日本ではアンディ・ウィリアムスの代名詞のひとつのような印象のある「Moon River」です。当時の名画のテーマ曲を歌ったこのアルバムのタイトル曲でした。Cadenceから移籍し、60年代のColumbiaを支える大スターとなるアンディ。晴れやかな「A Summer Place」も素晴らしいです。「Love Is A Many-Splendored Thing」のイントロは、かつてDoopeesでサンプリングもされていました。.
60年代後半以降のパーシー・フェイスのコーラスアルバムにおけるメンバーは、基本的にレイ・コニフとも顔ぶれが一緒の西海岸のトップチーム。ここで言えば「Do You Know The Way To San Jose」。選曲の良さも含めて、本当に素晴らしいソフトロック。雨上がりの晴れ間のように清々しい跳ね方。このサウンドを大音量で流したら気持ちいいでしょう!.
収録曲・データ
【曲目】Angel Of The Morning / Do You Know The Way To San Jose / MacArthur Park / Time For Livin’ / Mrs. Robinson / Honey (I Miss You) // This Guy’s In Love With You / Elvira’s Theme / A Man Without Love / Scarborough Fair/Canticle / Tell Her (Every Girl Likes To Be Told)
1964年リリースの「Monk Big Band And Quartet In Concert」からビッグバンドとの共演曲をピックアップしてディスク1に。68年リリースの「Monk’s Blues」全曲をディスク2に。前者はオリヴァー・ネルソンとのライブ、後者はホール・オーヴァートンとのスタジオ録音。ビッグバンドとモンクの付き合い方を2種類楽しめます!.
ブルースとは何なのか。いわゆる黒人霊歌としての起源を持つその音楽というか、音楽にまつわる感情を、いくつかの曲を組曲化して4つのパートで表現した野心作です。こういう大胆なアルバムは、彼女の夫が有能な作曲家でアレンジャーであるポール・ウェストンでなければ実現しなかったでしょう。まるで1曲で1冊の本を読むようです。それぞれの章のタイトルは「The Blues Is An Old, Old Story」「The Blues Is A Tale Of Trouble」「The Blues Is A Traveling Thing」「Times Change And Things Change」。.
シカゴのセカンド。ロゴの大写しジャケはここから始まります。ヒット曲「25 Or 6 To 4(長い夜)」のイメージが強いですが、楽曲、演奏ともに彼らが絶頂期に向かっていた時期で、他の曲もレベルが高い! ロバート・ラム、テリー・キャスがともにいい曲を書いてるんですよ。プログレッシヴなアレンジとキャロル・キングみたいなメロディが融合した、なんて言うと褒め過ぎですかね。.
【曲目】I'll Remember You / Rain, Rain Go Away / Yes, It’s You / Kamakani Ka’ili Aloha / Goin’ Home / Ain’t No Big Thing // Na Ali’l / The Days Of My Youth / All I Want To Do / If I Had It To Do All Over Again / Get On Home / No Other Song
リンダ・ロンシュタットの歌唱で知られる名曲「Cry Like A Rainstorm」を、クレイグ・フラーのヴォーカルで再録しています。質感はメロウですが、AORの流行には染まりきっていない70年代後半の西海岸サウンドには、シンガーソング・ライター期の香りが濃厚に感じられます。ヴォーカルの上手さではフラーに軍配ですが、不器用ながら気持ちの伝わるカズのヴォーカルのタッチも、バッチリ健在です。.
収録曲・データ
【曲目】Feel That Way Again / Cry Like A Rainstorm / You Take My Heart / Let The Fire Burn All Night / 'Til You Come Back // Annabella / The Ways Of A Woman / Fool For You / Restless Sea / Annabella (Reprise)
70年代前半のボズはアーシーさとシティ・ポップ・センスが交錯したサウンドを作り出しています。ジョニー・ブリストル・プロデュースの出世作「Slow Dancer」の前作にあたるのがこちら。サンフランシスコとマッスル・ショールズでのレコーディング。「Hello My Lover」からアラン・トゥーサンの「Freedom For Stallion」カヴァーにはニューオリンズ趣味の流れも。.
PANAM感と言うか、ジェット機時代の世界周遊をテーマに制作された晴れやかな一枚。冒頭の「Song Of The Jet」の大らかなボサノヴァ・フィーリングにうっとり。歌がうまいと景色も広がります。決して先を急ぐことなく、ゆったりと旅情を味わう。この豊かな安らぎは、今の時代ではなかなか表現出来ないものですよ。音質も素晴らしいです。アレンジはドン・コスタ。.
収録曲・データ
【曲目】Song Of The Jet / Fly Me To The Moon / How Insensitive / If I Ruled The World / Love Scene / Take The Moment // Then Was Then And Now Is Now / Sweet Lorraine / The Right To Love / Watch What Happens / All My Tomorrows / Two By Two
チャーミングな女性ヴォーカリスト、ドリス・デイが、子供コーラスと録音したしあわせいっぱいでキュートなアルバム。ヴォーカリストと子供という取り合わせは数多くありますが、このアルバムの「Give A Little Whistle」は、その最高峰のひとつだと思います。ジミー・ジョイ・チルドレン・シンガーズは、あのチップマンクスとも共演したことあり。.
収録曲・データ
【曲目】Give A Little Whistle / The Children’s Marching Song / Getting To Know You / Zip-A-Dee-Doo-Dah / The Lilac Tree / High Hopes // Do Re Mi / Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) / Inchworm / Swinging On A Star / Sleepy Baby / With A Smile And A Song
80年代以降の彼女のステージに欠かせない曲となっていた「To A Child ...」を収録した84年作。プロデュースも彼女自身(トッド・ラングレンが助力しています)。見落とされがちな一枚ですが、端正でソウルフルな歌声に変わりはありません。天才少女としてデビューし、結婚、出産などを経験してきた彼女の人生がじわりとにじんでいます。.
サイモン&ガーファンクルの二人にとって、世界的に名を広める出世作となった映画「卒業」への音源提供。映画のために書き下ろしたのは「Mrs. Robinson」だけで、あとは既発の「Sound Of Silence」「Scaborough Fair」「April Come She Will」を使用。インスト部分にはデイヴ・グルーシンが美しいインストを提供しています。「Sunporch Cha-Cha-Cha」が名曲!.
収録曲・データ
【曲目】The Sound Of Silence / The Singleman Party Foxtrot / Mrs. Robinson / Sunporch Cha-Cha-Cha / Scarborough Fair - Canticle (Interlude) / On The Strip / April Come She Will / The Folks // Scarborough Fair - Canticle / A Great Effect / The Big Bright Green Pleasure Machine / Whew / Mrs. Robinson / The Sound Of Silence
コードの展開や構成、リズムの積み重ねなどに緻密に工夫を凝らしながらも、密室的でありながらエモーショナル。エキセントリックですが、音楽で遊び過ぎていない。こういう人の作品は、繰り返し聴くのが一番です。トニー・コジネクやマーク・ワーツ(70年代のソロ)にも並ぶ世界観を持つ彼の初期作品。名盤の誉れ高いファースト「Records Are Like Life」に続くセカンドです。.
Marty Paichの編曲によるオーケストラをバックにした、あまり見かけない1枚。南太平洋やNY、イタリアなど世界各地を歌で旅する内容で、「Bali Ha'i」や「Autumn in New York」などを、いつもの超絶ハーモニー(それでいてイヤらしくない!)でしなやかに披露。いつもながらの圧倒的な歌唱力に、溜息が漏れます。ジャジーなバックも素敵。まだモノ盤の多いこの時期。ステレオ盤は珍しいです。.
収録曲・データ
【曲目】Bali Ha’i / How Are Things In Glocca Morra? / My Little Grass Shack In Kealakekua, Hawaii / Sand In My Shoes / Autumn In New York / April In Fairbanks // Italian Street Song / Massachusetts / Isle Of Capri / A Nightingale Sang Berkeley Square / Dixie / Island In The West Indies