テキサスのベテラン・トランぺッターが残した最高のラウンジジャズ! 太っちょで老獪なルックスからは想像もつかないソフトロック的な展開に、目から鱗がぼろぼろと落ちまくります。全曲のアレンジを担当したラリー・マホベラックの手腕は相当なものだと見ました! 「Jacoby’s Theme」「The Eyes Of Love」「By The Time I Get To Phoenix」など、どこに出しても恥ずかしくないレベルの高さ。ジェントルさに深い感動を覚えます。.
収録曲・データ
【曲目】By The Time I Get To Phoenix / The Eyes Of Love / Theme From Elvira Madigan / The Heat Of The Night / Doo Dah // Jacoby’s Theme / Since You’ve Been Gone / Always Something There To Remind Me / Chain Of Fools / Sunday Best
大ベテランでありながら、60年代後半から貪欲に時代との接点を求めます。パーカッションを加えたカルテット編成でアクロバティックにグルーヴする「Spinning Wheel」に「For Once In My Life」。そのタッチの若々しさに降参です。「Stranger In The Night」も、まったり度ゼロ。半数を自身のオリジナル曲が占めるあたりも、この巨人の才気たっぷり。.
収録曲・データ
【曲目】For Once In My Life / Yesterday / The Look Of Love / You Turn Me Around / Mood Island // Spinning Wheel / The Loving Touch / Strangers In The Night / Feeling Is Believing / Paisley Eyes
1970年公開のクライムアクション映画「Zigzag」のサウンドトラック。オリヴァー・ネルソンが手掛けたグルーヴィーなジャズスコアも素晴らしいですが、ライチャス・ブラザーズのボビー・ハットフィールド、ロイ・オービソンというふたりの渋い声がフィーチャリングされた楽曲があるというのもポイント。ボビーが歌う「All You Did Was Smile 」は珠玉の名曲!.
収録曲・データ
【曲目】 All You Did Was Smile / Main Title From “Zigzag” / Guilty, Your Honor / It Was You, It Was You / Love Theme ( Bossa ) / Earphones // Zigzag / The Other Car / Variation Of Themes / I Call Your Name / End Title
【曲目】The Look Of Love / Do You Know The Way To San Jose? / Grazing In The Grass / Stoned Soul Picnic / What The World Needs Now Is Love / This Guy’s In Love With You // Baby You Come Rollin’ Across My Mind / Hang ‘em High / Think / Bring A Little Lovin’ / Yester Love / Mrs. Robinson
近年は「Love Theme From Spartacas」の名演ばかりが取り沙汰されるユセフ・ラティーフですが、常に時流に媚びずに、それでいてしっかりとコンテンポラリーという知性派です。このアルバムもアンビエント/スピリチュアルな方向性とソウルジャズ的な曲が同居。なかなか彼以外にはあまりない世界観だと思うのです。.
収録曲・データ
【曲目】Come Sunday / The Hump / Opus Pt. I / Opus Pt. II / This Old Building // Prayer / Sunset / His Eye Is On The Sparrow / Destination Paradise
【曲目】Imagine / Herman's Helmet / Changing With The Times / Night Creature / Scarborough Fair〜Canticle // Song For My Daughter / Eighty-One / Se Todos Fossem Iguais A Voce / Stormy / Soft Summer Rain
ニューオーリンズの地元で活動したピアニスト。ローカルな活動がメインなのですが、思い切りの良いタッチで、思わぬ傑作を生み出すので要注意。本作ではシカゴ屈指のアレンジャー、リチャード・エヴァンスがプロデュースし、ストリングスやコーラスで素晴らしい効果を与えています。彼の書き下ろした「Leija」は、マンシーニの映画音楽のよう。コーラスをまぶした「Ode To Billie Joe」!.
50年代からキャリアを積む実力派。時代への対応力が高い才人。この72年作もソウルジャズとポストバップをつなぐ美学を兼ね備えた好内容です。マイケル・ロンゴのピアノ、サム・ジョーンズのアップライトベースも好演。かつて彼に「Moody’s Mood For Love」というヒットをもたらしたエディ・ジェファーソンがゲストで「Pennie From Heaven」を歌い、華を添えます。.
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズオルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
ご存じビッグバンド・ジャズの重鎮。冒頭を飾るチック・コリア「La Fiesta」の超絶ファンキーヴァージョンでKO! 切れ味鋭い「Freedom Jazz Dance」ともども、強力さ際立つ一枚です。ぐいぐいとうごめくフェンダーベースのなまめかしさもすごい。大胆かつファンキーなアレンジはシカゴの切れ者リチャード・エヴァンス。.
きちんとジャズの世界で生きてきたアレンジャーがロックの心を持ってしまった。パット・ウィリアムスのこの時期の作品を聴くと、そんな感想を持ってしまいます。「Get Back」「青い影」「River Deep - Mountain High」などロックのカヴァーを採り上げた本作。リズムの暴れ方は確実に“ロック”です。とりわけニルソンの「Don't Leave Me」は秀逸!.
収録曲・データ
【曲目】Get Back / I Will Wait For Love / Son Of A Preacher Man / Whiter Shade Of Pale / Joy, Joy // Don’t Leave Me / River Deep - Mountain High / Cathrine / Ponteio / Variations On An Autumn Theme
デビューはNormanレーベル(GNPの前身)。大きく知名度を上げることになるDecca移籍後の初リリースがこのアルバムです。ピアノトリオ+パーカッションという4人編成で、ラムゼイ・ルイス・トリオのライバル的な演奏をダイナミックに繰り広げます。ソウル・ジャズ/ラテンジャズの域にとどまらないスケールの大きなグルーヴ。「I Didn't Know What The Time It Was」そしてタイトル曲にしびれてください!.
収録曲・データ
【曲目】Kilimanjaro / I Left My Heart In San Francisco / Secretly / I Didn't Know What Time It Was // My Favourite Things / My One And Only Love / Ramblin' Rose / You Came A Long Way From St. Louis
ラムゼイ・ルイス・トリオの存在を、ジャズのフィールドからポップの世界に大きく押し拡げた全米5位の大ヒット「The In Crowd」。実はそれはこのライヴ盤からのシングル・カットだったのです。変にポップジャズ化することなく、プレーヤーの自由度の高いグルーヴィーでモッドなノリをちゃんと示しているのが勝因だったのでしょう。ジャズのフランクな楽しさが伝わるアルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】The 'In' Crowd / Since I Fell For You / Tennessee Waltz / You Been Talkin' 'Bout Me Baby // Spartacus (Love Theme From) / Felicidade (Happiness) / Come Sunday【Piano】Ramsey Lewis【Bass】Eldee Young【Drums】Red Holt【Recorded live】 At The Bohemian Caverns in Washington, D.C. on May 13, 14 & 15, 1965.
アーシーなブロウを響かせるサックス奏者クラレンス・ホイーラー率いるファンクジャズ・コンボ。デビュー作は地元のシカゴ録音でしたが、セカンド・アルバムとなる本作ではニューヨークに進出。ギターでエリック・ゲイルが客演。良い助演をしています。「We've Only Just Begun」あたりで、メロウさを兼ね備えた魅力が出てきました。.
フィル・スペクターにギターの手ほどきをしたことでも知られる西海岸の粋人ギタリスト! 60年代末を迎え、いよいよ前のめりにソウルジャズ感覚を押し出し始めた傑作です。8ビート風「Wave」(大穴!)「Spooky」(超かっこいい!)バトゥカーダ風「I Say A Little Prayer」など、60年代のヒット曲も、とてもグルーヴィーに。.
収録曲・データ
【曲目】Fred / The Girls Of Spain / Music To Think By / Shifty / Wave / I Say A Little Prayer // It’s About Time / Spooky / Pretty Butterfly / Love Is Blue / Make Me Rainbows