すでにこの時点で四半世紀に及ぶキャリアを共に過ごしてきたおしどりジャズ・ヴォーカル・デュオ。80年の本作はブラジリアン・フレイヴァーあふれる自作曲「Just A Little Time」で幕開け。星と夜空とブラジリアン・サウンドの取り合わせがドリーミーです。ポール・ジョンソンのヴィブラフォンが全編で印象的。.
ジョージ・シアリングのピアノと、ブライアン・トルフという若いジャズ・ベーシストが、ふたりだけで行ったコンサートの実況録音。透明感と緊張感のあるすばらしい演奏です。アルバムを買ったのは、ひとえに「Have You Met Miss Jones?」で聴けるシアリングの歌声があまりに素晴らしいから。この人、どうしてもっと歌わなかったんだろう?.
高速でスイングする「Love」「You Are My Sunshine」! この2曲をこのテンポでやってくれてるなんてセンスいい! 黒人女性ならではのソウルフルなフィーリングを引き出すのは、リズムを持って生まれてきたジャマイカ人ピアニスト、モンティ・アレキサンダー。「Sunny」のカヴァーもキップがいいですねえ。.
スタン・ゲッツとの共演でジャズファンを魅了したファーストに続き、ベテランギタリスト、エディ・デュランを相棒に帯同。さらにトランペッター、トム・ハレルを従えて、本作でも快調ぶりを示しています。スピーディーな「What A Little Moonlight Can Do」ラテンな横揺れも素敵な「Don't Be That Way」と、両面頭からキャッチーです。エディ・デュラン作のボッサ「One By One」も素敵ですね。からだにきちんとジャズが入ったヴォーカルです。.
収録曲・データ
【曲目】What A Little Moonlight Can Do / This Time The Dream’s On Me / One By One / Please / Estate // Don’t Be That Way / All My Tears / Wonder Why / Let’s Fall In Love / Zingaro