Vanguardに妻ミミとのデュオでわずか二枚のアルバムを残しただけで夭折した天才リチャード・ファリーニャ。自身の小説の出版記念パーティの帰り道の交通事故によるものでした。代表曲「Pack Up Your Sorrow」をはじめ、60sフォークがいかに多くの明日を夢見る才能を引き込んでいた魅力的な潮流であったのか、その証拠のような逸品。古い民俗楽器ダルシマーの新たな可能性を引き出した作品でもあります。.
【曲目】I Can't Make Music / Mexico / Waterfall / On Sunday Afternoon / The Laughter And The Tears // Lost / Paris / Kentucky Blue / End Of December / It's Nice To Have Something To Believe In【Bass 】Lyle Ritz【Drums 】John Guerin【Vocals,】【Keyboards】【Arranger】 Randy Edelman【Producer 】Michael Stewart
元ドン&ザ・グッドタイムス〜ポール・リヴィア&ザ・レイダースのギタリスト。70年代初めにCCMレーベルでシンガー・ソングライターとしてデビュー。こちらはキリスト教色は比較的薄く、シアトルの音楽仲間と制作したブリージーポップなアルバムです。「Switzerland In The Rain」や「Rainbow Dancer」のような神秘的でメロウなアコースティック名曲がよいですね。曲のレベルもとても高いです! とりわけB面の落ち着いた展開はじんと沁みます。.
フォーキーなSSWと黒人ビートニクによる、ランバート&ナッティカムを耽美的にしたような美しいフォーク・アルバム。しんと静まり返った部屋に、アコースティック・ギター、ピアノ、コーラスが響きわたります。それぞれの楽曲とポエトリーは秋の朝をイメージしていて、アルバム全体を通して聞くと組曲のようにも思えます。まさに“しみる”一枚です。ロスコーはあのサントラ「You Are What You Eat」にもポエトリーで参加している黒人DJ&ビートニク。.
スティーヴ・ミラー・バンド在籍のハーモニカ奏者。バンドとはひと味違う都会的なフィーリングと小洒落たスイング感覚あふれるソロ作は長年ハイファイで人気のシンガー・ソングライター作品です。トロピカルな雰囲気漂う「One Kiss To Goodbye」に惚れ惚れ。この感じ、アラン・トゥーサンに通じます。トロピカルにカリプソを消化した「Rosalie」もいい。ヴァン・ダイク・パークス「Yankee Leaper」にも通じる味ですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Lovin' In The Valley Of The Moon / One Kiss To Say Goodbye / Ghetto Hotel / Nobody Wants Me / Puerto De Azul // Hangin' Tree / Another Day / Rosalie / The Jig Is Up / Eighteen Wheels / Sea Of Key
Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
【曲目】Jambalaya / Witchatai-To / Moment In The Middle / Old Five And Dimers Like Me / Ridin 'High / Wondrous Love // Share Your Love / I Will Love You More / Let Me Live / Ooh La La / Greyhound Bus / Free Grace
ライヴ盤。当時の恋人だったジョン・トロペイを中心に、アンディ・ニューマーク、リチャード・デイヴィスらNYのジャズ系ミュージシャンが、余裕のあるファンキーな演奏でサポート。デリケートでセンシティヴな情感のこもったライヴ盤です。「The Confession」「And When I Die」「Sweet Blindness」といった初期の名曲も披露しています。ジャケットの絵は谷内六郎。じつは海外市場でも美品良品は値上がりが始まってます。.
収録曲・データ
【曲目】The Confession / And When I Die / Upstairs By A Chinese Lamp / Sweet Blindness / Captain St. Lucifer // Money / The Cat-Song / When I Was A Freeport And You Were The Main Drag / Timer / Emmie
イギリスのロックバンド、マクギネス・フリントから独立した二人。メジャーに知られるようになったのはアルバム表題曲をアート・ガーファンクルが取り上げてから。イギリス的な落ち着いた感じとメロウ感の混ざり具合がすごーくいいソングライター・デュオ。作曲センスが存分に発揮されたこの作品を、彼らの入門用に勧めますが、他の作品もどれもみんないいです。「I Wanna Stay With You」を聴くと、いつもキュンとしてしまいます(いくつになっても)。彼らのA&M期の作品はすべて未配信。.
収録曲・データ
【曲目】Breakaway / Stay Young / I Wanna Stay With You / Heart On My Sleeve / Fifteen Summers // Sign Of The Times / If I Need Someone / Storm In My Soul / Rockwriter / Northern Girl
まるで裏ニルソン! 狂気と天才の狭間を生きるビフ・ローズのセカンドです。本作にはヴァン・ダイク・パークスがゲスト参加。彼がMOOGを弾くA-1「Ain’t No Great Day」にはやられます。カービー・ジョンソンによるオーケストレーションとピアノの絡み合いにはバーバンクの香りも濃厚。ハメルーンの笛吹のように、聴き手をどこかへ連れていってしまう不思議な一枚です。.
Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
ブルージィな香りを一杯に漂わせたデビュー時の雰囲気からやや方向転換した作品で、全体に知的で落ち着いたしっとりした空気がみなぎります。NYのジャズ系ミュージシャンとライト・ソウルな音作り。注目度がやや低いですが、滋味深さでは初期作品中トップと思います。アリー・ウィリス&デヴィッド・ラスリー作の「Got You On My Mind」なんてホントびっくりの名曲! プロデュースはジェリー・ラガヴォイ。 .
【曲目】Come Up And See Me Anytime / Boiled Beef And Carrots / Time To Kill / Baby Doll / Holy Cow // Silver Dollar / Mailman Bring Me No More Blues / Barefoot Days / Jody And The Kid / Country Boy Picker
【曲目】Blind Boy / County Farm / I Came Back / Lover And A Friend / Faces Of The Band // Easy Night / Miles Of Memories / The Fire / Aubrey's Song / Resting In Your Love
かつての夫であり、かけがえのない共作パートナーだったジェリー・ゴフィンと共作した数々の名曲を、新たなアレンジで採り上げたアルバム。一曲だけ書き下ろした新曲「Dancin' With Tears In My Eyes」が最高に素晴らしい! まさにゴフィン=キング流AORです。「Snow Queen」「Locomotion」など名曲キラ星のごとし。.
収録曲・データ
【曲目】Dancin’ With The Tears In My Eyes / Locomotion / One Fine Day / Hey Girl / Snow Queen // Chains / Oh No Not My Baby / Hi De Ho / Wasn’t Born To Follow / Goin’ Back