Capitolオレンジ・レーベル。B-3「Last Tango In Paris」の終盤にプレスミスによる軽いノイズが少し。他はM-〜M--で良好です。
メロウな良曲ばかりなんです。
70年代になっても快調なCapitolきってのラウンジジャズ・ギタリスト。かつて少年時代のフィル・スペクターにギターを教えたという逸話も。フレージングによるメロディの遊ばせ方がうまいです。エレピ使いが増した73年録音の本作は「You Are The Sunshine Of My Life」「Moondance」「If」と、時代を反映したすごく気になる選曲。しかも、メロウな良曲ばかりなんです。.
収録曲・データ
【曲目】You Are The Sunshine Of My Life / Tie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree / If / When Sunny Gets Blue / This Masquerade / Moondance / We’ve Only Just Begun / Last Tango In Paris / Where Is The Love / Indulge Me
ピアノトリオ+ラテン・パーカッション。ストレートアヘッドなジャズ精神に加えて、ダンスということを強く意識した傑作を60年代にたくさんリリースしています。「Sunny」や「Alfie」「The Sound Of Music」など、ラウンジ的なレパートリーも交えつつ、いったんエンジンがかかると演奏にボワッと火がついたら止められない感じ。とりわけパーカッションが乱舞する「Invitation」など鳥肌もの!.
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズ・オルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
ソバカスだらけの顔して演奏は達者。天才少年ピアニストのセカンドです。ドン・セベスキーら大人のアレンジャーと真っ向勝負したソフトロックジャズ! ビートルズで知ってるイントロから一気に世界を変える「Martha My Dear」に轟沈! 「101」など、限りない才能を感じさせるオリジナルナンバーにも驚かされるばかりです……。のちには作曲やシンセの開発など裏方に回り、彼のリーダー作は少年時代に残した3枚しかありません。全部持ってても損はありません!.
収録曲・データ
【曲目】Lazy Day / Moonlight Sonata〜My Funny Valintine / In A Long White Room / The Look Of Love / I Will Come / Martha My Dear // This Time / 101 / Traces / Sonnymoon For Two / The Worst That Could Happen〜Paper Cup
ブラジリアン・フィーリングにあふれた高速フュージョン・ジャズや、ジャジィでファンキーなヴォーカル・ナンバーを身上とする女性グループ。パーカッシヴな演奏力はやはり圧倒的。ギル・スコット・ヘロン作のA-1「Willing」から一気に煽られます。続くタイトル曲のクールな4ビートも爽快! メロウなボッサ・チューン「Heaven Is In Your Mind」で感動的にフィナーレを迎えるライヴ・アルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Willing / Call It Jazz / Show Me The Way / Step By Step / Wild Women Don't Get The Blues // Greeting Song / Loving Song / Golden River 〜 Golden Dream / Too Bad / Heaven Is In Your Mind
「Memphis Underground」直前のハービー・マン。ストリングスを交え、ポップかつリズミカルなジャズを披露しています。ルルの「To Sir With Love」のあしらいや、思い切ってカリプソにしたドノヴァン「There Is A Mountain」もお見事。素晴らしいのはプロデューサーも務めるトリー・ズィトーの提供した「Flight Of The Bluebird」! この飛翔感、さからえません!.
グリニッジ・ヴィレッジの名門ジャズクラブでのライブ。1962年にリリースした「At The Village Gate」は彼のキャリアでは初期のヒット作。それから4年後、再び行われた同地でのライブ・レコーディング盤です。デイヴ・パイク、レイ・バレットに加え、アフリカ出身のミュージシャンが深く関与したB面の「Candle Dance」など3曲がすごいです。.
ロバート・レッドフォード、ジョージ・シーガルが主演した金庫破りムーヴィーのサウンドトラック。ノリにノっていた時期のクインシー・ジョーンズがスコアを担当しています。ファンキーでスリリングなナンバーが多い中(相当サンプリングされています)、やはり最高なのはB-1「Hot Rock Theme」。ドン・エリオットの多重録音コーラスが軽やかに闊歩する最高の70年代ボッサ!.
Blue Noteブラック&ブルー・レーベル(1970年に用いられたデザイン。オリジナルリリースは1968年)。
ぶりぶりとした熱さではなく、クールさも兼ね備え。
1950年代からベイシー楽団のサイドマンとしてのキャリアを積んできたサックスプレイヤー。ソロに転じ、60年代に入ってからはソウルフルでモダンなスタイルに転身。Blue Noteに残した唯一のアルバムである本作でも、かっこよく吹きまくっています。ぶりぶりとした熱さではなく、クールさも兼ね備えてます。A-1「Little Miss No Noise」のミッキー・ローカーのドラムとの絡みのかっこよさ! 三管のセクステット編成で、6曲中5曲はフォスターの自作。.
ジェラルド・ウィギンスの名でも知られるピアニストが、全編オルガンで通したアルバムです。ウィギンスとドラムス、サックス(ハロルド・ランド)という編成。ハモンドの響きも気持ちいいし、オルガントリオ(ベースレスの場合)はドラマーの自由度も楽しめるのですよね。「Night In Tunisia」など構成の緩急も楽しいです!.
あの「Soulful Strut」を生んだ実り多きBrunswick時代を締めくくる一枚。「Soulful Strut」路線の名曲「Young And Holthul」「Just A Melody」「Give It Away」……、ユージン・レコードとカール・デイヴィスの愛情がとことん詰まった最高のシカゴソウル・インスト! 90年代に日本にデッドストックが出回った盤なので覚えている人も多いはず。内容は本当に最高なんです!.
名前に“Groove”とつけるほどのりのり。ソウルジャズ・ファンにはこの人の存在はおなじみですね。「The Madison Time」のかっこよさにビックリ。「The Odd Couple」「Sunday Morning」「98.6」なんて60sポップのヒップなところをぐいぐいと攻め込んできます。ここではインストの「Oklahoma Toad」(デイヴ・フリッシュバーグの名曲)ですが、次作「Workin' On A Groovy Thing」ではあらためて歌入りヴァージョンに挑戦してます。.
ダニー・ハサウェイ、フィル・アップチャーチ、ビル・チプロデューサー、リチャード・エヴァンスの趣味がモロに出た、ビッグバンド・ファンクのお手本のような鋭く重いサウンド。冒頭を飾るブラジリアンな「Flying Easy」は、後に歌詞付きでダニーが自演する曲ですね。続く「I Can't Get Next To You」も強烈! 選曲にもご注目を! プロデュースはリチャード・エヴァンス。.
まるで大阪のおばちゃんみたいなジャケも最高のライヴ盤。R&Bオルガンの名手がBlue Noteと契約して残したグルーヴィーなソウルジャズです。つんのめるようにグルーヴするタイトル曲、アシッドに疾走する「Ode To Billy Joe」…。デューク・エリントンのナンバーも2曲セレクトするなど、ジャズへの敬意も失っていません。.
Verveレコードに別れを告げ、自身でSkyeレコードを設立したゲイリー・マクファーランド。そこでのソロ一作目となる本作は、当然ながら自信と自由にあふれた傑作。いきなり一曲目が「God Only Knows」のカヴァー。スキャットも冴えるソフト・ボッサ〜ソフト・レアグルーヴの名盤。Skyeの後進レーベル、Gryphonからのリイシューです。.
収録曲・データ
【曲目】God Only Knows / By The Time I Get To Phoenix / Sunday Will Never Be The Same / Lady Jane / Flamingo // Flea Market / Here, There And Everywhere / Three Years Ago / O Morro / Melancholy Baby / Up, Up And Away