スタープレイヤーとして人気を獲得したラリー・カールトンを送り出し、新ギタリストにビリー・ロジャースを迎えてのアルバム。その分、バンド全体でファンクするアンサンブルが強まった印象もあります。この翌年に生まれる傑作「Street Life」の前哨戦ともいえるシティメロウ感もばっちり。.
Fairy Tales.
Bayou Bottoms.
Comic Reign.豊かな肺活量を物語る狂おしいほどのロングトーン。ジョン・クレマーの持ち味を、ブラジリアンテイストと絶妙に噛み合わせた「Paradise」「Arabesque」。冒頭のこの2曲だけでも最高なんですが、その後もメロウな演奏が続々。エイブラハム・ラボリエル&レニー・ホワイトのリズムセクションが硬軟織り交ぜてすばらしいです(アルバム全曲同じセクションなのも勝因)。.
Paradise.
Arabesque.
Mardi Gras.Tappan Zeeからリリースされたフュージョンアルバムには、たいてい一曲はAORファンやソウルファンをうならせる歌ものが入っています。本作で言えば、ニール・ジェイソンというシンガーを起用した「Friends」。これがもう最高に都会の夕暮れメロウなのです。ボブ・ジェームスの70年代を締めくくる1枚。.
Friends.
Look - Alike.
Fly Away.ディスコフュージョンにアレンジされた「Aquarius」カヴァーでびっくり! 時代の変化を見逃さない男ラムゼイ・ルイスの70年代ラスト・アルバムです。洗練されたディスコファンクを中心にしつつ、リリカルな美しさを持つメロウナンバーも効果的に配置。アース・ウィンド&ファイヤーの大成功に刺激されていたんでしょうね。.
Aquarius.
Dancin’.
I’ll Always Dream About You.レアな4チャンネル盤! CTIでの第1作目。冒頭「ツァラトゥストラはかく語りき」が世界的に大ヒットし、ブラジル出身のミュージシャンが作る音楽という括りをはるかに越えた有名盤になりました。「Baubles, Bangles And Beads」の大胆な解釈、ローズのうねるファンク「September 13」、カーリー・サイモンとキャロル・キングに捧げた「Carly & Carole」など、先鋭的なセンスがポップ化した瞬間が刻まれた作品です!.
Also Sprach Zarathustra (2001).
Carly & Carole.
Baubles, Bangles And Beads.キャロル・キングのバックバンドから発展したインスト・グループ。メンバーはご存じのように、クレイグ・ダーギー、ダニー・クーチ、リー・スクラー、ラス・カンケルら、70年代前半を忙しく過ごした西海岸のセッションメン。ロック感覚のフュージョン/シティポップ・インストとして、東海岸のスタッフを強く意識していました。これがセカンド。一曲目の「Smilin’ Ed」や「Bullet Train」のダウンテンポが今の気分です。.
Smilin' Ed.
Forward Motion.
Bullet Train.ハリウッドのクラブ、ロキシーでのライヴ(1977年9月〜10月)を収めた2枚組ライヴ。すでに「Breezin’」や「This Masquerade」の大ヒットで全米の人気者になっていた彼ですが、ここではあえてその2曲は収録せず。フィル・アップチャーチ、ハーヴィー・メイソン、ロニー・フォスター、ラルフ・マクドナルドら名手をそろえたバンドでの、のびのびとした演奏を味わえます。.
Weekend In LA..
Down Here On The Ground.
California P.M..コロラド州デンヴァーに拠を構えるSSWがリリースした唯一のアルバム。フュージョン的なイディオムを使って、自作を都会的に展開。上空を飛翔するような高揚感とめくるめく転調がツボをつきまくるA-1「Love Is Within Reach」にビックリです。キーボードを中心とした音作りで、独特の空気感を醸し出しています。不思議な可能性に満ちた音。AORファンもノーチェックかもしれない穴盤。.
Love Is Within Reach.
In The Evening.
Such A Thing.60年代にデビューしたジャズ・ピアニスト、ドン・ランディ。後年はAOR/フュージョン・ミュージシャンをバックアップしました。自身のグループ、クエストを率いて制作したダイレクトディスク・レコーディング盤。グルーヴィーなフュージョンサウンドを完全一発録りでレコードに封じ込めています。さわやかさの中の緊張感。.
Salsalido.
New Baby.
Funkin’ Around.CTI時代はクラシックを素材にしたサウンド作りで一世を風靡しましたが、Columbia移籍後は妹のデブラ&エロイーズ・ロウズをフィーチャリングしたソフィスティケーテッド・ソウル/フュージョンへ。80年代の名盤「Family」が人気ですが、こちらにも心地よい曲が並んでいます。.
The Baron.
False Faces.
Love Gets Better.日本ではヒットしたフュージョンの代名詞。ですが、世界的に彼らのブリットファンクとしての再評価は徐々に進んでいます。この84年作では女性シンガーを前面に出していることもあり、タイトル曲や「Holding On」など彼らの印象がずいぶん違って聞こえるはず。もちろん彼らの愛されているキャラクターも「Summer Sky」で全開に。.
Down On The Street.
Holding On.
Summer Sky.ジョン・クレマーのメロウフュージョン盤! ハーヴィー・メイソン&チャック・ドマニコという抜群のリズム隊、そして本作では浮遊感満点のエレピを聴かせてくれるミルチョ・レヴィエフが重要かと。ブルガリア出身の彼がもたらすセンスが、サウンドに独特の魅力を与えています。.
Lovin’ Feelings.
Caress.
Lifestyle.70年代の彼らの輝かしいキャリアのなかでは若干見過ごされている感のある作品。レーベル移籍の狭間にモータウン傘下のレーベルで1枚だけのリリース。しかもこの地味なアートワークですしね。しかし、内容は彼らのソウル愛がかなり如実に感じられるもの。ラフなセッション的感覚があるのもいいです。.
Spanish Harlem.
Trya Little Harder.
Papa Hooper’s Barrelhouse Groove.フリーソウルクラシック「Funkin’ For Jamaica」で知られるトランペッター。その快調ぶりが継続されていることがわかるアルバムです。デイヴ・グルーシンのプロデュース、バーナード・ライト、マーカス&ロナルド・ミラー兄弟などの的確なサポートを受け、水を得た魚のようにしなやかなファンキーフュージョンを繰り広げます。「What’s Going On」カヴァーをぜひ!.
What’s Going On.
Throw Down.
I Never Was A Cowboy.ダニー・オキーフをシンガーに迎えた「Magnificent Madness」はAORファンも必聴のメロウグルーヴ(ダニーはもう1曲歌ってます)。他にもマイケル・ジャクソン「I Can’t Help It」やラヴァーズクラシック「Deja Vu」など今こそ聴くべきナンバーを多く収録しています。.
Magnificent Madness.
I Can’t Help It.
Deja Vu.70年代 Blue Noteで注目を集めたロニー・ロウズ。ヒューバート・ロウズを筆頭とした音楽家族ローズ家の出身。メロウなディスコファンクへの接近もいとわず、決してダサくならない絶妙なセンスの良盤を多くリリースしています。このアルバムも1曲目の高速ディスコフュージョン「Young Child」から最高! タイトル曲など妹エロイーズ・ロウズも参加した歌ものもよいです。.
Young Child.
Every Generation.
Love’s Victory.北欧アイスランド出身のキーボートプレイヤーとして当時は知る人ぞ知る存在でしたが、今では北欧AORの大傑作「Jack Magnet」(1981年)の人としてよくご存知のはず。あちらは歌もの作品でしたが、アメリカでのデビューはフュージョンインスト路線になりました。トム・スコット、アーニー・ワッツ、ビル・チャンプリン(コーラス)といった顔ぶれで演奏は充実ですし、メロウなフレイヴァーは変わらずなのです。.
Special Treatment.
Burlesque In Barcelona.
Porky.自身の音楽ルーツを形作ったクラシック、ジャズなどを大きなスケールで三楽章にまとめあげたタイトル曲が圧巻。LPのA面全体を使って繰り広げられます。B面ではシンセサイザーも織り交ぜながら、最新型のラムゼイ・ルイスを披露。スケールの大きな音楽を目指す挟持を示した70年代の重要作。.
Legacy.
I Love To Please You.
Well, Well, Well.マイケルとランディの兄弟プレイヤーチームとして数々のセッションに引っ張りだこだった彼ら。自身のユニットを始動させての通算3作目。今回も70年代フュージョン最強布陣が勢揃いしたという印象。ディスコ的な妙味も加えつつ、サックス、トランペットではしっかりリスナーをうならせる。彼らの真価を問うた充実作です。.
Finger Lickin’ Good.
Don’t Stop The Music.
Squids.ニューヨークの歴戦セッションマンたちが集ったスーパー・フュージョングループ。西のクルセイダーズとともにフュージョンブームを支えたのが彼らでした。本作はスティーヴ・クロッパーがプロデュースにあたったサードアルバム。流行を意識しつつも前2作よりもソウル色がさらに強まった印象です。.
Mighty Love.
Always.
Rainbows.CTIからより広いフィールドでの活動を求めて移籍したMCAでの第二弾は、ミシシッピ・リヴァー・フェスティヴァルでのショーを記録したライブ盤。ストリングスを交えた大編成を率いる姿はもはや貫禄。今なお人気の高い「Super Strut」では、ジョン・トロペイがギターをスタジオ盤以上に弾きまくりますよ!.
Super Strut.
Pavane For A Dead Princess.
Jivin’.コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、ゴードン・エドワーズ、スティーヴ・ガッド、クリストファー・パーカー、リチャード・ティー。NYのスタジオセッションを長年支えてきた達人たちの最強ユニット。スタジオですごいやつらは生でもすごい。スタジオ盤よりもさらに粘り気と艶やかさを増したグルーヴがたまりません。.
You Make It Easy.
Duck Soup .
The Real McCoy.フュージョン界のスーパードラマー、ビリー・コブハム。78年の本作は、冒頭のメロウソウル「Bolinas」に完璧にやられます。シンガーとして起用されたカマールのしなやかにうねる歌声! 「Pocket Change」でのチャールズ・シングルトンの歌もいいですね。つまり半数くらいは歌物で、それが最高なんです。.
Bolinas.
Pocket Change.
Opelousas.アービー・グリーンは60年代から第一線で活躍してきたトロンボーン奏者。70年代に頭角をあらわした才能であるグローヴァー・ワシントン・ジュニアとデイヴ・マシューズ・ビッグバンドが彼を迎えいれてのCTI盤。「Captain Marvel」の疾走感! 「Senor Blues」や「I Wish」では大編成ならではの迫力がファンク感と融合してかっこいい!.
Captain Marvel.
Senor Blues.
I Wish.セッションベーシストの大御所エイブラハム・ラボリエルを中心にLAで結成され、主にCCMのフィールドで活動したバンド。彼らがバックに絡んだ作品にはハズレがないと言われています。メンバーはアレックス・アクーナ、ビル・マクスウェル、ハーラン・ロジャ−ス、 ハドリー・ホッケンスミス、ディーン・パークスら。86年型フュージョンサウンド、今が聴き頃かも。.
Making Room.
Greatest Love.
Frontline.オーシャンリゾート系フュージョンの第一人者といえば、ダン・シーゲル。80年代にあまりにBGM的に濫用されたため音楽そのものを軽く見られがちですが、丁寧に計算されたメロウネスは今再評価されてよいと思いますよ。「Class Reunion」「City Lights」「Joy Ride」など曲名もいちいち気になる!.
Class Reunion.
City Lights.
Joy Ride.ラーセン・フェイトン・バンドのキーボーディスト、ニール・ラーセンのソロ。キーボード、とくにアープ・シンセの音色を活かしたインストフュージョン・アルバムです。相棒バジー・フェイトンも参加していて、彼のギターも冴えます。ブラジリアンファンク「Sudden Samba」最高!.
Sudden Samba.
Windsong.
Last Tango In Paris.ハンガリーのフュージョンバンド、ディメンツィオのファーストアルバム。もともとジャズの盛んな東欧の美学と欧米フュージョンからの影響に加え、地中海やアラブのセンスもはらんだアプローチも交えたサウンドは独自といえるもの。ブラジリアンファンクのエッセンスを消化した人気曲「Bamba」収録! やっぱりこれはかっこいい!.
Bamba.
Western.
Tavoli varos.ラルフ・マクドナルド、ヒュー・マクラッケン、アンソニー・ジャクソンなどミュージシャン/ソングライターとしてもつわものなメンバーが集ったバンド。なので名前が「ライターズ(作者たち)」なんですね。これがセカンド・アルバム。歌ものと楽曲の塩梅が絶妙で、まさにフュージョン・ソウルともいうべき感覚です。.
Share Your Love.
I Wanna Get The Feelin’ Again.
All In Fun.ルー・リードのライヴ盤「Rock ‘n’ Roll Animal」での流麗すぎるギターソロや、アリス・クーパー、ピーター・ガブリエルのバックバンドでも名をなしたギタープレイヤー。これがファーストソロ。ロックマインドのフュージョンという意味ではジェフ・ベックと並んで評価されてもいいのにと思います。ビーチボーイズ「Sail On Sailer」のカヴァー、しびれます。.
Sail On Sailer.
Swept Away.
Rubber Man.