20世紀冒頭の音楽シーンを切り開いた斬新な音楽として「Jazz」を捉え直した歴史的傑作。本作発表時、しかしその真意、批評性は理解されたとは言い難いものでした。60sのエレクトリック系実験ロックバンド、ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカを率いていたジョセフ・バードがアレンジ/指揮を手掛けているというのも刺激的。B-1「In A Mist」から3曲続くビックス・バイダーベック作品が、本当に革新的でした!.
In A Mist.
Big Bad Bill Is Sweet William Now.
Shine.ライの映画音楽キャリアでは初期の1枚。映画は、ジャック・ニコルソンが国境警備官を演じた社会派サスペンス。ライが長年抱えているテーマと響き合う内容でした。歌ものも含め、自身のソロ作の延長戦ともいえます。事実上のタイトル曲「Across The Borderline」はフレディ・フェンダーが歌ってます。ジョン・ハイアット、ブレンダ・パターソンらもシンガーとして参加。インスト「Rio Grande」ではライが日本で触れた喜納昌吉「すべての人の心に花を」のフレーズからの引用も垣間見えます。.
Across The Borderline.
Rio Grande.
Too Late.1980年代に入るとサントラ仕事の比重が増してゆくライ・クーダー。時代の分かれ目にリリースされた本作はある意味では70年代の彼の歩みをポップに集約したような内容です。彼の歌とギターをR&B寄りのサウンドでたっぷりと聴かせるためのアルバムとも言えるかな。日本でCMに出ていたのもこの頃ですよね。.
The Way We Make A Broken Heart.
Crazy ‘Bout An Automobile.
Borderline.