イギリス録音の「雨に微笑みを」の大ヒット後、再びアメリカに腰を据えた時代の傑作。長年の作詞パートナーであるハワード・グリーンフィールドと70年代以降を共に歩んだフィル・コディとのコンビネーションは円熟の領域。しかし、リー・リトナーらが参加したサウンドは若々しいシティポップ。タイトル曲の疾走する16ビートにビックリ! 「Born To Be Bad」もポップス好きにはたまりません。こんなにポップスでいいんだ! うれしい気持ちになります。未配信アルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】All You Need Is The Music / Candy Kisses / Should've Never Let Her Go / Sad, Sad Story / Tillie The Twirler / Love Keeps Getting Stronger Every Day /Born To Be Bad / What A Surprise / You Can Hear The Love / City Boy
タイトル曲のイントロでシャウトされる「Kick Out The Jams, Motherfuc***!」が「Brothers And Sisters」に修正されたヴァージョンです。いずれにせよ、そうしたスキャンダラスな話題もありましたが、なにより特筆すべきはこの音の強烈さ! デトロイトのパーティー文化だったガレージパンクが、後世まで強烈な影響を与えるモンスター的存在に変化した瞬間をとらえています。デビューアルバムをライブ盤にしたのは慧眼としか言いようがないです!.
ブラジル’77として、ではなくソロ名義ですが、ふたりの女性ヴォーカルを起用するなど、基本的なスタンスは変わらず。デイヴ・グルーシンを共同プロデュースに迎え、AOR的なメロウさとスタイリッシュなブラジリアン・テイストが溶けあった気持ちいい一枚です。カヴァーの多い「If I Ever Lose This Heaven」はここでも最高の仕上がりですし、ダニー・ハサウェイ「Someday We’ll All Be Free」カヴァーは感動的ですらあります。.
もとはイーストコーストのカントリー・ロック畑。しかし、時代の流れで、こんな驚きの傑作を残してくれます。AORファンもぐっとくる16ビートナンバー「Ooh My Love」で幕を開けるセカンド・アルバム! フォーキーなテイストを活かしたまま、ぐっと洗練させたサウンドが痛快なのです。兄弟ならではのハーモニーがばっちり決まったスイングナンバーB-1「Ya Ba Da Ba」も是非! ウェストコーストのように思えて、彼ら東海岸なんです。.
デビュー作と同様にプロデュースは元クラッキンのバネッタ&チューダコフのコンビ。ロビー本人に加え、プロデューサー陣が作品作りに参加したシティソウルな曲と、ビル・ラバウンティが参加したメロウなバラードとが、お互いを高め合うかのようにして配置されています。そしてタイトル通り、アカペラドゥーワップ「All Night Long」も収録。デジタル風味を増したサウンドもいまならOKかと。.
【曲目】Grand Illusion / Masquerade Ball / Jonathan's Dream / My Country Breakdown / Forest Ranger / Gemini Gypsy // Ponce De Leon / Who's The Captain Of Your Ships Of Dreams / Fields Of Clover / Good Christian Cowboy / Tiptoe Past The Dragon
アーリー・パワーポップとして語られることも少なくないバンドです。1970年代前半に2枚のアルバムを残して解散。こちらがセカンドになります。アルバム冒頭の「Smokin’ In The Mornin’」やパワーポップ的な「Tomorrow’s A New Day」を聴けば、彼らがマッチョなハードロックよりもスカッとした気分のロックを求めていたことがわかると思います。.
【曲目】Go Bring Me A Lass / The Trooper / A Young Man And A Maid / A Wanton Trick / There Was A Knight / Two Maidens Went Milking One Day / A Lusty Young Smith / Tom And Doll // A Riddle / A Maiden Did A-Bathing Go / The Jolly Tinker / Old Fumbler / The Three Travelers / Kitt Hath Lost Her Key / To A Lady / The Four Able Physicians / Sylvia The Fair【Vocals】Ed McCurdy【Arranger】McDarkin【Banjo】【Guitar】Erik Darling【Music Librarian】D'Urfey【Recorder】Alan Arkin【Songs Research】Ed McCurdy
反戦歌の古典「Last Night I Have The Strangest Dream」の作者として知られるフォーク第一世代のエド・マッカーディによる1957年作品。春歌シリーズ全4作のうちの2作目です。ジャズ評論家、ナット・ヘントフがライナーに記すように、本作は英国エリザベス朝のころのエッチな歌を集めたもの。タイトルのDallianceとは”戯れ”とか、”いちゃいちゃ”といった意味デス。なので、もう少し英語が理解できれば楽しかろうにと、悔しい思いを持ちつつ聞いたという次第。というオトナ向きのアルバムでした。バンジョーにはエリック・ダーリンとビリー・フェアが参加しています。.
収録曲・データ
【曲目】Uptails All / Tottingham Frolic / A Young Man / A Tradesman / A Tenement To Let / The Playhouse Saint / Merchant And The Fidler's Wife / A Virgin's Meditation // Would You Have A Young Virgin / The Jolly Miller / Of Chloe And Celia / A Lady So Frolic And Gay / My Thing Is My Own / The Jolly Pedlar's Pretty Thing / Phillis / To Bed To Me 【Banjo】【 Arranger】Erik Darling【Guitar】【Banjo】【Arranger】William Faier【Harpsichord】【Arranger】Robert Abramson【Liner Notes】Nat Hentoff【Recorder】【Arranger】LaNoue Davenport【Vocals】【Arranger】Ed McCurdy