フォークの枠から逸脱したソングライティングと、人を放逸に駆り立てる深い歌声で、後世にその存在がカリスマ化した伝説の存在。A面は当時彼が暮らしていたNY州ウッドストックでのライヴ。リラックスした表情ながら、沈み込むような魅力にあふれた歌声です。B面は60年代後半の未発表スタジオ音源。レス・マッキャン、ヴィンス・マーティン、グラム・パーソンズら、ジャンルを超えた面々が曲ごとに参加しています。グラムとデュエットした「Ya Don’t Miss Your Water」の酩酊っぷりが凄い!.
【曲目】Man With The Big Hat / Kansas Legend / Song For Stephen Stills / Jake's Song // Texas Trilogy Daybreak, Trainride, Bosque County Romance / There You Go / Weaving Is The Property Of Few These Days / Lovin' Mind
ゲイリー・アッシャーのTogetherレーベルに残された黒人シンガーの2枚組LP。プロデュース&アレンジもゲイリー・アッシャー。妙に際立ったベース音や荘厳なオーケストレイション、ブラスやフルートなどサジタリアスを経過して以降の70年代を見据えたプロダクションになっています。言ってしまえば、ソフトサイケとスワンプロックの融合とか。「Day In The Life」は中盤から特にぶっとんでいて、ゲイリーの狙いが見える気がします。.
【曲目】Blind Boy / County Farm / I Came Back / Lover And A Friend / Faces Of The Band // Easy Night / Miles Of Memories / The Fire / Aubrey's Song / Resting In Your Love
独特の漂泊感をたたえたSSW。60年代のソロ作はアシッドフォークの超人気盤。70年代に入っても厭世的な雰囲気が彼の魅力。本作ではエリア・コード615の職人たちが参加したファンキーなナンバーが評価されたようですが、今なら「So Close」「The Paris Song」などのドリーミーで静謐なサウンドが落ち着きます。味わい深い好盤です。.
収録曲・データ
【曲目】So Close / A Little Comfort / I Sure Like Her Song / We're All We've Got / Her Song // So Very Far To Go / The Paris Song / I Remember Sunshine / Django & Friend / Population
【曲目】Yesterday's Dream / Job On The Tyne / S.S. Man / Lady Of Fortune / Neurosis U.S.A. // What Went Wrong / Let It Shine / Only Friend / Mississippi / Is It Me / Sunset Song
「すべての狂えるミュージシャンたちに」というタイトルにこめられているのは、自分でも律しがたい表現者としての欲望でしょうか? マイケル・ジョンソンの初期を敬虔に彩るSanskritレーベル時代のセカンド・アルバム。ファースト、サードに挟まれて、やや地味な印象ですが、アコースティックギターと歌だけの味わい深さは至高。北の街ミネアポリスでじっくり紡がれた歌。ラストには「Here Comes The Sun」の素晴らしいカヴァー。内容最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Troubled For You / Cain's Blood / Love/Sex / The Good Life / The Gypsy In The Picture / Walk Me Round Your Garden / Hello // Goodbye / May You Never / Take My Body Home / Poor Little Robin / To Feel A Friend / The Glory / Here Comes The Sun
混血児としてNYに生まれ、苦みばしった名曲を歌い続けるガーランド・ジェフリーズ。ロックンロールポエットのひとりとして、もっともっと評価されてしかるべき人です。本作はソロでのセカンド。スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザらの参加を得て、繊細なソウルを描き出しています。「New York Skyline」は彼の魅力が色濃く出た名曲。レゲエの導入にもストリート感覚あり。後にパンクスにも愛されたシングル曲「Wild In The Streets」も収録。.
内省的なタッチを基本にして、ヴァラエティ豊かな世界を展開するSSW。のちにカーペンターズとの仕事で名を挙げるジャック・ドハーティが全曲のアレンジを手がけています。ストリングスの澄んだ音色が痛いほど突き刺さります。まるでアルゾみたいな「Motels And Stations」をまず聴いてみてください。.
【曲目】Elaine / The Spider And The Cockroach / The Changes Never Stop / Streetsinger / Teapot's A'whistlin' Darlin' / Tasha's Tail / Coral // The Concubine Of Aqaba / Egos On The Rebound / Ants And Toads / One Man Band / Father Scratch / Old Gull/Elaine
【曲目】Driftin' Way Of Life / Morning Song To Sally / Shell Game / Ramblin', Scramblin' / No Roots In Ramblin' / Old Road // North Cumberland Blues / Let It Ride / Fading Lady / Gertrude / Dust On My Boots
22歳の若さながらどこかぶっきらぼうな無頼感を漂わせるライトなスワンプサウンド。奥行きのあるサウンドに響くアコギのカッティングがいかしてます。若々しい「New York Skyline」や「Making It Ours」に、70年代を生きる若者らしさを感じます。彼の才能への期待を物語るように、推薦文を書いているのはジャズ評論家マイケル・カスクーナです。.
マサチューセッツの小さな大学街アマーストでレコーディングされた若きフォーキーのアルバム。まったく世界的な知名度はなく、地元で活動しているだけと思いますが、飾り気のない歌声がいいです。ジョニ・ミッチェルのカヴァー「Urge For Going」をさりげなく織り込むセンスもいい。このつつましやかな魅力、ひそやかに紹介したいと思います。.
アメリカ出身の二人がカナダで出会い、彼の地で活動を継続。60年代、米国の若者がカナダに逃れた背景には、ベトナム戦争を逃避するという影が見え隠れします。音楽からは、カナダ暮らしがもたらす北国の寂寥が聴こえるような。アップテンポの「Devil Song」から切ない「There Is A Lady」への流れ、息を呑みます。シンガー・ソングライター名盤としてその筋のファンに知られて来た作品です。カナダ盤はUS盤とは違うアートワーク。.
収録曲・データ
【曲目】Lay Me Down / Willie Boy / Devil Song / There Is A Lady / Take Me Home // Swanee Song / Annalee / Sleeping Gypsy / Sailor Song / Let It Shine
【曲目】Brown Eyed Georgia Darlin' / Days I Left Behind / A Cold Pittsburg Morning / My Old Friend / Catcher In The Rye // Decoration On The Wall / Little New Jersey Town / I Ain't Got Time To Kill / The Street Above Lake Erie / The East Colorado Dam / If I Had The Time
この二人のデュオはこの1作のみですが、ジョン・ゲイルモアは後年にPhiloから軽妙なSSW作品を発表して活動を続けます。ほんのりと暖かい空気が流れるフォーキーでジャジーな音楽。NY録音で、しかもカントリーやジャズのミュージシャンが混ざり合いながらセッションしていたの時代の晴れやかな気分がいっぱい。「Slow Down Superman」を聴くと、フィフス・アヴェニュー・バンドが目指していた世界を受け継ぐって、こういうことかもとしみじみ思います。愛おしい気持ち。最高!.