黒人女性ジャズ・シンガーとしてはベテランの部類。でもセンスは若いです。A面はカリフォルニアのコンコード・ジャズ・フェスで、B面はロンドンの名門ジャズクラブ、ロニー・スコットでのライヴ録音。その二大陸をつなぐ移動はレーベル名に引っ掛けてコンコルド(concord)で、というシャレが効いてます。歯切れのいい演奏が続く中、ラストのファンキーな「Love For Sale」が傑出してますね。.
収録曲・データ
【曲目】Don’t Get Around Much Any More / Days Of Wine And Roses / Stormy Monday / Am I Blue / Take The ‘A’ Train // My Romance / Wllington Medley : Solitude, I Got It Bad And That Ain’t Good, Do Nothin’ Till Hear From Me, Take The ‘A’ Train / Love For Sale
80sジャズヴォーカル作品の中でも人気の高い1枚。エディ・デュラン(ギター)と、スタン・ゲッツ(サックス)の参加もその秘密のひとつですが、単純に、この音楽の良さなのでしょうね。ボッサ気味に小気味よくスイングする「There's A Lull In My Life」、この曲の歌入りを集めている人も多いと聞く「Waltz For Debbie」など選曲の良さも奏功。ジャケットをモノクロにしたのも、いいセンスを感じます。.
すでにこの時点で四半世紀に及ぶキャリアを共に過ごしてきたおしどりジャズヴォーカルデュオ。80年の本作はブラジリアンフレイヴァーあふれる自作曲「Just A Little Time」で幕開け。星と夜空とブラジリアンサウンドの取り合わせがドリーミーです。ポール・ジョンソンのヴィブラフォンが全編で印象的。.
ジャズ評論家レナード・フェザーの娘さん。若くて力強いジャズヴォーカルです。レパートリーにはヴァン・モリソン「Moondance」があり、さらにデイヴ・フリッシュバーグ「I Don't Believe You」ボブ・ドロウ「I've Got Just About Everything」マイルス・デイヴィス「Four」まで。やってくれますね! 清々しく、そしてヒップ。さすがジャズ心を受け継いでいますね。なお、彼女は佐藤博「Awakening」の英語詞を作詞した人でもあります。.
収録曲・データ
【曲目】Someone To Watch Over Me / Moondance / Skylark / I Don’t Believe You / Deep In The Night // I’ve Got Just About Everything / All Blues / Wave / Four / You And I
スタン・ゲッツとの共演でジャズファンを魅了したファーストに続き、ベテランギタリスト、エディ・デュランを相棒に帯同。さらにトランペッター、トム・ハレルを従えて、本作でも快調ぶりを示しています。スピーディーな「What A Little Moonlight Can Do」ラテンな横揺れも素敵な「Don't Be That Way」と、両面頭からキャッチーです。エディ・デュラン作のボッサ「One By One」も素敵ですね。からだにきちんとジャズが入ったヴォーカルです。.
収録曲・データ
【曲目】What A Little Moonlight Can Do / This Time The Dream’s On Me / One By One / Please / Estate // Don’t Be That Way / All My Tears / Wonder Why / Let’s Fall In Love / Zingaro