脳に重病を抱えて生まれてきた我が娘の看病に専念するために、一時音楽界から引退していた彼女の8年降りとなる復帰作。それは娘を失った悲しみからの再起作でもありました。プロデューサーには彼女をデビュー当時から見守り続けてきたフィル・ラモーンも名を連ねています。エモーションズのカヴァー「Best Of My Love」が娘に捧げられているのだと思うと、その明るさがじわりと胸に染み入ります。アナログ末期のプレスにつき、あまり見かけなくなっています。.
いまや世界的な人気曲となった松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」のオマージュ元として知られる名曲「It's The Falling In Love」(デヴィッド・フォスターと彼女の共作で、のちにマイケル・ジャクソンもカヴァー)を収録したセカンド・アルバム。ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど共作陣もよいメンツ。この時代のLA産フィメール・ソングライター系シティポップの最上級サウンドです。.
彼女のような存在をソングライター・シンガーと言ってもいいでしょう。すでにこの時点で作詞家として成功したキャリアを持ち、後にバカラックの奥さんとなる彼女の素晴らしいファースト。ピーター・アレン、ベット・ミドラー、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターら良き共作陣を得た美しいメロディと、シンプルながら上品なサウンド。16ビートで決めた「Don't Wish Too Hard」は、実に開放的なポップグルーヴ! NYポップの粋が結集されたような珠玉のフィメールAORです。.
【曲目】Old Molly Hare / John Booker / Ramblin' Hood / Old Jimmy Sutton / Brighter Day / Waterbound / Chicken Reel / Pateroller Song / Johnson & Dixon / Twinkle, Twinkle Little Star / Skillet Good And Greasy / Reuben's Train // Mississippi Swayer / Spanish Fandango / Bill Mason / Colored Atristocracy / Soldier's Joy / John Johanna / John Henry / Don't You Cry Melinda / Banging Breakdown / I Don't Reckon That'll Happen / Last Chance / Paddie On The Turnpike
もっともディスコAORに接近した時期と言っていいでしょう。ブラジル’88名義ですが、マイケル・センベロ、ネイサン・ワッツらをメンバーとして制作。作曲とギターと、センベロが大いに貢献した作品です。歯切れのいいギターリフが印象的な「Yes I Love You」が最高です! トロピカルなフレイヴァーがたまらない「Lonely Woman」もグレイト!.
過去の3枚のソロと比べても、かなりAOR路線に針を振った「Can I Call You」で幕を開ける80年のアルバム。かと思えば、長年のファンを泣かせる「Where Does The Lovin' Go」みたいなメロウなナンバーもあったり、美しいメロディセンスは健在。ファンキーな「Silky」などもぜひ.
デビュー作と同様にプロデュースは元クラッキンのバネッタ&チューダコフのコンビ。ロビー本人に加え、プロデューサー陣が作品作りに参加したシティソウルな曲と、ビル・ラバウンティが参加したメロウなバラードとが、お互いを高め合うかのようにして配置されています。そしてタイトル通り、アカペラドゥーワップ「All Night Long」も収録。デジタル風味を増したサウンドもいまならOKかと。.
もとはイーストコーストのカントリー・ロック畑。しかし、時代の流れで、こんな驚きの傑作を残してくれます。AORファンもぐっとくるメロウナンバー「Ooh My Love」で幕を開けるセカンド・アルバム! フォーキーなテイストを活かしたまま、ぐっと洗練させたサウンドが痛快なのです。兄弟ならではのハーモニーがばっちり決まったスイングナンバーB-1「Ya Ba Da Ba」も是非! ウェストコーストのように思えて、彼ら東海岸なんです。.
近年はハワイで暮らしたジェシ・コリン・ヤング。そのことを何となく連想させるオーシャン系AORの名曲「Slow And Easy」収録のアルバムです。続く「Maui Sunrise」もしっとりとした潮風を頬に受けるようなソフト・ブリージーなナンバー。B面の組曲的な展開も◎。ハワイへの憧憬あふれるオーシャン系名盤です。.
【曲目】Go Bring Me A Lass / The Trooper / A Young Man And A Maid / A Wanton Trick / There Was A Knight / Two Maidens Went Milking One Day / A Lusty Young Smith / Tom And Doll // A Riddle / A Maiden Did A-Bathing Go / The Jolly Tinker / Old Fumbler / The Three Travelers / Kitt Hath Lost Her Key / To A Lady / The Four Able Physicians / Sylvia The Fair【Vocals】Ed McCurdy【Arranger】McDarkin【Banjo】【Guitar】Erik Darling【Music Librarian】D'Urfey【Recorder】Alan Arkin【Songs Research】Ed McCurdy
反戦歌の古典「Last Night I Have The Strangest Dream」の作者として知られるフォーク第一世代のエド・マッカーディによる1957年作品。春歌シリーズ全4作のうちの2作目です。ジャズ評論家、ナット・ヘントフがライナーに記すように、本作は英国エリザベス朝のころのエッチな歌を集めたもの。タイトルのDallianceとは”戯れ”とか、”いちゃいちゃ”といった意味デス。なので、もう少し英語が理解できれば楽しかろうにと、悔しい思いを持ちつつ聞いたという次第。というオトナ向きのアルバムでした。バンジョーにはエリック・ダーリンとビリー・フェアが参加しています。.
収録曲・データ
【曲目】Uptails All / Tottingham Frolic / A Young Man / A Tradesman / A Tenement To Let / The Playhouse Saint / Merchant And The Fidler's Wife / A Virgin's Meditation // Would You Have A Young Virgin / The Jolly Miller / Of Chloe And Celia / A Lady So Frolic And Gay / My Thing Is My Own / The Jolly Pedlar's Pretty Thing / Phillis / To Bed To Me 【Banjo】【 Arranger】Erik Darling【Guitar】【Banjo】【Arranger】William Faier【Harpsichord】【Arranger】Robert Abramson【Liner Notes】Nat Hentoff【Recorder】【Arranger】LaNoue Davenport【Vocals】【Arranger】Ed McCurdy