フォーク界でのキャリアも長いギタリストでアレンジャーのウォルテー・レイムが、ボブ・トンプソンのレーベルで始動させた奇跡のソフトロック・コーラス・グループ。アンニュイでウォームでミステリアス。マーゴ・ガーヤン作のソフトボサ「Something’s Wrong With The Morning」やバカラックとは同名異曲の「I'll Never Fall In Love Again」など、時代の狭間にしかないムードを持った傑作! これがこのユニットの名義では唯一のアルバムですね。.
収録曲・データ
【曲目】Endless Possibilities / It’s Always Somewhere Else / A Woman Looking For Love / City Of Grey / Beautiful People / Something’s Wrong With The Morning // Since You’ve Gone / Nice Lady / I’ll Never Fall In Love Again / I Hear Bells / Wedding Bell Blues【Producer】Walter Raim 【Engineer】Frank Laico, Eddie Rice 【Cover Design】John Kramer
男物のシャツを着込んだブロンド美女ってだけでジャケ勝ち!もちろん中身もポップコーラスの隠れ逸品!仕掛け人はNYのポップス・プロデューサー、マニー・ケレム。アレンジを手がけたのはアル・ゴルゴーニです。広がりのあるサウンドに清々しいソフトロック・コーラス。細かいところまでよくアレンジされています。さわやかな高揚感でリアレンジされた「It's Not Unusual」には降参しました。ラストの「My Love」(トニー・ハッチ作)も飛翔感たっぷり。.
収録曲・データ
【曲目】Love Is Blue / A Man And A Woman / And I Love Her / It’s Not Unusual / I Will Wait For You / Here, There And Everywhere // Free Again / Trains And Boats And Planes / Claudine / What A Wonderful World / My Love
ホワイト・ドゥーワップからスタートして、60年代見事にソフトロック・グループへ成長するトーケンズがワーナーに残した名作です。かつての大ヒット「ライオンは寝ている」をセルフ・パロディした「Wimoweh 5 1/2 Years Later」からゴキゲンです。バリー・マン作のタイトル曲はもちろん名曲。彼らはソングライターとしても優れた実力を発揮しています。プレスが少なくなってきた時期のモノラル盤。.
60年代後半、ソフトロック的なセンスを徐々に磨いていった彼らの最高傑作と言っていいでしょう。「Hello Yellow Bug」は曲、ハーモニー、オリジナリティともに、良くできたカヴァーの域を超えた一曲。人気曲「Stop! In The Name Of Love」のカヴァーもナイス。全体にひんやりとした透明度が高いのも本作の特徴です。今にも消えてしまいそうな、その直前の輝きといった雰囲気。.
収録曲・データ
【曲目】Love Is Blue / Neon Rainbow / The Other Man’s Grass Is Always Greener / My Coloring Book / The Importance Of The Rose / Stop! In The Name Of Love // Hello Yellow Bug / Cloudy / Yellow Days / Make Me Rainbow / White On White / Green Grass
【曲目】Real True Lovin’ / Can’t Take My Eyes Off You / Never My Love / Happy Together / Walk On By // It’s Not Unusual / What The World Needs Now / With A Little Help From My Friends / Call Me / Save The Last Dance For Me / Chapter One
【曲目】Shannon Girl / Medallion Avenue Collage: Sounds Of Silence ~ Scarborough Fair ~ Canticle / Kingdom Of Doom Collage: Norwegian Wood (This Bird Has Flown) / Spires // Fifty-Six Seasons / Conductor Man Collage: Homeward Bound / My Terry Girl / Billy And A Bullet Collage: Soldier In The Rain / Clay Jesse
カナダのソフトロックの秘宝ミューチュアル・アンダースタンディングスを手掛けたカナダのアレンジャー。彼がロウリー・ボウワー・シンガーズを起用して作り上げたのが、あのアルバムでした。その後もカナダ音楽界の重鎮として作品を作り続けた彼の76年作品。。カーペンターズ的な心地よさのある女性ヴォーカルが聴ける「Ain’t No Way To Treat A Lady」が逸品。B面最後の2曲はビートルズ・カヴァーですが、その選曲がまたいいセンス!.
収録曲・データ
【曲目】Ain’t No Way To Treat A Lady / Thinking Of You / Every Bit Of Love / Leave Tenderly / Something Better To Do // Silent Cinema / Baked Apple Rag / Concerto For Piano / When I’m 64 / Maxwell’s Silver Hammer
イエロー・バルーンのゲーリー・ゼクリーがプロデュースや曲提供で深く関わったことでも知られるグループ。このシングルは唯一のアルバムには未収録。トミー・ジェイムスの作曲ろプロデュースで心機一転を図ろうとしていたのでしょうね。レイジーなグルーヴやメロディに、確かに「Crimson And Clover」っぽさも。.
「ビキニ・スタイルのお嬢さん」でかつて一世を風靡した彼。60年代後半を迎え、ミュージシャンとしての取り組みが自覚的になってゆき、60年代の終わりに60年代ポップスにさよならを告げるような、こんな愛情あふれる傑作を残しました。ちょっとくすんだ色合いに、かえって深い思いが滲みます。「I’m Gonna Make You Love Me」を聴いてください。.
アメリカの女性ポップ・コーラスグループの最高峰のひとつに数えられる姉妹グループ。ラルフ・カーマイケル・アレンジのソフトロック風味で録音した本作は、中でも一番の人気です。「Girl Talk」「Bluesette」「Call Me」など選曲がバツグン。高速スイングの「I'm Old Fashioned」もラブリー。彼女たちの娘さんがフォー・キング・カズンスなんですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Girl Talk / The Shadow Of Your Smile / Goin’ Out Of My Head / Nature Boy / Call Me / I’m Old Fashioned // Bluesette / Sweet Georgia Brown / I Get The Blues When It Rains / Who Would Remember / Somewhere / Don’t Go To Strangers
濃厚スワンプ夫妻としてブレイクした彼らの初期録音集(64〜67年頃で、デラニー・ブラムレットのソロ録音も含む)。A-1「What The World Needs Now is Love」やA-2「ふられた気持ち」を聴いてびっくり。ソフトロック的ですらあるアレンジなのですから! 振り返られたくない過去かもしれませんが、内容は充実。才能の片鱗を感じます。.
アルバム「Come Back When You Grow Up」がソフトロック・ファンに人気ですが、こちらも捨て難いポップス揃い。同じ68年の隠れ名盤「Just Today」のジャケ撮影時に撮られた写真が表と中ジャケで使用されてますので、連続作品としての位置付けかも。ジム・ウェッブ作のタイトル曲をはじめ、フォー・トップスやマーヴィン・ゲイ、スティーヴィーらのソウルヒットまでカヴァーした、聴かず嫌いはもったいない好盤! アレンジを手がけたのはリンカーン・マヨーガ。しゃきしゃきとしたビートが甘酸っぱさをより際立たせています!.
安易な2枚組ベスト盤と見くびってはいけません。60年代後半から70年代初めの彼らの作品は、60年代ポップスやソフトロック・ファン悶絶の素晴らしいものが多いのです。それぞれの単独作品やデュオ作品を追いかけるのも大変ですし、シングルのみのテイクなどもセレクトされていて、これは実は大変なお得盤。「君の瞳に恋してる」「Groovin'」「Walk On By」など選曲もポップス寄りです。スティーヴ・ローレンスのソロ曲にも素晴らしい曲が多くて、正直びっくりです。.
収録曲・データ
【曲目】(You’re My) Soul And Inspiration / Tonight I’ll Say A Prayer / This Girl’s In Love With You / Bt The Time I Get To Phoenix / Real True Lovin’ // Dear World / Girl With A Suitcase / My World Keeps Getting Smaller Every Day / You Can Have Him / Walk On By // The Two Of Us / I’ve Got My Eyes On You / Groovin’ / On A Clear Day (You Can See Forever) / Love Is Blue - Autumn Leaves // Can’t Take My Eyes Off Of You / Mama, A Rainbow / Runaround / Pickin’ Up The Pieces / What It Was, Was Love
一度見たら忘れられないピエロの格好をしたメンバーのジャケ。バブルガム系ソフトロック・グループ、クラウンズ唯一のアルバムです。プロデュースはジェフ・バリー。彼が手がけてヒットさせたアーチーズは架空のバンドでしたが、こちらはどうだったんでしょう?「If You Can’t Be A Clown」「Love Is The Answer」などソフトロック・ファンのツボを押さえた”夢と甘酸っぱさ”が詰まった世界です。.
収録曲・データ
【曲目】If You Can’t Be A Clown / Love Is The Answer / Yellow Sunglasses / Movin’ / River Cruisin’ / Fish Tales // Dream On / Lady Love / Honey Bunny Day / Good News / A Whole Lotta Love / Be A Kid
「イソップ物語」をバンド名にしたバロックサイケバンド。しかし彼らの持ち味は、じつはブルーアイドソウル感覚にありまして。リードシンガーのソニー・ボッタリには、スパイラル・ステアケースのパット・アプトンにも通じるソウルフルな魅力があります。このファースト・アルバム、ジャケットがいなたくてちょっと損してますね。「I’m Gonna Make You Love Me」のカヴァー、ぐっとくるではないですか!.
RCAオレンジ・レーベル(ミゾあり)。A-3「Waiting To Be」中盤に小傷によるプチノイズが少し。他は良好です。
あの「98.6」のキースです。
ソフトロック・アーティスト、「98.6」の本名ジェームズ・バリー・キーファーこと、あのキースです。RCAに移籍してリリースされた彼のサードにしてラスト・アルバム。ソフトロックのニュアンスを残しつつも、ビートルズの影響を感じさせるアシッドな浮遊感の「Waiting To Be」や、ファンキーな「The Problem」など新生面も加味しています。.
収録曲・データ
【曲目】Alone On The Shore / Trixon’s Election / Waiting To Be / Melody / The Problem // Marstrand / Mr. Hide / China Clipper / Elea - Elea / Charley Cinders
【曲目】Turn The World Around / Release Me / Tear Time / It's Such A Pretty World Today / Still / Misty Blue // All The Time / My Elusive Dreams / Moon Guitar / My Special Angel / Gentle On My Mind / What Locks The Door
ホワイト・ドゥーワップからスタートして、60年代末に見事にソフトコーラス・グループへと成長。ジョニ・ミッチェルの「Both Side Now」など、同時代の名曲を爽やかなソフトロック感覚のハーモニーで表現します。自身のスタイルに十分に引き寄せているだけに気安くカバーという言葉を使いにくいですね。白眉はトーケンズ版「Don't Worry Baby」!.
アラン・アーキン主演の映画「Popi(ふたりの天使)」のサントラ。大の大人がふたりの子供と繰り広げるコメディタッチの映画だったようです。ヴォーカル入り主題歌は、子どもソフトロックの名品です! 「On To Miami」はタイトル通りのヴァカンス・ナンバーです。ラテンタッチの曲もどこかとぼけてておかしいんですよ。.
ドイツの男女混声コーラス・チームですが、60年代末になると英米でのリリースは英語です。本作はソフトロック風味満点のイギリス録音。制作はシャドウズやクリフ・リチャードを手がけた英国のノリー・パラマーということで、なるほどの仕上がり。「Where The Playground Susie」「Feelin' Groovy」(最高!)など、同時代のポップスを清涼感たっぷりに取り上げています!.
収録曲・データ
【曲目】Good Morning Starshine / Galveston / Happy Heart / Once In Each Life / Windmills Of Your Mind / Love Theme From Romeo And Juliet // Where’s The Playground Susie / Aquarius / Just A Dream / Feelin’ Groovy / By The Time I Get To Phoenix / Goodbye
【曲目】I'll Fly / Just Got Back / Mine's Yours / Don't Be So Serious / So Far Away In Love / She's Not There // Love Over Here / Borneo / Just A Little Bit / Walk Away Renee / Roses / Magic Air