ゴルゴーニ・マーティン&テイラーでの活動を経て、ようやくリリースされたファースト・ソロ。すでにソングライターとしての名声があり、シーンの大物として知られていたのに自分の名前で出したアルバムは初めてなのでした。メリリー・ラッシュに提供した名曲「Angel Of The Morning」自演版をはじめ、淡いテイストながらチラリと生き様が見え隠れします。このアルバムをひそかに愛する人が多いのもうなづけますね。.
振幅の多い次兄ジェームスの人生に比べ、彼はひょうひょうとしてるかな。テイラー一家の三男です。6/8拍子のリズムが心地よいディズニー・ソング「Over The Rainbow」を白眉に、軽やかで味わいがあって、フェンダー・ローズが胸をくすぐってくれる、心優しい名曲が目白押し。最高です。本アルバムが彼のベストでしょう。そしてハイファイの長い長いロングセラー・アルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Loving Be My New Horizon / Pretty Woman / Falling In Love With You / I Can't Dream Of You / Blind // Somewhere Over The Rainbow / Rodeo / Lady Tomorrow / If I Needed Someone / Let Me Go Down / Oh Hallelujah
【曲目】Santa Monica Pier / So Long, Marianne / In Your Childhood / Let's Not / I Shall Remember / Ring Around The Rosie Rag / The Same Thing Has Happened To You / Leitch On The Beach / Highway In The Wind / Dress Rehearsal Rag / Show Me The Way To Go Home
これがマンハッタン・トランスファーのファースト。60年代にキャッシュマン&ウェストとソングライター・トリオを組んでいたジーン・ピスティリが、この時点の主導者でした(再デビュー時には脱退)。ダン・ヒックスにも通じるオリジナル曲中心のノスタルジック・ポップがナイス。アコースティック・スウィング仕立てのカヴァー「You’se A Viper」「Java Jive」も最高です。ヒックスヴィルの「Welcome Back」(2014)ジャケのネタでもあります!.
収録曲・データ
【曲目】Chicken Bone Bone / I Need A Man / You'se A Viper (Viper Drag) / Fair And Tender Ladies / Rosianna // Sunny Disposish / Java Jive / One More Time Around Rosie / Guided Missiles / Roll Daddy, Roll
【曲目】The House That Jack Built / She’s Got Another Pair Of Shoes / I Put A Spell On You / On This Side Of Goodbye / So Long Dad / Bet No One Ever Hurt So Bad // Shame / Simon Smith And The Amazing Dancing Bear / Biggest Night Of Her Life / Hi-Lili, Hi-Lo / Don’t Do That Again / Living Without You【Arranger】 Ivor Raymonde, Mike Leander
彼のことを元アニマルズと言いますが、脱退後、彼がそれをトレードマークにしたことはありません。グッドタイミーで人情味あふれるSSWとして、淡々と自分の道を行ったのです。その道の、心の師匠はランディ・ニューマン。グッドタイミーな「In Times Like There」や、キュートな「Angel Eyes」など、だみ声でかわいらしい曲を歌わせたら一品!.
夜明け前の鈍いファンク「She’s Everything She Doesn’t Want To Be」、都会のポップ漂流者を気取るピアノ系のグッドタイム名曲「Lead Me On」など、たまらなくロンリー。随所に冴えを見せるアレンジはジミー・ハスケル。リーランド・スクラー、ヒュー・マクラッケン、ジム・ケルトナーなど参加メンバーも豪華です。.
フェリックス・キャヴァリエのプロデュースの女の子トリオです。三人でカズーを吹きまくるかわいらしいハイスピード・ジャグバンド・チューン「I Sent My Soul To The Laundromat」がかっこいい! オールドタイミーなセンスと都会的なセンスがほどよく混ざり合っていて、とても好感が持てます。.
【曲目】Hideaway / She's Funny / You Go Your Way And I'll Go Mine / Didn't Wanna Have To Do It / One Step Forward, Two Steps Back // Welcome Back / I Needed Her Most When I Told Her To Go / A Song A Day In Nashville / Warm Baby / Let This Be Our Time To Get Along【Producer】John Sebastian, Steve Barri
爽快かつ知的なグッドタイム・グルーヴ「Pamela」が最高です。ロジャニコの「Don’t Take Your Time」にも通じるスピード感、そしてハーモニー! アメリカとフィフス・アヴェニュー・バンドが合体したような奇跡的なハーモニーとサウンドです。やや混沌としたところもありますが、このインテリジェンスあふれるグッドタイム・サウンドは未発見でした。ワーナー傘下の弱小レーベルからのリリース。.
カリフォルニア産のライトスワンプ系SSW、唯一のアルバムです。レイドバックしたサウンドながら、メロディのセンスがとてもしっかりしていて、ポテンシャルの高さを感じさせます。とりわけアコースティックな展開を見せる「Anyway We Can」以降の流れは最高。「Level Out」なんか、まるでピーター・ゴールウェイみたい! なんとジョージ・ハリソンが名前を隠して4曲に参加しているんですって。.
【曲目】Well, Well, Well / Black Snake Blues / I Don't Want Nobody Else / Apple Hill / Black Satin Kid / We'll See / Sweet Muse // The Four Of Us〜Domenica〜Lashes LaRue〜Red Wing, Colorado
この時期のニルソンはちょっと…と敬遠してる人も少なくないかもしれません。でも待ってください。アメリカの二ルソン・ファンには70年大好きも多いんですよ。スティールパンをフィーチュアしたダニー・クーチとの共作曲「Moonshine Bandit」や、ランディ・ニューマンの「Sail Away」、ノスタルジックなメローナンバー「She Sits Down On Me」など、ロマンチックなニルソンの帰還を感じませんか?.
収録曲・データ
【曲目】That Is All - Just One Look - Baby, I'm Yours - Just One Look - Baby, I'm Yours / Moonshine Bandit / I Need You / A Thousand Miles Away // Sail Away / She Sits Down On Me / Daylight Has Caught Me / Zombie Jamboree / That Is All (Reprise)
彼らにとっては2枚目のサントラ仕事。前作「What's Up, Tiger Lily?」と違って、こちらでは出演はしていません。インストも含め、ジョン・セバスチャンの音楽性がバンドからソロへと移り変わる狭間期であることがよくわかります。ソロでもリメイクされるタイトル曲(2ヴァージョン収録)や「Darling, Be Home Soon」そしてインスト「エイミーのテーマ」など名曲収録。映画はフランシス・コッポラの初期監督作でした。.
ジョン・レノン・プロデュースによる酔いどれニルソン時代を飾る名作。豪華なメンバーをバックにワイルドでやさぐれた歌をうたいまくったグレート・ノスタルジー・レコード。のっけから「Many Rivers To Cross」の絶唱には、やられてしまいます。ピーター・スケラーンとの交遊を示唆したデレク・テイラーのライナーも必読。.