サラ・ヴォーン、ビートルズを歌う。すでに60年代に実現していたとしてもおかしくない企画ですが、81年リリースとなったことで新しい要素が加わりました。それはマーティ・ペイチと息子デヴィッド・ペイチ(TOTO)の共同プロデュース。当然ながら演奏にもジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトらTOTO組が参加。アダルトコンテンポラリーなアレンジで円熟期のサラ・ヴォーンが心地よくビートル・スイングするのです。「And I Love Her」「The Fool On The Hill」などぜひ!.
アレッシーの双子の兄弟が在籍していたグループのセカンドにしてラスト。なにしろ最高の70sポップ! アープシンセサイザーが颯爽とかけぬけるアコースティック青春ポップの傑作。「Blonde」のとろけるような甘さ、「Can't Live This Way」の疾走感、最高です。かつては”早すぎたネオアコ”と言っていましたが、さらに時代がひと回りして、今はもっとしっくりします。最高!.
セカンドアルバム。「Keep On Truckin'」を聴くと、達者な演奏のなかにもアマチュアっぽい自由な感じがあって、彼らが心底このグループでの演奏を楽しんでいる姿がいつでも伝わってきます。キャロル・キングとのザ・シティを経て、ダニー・クーチマー、チャールズ・ラーキーらが結成したグループ。キャロル・キングもゲスト参加しています。.
1930年代からビング・クロスビーやベニー・グッドマンの裏方として活動する傍ら、独自の美意識に基づくシンプルかつストレンジな作品をポツリポツリと発表している才人ピアニスト。このAtlantic盤も強力です。カヴァーに交えた自作の放つ不思議な浮游感は未来的。自ら歌う多重録音コーラスの「Ridin’ Thru The Rye」にビックリ仰天。独創的なジャケットデザインははバート・ゴールドブラット。.
R&Bデュオ、ミッキー&シルヴィアの相方で、なおかつ凄腕ギタリストとして50年代になくてはならない存在だったミッキー・ベイカーのファーストアルバム! 冒頭の「Third Man Theme」からぶったまげのスピード感とテクニック。黒人音楽を支えながら。レス・ポールの音響芸術も尊敬していたという彼の、素晴らしい指さばきとスタジオエコー、そしてジャズとR&Bを融合させたセンスによる至福の世界です。メロディとコードを行き来しながらひたすらグルーヴしてゆく唯一無二の大傑作!.
英国のSSW。ジェームス・テイラーがフィフス・アヴェニュー・バンドしたような……と都合のいいようなことを言ってますが、本当です。「If I Were You」が素晴らしい。カリブ・クエイ、ナイジェル・オルソンらエルトン・ジョンのバックバンド組を中心に、英国ロックの渋いところがサポートしています。当然、バラードもメロウ。「The Love You Put On Yesterday」にもメロメロです。.
収録曲・データ
【曲目】Kid's Stuff / If I Were You / Lover / The Love You Put On Yesterday / You Better Move // Dear Mary / Down To My Last Dime / The Invisible Man / The Rich Man's Love Story / Some / Open The Door
「Pet Sounds」からのカヴァー「Don't Talk」「I Just Wasn't Made For These Times」を収録しているイギリス録音作。この国での「Pet Sounds」の認知度の高さが窺い知れます。ジョニー・キーティングのアレンジはとても繊細なもので、この巨匠がブライアン・ウィルソンの気分をくみ取っていたことがわかります。バカラックやビートルズも含む意欲作。キーティングの書き下ろし「Come Live With Me」など、全体のひんやりとした空気感もたまりません。.
収録曲・データ
【曲目】For Once In My Life / Don’t Talk / Until It’s Time For You To Go / Got To Get You Into My Life / Our Song / Come Live With Me // The Look Of Love / It’s Not Going That Way / I Just Wasn’t Made For These Times / Worlds Of Time / Flying
【曲目】And I Love Him / ‘Tis Autumn / Shangri-La / Moonglow & Theme From Picnic / Out Of The Blue / People // Makin’ Whoopee / Girl From Ipanema / I Wish You Love / If You Love Me, Really Love Me / Too Soon To Know / Make Believe Dreams
「Memphis Underground」直前のハービー・マン。ストリングスを交え、ポップかつリズミカルなジャズを披露しています。ルルの「To Sir With Love」のあしらいや、思い切ってカリプソにしたドノヴァン「There Is A Mountain」もお見事。素晴らしいのはプロデューサーも務めるトリー・ズィトーの提供した「Flight Of The Bluebird」! この飛翔感、さからえません!.
シカゴからNYにやってきたダニー・ハサウェイをメンバーを迎えて制作したアレサのニューソウル路線での傑作。リズムの跳ねが16ビートになっているバカラック「April Fools」やデルフォニクス「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」の素晴らしいカヴァー・ヴァージョンが新しい風を運んでいます。また、「Rock Steady」や「Day Dreaming」など彼女の自作曲が4曲あって、アレサのソングライターとしての実力も思い知らされます。.
【曲目】Witchcraft / I’ll Never Be Free / The Lady Sings The Blues / Come Rain Or Come Shine / When Sunny Gets Blue / How Little We Know // I Hear The Music Now / Baltimore Oriole / Just In Time / Like A Woman / Skyscraper Blues / You Don’t Know What Love Is
グレートなファンキーAOR! みずみずしいオーシャングルーヴが超気持ちよいサウンドです。アルバムはなぜかこれ一枚きり。ハイファイでの人気、音の感じなど、イギリス版のサンシャインという感じもありますね、リズムがタイトに感じるのはUK産ゆえでしょう。A-1「Keep Reaching Out For Love」からの流れ、最高です。アリフ・マーディンのプロデュース。.
収録曲・データ
【曲目】Keep Reaching Out For Love / Strange Fascination / You And Me / So Much In Love Again / Run To The Night // Sweet Music / (You Know That) It's Alright / Ship On The Ocean / Night Train / Window Pane
ひとりルビー&ザ・ロマンティックスというか、独特のメロウな歌声でミディアムテンポのポップソウル名曲(「Hello Stranger」)などを残した彼女。自身も優れたソングライターなのですが、このアルバムでは全曲他人の曲。シルキーなボサノヴァやマイルドなポップスが詰まってます。ゴフィン&キング作「Don't Forget About Me」にキュンとします。.
収録曲・データ
【曲目】 It’s Magic / The Shadow Of Your Smile / Let It Be Me / Quiet Nights / Since I Feel For You / Don’t Forget About Me // I Only Miss Him When I Think Of Him / Yesterday / He’s So Bad / A Taste Of Honey / Sorrow / Who Can I Turn To ( When Nobody Needs Me )
【曲目】A Man And A Woman / Day Tripper / Come Back To Me / Little Boat / It’s Time That You Settled Down / A Good Thing ( Is Hard To Come By ) // 1-2-3 / Only Yesterday / Sunny / How Insensitive / Sidewinder
マンハッタン・トランスファーの女性シンガー、ジャニス・シーゲルのファーストソロ。ポップなA面、ジャズなB面に分かれていますが、そのB面がすごい! 怒濤のジャイヴ&スイング、そしてヴォーカリーズ! 完璧なリメイクを狙った「How High The Moon」にはレス・ポール(彼がメリー・フォード以外の女性と録音したケースは稀)、「Don’t Get Started」と「Jackie」にはジョン・ヘンドリックスが参加。彼女にとっては夢の共演が続きます!.