フィリーソウルの風雲児コンビ、ギャンブル&ハフに支える面々(ボビー・マーティン、トム・ベルら)がプロデュースしたというクレジット。かといってR&B色がすごく強いというわけではなく、むしろ美しいストリングスなどで最良にスウィートな効果をあげています。彼女の歌う「(They Long To Be) Close To You」味わいが深くて本当に絶品です。.
収録曲・データ
【曲目】Now I’m A Woman / Joe / (They Long To Be) Close To You / The Long And Winding Road / Bridge Over Troubled Water // Let’s Fall In Kove All Over / Lovely, Lovely / How Many Broken Wings / The Real Me / Make It With You
フィラデルフィアのシグマスタジオで録音された傑作!ほぼ全てがギャンブル&ハフのコンビによる書き下ろし。もちろん演奏は後のMFSB! ローラ・ニーロ「Gonna Take A Miracle」に先駆けること2年、スモーキーヴォイスの女王が繰り広げる珠玉のフィリーソウル。「Dusty In Memphis」も重要盤ですが、こちらもマストです。.
R&B/ジャズの両面で60年代からのキャリアを誇るベテランシンガーのルー・ロウルズのフィリー詣。ギャンブル&ハフ作の「You’ll Never Find Another Love Like Mine」が全米2位の大ヒットとなり、見事にこの路線は成功しました。踊りまくるファンキーさとはまた違った大人の表現がたまりません。.
1968年リリースの傑作「Back On Top」のリイシューです。ジョージ・カーのプロデュース、リチャード・ティーのアレンジ。歌良し、曲良し、グルーヴ良し。60年代ノーザンソウルの魅力を集約したような一枚です。何故か擬似ライヴ形式になっており、曲の合間に歓声が入りますが、そのウソっぽさも含めて多幸感があります。最高の「I'm So Glad I Found You」の前には、どんな気持ちも晴れますよ!.
近年の日本ではモータウン時代の「It’s A Shame」が有名曲になりましたが、フィリーに拠点を移した70年代も大ヒットを連発しました。前作からリードで加入したフィリップ・ウィンのソフトな味のヴォーカルと、トム・ベルがプロデュースしたゆったりとしたフィリー・グルーヴを堪能できます。このアルバムからもタイトル曲と「I’m Coming Home」が全米トップ20入りしました。.
「Tighten Up」のアーチー・ベル&ザ・ドレルズも、すっかり成熟した70sフィリーソウルに。A-1「Let's Groove」のイントロでは、懐かしの「Tighten Up」調の煽りMCが登場。気分を盛り上げてくれます。サヴァンナ・バンド風のメロウ・ノスタルジアが効いた「I Could Dance All Night」が火照った体に染み渡ります。.
【曲目】 (I) Just Don’t Want To Be Lonely / Dodge City, Hit City / You Make Me Feel Brand New / Zach’s Fanfare 80 / Bright Eyes // In Search Of Peace Of Mind / Don’t Leave Me This Way / In Good Faith / Skoo - Be - Dooby / I Wish
フィリーソウルの屋台骨を半世紀以上にわたって支え続け、2019年にキャリアを終了したオージェイズ。70年代は彼らの絶頂期。フィリーのしゃれたサウンドに身を任せていても歌から気骨が伝わってくるのが彼らのよさです。盟友ギャンブル&ハフ、新世代の才能マクファーデン&ホワイトヘッド、そして彼ら自身のプロデュース。「We’re All In This Thing Together」はサヴァンナ・バンドのフィールもあってすごくいいです。.
フィリーソウルの名グループとして70年代に数々のヒットを放った彼ら。3代目リードシンガー、ジョン・エドワーズ時代の名作とされる本作はNY録音で、マイケル・ゼイガーのプロデュース。コンテンポラリーなサウンドを求めた彼らの皮膚感覚での判断が成功しています。サム・クックのカヴァー「Cupid」は全米4位の大ヒットに。ウランダ・マックローとデュエットした「Heavy On The Sunshine」もよいですね。.
かつてロックミュージカル「ヘアー」の黒人キャストとして脚光を浴びたシンガーです。歌唱力はお墨付きですので、あとは良いスタッフに恵まれれば。このアルバムはボビー・イーライがプロデュースしたフィリー流で心地よいです。「Expressway To Your Heart」の80sなアレンジのリメイクもあり。.
60年代からキャリアがありますし、「It’s A Shame」の人気が日本では高いですが、デトロイトからフィリーに拠点を移した70年代のほうがむしろ大きな成功を手にしたグループでした。この曲も全米11位まで上昇。新リードシンガー、フィリップ・ウィンの切なくもさわやかな歌声がフィリーサウンドにばっちりマッチしてます。.