マンハッタンのセントラル・パークで毎年行われているサマー・コンサートの実況録音盤。ルー・ロウルズの歌う、よくうねる4ビート版「On Broadway」(まさにご当地ソング!)でスタート。ソウルフルさとキュートさを兼ね備えたマキシン・ブラウンの「In The Midnight Hour」もいかす。B面はラムゼイ・ルイス・トリオの演奏。彼らの音源がCapitolに遺されているのも珍しいですね!.
70年代に入って自分の矛先を完全にソウルにシフトしたルー・ロウルズ。ダリル・ホール&ジョン・オーツ「She’s Gone」をタイトル曲にしたこのアルバム、モダンソウル隠れた名作といいたい1枚です。「Feel Like Makin’ Love」も最高。ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、デヴィッド・T・ウォーカーらメンバーも大事なところが揃ってます。.
R&B/ジャズの両面で60年代からのキャリアを誇るベテランシンガーのルー・ロウルズのフィリー詣。ギャンブル&ハフ作の「You’ll Never Find Another Love Like Mine」が全米2位の大ヒットとなり、見事にこの路線は成功しました。踊りまくるファンキーさとはまた違った大人の表現がたまりません。.
A-1「When Love Goes Wrong」のような思い切りのいいソウル・ナンバーを聴くと、この人がのちにフィリーソウルで成功することが予感できますし、この曲を含めかっこいいR&Bアレンジはプロデューサーがデヴィッド・アクセルロッドであることの賜物と実感します。ジャズとソウル、ブルース、ポピュラーの中間を進むスタイルが持ち味ですが、このアルバムはソウル耳でどうぞ!.
デヴィッド・アクセルロッドのプロデュースと、H・B・バーナムのアレンジ。このコンビがバックアップするようになってからのルー・ロウルズは、一気に表現がR&B化します。マディ・ウォーターズでおなじみ「I Just Want To Make Love To You」を歌わせるアイデアもすごい。「Dead End Street」はキンクスとは同名異曲。ソウル感覚で聴き通せます。.
Philadelphia International所属時代のリリースとしてはもっともブルージーな方向に向かった1枚ですが、ポール・デイヴィス「I Go Crazy」の良カヴァーが入っています。これはAORファンも要注意。「ふられた気持ち」のドラマチックなカヴァーもあり。全編を通じて夜更に聴きたいムードです。.