ヤングブラッズの初期のメンバー、ジェリー・コービットのセカンドアルバムです。チャーリー・ダニエルズのプロデュースでナッシュヴィル録音。ダニエルズ、ティム・ドラモンドらが手堅いバックアップをしています。彼の歌やサウンド志向を聴くと、初期ヤングブラッズの”ロック”な源泉だったと感じます。ゴツゴツしているけど、しなやか。かつての盟友ジェシ・コリン・ヤングが2曲で参加してます。.
Country Boy Blues.
John Deere Tractor.
Till You Come Back Home Again.22歳の若さながらどこかぶっきらぼうな無頼感を漂わせるライトなスワンプサウンド。奥行きのあるサウンドに響くアコギのカッティングがいかしてます。若々しい「New York Skyline」や「Making It Ours」に、70年代を生きる若者らしさを感じます。彼の才能への期待を物語るように、推薦文を書いているのはジャズ評論家マイケル・カスクーナです。.
Newyork Skyline.
You Brought My Beginning.
Making It Ours.マサチューセッツの小さな大学街アマーストでレコーディングされた若きフォーキーのアルバム。まったく世界的な知名度はなく、地元で活動しているだけと思いますが、飾り気のない歌声がいいです。ジョニ・ミッチェルのカヴァー「Urge For Going」をさりげなく織り込むセンスもいい。このつつましやかな魅力、ひそやかに紹介したいと思います。.
Urge For Going.
To Be Alive.
All Of Us.ナイーヴな男の歌。マイナーレーベルからのとてもいいフォーキー作品。A面は基本的にギターの弾き語り+ささやかなアンサンブル。拍手の感じから小さな大学のホールでのライヴのようです。B面はドラム入りのスタジオ録音もの。スワンプな感じのバックサウンドに乗せて哀愁のある声が聞こえます。ギター1本のアルバム最後の曲「Welcome Home」いいですね。沁みます。.
Welcome Home.
Wish I Were Here.
Next You.キングストン・トリオが採り上げた「Scotch And Soda」の作者のレコード…といった程度の知識でレコードを聴いてみたところが、あまりの素晴らしさに腰を抜かしました。小さなフォーククラブでのライヴ収録。ほとんどが本人のガットギター1本の弾き語り。時としてフォーキーなジャズ。時として笑いをもらたす歌詞。深い歌を描き出す様に思わずうならされます。なお、彼自身のMCを聞く限り、ラストネームの発音は“ライオン”でよいようです。.
Scotch And Soda.
Homeword Bound.
The Riddle Song.名曲「Mr. Bojungles」の作者が、ニューヨーク時代に発表した素晴らしいアルバム(録音はナッシュヴィル)。70年代に入ってテキサスに移り住んでからのイイ感じに豪放磊落な彼の音楽も良いのですが、胸に染みるヴォーカルを聴かせる初期作品には、また別の格別の味わいがあります。ニューオリンズな「Gertrude」はNRBQファンも是非ご一聴を。.
Driftin Way Of Life.
Morning Song To Sally.
Gertrude.A&Mでの傑作「At Home」に続いて発表したセカンド。前作にあった自宅録音のインティメイトな暖かさを、移籍後の本作でも再現しています。やはり、繊細なふたりのハーモニーとギター・プレイは格別。穏やかな空気感を見事に封じ込めたプロデューサー、キース・オルセンの仕事も評価したいところ。ひとりで大切に聴きたい1枚です。.
Lovers Or Friends.
2 or 3, Maybe 4.
Roses In A Box.アメリカ出身の二人がカナダで出会い、彼の地で活動を継続。60年代、米国の若者がカナダに逃れた背景には、ベトナム戦争を逃避するという影が見え隠れします。音楽からは、カナダ暮らしがもたらす北国の寂寥が聴こえるような。アップテンポの「Devil Song」から切ない「There Is A Lady」への流れ、息を呑みます。シンガー・ソングライター名盤としてその筋のファンに知られて来た作品です。カナダ盤はUS盤とは違うアートワーク。.
Devil Song.
There Is A Lady.
Lay Me Down.ウディ・ガスリー〜初期ボブ・ディランの流れを汲む逸材。遅れてきたストイックなフォークシンガーをニック・ヴェネットがプロデュース。L.A.のセッションメンを従わせて、薫り高いSSW名盤に仕上げました。ちょっと青っぽい若さの率直な発露に、思わずクラッと来ちゃいます。これがセカンド作。メジャーデビューとなります。.
Brown Eyed Georgia Darlin'.
My Old Friend.
Little New Jersey Town.オハイオで自由なソロ活動を繰り広げる繊細なSSW。これが唯一のメジャーでのアルバムです。Big Treeというレーベルの初期のナイーヴなカラーを代表するような内容。メランコリックなフォーク・チューンにメロディメイカーとしてのセンスが光ります。ナチュラルに人恋しさを感じさせる歌声も切ない。抱きしめたくなるような、たまんない一枚。.
Never Lock The Door.
No Truth To Sell.
Every Song.ひたすら優しい歌声には、すばらしい説得力と奥深い味わいがあります。レナード・コーエンの「Suzanne」をはじめ、同時代のすぐれたソングライターたちの作品から選曲。「Just Like A Woman」「Strawberry Fields Forever」などの意表を突いたフォーキーなカヴァーの素晴らしさに心を奪われます。一連のバーバンク作品のようだとの声も。忘れがたい傑作。英国の名優レックス・ハリソンの息子で、自身も役者&音楽家です。.
When I’m 64.
Strawberry Fields Forever.
Suzanne.カナダ国境近く、11月から翌年3月までは雪に埋もれる極寒の街のフォーキーSSW。少年時代の光景を懐かしく描く作品から幕を開け、飾り気の無い素朴で温かい歌声を響かせます。かつてはグレッグ・ブラウンと二人で活動していた彼。誠実さの中に軽いユーモアが見え隠れしていて、とても親しげな気分になります。ミネアポリスの風土に似合うのはこういう音楽とコーヒー。それともウィスキー?.
Hacklebarey.
She’s My School.
Mother Lode.NYのギタリスト/SSWのファーストアルバム。ジャズロック/ブルースなバンドインストや、ジャジーなSSWナンバーA-2「Life In Botanical Garden (Oh Yes)」みたいな曲が共存するとっちらかった音楽性は、混沌の街NYならではの真の意味でのシティ・ポップなのかも。キーボードでNRBQのテリー・アダムス参加! オリジナルは顔のアップ写真を使ったカラージャケですが、なぜかこの変更後のジャケットでしか見つからないのです。.
Sour Flower.
Life In Botanical Gardens (Oh Yes).
Brother People.Vanguardからデビューした彼が、Warnerに移籍しての1作目。NYの混沌とした音楽を現場で吸い込んきた彼らしい都会的で詩的なフォークロックです。ブルース・ラングホーン、エリック・ゲイル、チャック・レイニーらがバックアップ。エッジを鋭くキープしながらも心の通った演奏に、人間の芯に触れている気持ちになります。.
It’s Comin’ And It Won’t Be Long.
An Old Song.
Good To Be With You.この二人のデュオはこの1作のみですが、ジョン・ゲイルモアは後年にPhiloから軽妙なSSW作品を発表して活動を続けます。ほんのりと暖かい空気が流れるフォーキーでジャジーな音楽。NY録音で、しかもカントリーやジャズのミュージシャンが混ざり合いながらセッションしていたの時代の晴れやかな気分がいっぱい。「Slow Down Superman」を聴くと、フィフス・アヴェニュー・バンドが目指していた世界を受け継ぐって、こういうことかもとしみじみ思います。愛おしい気持ち。最高!.
Slow Down Superman.
Ridin' To Nantucket.
Gardener Illinois.“フォーキーなSSW”という言葉は彼のような人のためにあるのでは? 彼の特質は、グルーヴをスマートに吸収し、作品化する自由なセンスでしょう。彼が主導したバンド、ヤングブラッズにも、そうした土壌がありましたね。彼の音楽のはしばしに垣間見える海洋的な大らかさに表現されています。フリーソウルとしても評価された「The Cuckoo」のタイトなグルーヴも改めて魅力的。.
The Cuckoo.
Susan.
Light Shine.1970年5月にオハイオ州ケントステート大学で起こった反戦紛争(結果的に学生4人が死亡)を題材にした映画のサントラ。81年版の「いちご白書」ですね。全曲をあのケン・ローバーが書き下ろし、歌でジョン・セバスチャン、リッチー・ヘヴンスらが、演奏にはリチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、ジェシ・エド・デイヴィスが参加。.
Lay Ye Down.
Don't Hide Your Light.
Main Title Montage.ソロ最初期の傑作。60年代にキングストン・トリオの一員に迎えられて以来、トリオの音楽の鍵を握る影の最重要SSWとして活躍。そしてソロに。彼もまた遙かなるアメリカの内奥を歌う詩人になります。本作はピーター・アッシャーのプロデュースで、その縁からジェームス・テイラー、ダニー・クーチ、ラス・カンケルらも参加。この低く響く歌声をどうぞ。まるで、もうひとりのジョニー・キャッシュ。.
Big Joe.
Willard.
Golden Rollin’ Belly.長髪で頬のこけた男性が目をつむる瞑想的なモノクロ・ジャケット。リリース当初の70年代からこのジャケットに惹かれたファンは多かったものです。ピアノで弾き語るシンガー・ソングライター。ほんのりと暖かいバンドサウンドと、孤独で切ないメロディ。ときおり、それを彩る美しいストリングス。暖かみと冷たさが交わるこういう音は、人間にしか出せないものです。.
Jaynie.
Pink Limousine.
I Once Had A Dog.自伝的で率直な曲、放浪をテーマにした曲、そしてちょっと甘酸っぱいノスタルジックなメロディ。こうしたフォーキーさが好きな人にはジャストな内容。歌とギターとハーモニカにアコースティックベースが加わるという編成でほとんどの曲を演奏しています。サンフランシスコ録音。80年代の作品とは信じがたいほど純な人柄の伝わるフォーキーSSW作品。.
Chicago's Cold.
Wait For Your Call.
The Times Back When.コロラド州デンバーのBiscuit Cityからリリースされたシンガーの唯一作。次作を歌うのではなく、ピート・マッケイブやメアリー・フラワーらの作品などを採り上げていますが。マインドはSSW世代。アル・アンダーソン+ヴァン・モリスンみたいな声もいいですね。ローカル版ピーター・ゴールウェイのような「Papa Always Said」が、なにしろ絶品中の絶品なのです。.
Papa Always Said.
Ballad Of Roger Sparks.
The Singing Of A Song.やさしげなシンガーソングライター全盛期にあってFolkwaysからのデビュー。幼さの残る顔立ちですし、歌声だってまだ少年のようですが、ギターの鳴りにしても、曲にしても硬派な雰囲気漂う青年です。たとえて言えば、ボブ・ディランのファースト・アルバムのみに影響を受けて音楽を始めたような。しかし、余分なものを削ぎ落とした瑞々しさに、とても惹かれるものがあります。.
Rollin’ To The Border.
Meet Me In The Roadhouse (Tonight).
The Lily Of The West.ミネソタのフォークシーンが産んだ良心。彼が1980年にリリースしたファーストソロアルバムです。名作の誉れ高い「The Iowa Waltz」やコーヒーハウスでのライブ盤はこの後のレコーディングなんです。いきなりのタイトル曲から「44」と「66」という数字にまつわるストーリーテラーぶりを発揮。70年代から地元で歌い続けてきた彼の個性はすでに完成しています。.
44 And 66.
Don’t You Think Too Much.
Downtown.ブレッドではデヴィッド・ゲイツの影に隠れた感じでしたが、解散後に発表したこの初ソロは名盤の誉れ高い一枚です。リー・スクラ−、ラス・カンケル、ラリー・ネクテルら“同僚”と言ってもいいくらいの気心知れたミュージシャンと共に作り上げた珠玉作。ブレッドとは違うアーシーな味が魅力の逸品です。.
You’ll Get Along.
Someday.
Breakin’ Up Is Easy.イギリスのバンド、マッギネス・フリントのメインソングライターだった二人。「Breakaway」をアート・ガーファンクルが取り上げてから世界的な知名度が上がりました。それ以前の、こういう作品もイギリス的な暖かみがにじむポップでフォーキーさが濃厚で人気が高いのです。親密な気分に満ちた響きに、暖かい気分に。さりげなくて、忘れがたいメロディと歌声。いいね。店主敬白。.
Country Morning.
Remember Then.
Shine A Light.ユタ州のシンガー・ソングライター。同地で長いキャリアを続ける生粋のローカルミュージシャンですが、後年は俳優のキャリアにも進んだそうです。やさしさとはるかさを兼ね備えた歌声は、モルモン教というバックグラウンドとは切り離せないユタの風土も影響しているんでしょうか? フィフス・アヴェニュー・バンド的な「Clear Water Man」など隠れたいい曲あり。いやどれも敬虔でいいメロディです。.
Clear Water Man.
Child.
My Shepherd Will Supply My Need.Capitolでの「Soul Of A City Boy」の翌年にリリースされたセカンド。録音メンバーはジョン・セバスチャン、ピーター・チャイルズ、ジョージ・デュヴィヴィエ、オシー・ジョンソンというフォークもジャズも溶け合った面々。そんな人選にも彼が最初から持っていた、ジャンルにとらわれないセンスが現れています。清冽なフォークロックに滲む越境感覚、そして若きブルース。タイトルに「s」が付かず、「Young Blood」になっているこれがオリジナルジャケットです。.
Rider.
Summer Rain.
Cotton Eyed Joe.プロ/アマを問わずグリニッチヴィレッジのフォークシンガーたちの交わりを担った“Fast Folk Magazine”やライブを主宰した根っからのフォーキー。「Fast Folk」への参加条件は自分のオリジナル曲を持ってくることだったそう。ソロキャリアは70年からあります。このアルバムはシンプルなバンドサウンドで自分らしさを表現。もちろん全部オリジナル曲ですよ。.
The Inner Man.
Nobody Home.
Wheelbarrow Johnny.ディオン74年のシングル・リリース。翌年、スペクター・プロデュースのアルバム「Born To Be With You」に収録されます。あのアルバムは全曲スペクターのプロデュースというイメージですが、実はこの曲は違います。ディオンと同じニューヨーク育ちのキャッシュマン&ウェストのプロデュース(アルバムとも、同じテイク)。こうやってシングルで聴くのが本筋でしょう。モノラル・ミックスはDJ盤のみ。.
New York City Song.ウッドストックフェスに行かなかったジョニ・ミッチェルが想像で書いた名曲「Woodstock」をヒットシングルにしたのは、イアン・マシューズ率いるこのバンド。フェアポート・コンヴェンション脱退後の彼が指向した「イギリスから見たアメリカ」サウンドを体現しています(ただイアンは本作で脱退)。特に、ヴィブラフォンに導かれて始まる「Sylvie」の素晴らしさに異論を唱える人はいないでしょう!.
Woodstock.
Sylvie.
And Me.