スムースなブラコン/AORとして大ヒットした「Turn Your Love Around」のタイミングで編まれた2枚組ベスト。彼の転機となった名曲「Breezin’」も「This Masquerade」ももちろん収録。びっくりするのは、そこからこのベストまで5年しか経っていないこと。しかもそれ以前のColumbiaやCTIでの音源無しで、すでに入れる曲に困るくらいボリューム満点なこと! すごい才能です!.
Turn Your Love Around.
Give Me The Night.
Breezin’.ダニー・クーチ、リー・スクラー、ラス・カンケル、クレイグ・ダーギー。ジェイムズ・テイラーのサポート・グループをきっかけに、それぞれが西海岸きってのセッションマンとしても多忙な存在となっていきました。彼らのサードにしてラスト。ソリッドなリズム、ダニー・クーチのギターなどのロックっぽい荒さ、ダイナミズムが魅力です。フュージョンの枠に収まりきらないのです。「Bad Shoes」で聞こえるヴォーカルは、もちろんJT。.
Sucker On Paradise.
Bad Shoes.
White Water.ディスコフュージョンにアレンジされた「Aquarius」カヴァーでびっくり! 時代の変化を見逃さない男ラムゼイ・ルイスの70年代ラスト・アルバムです。洗練されたディスコファンクを中心にしつつ、リリカルな美しさを持つメロウナンバーも効果的に配置。アース・ウィンド&ファイヤーの大成功に刺激されていたんでしょうね。.
Aquarius.
Dancin’.
I’ll Always Dream About You.スタープレイヤーとして人気を獲得したラリー・カールトンを送り出し、新ギタリストにビリー・ロジャースを迎えてのアルバム。その分、バンド全体でファンクするアンサンブルが強まった印象もあります。この翌年に生まれる傑作「Street Life」の前哨戦ともいえるシティメロウ感もばっちり。.
Fairy Tales.
Bayou Bottoms.
Comic Reign.60年代にデビューしたジャズ・ピアニスト、ドン・ランディ。後年はAOR/フュージョン・ミュージシャンをバックアップしました。自身のグループ、クエストを率いて制作したダイレクトディスク・レコーディング盤。グルーヴィーなフュージョンサウンドを完全一発録りでレコードに封じ込めています。さわやかさの中の緊張感。.
Salsalido.
New Baby.
Funkin’ Around.1960年代からNYきってのセッションギタリストとして活動。70年代の、この人といえばスタッフでしたよね。ジャマイカ録音のファースト「Negril」が知られるようになるまでは、このKudu盤がファーストとして認知されていましたね。指弾きシングルトーンの柔らかさをファンキーな環境で存分に活かした傑作。明るいカリプソジャズ「Cleopatra」が最高です。.
Cleopatra.
やさしく歌って.
Tonsue Corte.CTI時代はクラシックを素材にしたサウンド作りで一世を風靡しましたが、Columbia移籍後は妹のデブラ&エロイーズ・ロウズをフィーチャリングしたソフィスティケーテッド・ソウル/フュージョンへ。80年代の名盤「Family」が人気ですが、こちらにも心地よい曲が並んでいます。.
The Baron.
False Faces.
Love Gets Better.日本ではヒットしたフュージョンの代名詞。ですが、世界的に彼らのブリットファンクとしての再評価は徐々に進んでいます。この84年作では女性シンガーを前面に出していることもあり、タイトル曲や「Holding On」など彼らの印象がずいぶん違って聞こえるはず。もちろん彼らの愛されているキャラクターも「Summer Sky」で全開に。.
Down On The Street.
Holding On.
Summer Sky.ジョン・クレマーのメロウフュージョン盤! ハーヴィー・メイソン&チャック・ドマニコという抜群のリズム隊、そして本作では浮遊感満点のエレピを聴かせてくれるミルチョ・レヴィエフが重要かと。ブルガリア出身の彼がもたらすセンスが、サウンドに独特の魅力を与えています。.
Lovin’ Feelings.
Caress.
Lifestyle.ジョー・サンプルのソロ作でも透明度/メロウ度が群を抜く人気作。なかでもサンプリングソースとして90年代から重用された「In All My Wildest Dreams」は必聴。フュージョン・ブームにあった過度なテクニカル志向を削ぎ落としたような作りで、今聴いてもまるで古びてません。.
In All My Wildest Dreams.
There Are Many Stops Along The Way.
As Long As It Lasts.レオン・ンドゥグ・チャンドラーがドラマーとして参加した唯一のアルバム。サンタナのバンドメンバーだったチャンドラーは、このレコーディングセッションのみの参加で、正式メンバーにはならず、ツアーにも不参加。というわけでこのアルバムの特殊性は彼らのキャリアでも際立っています。チャンドラーのドラミングはやっぱりすごい!.
Man In The Green Shirt.
Between The Thighs.
Freezing Fire.70年代の彼らの輝かしいキャリアのなかでは若干見過ごされている感のある作品。レーベル移籍の狭間にモータウン傘下のレーベルで1枚だけのリリース。しかもこの地味なアートワークですしね。しかし、内容は彼らのソウル愛がかなり如実に感じられるもの。ラフなセッション的感覚があるのもいいです。.
Spanish Harlem.
Trya Little Harder.
Papa Hooper’s Barrelhouse Groove.Impulse時代の激烈なサックス+中南米グルーヴからサウンドを一新。A&Mでは洗練されたブリージーメロウなフュージョンに身を任せたバルビエリ。このアルバムはマーヴィン・ゲイ「I Want You」のエモーショナルなカヴァーで知られます。レニー・ホワイト、エムトゥーメ、エリック・ゲイルら最高のメンツ!.
I Want You.
Fiesta.
Don’t Cry Rochelle.フリーソウルクラシック「Funkin’ For Jamaica」で知られるトランペッター。その快調ぶりが継続されていることがわかるアルバムです。デイヴ・グルーシンのプロデュース、バーナード・ライト、マーカス&ロナルド・ミラー兄弟などの的確なサポートを受け、水を得た魚のようにしなやかなファンキーフュージョンを繰り広げます。「What’s Going On」カヴァーをぜひ!.
What’s Going On.
Throw Down.
I Never Was A Cowboy.ダニー・オキーフをシンガーに迎えた「Magnificent Madness」はAORファンも必聴のメロウグルーヴ(ダニーはもう1曲歌ってます)。他にもマイケル・ジャクソン「I Can’t Help It」やラヴァーズクラシック「Deja Vu」など今こそ聴くべきナンバーを多く収録しています。.
Magnificent Madness.
I Can’t Help It.
Deja Vu.ハービー・ハンコックがプロデュースした「Identity」などを経て、本人プロデュースに回帰後の77年作。奥さんのフローラ・プリムの参加はもちろん、今回はジャコ・パストリアスや、トム・スコット、ラウル・ジ・ソーサら気鋭のプレーヤーをフィーチャリング。「The Road Is Hard」などズバリなブラジリアン・フュージョンもあれば、ブラジル音楽の精神に根ざすサンバ「I'm Fine How Are You?」も。トム・スコットのフルートとサックスがトラックの疾走感を引き立てています。.
The Road Is Hard.
I'm Fine How Are You?.
The Happy People.60年代からソウルジャズの第一人者。有名すぎるため、クルセイダーズのように思いっきりフュージョンにシフトすることをためらっていたようなフシもありますが、この74年作品で一気に振り切れました。かつて彼のもとでドラマーとして活動したモーリス・ホワイトの恩返しとばかり、アース・ウィンド&ファイアーの面々が参加。強い日差しを浴びながら踊るようなタイトル曲の輝きは時代を経ても不変です。.
Sun Goddess.
Jungle Strut.
Love Song.70年代 Blue Noteで注目を集めたロニー・ロウズ。ヒューバート・ロウズを筆頭とした音楽家族ローズ家の出身。メロウなディスコファンクへの接近もいとわず、決してダサくならない絶妙なセンスの良盤を多くリリースしています。このアルバムも1曲目の高速ディスコフュージョン「Young Child」から最高! タイトル曲など妹エロイーズ・ロウズも参加した歌ものもよいです。.
Young Child.
Every Generation.
Love’s Victory.北欧アイスランド出身のキーボートプレイヤーとして当時は知る人ぞ知る存在でしたが、今では北欧AORの大傑作「Jack Magnet」(1981年)の人としてよくご存知のはず。あちらは歌もの作品でしたが、アメリカでのデビューはフュージョンインスト路線になりました。トム・スコット、アーニー・ワッツ、ビル・チャンプリン(コーラス)といった顔ぶれで演奏は充実ですし、メロウなフレイヴァーは変わらずなのです。.
Special Treatment.
Burlesque In Barcelona.
Porky.ソウルジャズの元祖のひとりと言っていいでしょう。あのルー・ドナルドソンが70年代に残したファンキーフュージョン盤。コーネル・デュプリー、デヴィッド・スピノザ、ウィルバー・バスコム、バーナード・パーディーら、当時最高のメンバーを従えています。女性コーラスをまじえた演奏は、おおらかなフィーリングの中にもしっかりとしたグルーヴあり。「Herman’s Mambo」が気持ちよいです!.
Peepin’.
Hip Trip.
You’re Welcome Stop On By.名盤「Breezin’」の影に隠れた感がありますが、この77年作も相当な傑作! ジャケットからも南洋/南米(とくにブラジル)なフィーリングをアピールしていますが、サウンドもまさにそれ。ホルヘ・ダルトがキーボードで参加していることで、サウンドの説得力も増しています。メンバーもアレンジャー(クラウス・オガーマン)もプロデューサー(トミー・リピューマ)も、すべてが鉄壁! ダニー・ハサウェイ「Valdez In The Country」もカヴァー!.
Nature Boy.
The World Is A Ghetto.
Valdez In The Country.自身の音楽ルーツを形作ったクラシック、ジャズなどを大きなスケールで三楽章にまとめあげたタイトル曲が圧巻。LPのA面全体を使って繰り広げられます。B面ではシンセサイザーも織り交ぜながら、最新型のラムゼイ・ルイスを披露。スケールの大きな音楽を目指す挟持を示した70年代の重要作。.
Legacy.
I Love To Please You.
Well, Well, Well.マイケルとランディの兄弟プレイヤーチームとして数々のセッションに引っ張りだこだった彼ら。自身のユニットを始動させての通算3作目。今回も70年代フュージョン最強布陣が勢揃いしたという印象。ディスコ的な妙味も加えつつ、サックス、トランペットではしっかりリスナーをうならせる。彼らの真価を問うた充実作です。.
Finger Lickin’ Good.
Don’t Stop The Music.
Squids.かつてのフュージョン・サウンドの仕掛け人というイメージよりも、いまは 70年代以降のジャズに新たなグルーヴとアイデアを与えた重要人物としての評価が定着しています。本作でも3曲の作曲にクインシーの秘蔵っ子ロッド・テンパートンを迎えていて、さすがのセンス。そのテンパートン作のタイトル曲はサンプリングソースとしても有名です。.
Sign Of The Times.
The Steemin’ Feelin’.
Love Power.ニューヨークの歴戦セッションマンたちが集ったスーパー・フュージョングループ。西のクルセイダーズとともにフュージョンブームを支えたのが彼らでした。本作はスティーヴ・クロッパーがプロデュースにあたったサードアルバム。流行を意識しつつも前2作よりもソウル色がさらに強まった印象です。.
Mighty Love.
Always.
Rainbows.チャックのプロデュースでデビューするアフロアメリカンの女性シンガー、エスター・サタフィールドをゲストに迎えたライヴ盤。オーケストラやゴスペルコーラスも交えたドラマチックな構成です。B面ではスケール大きなブラジリアン・グルーヴが最高。何よりソウルディーヴァ然とした彼女の歌が素晴らしい。10分に及ぶタイトル曲が終わると、雨が上がった後のような晴れやかな気分になります。.
Land Of Make Believe.
Lullaby For Nancy Carol.
The Gloria From The Mass Of St. Bernard.CTIからより広いフィールドでの活動を求めて移籍したMCAでの第二弾は、ミシシッピ・リヴァー・フェスティヴァルでのショーを記録したライブ盤。ストリングスを交えた大編成を率いる姿はもはや貫禄。今なお人気の高い「Super Strut」では、ジョン・トロペイがギターをスタジオ盤以上に弾きまくりますよ!.
Super Strut.
Pavane For A Dead Princess.
Jivin’.コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、ゴードン・エドワーズ、スティーヴ・ガッド、クリストファー・パーカー、リチャード・ティー。NYのスタジオセッションを長年支えてきた達人たちの最強ユニット。スタジオですごいやつらは生でもすごい。スタジオ盤よりもさらに粘り気と艶やかさを増したグルーヴがたまりません。.
You Make It Easy.
Duck Soup .
The Real McCoy.70年代には自身のサックスを前面に出すよりもサウンド全体でのメロウな現代性を重視するようになっていったハンク・クロフォード。アルバムタイトル曲はなんとシュープリームスのカヴァーですがこれが最高。MFSBへの対抗意識もあるようなアレンジで、すがすがしいです。パティ・オースティンら女性コーラスも印象的。メンバーはレオン・ペンダーヴィス、リチャード・ティー、スティーヴ・ガッド、バーナード・パーディー、エリック・ゲイルら、豪華です!.
I Hear A Shymphony.
Hang It On The Ceiling.
Sugar Free.フュージョン界のスーパードラマー、ビリー・コブハム。78年の本作は、冒頭のメロウソウル「Bolinas」に完璧にやられます。シンガーとして起用されたカマールのしなやかにうねる歌声! 「Pocket Change」でのチャールズ・シングルトンの歌もいいですね。つまり半数くらいは歌物で、それが最高なんです。.
Bolinas.
Pocket Change.
Opelousas.