For Us / She’s Leaving Home / Hurry On Down / A Bucket Of Tears
いわゆるマイナー・モダンソウルをいろんな意味で象徴する一枚で、日本の熱心なソウルファンの間では古くから知られているアルバムです。アトランタの地元ミュージシャンとレコーディングしたシンプルなサウンドで、いなためのディスコブギーやチープなシンセ音が逆にいま求められる感じにうまくはまった感がありますね。「Give It Up」はモダンファンク/ブギーの名曲。キング・フロイドのカヴァー「What Our Love Needs」にはチカーノソウル感も。.