ソバカスだらけの顔して演奏は達者。天才少年ピアニストのセカンドです。ドン・セベスキーら大人のアレンジャーと真っ向勝負したソフトロックジャズ! ビートルズで知ってるはずのイントロから一気に世界を変える「Martha My Dear」に轟沈! 「101」など、限りない才能を感じさせるオリジナルナンバーにも驚かされるばかりです……。のちには作曲やシンセの開発など裏方に回り、彼のリーダー作はすべて少年時代に残した3枚しかありません。.
収録曲・データ
【曲目】Lazy Day / Moonlight Sonata〜My Funny Valintine / In A Long White Room / The Look Of Love / I Will Come / Martha My Dear // This Time / 101 / Traces / Sonnymoon For Two / The Worst That Could Happen〜Paper Cup
50年代ウェストコーストジャズ界の大スターでありながら麻薬で完全に身を持ち崩してしまうチェット・ベイカー。彼にとっては完全に不遇時代のティファナ・ブラス人気便乗企画とされる作品ですが、それでもリードを取るときの音色には独特の色気がありますね。いくつかこの名義でのアルバムはありますが、本作はスタンダードのカヴァー中心。チェットが参加した「In The Mood」を聴けるなんてね。.
表ジャケに大きく書かれているのはバド・シャンクだけですが、裏に回るとチェット・ベイカーとの連名。チェットにとっては不遇期ですし、こうしたロック/ポップスをレパートリーにした作品は軽く見られがちですが、ボブ・フローレンスのA&M的なアレンジも素敵ですし、評価すべき点はたくさんあります。ビートルズナンバーは3曲。「You Don't Have To Be So Nice」「Blue On Blue」で聴こえるドラムはハル・ブレインでは?.
収録曲・データ
【曲目】Michelle / Petite Fleur / Girl / As Tears Go By / You Didn’t Have To Be So Nice // Love Theme, Umbrellas Of Cherbourg / Sounds Of Silence / Turn! Turn! Turn! / Yesterday / Blue On Blue
「Sings A Song With Mulligan」に続くソロ・アルバム。ジャケが美麗ということもあって、「With Mulligan」と本作の次にリリースされた「Gasser!」は日本でもなじみがあるのですが、その合間に挟まれたこのアルバムを素通りするのは惜しいですよね。ブロードウェイのヒット・ミュージカル「Gypsy」からの曲を、バディ・ブレグマンのスインギーなビッグバンドを相手に気持ち良く歌います。彼女の歌声には、楽曲と自分が対等に渡り合ってる感じがするのです。これって実は稀有なことです。.
収録曲・データ
Overture / Everything’s Coming Up Roses / You’ll Never Get Away / Some People // All I Need Is A Boy / Small World / Together / Let Me Entertain You / Reprise
名前に“Groove”とつけるほどのりのり。ソウルジャズ・ファンにはこの人の存在はおなじみですね。「The Madison Time」のかっこよさにビックリ。「The Odd Couple」「Sunday Morning」「98.6」なんて60sポップのヒップなところをぐいぐいと攻め込んできます。ここではインストの「Oklahoma Toad」(デイヴ・フリッシュバーグの名曲)ですが、次作「Workin' On A Groovy Thing」ではあらためて歌入りヴァージョンに挑戦してます。.
ビリー・ラーキン&デリゲーツ名義で、60年代半ばからソウルフルなR&B/ジャズ・オルガン・アルバムをリリースし続けた彼の、ソロ名義に転じてのリリース。JBカヴァーのタイトル曲、ヤング・ホルト・アンリミテッドの大ヒットを自分流にリアレンジしての「Soulful Strut」など、聴きどころ多数! 「Born To Be Wild」などロックナンバーのカヴァーもかっこいいですし、ゲイリー・マクファーランド作「13th Death March」もクール!.
ビートルズ・ナンバーのジャズカヴァーは数あれど「Happiness Is A Warm Gun」をやっている(しかも、かっこよく)のはこの人だけ? ファンク的な熱気を帯びたスケールの大きなジャズグルーヴ。多くのミュージシャンを揃えた緻密なアレンジが、ブラックミュージックという根と同居しています。それが、とても感動的に響くのです。タイトル曲もかっこいいです。.
チェンバージャズの金字塔といえる大傑作「Chico Hamilton Quintet」(1955年、Pacific Jazz)をジャケットとタイトルを新装してリイシューした盤です。68年当時の彼をイラストにしているので、内容とはまったくイメージが違います。フレッド・カッツのチェロがすごい迫力。映画「ブギーナイツ」に使用された「The Sage」収録。擬似ステレオミックス。.
67年のモンタレー・ジャズフェスで全米デビューを飾ったヨーロッパ出身の天才ジャズ・ヴァイオリニスト。ザッパと交流し、70年代にはフュージョン界のスターになります。ジョージ・グランツ、ドラマー、ダニエル・ユメールらヨーロッパ組と録音した本作の。ブレントン・ウッド「Gimme Little Sign」では、あのグッドタイミーなソウルナンバーを異種格闘技ばりの手腕でポップジャズ化。「With A Little Help From My Friends」のアレンジも凄い!.
収録曲・データ
【曲目】With A Little Help From My Friends / 3 + 2 = 1 / California / Gimme Little Sign // Pata Pata / Pebble Beach Walk / Pacific Drove / Fort Ord Canon