ヘンリー・カウをはじめ数々の音楽プロジェクトを遂行してきたティム・ホジキンソンと、水玉消防団やフランク・チキンズ等で活躍したカムラアツコによる驚くべき領域の開拓。『Haiku In The Wide World』は、カムラとホジキンソンが日本語と英語で吟じ詠う俳句を、ホジキンソンが作曲した音楽の枠に収め、多彩で変化に富んだ器楽音響集合体へと「拡張」を試みた作品です。.
【曲目】Love For Sale / Pretty Women / Nuages / Sutton Mutton / Close Enough For Love / Undecided // Spain / All Through The Night / This Nearly Was Mine / Come Rain Or Come Shine / Nikki / Stems
60年代のドゥーワップ期からシカゴソウルの重要シンガーであり続けたジーン・チャンドラー。時代の変化に絶妙に対応した秀作を常に残している人です。この1980年作品でもいきなり「Does She Have A Friend?」からメロウで最高。よいプロダクションに恵まれているのは人柄の良さでもあるのかも。珠玉のコンテンポラリーソウル!.
【曲目】Bijou / Mostly For Lovers / Like Young / My One And Only Love / Politely / Trav’lin’ Light // Let’s Walk / Snowfall / A Cool Shade Of Blue / Robbin’s Nest / Free And Easy / That’s All
【曲目】Italiannette / Please, Please, Signore / Gotta Lotta Love / Mia Cara, Mia Amore / Lucky, Lucky / Love Me Forever // Dream Boy / O Dio Mio / That’s Amore / Where’s The Spumini? / Vieni Vieni / There’s No Tomorrow
ウェストコースト・ジャズ界の多忙男バド・シャンクが、モダンフォークのレパートリーを自身のフルートとジョー・パスのギター&ブラジリアンなバックでスリリングにジャズ化した異色作。ディランの「Don't Think Twice」や「Blowin' In The Wind」、果ては「This Land Is Your Land」みたいなナンバーまで大胆に洒落させました。「Fleight Train」もスリリング! こういう実験的な試みがジャズ界で60年代に精力的に行われていたことって、今までほとんど紹介されていないですねえ。.
収録曲・データ
【曲目】Quit Your Low Down Ways / Don’t Think Twice / Bonsoir Dame / Blowin’ In The Wind / Charis // Freight Train / Copper Kettle / I Am A Pilgrim / Strawberry Kisses / This Land Is Your Land
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズオルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
過去の3枚のソロと比べても、かなりAOR路線に針を振った「Can I Call You」で幕を開ける80年のアルバム。かと思えば、長年のファンを泣かせる「Where Does The Lovin' Go」みたいなメロウなナンバーもあったり、美しいメロディセンスは健在。ファンキーな「Silky」などもぜひ.
プロデュース&全曲の作詞(作曲も2曲を除きゲンズブール)もちろんセルジュ・ゲンズブール。当時36歳で一児の母であった彼女ですが、ゲンズブールのほどこしたアダルト・ロリータ的な魔法はやはり強力なのです。ブラームスの楽曲をリアレンジしたタイトル曲「Baby Alone In Babylone」の崇高と退廃が入り交じった感覚、ゾクゾクしますね!.
アメリカで50年代末から約10年にわたって続いたソープオペラ(TVドラマ)「As The World Turns」でのおしゃまな主役としての役名が”ペニー”。当時のアメリカで彼女のことを知らない人はいなかったと言います。もともとミュージカル出身である彼女。歌の上手さは保証済み。Phraosというマイナーレーベルからの発売だったため、なかなか見かけません。ラブリーなバラードから、コケティッシュに弾むポップソングまで、晴れやかな魅力があります。.
時代のヒット曲を巧みに配しながら、ソフトで甘い世界を作り出すMr. フンパーディンク。ブレッド「Baby I'm A Want You」バッドフィンガー「Day After Day」カーペンターズの「遥かなる影」など、ソフトロック〜ロック寄りの作品をMOR寄りにして聞かせるヴォーカルと編曲の巧みさにも唸らされます。艶っぽさも歌を輝かせる調味料となっています。「Too Beautiful to Last」が全英14位にチャートイン。.
収録曲・データ
【曲目】Baby I'm A Want You / Day After Day / Too Beautiful To Last / (They Long To Be) Close To You / Without You // Girl Of Mine / Time After Time / In Time / The First Time I Ever Saw Your Face / Life Goes On / I Never Said Goodbye
ハイファイの人気者J's・ウィズ・ジェイミーが、レーベル移籍でグループ名も心機一転。あのオキャンな歌声とポップなコーラスはもちろん健在。ドン・コスタのアレンジで、ふくよかさも増した感じです。「It's Not Unusual」は最高に決まってるでしょう! 天駆け上る最高カヴァー! 50年代コーラスの伝統と、60年代のポップな気分が鮮やかに交わった大傑作です!.
収録曲・データ
【曲目】This Is All I Ask / A Taste Of Honey / The Days Of Wine And Roses / Yesterday / It’s Not Unusual / Lost In The Stars // Nature Boy / It Was A Lover And His Lass / The Shadow Of Your Smile / Eight Days A Week / We Can Work It Out / Softly, As I Leave You【Producer】J. Silvia 【Arranger】Don Costa 【Engineer】Frank Laico 【Cover Design】Bradford Boobis
【曲目】Hasn't It Been A Heavy Day / Silverlake Ripple / Honest Man / Swan (Ballerina) // Kings & Queens & Fairytales / Somewhere Else / America Sundae / Ecstact Don't Come Free
【曲目】Escape (The Pina Colada Song) / Partners In Crime / Nearsighted / Lunch Hour / Drop It // Him / Answering Machine / The People That You Never Get To Love / Get Outta Yourself / In You I Trust
アメリカにおけるライブラリー音源配給会社的な役割を担っていたSesacレーベルの定番シリーズ。それが1分間の短いオリジナル曲だけをひたすら作らせた「Just A Minute!」です。本作もストリングスオーケストラによるヴァラエティ豊かなショート曲を多数収録。1950年代の映画のオープニング曲が次々と続いていくような印象! 豊かな短さです!.
ジェフ・ベック・グループが参加したファンキーなタイトル曲にはゾクゾク! 「Sunshine Superman」など大ヒットを連発していた時期でもあり、このアルバムでもドノヴァンは、ドリーミーな吟遊詩人ではなくフォーキーでサイケデリックなロックミュージシャンです。グッドタイミーな佳曲「I Love My Shirt」もお忘れなく! ドノヴァンはイギリス人ですが、この時期はUS Epic盤がオリジナルです。.
フィル・スペクターにギターの手ほどきをしたことでも知られる西海岸の粋人ギタリスト! 60年代末を迎え、いよいよ前のめりにソウルジャズ感覚を押し出し始めた傑作です。8ビート風「Wave」(大穴!)「Spooky」(超かっこいい!)バトゥカーダ風「I Say A Little Prayer」など、60年代のヒット曲も、とてもグルーヴィーに。.
収録曲・データ
【曲目】Fred / The Girls Of Spain / Music To Think By / Shifty / Wave / I Say A Little Prayer // It’s About Time / Spooky / Pretty Butterfly / Love Is Blue / Make Me Rainbows
粋人トゥーツ・シールマンスがオランダでレコーディングした一枚。ギター、口笛と多才な人が若いミュージシャンとオーケストラを迎え、ハーモニカに徹して演奏します。選曲がとてもロマンティック。ルグラン「What Are You Doing The Rest Of Your Life」ニルソン「Open Your Window」スティーヴィー・ワンダー「You’ve Got It Bad Gal」、そしてお得意のブラジリアン・フィーリングも忍ばせて。.
収録曲・データ
【曲目】What Are You Doing The Rest Of Your Life / The First Time Ever I Saw Your Face / Open Your Window / Friendly Persuasion / Glimmie's Theme (Uit De Film "De Inbreker") / Big Bossa // Love Remembered / You've Got It Bad Girl / Ben / This Nearly Was Mine / The Gentle Rain / Old Friends