1963年のアメリカ映画「ひとりぼっちのギャング」のサウンドトラック盤です。パルプノワール的なムード満点の映画を音楽面で支えたのがビリー・メイのスコア。快活なビッグバンドで知られる人ですが、ここではかなりクールでストイックなアレンジに徹しています。ゲスト出演のサミー・デイヴィスが歌う2曲「Bee Boom」「The Ballad Of Johnny Cool」もかっこいい! 特に前者はモッドジャズテイスト!.
【曲目】Hip Hug Her / Reza / Descarga Numero 1000 / South Of The Border / Manteca // Georgy Girl / Llora Timbero / Trumpets Fiesta / A Man And A Woman / Frenesi
ビッグバンドジャズの可能性を革新し続けたドン・エリス。同名タイトルでエドガー・ウィンター・グループにも人気アルバムがありますが、こちらのほうが先。荒ぶるソウルジャズ「A New Kind Of Country」はかっこいいし、ギル・エヴァンス的なクールさもあり。正直、評価が低いのが納得できませんね。.
【曲目】Opus 1 / Skyliner / String Of Pearls / South Rampert St. Parade / John Silver / Intermission Riff // Jumpin’ At The Woodside / Oh Lady Be Good / Don’t Get Around Much Anymore / Jersey Bounce / Harlem Nocturne / Apple Honey
United Artists Jazzシリーズのアルバムは内容、アートワーク共に全部持っておきたいハイクオリティ! 黒人オルガン奏者とオリバー・ネルソンのビッグバンドによる、構築的でアイデア豊かな“ソウル・ジャズ”です。オープニングを飾る「A Taste Of Honey」から目が覚める思い。レイ・バレットのコンガが全体を力強く鼓舞しています。ジャケットに描かれた少女は、のちに「The Knack」に主演するリタ・トゥシンハムがモデル(映画「A Taste Of Honey」で英国アカデミー新人賞を受賞)。.
イギリスのコンポーザー/アレンジャー、ジョニー・スコットがロンドンをテーマに構成したビッグバンド・スイング・アルバム。実力者スタジオ・ジャズマンたちの豊かな演奏に、上品かつモダンなアレンジでお送りするサウンドスケープ。ロンドンのウェストエンドにある劇場街の名門パレス・シアターで「Sound Of Music」を見て来たカップルを写したジャケットが、また気分をいっそう盛り立ててくれます。ラストの「London Bridge Is Falling Down」でビックリ!.
収録曲・データ
【曲目】Let’s All Go Down The Strand / They’re Changing Guard At Buckingham Palace / Chelsea Bridge / Knocked ‘Em In The Old Kent Rod / The Trees In Grosvenor Square / Limehouse Blues // London By Night / Greek Street, Soho / A Nightingale Sang In Berkeley Square / Covent Garden Starts Early / Springtime In Piccadilly Circus / London Bridge Is Falling Down
60年代の若い世代の気分をよくわかっているイギリスの名アレンジャー、ジョン・キーティング。ダイナミックなロックビートとブラスできめたMid60sロンドンな一枚。猛烈にダイナマイト感覚の「The Preacher」や「Ticket to Ride」、華麗に舞う「Wives and Lovers」など、コントラストの強いメリハリあるサウンドがナイス! 隠し味に現れるジャズ味がヒップで最高です。.
収録曲・データ
【曲目】The Preacher / Swing Low Sweet Chariot / Hey Girl / Cast Your Fate To The Wind / On Broadway / The Chihuahua // Ticket To Ride / Wives And Lovers / Spanish Harlem / Bee-Bom / You’ll Never Get To Heaven / My Kind Of Girl
【曲目】Listen / Speak Low / Baghdad Blues / Serenata / The Engulfed Cathedral / Samba De Orfeu // Brave New World / For All We Know / Paris / The Sacrifice / Everything Happens To Me / Night In Ancient Babylon
【曲目】Almost Like Being In Love / Danke Schoen / Rose Of Washington Square / Pearly Shells / On A Clear Day / Heart // The Shadow Of Your Smile / Mame / Chanson D’Amour / Downtown / Who Can I Turn To / Bourbon Street Parade
60年代は各レコード会社から、音質にこだわったシリーズが出ていました。本作はシャープでアップテンポなビッグバンド・ブラス。目まぐるしくもかわいらしい「Buzy Bizet」は「カルメン」をアレンジしたもの。「April In Portugal」「Donkey Serenade」などパーカッシヴなトラックがオススメです。.
グレン・ミラーに並々ならぬ恩恵を受けて育ったヴォーカリストたちとサックス奏者が一同に介し、モダンなポップ・ヒットをグレン・ミラー・ビッグバンドのスタイルで解釈したナイス・アルバム。テックス・ベネキーとモダネアーズが歌う「Long Tall Texan」レイ・エバールが歌うバカラック・ナンバー「Wives And Lovers」も良いし、インストでは小気味よくスイングする「Java」を推薦!.
スタン・ケントンが1943年にCapitolと専属契約を交わす直前の数年に在籍したDeccaでのレコーディングをまとめた一枚です。この時期のレコーディングは、おそらくこのかたちでしかアナログLPになっていないのでは? 「発達期」というタイトルが示す通り、快活な30年代風ダンスバンド作品に混じって「Reed Rapture」「Concerto For Doghouse」といった野心的なオリジナルがチラホラ。「Tabu」のアレンジも斬新です。.
収録曲・データ
【曲目】El Choclo / Gambler’s Blues / Lamento Gitano / The Nango // Tabu / This Love Of Mine / Reed Rapture / Concerto For Doghouse / Adios
奇跡の一枚だなんて言いません。イギリスのダンス・インストラクター向け音楽家が様々なリズムで作った数々のアルバムのうちの一枚。チャチャチャがA面、サンバがB面。そのサンバ・サイドの「You Are The Sunshine Of My Life」が絶妙に心地よくて。なんだか楽しく踊れてしまいそうです。もちろん、踊るためのLPなんですから!.
もちろんグレン・ミラーはとっくに亡くなっているわけでして、この時期はクラリネット奏者バディ・デフランコがリーダーを務めています。さて、こちらはPANAM社とタイアップした世界周遊モダンサウンド。複数のアレンジャーが参加していますが、中でもビリー・ヴァー・プランクが手がけたトラック「Spanish Bell Ringer」「On The Bridge」が秀逸です。とくに後者(アヴィニヨン橋の上で)は「えー? これがグレン・ミラー?」と驚きの声があがるはず。.
収録曲・データ
【曲目】I Hear A Rhapsody / Spanish Bell Ringer / Once Upon A Time / On The Bridge / Things Ain't What They Used To Be // Goin' Great / Try To Remember / Holiday For Strings / I Remember When / Stranger In Paradise
巨人エリントンが生前に書き遺し、その一部しか陽の目を見ていなかった組曲「Symphony In Black」完全版をライヴで再現しようというスミソニアン博物館主導のプロジェクト。ガンサー・シュラーの指揮のもと、ルー・ソロフ、トム・ハレル、サル・ニスティコら歴戦のミュージシャンがその名誉ある仕事に挑みました。.