バカラックとハル・デイヴィッドが本気で取組んだSFミュージカル大作。残念ながら映画は大コケして、バカラック&デヴィッドのコンビ解消にまで事態は及んでしまいました。しかし音楽作品としては、プログレッシヴな作風が極まった独自の魅力を持つ渾身の傑作です。「Living Together, Growing Together」「Reflections」をはじめ気品に満ちたバカラック節が満載。メランコリックなタイトル曲や、子供コーラスを交えた晴れやかな「The Word Is A Circle」「Question Me An Answer」など、どれも名曲です。.
隠れた傑作との呼び声も高いA&Mでの3作目。「Close To You」「Wives And Lovers」といった代表曲のほか、「Nikki」「One Less Bell To Answer」などファンに人気が高い選曲が効いてます。6分間に及ぶ組曲形式の「Wives And Lovers」も圧巻。ピアノリフから始まる後半の怒濤のジャズワルツは、まさに魔法の音楽! 彼のヴォーカルが聴ける「Hasbrook Heights」も最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Mexican Divorce / Close To You / Nikki / Wives And Lovers / All Kinds Of People // And The People Were With Her / April Fools / Hasbrook Heights / Freefall / One Less Bell To Answer
アメリカでのセカンド盤。タイトル曲はウディ・アレン出演の同名映画の主題歌でおなじみバカラック&デヴィッド作品です。濃いキャラクターばかりが取り沙汰されますが、本作ではソフトロック時代の洗練されたアレンジ、メロディがかなりツボ。バカラックの隠れ名曲「To Wait For Love」や「It's Not Unusual」の続編的な「I've Got A Heart」、ラストを飾る「Endlessly」など名曲多し!.
収録曲・データ
【曲目】What's New Pussycat? / Some Other Guy / I've Got A Heart / Little By Little / Won't You Give Him (One More Chance) / Bama Lama Bama Loo // With These Hands / Untrue Unfaithful / To Wait For Love / And I Tell The Sea / The Rose / Endlessly
ウッディ・アレンが脚本を担当し、彼が映画界に転出するきっかけとなった作品です。映画はドタバタなコメディですが、このサントラはバカラックの映画音楽家としてのキャリアを前に推し進める役割を果たしました。スコアも素敵ですが、歌ものが充実。トム・ジョーンズが豪快に歌うタイトル曲、ディオンヌ・ワーウィックの名唱「Here I Am」。そして、マンフレッド・マンの「My Little Red Book」!.
バカラックがイギリスから帰還し、再び彼女とのコンビネーションを強めた時期に生まれた大名盤。ソフィスケイトされた最高の曲とディオンヌの可憐かつ超テクニカルな歌! ロジャー・ニコルズがカヴァーした「Don't Go Breaking My Heart」をはじめ、「Here I Am」「Are You There」、メジャーセヴンスのコードが迫る「Lookin' With My Eyes」などすみずみまでバカラック美学が貫かれています。美盤が少なくなってきています。.
「I'll Never Fall In Love Again」など、ミュージカル「Promises, Promises」に提供した曲を中心に編まれた本作はA&Mでのセカンドにあたります(通算ではサード)。「Do You Know The Way To San Jose」から「Pacific Coast Highway」への流れが最高。タイトル曲ではバカラックの歌声も。前作ではエンジニアクレジットだったフィル・ラモーンが昇格し、バカラックと共同プロデュース。.
収録曲・データ
【曲目】Promises, Promises / I’ll Never Fall In Love Again / Knowing When To Leave / Any Day Now / Wanting Things // Whoever You Are I Love You / Make It Easy On Yourself / Do You Know The Way To San Jose / Pacific Coast Highway / She’s Gone Away / This Guy’s In Love With You
センチメンタルな歌声で披露した「This Guy's In Love With You」が全米ナンバー・ワンに。彼らにとってもバカラック&デヴィッドにとっても、それは初めての快挙でした。そのヒットを記念して制作された68年作。無邪気な子供コーラスをあしらった「Talk To The Animals」には思わずニンマリ。穏やかな色合いの濃いティファナサウンド。あらためて素敵な一枚です。.