白人ながら彼の書く曲には黒人音楽の感性が息づいています。ボブ・クリューと組んだディスコ・プロジェクトがあったり、ブラック系アーチストへの作品提供が多いのもうなづけるところ。本作は疾走感溢れるディスコブギー連発の傑作。もうひとりのポール・ニコラス! 「Dancin' To Keep From Cryin'」で泣きながら踊る! シュガーベイブ「DownTown」とつなげても最高!.
収録曲・データ
【曲目】Motor Workout (You Got Horsepower) / Wine, Women And Champagne / Dancin' To Keep From Cryin' / Ride A Wild Horse // Night Miracles / Maybe I'm Mindless / Us And Love (We Go Together) / You're So Beautiful Tonight
長い間ソウルシーンを支える裏方ソングライター/プロデューサーだった彼が「ハッスル」の大ヒットで一躍表舞台に。その勢いで制作されたディスコ・アルバムです。のちにファンキー4+1のインスパイア元となる「That’s The Joint」(テンポは早いもののラップ的なモチーフもあり)やエキゾディスコ「Oriental Boogie」など、さすがの才人、いいアイデアたくさんです。.
You Can Do It / From Jupieor With Love / N.Y. One / Eva / Come Back // Power Jam (Part 1) / The Joy Of You / Lifelong Dream / Soca And So On / Overseas Call / Power Jam (Part 2)
時流を見逃さない男ハービー・マンが、思い切って針をディスコ路線にふりきったアルバムです。自身の十八番「Comin’ Home Baby」、ミーターズ「Hey Pocky Away」やルー・リード「Walk On The Wild Side」などをディスコ・フュージョン化。女性コーラスを大々的にフィーチャーし、自身も歌います。これだけ堂々とナンパにやられたら気持ちいいものです。.
「Never Can Say Goodbye」(ポップ9位/ダンス1位)で颯爽と全米デビューを果たした70年代のディスコクイーン。最大のヒット「I Will Survive」が生まれるのは79年ですが、その間もグッドコンディションをキープしています。このアルバムも大ヒットこそ出ていませんが、ゴージャスな味わいが最高!.
シティボーイから転じてディスコボーイとして成功を手にしたポール・ジャバラ。これが彼のサードにして全面的にディスコに転じた分岐点作品。ダンスビートがメドレーで続くA面でもメロディメイカーぶりは健在。B面には、かつてポールが作品を提供したドナ・サマーがゲスト参加。Bラス「Just You And Me」は、AORファン泣かせのメロウチューン!.
ディスコと言うより、これはメロウ。16ビートと洗練されたアレンジが織りなすメロウさが際立つグルーヴをたっぷり味わえます。ピーター・ネロのピアノのタッチにも、ぐっとジゴロな色気が加味されて。冒頭の「Jazzman」(キャロル・キング)「Feel Like Makin' Love」(イントロから最高!)「Don't You Worry About A Thing」などキラー連発!.
収録曲・データ
【曲目】 Jazzman / Feel Like Makin’ Love / Superstition / Love’s Theme / Emmanuelle // Soul Ballet / Nothing From Nothing / Brother Louie / Don’t You Worry About A Thing / Young nd Restless
いわゆるブリットファンクの先駆としても紹介されるニューウェイヴ・ディスコユニット。これがサード・アルバムになります。アメリカのダンスチャートで1位を獲得した「A Little Bit Of Jazz」収録。そのタイトルのイメージのためにアメリカではこの「ジャズ風」のアートワークが採用されたのかも。のちにニュー・ミュージックを結成するメンバーもいます。.
1964年に7歳でレコードデビューしたマーク・ラディス。天才少年としてキャリアを積み、19歳の年にリリースしたのがこの完全無欠のディスコ・アルバムでした。若いながらも自身を含め10人編成のバンドを率い、黒人ミュージシャンたちとも堂々わたりあっています。ノーティなディスコダンス・ナンバー中心に徹した構成はすがすがしいですが、1曲あるバラード「The Answer Is You」も才能の塊と思います。.
ロンドンディスコの仕掛け人ビドゥが送り込んだ、ソウルフルなホワイトソウルクイーン。日本では夏目雅子が出演したCMソング「Oh クッキーフェイス」の人として覚えてらっしゃる方もおられるかも。「Rock Your Baby」を思わせるゆるやかシャッフルビートのタイトル曲から、極上のダンスサウンド。ビドゥがインド系だからか、はたまたイギリスの土地柄か、カリブっぽさや無国籍な感じがUS産ディスコには無い面白さ。アップテンポの「Hey Boy」最高!.
レゲエ・ヒット「I Can See Cleary Now」で有名なジョニー・ナッシュ。もともと60年代はポピュラーソングを歌っていましたし、ジャンルではなく歌重視の人。この79年盤では爽快なディスコソウルに身をまかせています。共同プロデュースでクレジットされているヴァン・マッコイはこの年過労がたたって急死するので、晩年の制作ということになります。.
ブラジリアン・フレイヴァーあふれるブギー・ディスコと、いなせなヴォーカルがうれしい男性シンガー作品です。軽やかでメロウな16ビートナンバーを並べ、最後に激メロウなバラード「The Calm Before The Storm」で即死させるB面が最高! このアルバム、シグマサウンド録音でSalsoulから発売されたものですが、もともと彼はブラジル人。ガイド本でも紹介されたりして、注目を集めました。.
収録曲・データ
【曲目】Rio De Janeiro / The Girl From Ipanema 〜 Brazilian Nights // Amazon Queen〜The Lady Is Latin (The Girl Is Bad) / My Rio Lady / The Calm Before The Storm
UKファンク・バンドの雄。77年に「Shipwrecked」のタイトルでリリースされていたアルバムを、もっとキャッチーなタイトルとジャケで翌年出し直ししたアルバム。それだけ“売りたい”アルバムだったということなんでしょう。インスト「Bop Gropes Blues」が極上の夕焼けファンク。AORファンにはレニー・ザカテックのヴォーカル・ナンバーも高ポイント!.
収録曲・データ
【曲目】Just Let It Lay / Rockmaninoff / Oh I / Shipwrecked // Haven't Stopped Dancing Yet / Bob Gropes Blues / Tear Down The Business / Baby, Baby, Baby
全米4位の大ヒットとなったメロウ・ディスコ「More, More, More」が当店でも人気のウィスパーヴォイスシンガーにして元ポルノ女優アンドレア・トゥルー率いるユニットのセカンド・アルバム。後にホイットニー・ヒューストンの楽曲も手がけるマイケル・ゼーガーがプロデュースしたリード曲「What’s Your Name, What’t Your Number」が絶品。ルー・リード「Sally Can’t Dance」のカヴァーも、彼女が歌うとオリジナルよりも艶やかに。.
1970年のデビュー時からヴァン・マッコイのプロデュースでした。マッコイが「Hustle」で大ブレイクするのと時期を同じくして、彼らも軽やかにディスコ路線に進みます。粗製濫造品とはほど遠い極上のNYサウンド。ゴードン・エドワーズ、エリック・ゲイル、スティーヴ・ガッドにリチャード・ティー、すなわちバックはスタッフ全面参加。ダンスクラシック「To Each And His Own」はもちろん、「Just One Look」のディスコかヴァーも◎! サヴァンナ・バンドのファンの方もどうぞ。.
ディスコクイーン、グロリア・ゲイナー。「I Will Survive」を大ヒットさせる2年前から、すでに彼女は抜きんでた存在でした。アラン・シュワルツバーグらNY最強のミュージシャンと、トム・モールトンによるディスコミックスで彩られた至福のグルーヴ。ディスコを軽く見ている人にこそ聴いてほしい傑作です。アルバムタイトルは最高のディスコカヴァーA-2「I’ve Got You Under My Skin」から。.