ジェフリーことジェフ・ペリー。マーヴィン・ゲイ人脈の超重要人物グレッグ・ペリーの実弟で、自身も非常にすぐれたソングライター。アルバムデビューにあたって、あえてファミリー・ネームを隠して勝負。フリーソウル人気曲「One Last Chance」やミディアムメロウ超名曲「Mr. Fix-It」など超充実の内容です…って、みなさんもうご存じですよね!.
ひょっとしてサヴァンナ・バンドに対するLAからの回答? 華やかな夜のパーティータイムへと誘ってくれるのが、このアルバムのA-1「Is This The Best」! Doo-Wopマナーのコーラスワークをまるでモダンなシティソウルに置き換えることに成功した隠れ名盤! 「I Can't Stay」「You Did It Good」にはAORファンもメロメロでしょ!.
ぐっとソウルっぽさを増した69年のアルバム。「By The Time I Get To Phoenix」などではシルキーなストリングスでバラードに仕立てるなど、ジャズシンガーらしいムーディーなアプローチも共存。それがまた現代の耳にはスリルにもなってます。ファンキーな「Got It Together」を提供しているチャールズ・W・レイニーって、あの名ベーシスト、チャック・レイニーのことなんですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Son Of A Preacher man / By The I Get To Phoenix / Mr.Walker It’s All Over / I made You This Way / Almost Persuaded // Got It Together / Make The World Go Away / Husbands And Wives / Little Green Apples / Trouble In Mind /
Epicから1974年にリリースされたスムースソウル超名盤「I’m In Need Of Love」で知られるルー・コートニー。その前年に、おそらくアルバムに先駆けてリリースされたシングルです。プロダクションはアルバムとおなじくジェリー・ラガヴォイ(信頼印!)。B面「Beware」はアルバム未収録!.
70年代ノーザンソウルの人気グループ、プレジデンツのメンバーだったトニー・ボイドが新たに始めたトリオが、このアナコスティアでした。プレジデンツの仕掛け人だったヴァン・マッコイを始め、リチャード・ティー、エリック・ゲイルらNY組を揃えた最高のプロダクション。「What Kind Of Love」が踊れて泣けて最高!.
Atlanticオレンジ&パープル・レーベル(黒ファン)。裏ジャケにウォーターダメージによるたわみ。試聴は上から The Drifters / On Broadway, Wilson Pickett / I’m Gonna Cry, Barbara Lynn / (O Baby) We Got A Good Thing Goin’
大ヒットした「Oh Girl」を収録しているということに目が行きがちですが、本作はソングライター/プロデューサーとして脂が乗りきっていたユージン・レコードのセンスが冴え渡っていて、むしろ「Oh Girl」がかすむくらい。「The Man And The Woman」(男と女、ではなく)やマーヴィン・ゲイ「Inner City Blues」を交えて展開するB面なんて筆舌に尽くし難し! スウィート! そしてビタースウィート!.
盲目のハンデをまったく感じさせず、マッスルショールズを拠点にサザンソウルの傑作アルバムをAtlanticで立て続けにリリースしていた時期のクラレンス・カーター。サードアルバムとなる本作はいきなり魂の名曲「I’d Rather Go Blind」でオープニング。ファースト「This Is Clarence Carter」に引けを取らない内容です。バリー・マン&シンシア・ワイル作の「You’ve Been A Long Time Comin’」も胸が熱くなる最高のサザン・ソウル。ジミー・ヒューズ「Steal Away」ドアーズ「Light My Fire」もすっかり自分のものに。デュアン・オールマンのギターも熱いです。.
収録曲・データ
【曲目】 I’d Rather Go Blind / Think About It / The Road Of Love / You’ve Been A Long Time Comin’ / Light My Fire / That Old Time Feeling // Steal Away / Let Me Comfort You / Look What I Got / Too Weak To Fight / Harper Valley P. T. A. / Weekend Love
「Grazin' In The Grass」のヒットでおなじみ、この時代ならではのピースフルでハッピーなソウルグループのセカンド・アルバム。ミステリアスなコラージュから始まるオープニングから、新しいものを作り上げようという気概が見えます。「Workin' On A Groovy Thing」や「It’s Sunday」最高ですね。.
ミュージカル「Hair」公演の際に初めてオーストラリアを訪れ、そのまま住み着いてしまったディーヴァ。フリーソウル・ナンバー収録の「Marcia Shines」が人気ですが、AORファンにはむしろこちらを。エレピの音色が涼しげなメロウ・ミディアムの名曲「Heart Like A Radio」収録。またアルバム全体を彩るタイトなリズム隊の細やかなプレイも聞き物。彼女のヴォーカルの自然な明るさが魅力になっています。.
Mercuryに移籍。チャールズ・ステップニーとのコンビで伝統的なソウルと斬新なサウンドを融合させてきた彼らが、この移籍を契機にプロデューサー変更による新体制を進みます。むしろストレートなメロウさが増したと受け取れるかも。「Strike Up The Band」みたいな意表を突くミュージカルコーラスナンバーもあって、これも最高です。.
モーメンツ名義でのラスト・アルバム。当時の最新ヒット「I Could Have Loved You」を軸にしつつ、1970年代半ばのシングルなども盛り込んだ一枚。次作から彼らはレイ・グッドマン&ブラウンと改名するので、モーメンツ時代の在庫一掃的な意味合いもあったのかも。とはいえ内容はハイクオリティ。ディスコ時代を横目に見ながら、彼らのスウィートな持ち味をダンサブルに展開した名曲多し。.
西海岸から登場した70年代ノーザンソウルの名グループ。アルバムはどれも高いレベルの完成度。コーラスが売りなのにいきなりインスト曲を推薦してしまいますが、アルバムタイトル曲「A Taste Of...」(「You’re Not Here With Me」のインスト)で、最高に素晴らしい出来。バリー・ホワイトばりの空高く舞い上がるグルーヴに、さらにメロウな味付けが施されています。オリジナル曲も充実。「What Does It Take」のカヴァーも最高! いいところだらけです!.
1968年のソウル・スマッシュヒット「The Horse」。もともとはシングルA面「Love Is All Right」という曲のカラオケ曲だったのに、そっちがヒットしてしまったのでした。翌年、クリフ・ノーブルズのソロ名義でリリースした続編アルバム。タイトル曲はまさに続編って感じの、ストリングスも入っててユニークなファンクになってます。他の曲はどうやら60年代半ばに録音されていた未発表曲やデモテイクとのこと。なので60年代半ばくらいのテイストのノーザンです。.
「Love Makes The World Go ‘Round」のヒット(1965年)で知られる黒人ソフトソウル・シンガー。オリジナル・アルバムはヒットの同年に出した1枚のみ。あとはシングルをぽつぽつとリリースしたのですが、それがどれも良質なノーザンソウル。そのへんも網羅したうえに当時未発表だったレコーディングも4曲収録。これは最高なコンピです。.