トミー・リピューマのお膳立てにより70年代半ばに大きく才能を世に知らしめたアル・ジャロウ。そのリピューマがワーナーを離れた時期の作品ですが、盟友アル・シュミットがプロデュースを担当しているので、リピューマの美学の延長線上にある作品です。バンドメンバーも安定し、スリルとくつろぎの間を自在に行き来するすばらしい音楽世界を作り出しています。「Dock Of The Bay」のカヴァーにも想像を超えたブラジリアンなオリジナリティ。.
ディオン74年のシングル・リリース。翌年、スペクター・プロデュースのアルバム「Born To Be With You」に収録されます。あのアルバムは全曲スペクターのプロデュースというイメージですが、実はこの曲は違います。ディオンと同じニューヨーク育ちのキャッシュマン&ウェストのプロデュース(アルバムとも、同じテイク)。こうやってシングルで聴くのが本筋でしょう。モノラル・ミックスはDJ盤のみ。.
デヴィッド・ロマーニとパオト・ジアノリオというイタリア人ミュージシャン2名によるアーバン・ディスコ・プロジェクト。インストはイタリアでレコーディングされ、ヴォーカルなどはニューヨークでオーヴァーダブされました。タイトル曲と「Searching」の2曲にルーサー・ヴァンドロスが起用され、そのあまりの素晴らしさから一躍有名になった盤です。ルーサーは名盤「Never Too Much」直前。.
【曲目】Just An Old Love Song / The Road Shines Bright / Touch Of The Sun / Bolinas / Freeway Pleasure / Swift Lizard // Wolves In The Kitchen / Little Road And A Stone To Roll / Daydream Believer / Crazy / Wild Horse Road / All The Brave Horses
ふくよかなヴォーカルが輝きを放つ充実期の一枚。「God Only Knows」に影響を受けて作曲されたと言われるトニー・ハッチ作品「天使のささやき(Don't Sleep In The Subway)」収録で、彼女のこの時代のアルバム中、もっともトータルな完成度の高い作品としても知られています。この曲のみ編曲も彼。完璧なポップスを作るという意志が感動的なほどにじみます。.
収録曲・データ
【曲目】This Is My Song / Groovin' / Lover Man / San Francisco / Eternally / Resist // Don't Sleep In The Subway / Imagine / Love Is Here / How Insensitive / I Will Wait For You / On The Path Of Glory
米W.B.からは3枚目のアルバム。意外と見落としがちな盤ですが、実はプロデューサー/アレンジャー、トニー・ハッチのヒップなセンスが実はよくわかる一枚です。ハニーカムズ「Have I The Right」やビートルズ「抱きしめたい」は大胆なバラッド・アレンジ。それでいてポップスタンダードの「Volare」は、ビートの効いたアレンジ。歌のうまい彼女を素材に、大胆に遊びまくってます!.
収録曲・データ
【曲目】 Never On Sunday / You Can’t Keep Me From Loving You / What Now My Love / Why Don’t They Understand / Have I The Right / Volare // Morgen / I Want To Hold Your Hand / Love Me With All Your Heart / The Boy From Ipanema / I ( Who Have Nothing ) / Hwllo, Dolly!
ゴキゲンな女レオン・レッドボーンのセカンド・アルバム! ワーナーに籍を移し、プロデュースもレオンと同じジョエル・ドーンに身をまかせました。愛すべき時代錯誤感が、今回も輝いています。かわいい顔して肝の据わった女性ヴォーカルが、なんともたまりません。超絶にレイジーな「Mack The Knife」にしびれます。.
収録曲・データ
【曲目】Debbie's Song (Love That Man) / Rag 'N Roll / Old Rockin' Chair / See Her Run / Mack The Knife // Epigrams / Cement Dry / He May Be Your Man (But He Comes To Me Sometimes) / Brother Can You Spare A Dime / Backseat Baby
70年代の彼にとって最大のヒット「Grease」を収録。元祖白人フィリーソウルという自覚の感じられる上質のAORアプローチが光る一枚。ライト・タッチのA-2「Needing You」やメロウなB-3「A Tear Can Tell」でとろけましょう。全曲が高いクオリティですし、「Greese」はやっぱり盛り上がります。プロデュースは旧友ボブ・ゴーディオ。.
収録曲・データ
【曲目】 Grease / Needing You / Sometimes Love Songs Make Me Cry / Without Your Love / Over Me // Save Me, Save Me / You Can Do It / A Tear Can Tell / You Better Go / No Love At All
ジャケに用いられたのは、少しおとなびた印象のポートレート。音楽が大人っぽくなった一面もありつつ、重厚さが際立つゴージャス・”ガールポップ”「I Could Have Danced All Night」、スペクター的ともいえる仕上がりの「At The Crossroads」など、圧巻です。「隣の芝生は青く見える」という意味のタイトル曲は、彼女との名チームでもあるトニー・ハッチ&ジャッキー・トレントの作品。.
収録曲・データ
【曲目】Smile / Black Coffee / The Last Waltz / Answer Me My Love / The Other Man's Grass Is Always Greener / Today, Tomorrow // I Could Have Danced All Night / At The Crossroads / Isle De France / The Cat In The Window / For Love / Ballad Of A Sad Young Man
メンバーにケニー・ロジャースが在籍していたジャズコーラス・トリオ、ボビー・ドイル・スリーでデビュー。そのアルバムがあまりに素晴らしすぎるため、SSW路線に転じてからのアルバムをついつい過小評価してしまいそう。しかし、マイク・ポストのプロデュース、アル・キャップスのアレンジで発表した本作は、今聴くと驚くほどの充実作です。オーケストラル・スワンプというべきか。ランディ・ニューマンのファーストと並べて聴くと、当時のWarnerの趣向が見えてくるかも。ゴフィン&キングの「So Much Love」のドラマチックなカヴァー、聴かずにおくのはもったいないバーバンク外伝的名盤!.
バーバンク・サウンドの古典! 最高の選曲と最高のスタッフによるロック感覚のハリウッド・ノスタルジー物語〜アメリカ歴史探訪。 テッド・テンプルマン&ディック・スコップトーンがティキズ時代からやっているオリジナル「Hey , You In The Crowd」もグレート! グレイトなセカンド・アルバムです。このアルバムを聴くとクリスマスを間近に感じます。.
収録曲・データ
【曲目】Anything Goes / De Samba / Baretta's Theme (Keep Your Eye On The Sparrow) // Can't Give You Anything (But My Love) / Quarto Azul / Big Fro
【曲目】A Lot Of Livin’ To Do / Out Of This World / ‘Round Midnight / Hey! Jealous Lover / Har Hearted Hannah / Blues In The Night // I Feel A Song Comin’ On / You Came A Long Way From St. Louis / My Ship / Ev’rything I’ve Got / Why Shouldn’t I / I Feel Pretty
Warner - Seven Arts(w7ロゴ)グリーン・レーベル。1968年頃のプレスです(オリジナルは1967年)。
ハーパース・ビザールで言えば「4」にあたるような。
ソフトロックの王道「Windy」、そしてMOR路線の代表曲「Never My Love」収録。ValiantレーベルがWarner Brosに吸収され、自動的に移籍となってからの第一弾。この時期のアルバムでは「Birthday」の評価が高いですが、他のアルバムももちろん最高だし、本作も個々の楽曲のレベルは高いですよ。ハーパース・ビザールで言えば「4」にあたるような、メンバー各自の個性が浮き出始めた感じ。「Never My Love」は、映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」のオープニングに使われていて、とても印象的でした!.
収録曲・データ
【曲目】Wasn't It A Bit Like Now (Parallel '23) / On A Quiet Night / We Love Us / When Love Comes To Me / Windy / Reputation // Never My Love / Happiness Is / Sometime / Wantin' Ain't Gettin' / Requiem For The Masses
【曲目】Hawaiian Eye / Deep Night / Let's Do It / Steele On The Prowl / Soft Green Seas / Rumba Rhapsody // Cabbie Kim / What Is This Thing called Love? / You're Getting To Be A Habit With Me / Cricket's Corner / When My Dream Boat Comes Home / Lopaka's Beat / Hawaiian Eye
デビューは天才少女ジャズシンガーとして。しかし、彼女にとっての成功は、キュートなヤングアイドルに扮してポップスを歌った大ヒット「Johnny Get Angry」で訪れました。その成功に続いて制作された本作は彼女にとっては5枚目のアルバム。ポップスからジャズにちょっと揺り戻しをかけて、恋の歌ばっかりでゴージャスにスイングしたアルバムです。全篇スカッとしてます。「Till There Was You」がグレイト! アレンジはトミー・オリヴァー。.
収録曲・データ
【曲目】Let’s Talk About Love / Spring Is Here / I’m Nobody’s Baby / Somethin’s Coming / Make The Man Love Me / I Can’t Believe That You’re In Love With Me // Till There Was You / After the Lights Go Down Low / There’s No Such Thing / Namely You / Kiss And Run / I’ll Never Stop Loving You
AORファンが存在を知ったら、ちょっとびっくりするサウンドトラック。レオ・セイヤー「It's Your Move(君の旅立ち)」はこのアルバムのための録音ですが、メンバーはジェイ・グレイドン、 マイク・ポーカロ、マイケル・オマーティアン、トミー・ファンダーバークら豪華なもの。アンブロージア「Outside」もこのアルバムでしか聴けない、ツボを押さえたトラックですよ。.