たとえて言えば新世代のルイス・ボンファ&マリア・トレド、それともボッサ版ジャッキー&ロイ? サバービア全盛時に再評価された男女デュオ。なかなか見かけることのないセカンド・アルバムです。フェンダーローズが映えるアブストラクトな「See My Rainbow」ユニゾン・ヴォーカルが爽やかに弾む「Peek-A-Boo」など、ファーストよりもジャズ味を増したサウンドはヴァラエティがあり魅力的です。.
コロムビアでルイス・ボンファと制作したボサノヴァ盤も素敵ですけど、音色的にはこっちの方が今の気分にフィットするかも。もちろん「男と女」も素敵ですが、まるでヒデとロザンナの名曲のようなタイトル「Bossa Nova Roma」や、「Made For Love」など隠れた名曲にも注目です。英語詞の「Think Happy (Tristeza)」(ブリリアント!)やサークルの「Turn Down Day」他、選曲も嬉しいですね。瑞々しいアレンジは名匠ドン・コスタ。.
収録曲・データ
【曲目】 A Man And A Woman / Wave / Suddenly You / Made For Love / Love For Live / Love Is Blue ~ Autumn Leaves // Think Happy (Tristeza) / Watch What Happens / Turn Down Day / Bossa Nova Roma / Boys & Girls
【曲目】 Fidgety Feet / Babg Bang ( My Baby Shot Me Down ) / Ka Boom Boom / Daydream / Bossa Nova Noche / What’s New? // Wolverine Blues / Tijuana / Muscrat Ramble / Where Did I Find You? / I Cried In The Night
【曲目】(Sittin On) The Dock Of The Bay / Viola / Song Of No Regrets / Salt Sea / Empty Faces // Pretty World / Dois Dias / You Stepped Out Of A Dream / Crystal Illusions (Memorias de Marta Sare)
【曲目】Tie Me Kangaroo Down, Sport / I Will Follow Him / Sukiyaki / Say Wonderful Things / Misirlou / Song Of The Islands // Danke Schoen / Till Then / Lisbon Antigua / More / Rio Bonito / Hava Nagila
ブラジル人アレンジャー、マリオ・カストロ・ネヴスをイギリスに迎えて制作された70年代型ブラジリアン・ラウンジの名作。英Deccaの高音質ラウンジ規格であるPhase4の一枚としてリリースされたアルバムです(今回入荷は、2001年に日本でリイシューしたもの)。「Macumba Mood」などゴージャスなオリジナル曲と「The Look Of Love」などよく知られた定番曲を意外なアレンジにしたカヴァーで構成。さすがの才人ぶりです!.
ブラジル音楽の重要なオリジネイターで、60年代にヨーロッパに活動拠点を移してからは、本国での流行の変遷とは一線を画して自身の美学をギターで追求し続けた才人。1964年にフランスでリリースした「Le Monde Musical De Baden Powell」をスペインでリイシューしたのがこちらです。ジャケットは美女写真に差し替えられています。.
夫人のマリア・トレドとアメリカでレコーディングしたドリーミーなボッサ・アルバム「Braziliana」の好評を得て制作された単独作品。基本は彼のギターをリードにしたトリオでの演奏で、曲によってジェローム・リチャードソンのフルートなどが加わります。作曲家としても優れた才能を持つ彼の自作曲に、「That Old Black Magic」などのスタンダード、ビートルズの「Yesterday」などをうまく溶け込ませた構成。オーヴァーダブを一切していない凛とした意気が伝わる風通しの良い音空間です。.
収録曲・データ
【曲目】Avocado / Moonlight In Rio / Malaguena Salerosa / Zomba / Yesterday / That Black Old Magic // I Can’t Give You Anything But Love, Baby / Embolada / Bye Bye Blues / Her Face / Sambalero / Dream Girl
ドイツで制作されたレアな一枚。US盤が出ていたとは知りませんでした。パウロ・ジョビンとデュエットしているA-1「Samba De Soho」からして、ウォームでラブリーで最高。ドイツの巨匠イージーリスニング・アレンジャー、ジェームス・ラストも彼女らしさをわきまえたモダンなアレンジでエスコート。80年代のナラ・レオンの諸作にも通じる柔らかくサニーなムードが最高です。.