ミリアム・マケバのヒット曲「Pata Pata」のハンドクラッピンなリアレンジだけで「買い」かと思います。60年代後半のポップヒットをモッドジャズ化。「Poochie」「Doing My Thing」など、オリジナル曲の黒さも光ります。アレンジは太くうねるベース・アレンジをさせたらかなわない、リチャード・エヴァンス。レア・グルーヴ好きにはお馴染みのドロシー・アシュビーの諸作も彼の仕事です。.
収録曲・データ
【曲目】To Sir With Love / Ramblin / Natural Woman / Ode To Billy Joe / Up-Up And Away / Paint It Black // Pata Pata / Poochie / Yesterday / Paper Cup / Doing My Thing / Dinner On The Grounds
Blue Note時代の諸作の人気に比べ、Cadet時代は少し下表消化されている気がします メンバーもほとんど変わらないし、ストレートにソウルジャズしてみせている勢いもあるのに。タイトル曲はもちろんボブ・ディランの名曲。ラムゼイ・ルイス「The In Crowd」風のリズムと、ルーのメロディアスなサックスとの噛み合わせが最高です。「Stand By Me」にちょっと似てる「The Wheeler-Dealer」もいいし、「Hello Dolly」もド迫力で最高!.
もともとはZephyrというレーベルから1958年に「Easy Jazz On A Fish Beat Beats」というタイトルでリリースされていたアルバムを、当時(1967年)の耳で聴いて面白いと判断して再リリースが決定したという、不思議な来歴の1枚です。スイングジャズのスタイルなんですが、発想やアレンジは踊れてモダン。知的なくすぐりがどの曲にもあって楽しめます。若きシェリー・マン、ラス・フリーマンらが参加。グリーグ・マクリッチーはテレビ、ラジオでも活躍したアレンジャーです。.