ウッディ・アレンが脚本を担当し、彼が映画界に転出するきっかけとなった作品です。映画はドタバタなコメディですが、このサントラはバカラックの映画音楽家としてのキャリアを前に推し進める役割を果たしました。スコアも素敵ですが、歌ものが充実。トム・ジョーンズが豪快に歌うタイトル曲、ディオンヌ・ワーウィックの名唱「Here I Am」。そして、マンフレッド・マンの「My Little Red Book」!.
バカラックがイギリスから帰還し、再び彼女とのコンビネーションを強めた時期に生まれた大名盤。ソフィスケイトされた最高の曲とディオンヌの可憐かつ超テクニカルな歌! ロジャー・ニコルズがカヴァーした「Don't Go Breaking My Heart」をはじめ、「Here I Am」「Are You There」、メジャーセヴンスのコードが迫る「Lookin' With My Eyes」などすみずみまでバカラック美学が貫かれています。美盤が少なくなってきています。.
タイトル曲や「This Girl's In Love With You」など、他人の歌でヒットしたバカラック 曲をあらためて“専属”の彼女が歌ったScepter後期の一枚。もちろんプロデュースはバカラックですが、彼の作品は全体の半数(5曲)と控えめ。あえてバカラック楽曲のアレンジをドン・セベスキーに任せてみたりと、新たな可能性を探っていたことを示唆しているよう。.
収録曲・データ
【曲目】Promises, Promises / This Girl Is In Love With You / Little Green Apples / Where Is Love / Who Is Gonna Love Me // Whoever You Are, I Love You / Where Am I Going / Wanting Things / Lonely In The Heart / Yesterday I Heard The Rain
Scepter後期の名作。バカラック・クラシック「Make It Easy On Yourself」の他、ニコルス=ウィリアムス「We've Only Just Begun」など、彼女の歌声で是非聞いておきたい名ポップスを収録。「Check Out Time」「The Green Grass To Grow」「Walk The Way You Talk」など、あまり有名でない曲でもバカラックの作曲マジックの真髄が味わえます。.
収録曲・データ
【曲目】Check Out Time / Yesterday / We've Only Just Begun / Here's That Rainy Day / The Green Grass Starts To Grow / They Don't Give Medals To Yesterday's Heroes / Walk The Way You Talk / Make It Easy On Yourself / Going Out Of My Head / I Got Love
ジェイ・グレイドン・プロデュース。もちろんデヴィッド・フォスターも参加。隙もないほど完璧なAORサウンドが出来上がりました。ディオンヌとグレイドンの力量の高さに頭が下がります。一曲目「For You」から内容最高です。そう、このリフがグレイドンそのものなんですよねえ。ジョニー・マティスとの共演曲「Got You Where I Want You」もお見事です。.
これがファースト・アルバム。バカラックのデモテープ・シンガーとして呼ばれた彼女が、あまりにもどんな曲でも歌えてしまうので、デビューをさせたんでしたっけ。バカラック&デヴィッドの曲、彼女の歌声も含め、プロダクション全体が若々しい雰囲気。「Don't Make Me Over」「Wishin’ & Hopin’」「Make It Easy On Yourself」など初期の名曲を収録。一曲目「Empty Place」、これはディオンヌじゃないと歌えないでしょうね。難しいメロディ! でも隠れた名曲!.
収録曲・データ
【曲目】This Empty Place / Wishin’ & Hopin’ / I Cry Alone / Zip - A - Dee - Doo - Dah / Make The Music Play / If You See Bill // Don’t Make Me Over / It’s Love That Really Counts / Unlucky / I Smiled Yesterday / Make It Easy On Yourself / The Love Of A Boy
ルーサー・ヴァンドロスの完全プロデュースによるディオンヌのコンテンポラリーな名作です。ルーサーは作曲にもかなり関与していて、一曲はデュエットも披露。なかにはかなりチャレンジしたダンスビートの曲もありますが、彼女の前向きな気持ちがアルバムにすこやかな気分を与えています。ラストは「Will You Still Love Me Tomorrow」をゴスペルフィーリングをドラマチックに。.
1966年1月19日、パリでのコンサートを収録したライヴ盤。64年に「ウォーク・オン・バイ」(ひときわ大きな拍手!)のヒットを放って2年後、翌年の「小さな願い」のヒットを目前に、上昇期のイキのいい歌唱が収められました。フランス語で歌われる「You'll Never Get To Heaven」や「A House Is Not A Home」が新鮮な響きです。ライヴとはいえ、プロデュースはバカラック&デイヴィッド。.