キッド・クレオールことオーガスト・ダーネルとその舎弟ジッチー・ダンが80年代に産み落としたサヴァンンナ・バンド系ノスタルジック・ディスコ・ポップの最高傑作。”サヴァンナ・バンドとスイングアウト・シスターの間をつないだ”と言いたくなる名曲A-1「Night In New York」で一晩中踊れます。艶っぽくてヤクザなナンバー満載。キュートな女性シンガー、ステファニー・フラーは、コリー・デイやラー・バンドを思わせますね。.
収録曲・データ
【曲目】A Night In New York / Other Guys / Happy Times / Our Love Will Always Stand / Happy Birthday, Baby // Mama's In Love Again / I Got You / I Call It Like I See It / I Belong To You / You Got Me High
出身はオハイオ州ですが、成功のきっかけをつかんだのはイギリスのStiffと契約してから。ニューウェイヴ世代のガールシンガーとしてアイコン化した彼女のサード・アルバムです。80年代サウンドでのフィレス・メドレー「Then He Kissed Me / Be My Baby」は、彼女のハスキーな声質もあいまって最高なんです。このアルバムにはシンディ・ローパーの先駆け的なムードもありますね。.
ばりばりのモッズだったザ・ジャムから、シャツにカーディガンなシティボーイにイメチェンしたポール・ウェラー。スタイル・カウンシルのデビュー・シングルから3枚目のシングル「Long Hot Summer」(超名曲!)までの歩みをミニアルバムにまとめたリリース。事実上のプレ・ファースト・アルバムでした。日本では違う写真がジャケに採用されました。.
プリテンダーズのファースト・アルバム。ロック・ジャーナリスト経験もある才女クリッシー・ハインド率いるスタイリッシュで姉御肌なロックンロールを、日本人にはサディスティック・ミカ・バンドでもおなじみクリス・トーマスがプロデュース(キンクスのカヴァー「Stop Your Sobbing」のみニック・ロウのプロデュース)。シンプルながらギター・スタイルやリズムパターンなど、日本のエイティーズ・バンドに影響与えた部分大きいですね。.
オフビートなファンクセンスがいかすノーウェイブヒット「I Know What Boys Like」で知られるウェイトレス。彼らのもう一曲のヒットは、82年にリリースされたクリスマスソング「Christmas Wrapping」! チャートではそれほど上昇しなかったものの、ラジオで繰り返しエアプレイされ、のちにはスパイス・ガールズもカヴァーしたんですよね。そのリリースに合わせて発売された5曲入りミニLPです。.
イギリスの新世代ロカビリアン。若くてさわやかなプレスリーみたい。本国での大ヒット曲「You Drive Me Crazy」は最近日本でもCMで使われてましたね。現代版プレスリーみたいな感じ(歌声はだいぶ線が細いですが)で、プレスリーに歌わせてみたかったカヴァーとか、いいんですよね。アーマ・トーマスの「It’s Raining」とか、NRBQの「Don’t She Look Good」とかね。.
1986年の第一弾は当時日本盤LPも発売され、ネオアコ少年少女たちのバイブル的アルバムになってました。こちらはその翌年にリリースされた第二弾。elレコードの年次報告的なコンピレーション。新しい才能を迎え入れつつ、気骨のあるサウンドが展開されています。キング・オブ・ルクセンブルグのデヴィッド・ボウイやキンクスへのオマージュあふれる「Trial of Dr. Fancy」最高ですね。.
【曲目】Breakaway / Long Live Love / Shattered / Oh, What A Night / (Life Is A Rock) But The Radio Rolled Me / Move Over Darling // Bobby's Girl / They Don't Know / (I'm Always Touched By Your) Presence Dear / You Broke My Heart In 17 Places / I Close My Eyes And Count To Ten
キッド・クレオールのバックコーラス三人娘のソロ。ブリリアントにスイングする80sガール・カリプソ・ファンクなB-2「Did You Have To Love Me Like You Did?」や「オズの魔法使い」の人気曲B-3「If I Only Had A Brain」の気の抜け具合が最高! サヴァンナバンド・ファミリーによる最後の傑作と呼べる愛嬌豊かなセンスに酔いしれることが出来ます。.
80年代ファンカラティーナの申し子たち。このセカンドがふっきれてて最高なのです。プロデュースは洒落者トニー・ヴィスコンティ! イギリス版サヴァンナ・バンド〜キッド・クレオールのラインですね。「Don't Stop The Crazy Rhythm」最高! 「High Life」「Cherry Pink And Apple Blossom」気持ちいい! いやはや、改めて聴いても文句無しの快作です!.
ドラムとトイ・ピアノだけで歌われるA-1「Settin' The Woods On Fire」のとぼけたチープさは衝撃! dB'sのドラマーが85年に作った唯一のソロ・アルバム。リリースはヨ・ラ・テンゴの設立した自主レーベルから! グッドタイムな曲からヴェルヴェット・アンダーグラウンド〜ダニエル・ジョンストン的なものまでドゥーイットユアセルフ、好き放題やり抜いています。裏ジャケのエルビスのイラストも最高!.
ドリーミーなブリティッシュポップを70年代に貫いた名グループ、スタックリッジから、よりモダンポップなユニット、コーギスへの転身。シクスティーズ・オマージュあふれる名曲「If I Had You (とどかぬ想い)」収録のファースト。です。ブリティッシュロックとネオアコの間をつなぐミッシングリンクのひとつとも言えます。.
サード。「Pulling Mussels (From The Shell)」「Another Nail In My Heart」といった人気曲を収録。いかにもニューウェイヴ的な尖り方が後退し、ストレートなポップ・フィーリングが前面に出てきたアルバムです(それでもコード進行とか曲の構造はめちゃくちゃ複雑!)。曲者ジュールズ・ホランドはここでいったん脱退します。スインギーな名曲「Wrong Side Of The Moon」がジュールスの置き土産。.
それまでイギリスでのヒットはあったものの本国アメリカで成功できていなかった彼ら。このアルバムでアメリカでも(日本でもCMで)ブレイクしました。バブリーな香りもあるゴージャス・ポップの連発ですが、サヴァンナ・バンドの中核だった実兄ストーニー・ブラウダー・ジュニアが曲作りに参加。すごくいい曲を提供してます。コリー・デイ、ダリル・ホールも顔だしてます。ジミー・ソウル「If You Wanna Be Happy」カヴァーも最高!.
収録曲・データ
【曲目】The Lifeboat Party / Underachiever / If You Wanna Be Happy / Distractions / Survivors / Call Me The Entertainer // There's Something Wrong In Paradise / It's A Wonderful Life / Bongo Eddie's Lament / Broadway Rhythm / Back In The Field Again / The Seven Year Itch
スイングアウトシスターのきらびやかさとシュヴァリエ・ブラザースのスイング感を合わせたよう。ベースとドラムは黒人、白人女性ヴォーカル、カーメル・マッコートのトリオとして1984年にアルバム「Drum Is Everything」でデビュー。本作でもそのフォーマットは崩さす、ファンキーなネオ・ジャイヴやラウンジーなジャズR&Bを展開しています。声のソウルフルさといい、エイミー・ワインハウスがやっていたことを80年代に先駆けていたとも思えたり。かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】A Hey Hey (Everybody's Got A Little...Soul) / It's All In The Game / Every Little Bit / Nothing Good / Azure / Sweet And Lovely / Jazz Robin / Lay Down / I Do, And Do / A Hey, Hey (Reprise)
夢見るエイティーズ・ガールポップ! トレイシー・ウルマンのセカンド・アルバムです。オールディーズ・ファン即死の超名曲「Terry」、ウェイトレスのぐんにゃり脱力ポップ「I Know What Boys Like」やシャングリラス「Give Hime A Great Kiss」などカヴァーの選曲もナイス。カースティ・マッコールなどソングライターたちも彼女の魅力を活かした名曲を提供。このキラキラ感がまぶしいです。.
スイングアウトシスターのきらびやかさとシュヴァリエ・ブラザースのスイング感を合わせたよう。ベースとドラム(黒人)女性ヴォーカル(白人)のトリオ。今こそ評価されてもいいでしょう。A-1「More, More, More」はウキウキ&はすっぱ感にあふれたUK80'sジャイヴ名曲。シャーリー・エリス「Clapping Song」を改題・アレンジしたA-3「The Drum Is Everything」B-1「Rpckin’ On Suicide」超かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】More, More, More / Stormy Weather / The Drum Is Everything / I Thought I Was Going Mad / The Prayer // Rockin' On Suicide / Rue St. Denis (Version) / Willow Weep For Me / Tracks Of My Tears / Bad Day
80年代ファンカラティーナの申し子たち。このセカンドがふっきれてて最高なのです。プロデュースは洒落者トニー・ヴィスコンティ! イギリス版サヴァンナ・バンド〜キッド・クレオールのラインですね。「Don't Stop The Crazy Rhythm」最高! 「High Life」「Cherry Pink And Apple Blossom」気持ちいい! いやはや、改めて聴いても文句無しの快作です!.
トット・テイラー主催のコンパクト・オーガニゼイションからデビューしたモッドガール、マリ・ウイルソン。ウキウキ感いっぱいの60'sソウルを、80年代に、単にリヴァイバルとしてではなくマニアックに蘇らせた名作だと思います。彼女がいなければ、スイングアウトシスターはのデビューも無かったかもね。何回聴いても「Wonderful To Be With」は感動します! 最高!.