もともとカントリー畑のバンドだった彼ら。1978年にヒット曲「Kiss You All Over」でジャンルをクロスオーヴァーし、それ以降の作品にはメロウな佳曲が必ず数曲入っています。本作でいえば「Destiny」や「Being In Love With You Is Easy」など。ジャケット・デザインに恵まれていないところがあって、本作ももっと知られていいはず。.
モータウンのスタッフライターとしての成功から、夫婦デュオへ。スモーキー・ロビンソンを除けばモータウン組としては、このふたりがもっともソロキャリアを成功させたといえるでしょうね。アルバムの数も多いですが、どれも曲は安定のよさだし、抜群の完成度なのですから。「Love Don’t Make It Right」は全米R&Bチャート6位を記録。.
“Dedicated To Emmett Miller And Cliff Edwards (Ukulele Ike)”というクレジットが泣けます。この当時、エメット・ミラーやウクレレ・アイクに言及すること自体、相当な変わり者。だけど、それは愛すべき音楽狂の証しでもあるのです。彼の作品中、もっとも完成度の高いアルバムとして、これを最高傑作にあげる人は多いようです。ハミングによるジェリー・ロール・モートン・ナンバー「If Someone Would Only Love Me」や、「Alabama Jubilee」にしびれて下さい!.
NYのシーンが生んだ最良のソングライター(出身はデトロイトというのも、彼の音楽の秘密)にして、心にバディ・ホリーを持つ男。「Someday, Someway」「Rockin' Around In NYC」「Cynical Girl」など、佐野元春ファンも即死(実際、二人は交流がありました)の名曲をそろえたロッキンで瑞々しいファースト! パワーポップ、NRBQなど好きな人にも是非聴いていただきたいです。リチャード・ゴッテラーのプロデュースですから骨もある!.
ボビー・ジェントリーが1967年に放った大ヒット「Ode To Billie Joe」(映画では“Billy”)を題材にして作られた映画。すでにボビー自身は引退していましたが、あらためて彼女のオリジナルヴァージョンをテーマ曲として収録。他のスコアはミシェル・ルグランが担当(「おもいでの夏」とおなじ脚本家だったことも関係しているかも)。B面には珍しい「Ode To Billie Joe」インストヴァージョンも収録。.
【曲目】 Happy Heart / If Ever You’re Lonely / Games People Play / Love Is The Only Thing / When I Was A Child / The Ad // My Funny Valentine / Lovin’ Things / When I Give My Heart / Let It Be Me / Some / The Windmills Of Your Mind
クリストファー・クロスが歌い、バカラックにとって起死回生ともいえた大ヒットとなった「ニュー・ヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur’s Theme)」は、文字通り「アーサー」という映画のテーマ曲でした。キャロル・ベイヤー・セイガーという伴侶にして共作者を迎えた80年代バカラックの時代のはじまりです。ニコレット・ラーソン「Fool Me Again」スティーヴン・ビショップ「It’s Only Love」あたりはAORファンにも。B面のバカラック によるインストも、とても洗練されてます。.
ホワイト・ドゥーワップからスタートして、60年代見事にソフトロック・グループへ成長するトーケンズがワーナーに残した名作です。かつての大ヒット「ライオンは寝ている」をセルフ・パロディした「Wimoweh 5 1/2 Years Later」からゴキゲンです。バリー・マン作のタイトル曲はもちろん名曲。彼らはソングライターとしても優れた実力を発揮しています。.
数多くのシンガーにカヴァーされたという点では、ジェームス・テイラーの中ではこの曲が一番かも。珠玉の名バラードだけど決して簡単には作られていない、聴けば聴くほど不思議で美しい曲。B面も「One Man Dog」ならではのインナーなファンク感覚が最高! ステレオミックスですが、アルバムで聴くより低音の鳴りが前面に出てます。.
【曲目】Somrtimes Budda Gets Down / You Make It Easy / You’re A Great Girl / Shuffle // Love The Stuff ~ Ain’t No Mountain High Enough / Duck Soup / The Real McCoy
【曲目】Meditation / Dear Heart / Watching The World Go By / Quiet Nights / Once / Softly, As I Leave You // I Could Have Danced All Night / I’ll Remember April / You Can’t Go Home Again / Carnival / Old Guitaron / That’s All
ブロードウェイで活躍した4人の女性シンガーを揃えて、ミュージカル「Playgirls」の楽曲をスタジオで再現したゴージャスなアルバムです。アレンジは「Zounds! What Sounds!」で知られる奇才ディーン・エリオット。カラフルで展開の早いサウンドはまさにこの才人の仕事。そして、ソロ、デュエット、コーラスと4人のうまいシンガーが絡み合う歌の至福に満ちてます。.
A-1「Strangers In The Night」に縦傷がありますが、プチノイズはそれほど大きくありません(試聴サンプルは今回入荷の音源を使用しております)。
最高にポップな「夜のストレンジャー」!
トニー・ハッチ&ジョニー・ハリスによる最高のアレンジが施されたA-1「Strangers In The Night」ですでに降参! 「Groovy Kind Of Love」「Rain」など同時代ポップのカヴァーも良いですが、スタンダードの「Come Rain Or Come Shine」のうるわしさにクラクラ。「Pet Sounds」と同じ年に制作されただなんて、やはりポップスは魔法ですね。.
収録曲・データ
【曲目】Strangers In The Night / A Groovy Kind Of Love / Rain / Wasn’t It You / There Goes My Love, There Goes My Life / Monday, Monday // Bang Bang / Homeward Bound / Two Rivers / Come Rain Or Come Shine / Elusive Butterfly / I Couldn’t Live Without Your Love【Producer】Tony Hatch 【Arranger】Tony Hatch, Johnny Harris 【Engineer】Ray Pickett 【Art Direction】Ed Thrasher
カルロス・サンタナの弟ホルヘ・サンタナや、ソウルフルなヴォーカリスト、アルセリオ・ガルシア・ジュニアらで結成された究極のラテンロック・バンド。これは1974年発表の4作目。イーストLA出身の実力派シンガー、ウィリー・Gが参加! チカーノソウルの傑作「Love Will Survive」を収録。名打楽器奏者フランシスコ・アグアベージャもアーシーな歌声を披露。ハートフルな傑作です。.
「The Sea」(海)からスタートしたロッド・マッケンの詩とアニタ・カーの音楽のコラボ作品シリーズのひとつ。「The Sea」が大ヒットしたことによって、十数作の作品が制作されることになりました。ナレーターがロッド・マッケンではなく、アニタ・カー・シンガーズのジーン・マリーノ、そして極上のコーラス作品「Who Has Touch The Sky」が収録されたこと。この二つがいつもとは違います。でもそれが本作に特別な味わいを与えています。アニタ・カーの音楽作りの深く確かな実力を知る作品でもあります。.
収録曲・データ
【曲目】How Many Colors Of Blue? / The Butterfly Is Drunk On Sunshine / A Walk With The Angels / So Little Sun / Night Talk / When Winter Comes (Soloist, Vocals Anita Kerr) / My Dog Likes Oranges // The Forehead Of The Morning / A Patch Of Sky, Away From Everything / Mr. God's Trombones / Buy For Me The Wind / A New Lullaby / In Summing Up / Who Has Touched The Sky
「Sweet Baby James」から続く3部作の最終作。数多くのシンガーにカヴァーされた「Don't Let me Be Lonely Tonight」を収録しています。しかし、アルバムとしては短い曲やインストなども多く、実験的と言えなくもない感じ。感情の切れ端をスケッチしたような作風に、他の作品にはない奇妙な余韻が残ります。アルバム冒頭を飾る「One Man Parade」も捨て難い名曲。.
【曲目】A Lot Of Livin’ To Do / Out Of This World / ‘Round Midnight / Hey! Jealous Lover / Har Hearted Hannah / Blues In The Night // I Feel A Song Comin’ On / You Came A Long Way From St. Louis / My Ship / Ev’rything I’ve Got / Why Shouldn’t I / I Feel Pretty
モダネアーズの軽快な歌唱が満喫できる「Crazy Rhythm」が最高です! そりゃそうだ、アレンジはすべてアラン・コープランドですもの! サックス奏者テックス・ベネキー、男性シンガーにレイ・エバール、コーラスグループにモダネアーズまで加わり、グレン・ミラーが愛したスウィング・ナンバーをカヴァー。思わず拍手! モダネアーズの歌う曲に注目! 「Up A Lazy River」では「フジヤマ・ママ」なんてフレーズも飛び出す!.
収録曲・データ
【曲目】Exodus / Call Me Irresponsible / Up A Lazy River / Little Girl Blue / Days Of Wine And Roses / Baubles, Bangles And Beads // Crazy Rhythm / I Belong To You / Atcheson, Topeka, And The Santa Fe / Out Of My Mind / I Left My Heart In San Francisco / Jelly Bean
Warner Bros.でのラストアルバム。メンバーの顔にも髭が生え、すっかりソフトロックとはほど遠いルックスになりましたが、清らかなハーモニーは健在。あらためて聴いてみると、とても発見の多いアルバムです。タータグリアが2曲のアレンジを手がけていたり。なにしろ曲がいい。ソフトでファンキーでセンチメンタル。聴き逃すのは惜しいです。ビーチ・ボーイズで言えば「Surf's Up」あたりに通じそうなレイドバック感がたまらないのです。.