ワシントンDCローカルの黒人おばあちゃんシンガーの歌う我流ゴスペル・ブルースと好きなR&B。ザックリとした感触でありながら、おおらかな器を感じさせる歌声。器用ではないんですが、心の深いところに届く歌です。ビートルズ「Can’t Buy Me Love」のカヴァーは、たぶん彼女が史上最長寿。エヴァリー・ブラザースが名盤「Roots」で採り上げた「T For Texas」も、もう一度戦前に戻したようなざらつき。今を生きるバイタリティにすごみがあります。レア!.
ナッシュヴィルが誇る5人の歌姫のオムニバス。パッツィ・クラインのみこの時点ですでに故人ですが、他は60年代にとても人気があったシンガーです。そのパッツィはフェアーグラウンド・アトラクション、カウボーイ・ジャンキーズもカヴァーした名曲「Walking After Midnight」などを収録。甘さだけでなくリズム感もバッチリで、しっかり芯の強さのある歌姫たちです。.
アソシエーションが歌ったすばらしいタイトル曲をはじめ、スキャットによるインストや、ティファナ・ブラスがロックっぽくなったような曲など、ソフト・ロックの名盤としても楽しめるナイスなサントラです。B-1「It's Gotta Be Real」Bラス「So Kind To Me」もスムースなグルーヴが心地よいナイス・ソフトロック! インスト曲はチャールズ・フォックスの手によるもの。.
収録曲・データ
【曲目】Goodbye, Columbus / How Will I Know You? / Dartmouth? Dartmouth!! / Goodbye, Columbus / Ron’s Reverie // It’s Gotta Be Real / A Moment To Share / Love Has A Way / A Time For Love / So Kind To Me
イギリス出身ながらLAでデビューしたAOR系SSW。実は彼のファースト「Do You Wanna Tonight」は実際に発売されたのかも疑わしいほど残存枚数が少ない幻のアルバム。このセカンドが、あらためてのお披露目作品でした。ハスキーな地声とファルセットも駆使するブルーアイドソウル感覚と、切れ味のいいサウンドが魅力です。プロデューサーにはフリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーの名前も。アレンジも日本人AORファン好み。.
Vanguardに妻ミミとのデュオでわずか二枚のアルバムを残しただけで夭折した天才リチャード・ファリーニャ。自身の小説の出版記念パーティの帰り道の交通事故によるものでした。代表曲「Pack Up Your Sorrow」をはじめ、60sフォークがいかに多くの明日を夢見る才能を引き込んでいた魅力的な潮流であったのか、その証拠のような逸品。古い民俗楽器ダルシマーの新たな可能性を引き出した作品でもあります。.
元ドン&ザ・グッドタイムス〜ポール・リヴィア&ザ・レイダースのギタリスト。70年代初めにCCMレーベルでシンガー・ソングライターとしてデビュー。こちらはキリスト教色は比較的薄く、シアトルの音楽仲間と制作したブリージーポップなアルバムです。「Switzerland In The Rain」や「Rainbow Dancer」のような神秘的でメロウなアコースティック名曲がよいですね。曲のレベルもとても高いです! とりわけB面の落ち着いた展開はじんと沁みます。.
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
RCA Vintageシリーズ。戦前ジャグバンド〜ストリングバンドの編集盤です。ジム・クウェスキンやジョン・フェイヒイもカヴァーしたディキシーランド・ジャグ・ブロワーズの「Boodle-Am-Shake」や、ファイヴ・ハーマニアックス「Coney Island Washboard」、メンフィス・ジャグ・バンドなど、マニアックな顔ぶれです。音楽のしずくがこぼれ落ちるような、今聴いても新鮮! 60年代にこれを聴いた人の驚きが伝わってきそうです!.
もともとタップダンサーとしてサミー・デイヴィス・ジュニアに将来を嘱望されたほどの才能。しかし歌声の魅力と甘いルックスを買われてシンガーに。なるほど、だからリズム感も抜群なんですね。彼のチャートでの初期のヒットがこのアルバムのタイトル曲です。50年代から続く正統派ポピュラーと60年代の新しいポップスの要素が交錯しているスタイル。「The Shelter Of Your Arms」は擬似バカラック楽曲として秀逸。.
【曲目】Autumn Nocturne / Nola / Misty / Canadian Sunset / Autumn Leaves / Like Young // Sunrise Serenade / Honeysuckle Rose / Snowfall / Tonight We Love / Bewitched / One O’Clock Jump
Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
【曲目】Here (In This Enchanted Place) / Blue Hawaii / Pohai Kealoha / I Want To Learn To Speal Hawaiian / I'll Weave A Lei Of Stars For You / Tiare O Tahiti // Hawaiian Paradise / Hilawe / Honolulu Eyes / There's No Place Like Hawaii / Paoakalani (The Queen's Song) / Farewell (For Just Awhile)
【曲目】Ain't That Love / The Best Is Yet To Come / I Believe In You / Embrasse Moi / See See Rider / Teach Me Tonight // When The Sun Comes Out / Tell All The World About You / I Don't Wanna Leave You Now / The Sweetest Sounds / I've Got The World On A String / Big Bad Bill (Is Sweet William Now)
【曲目】Didn't Have The Heart / One Night In The Heat / I Want To Be Known (For The Way I Love You) / Just Like You / And The Night Goes On Forever // It's Alright / Judging By The Light / You're So Heavy / Nobody's Fool / On The Boardwalk
70年代を通じてELO、ウィザード、ウィゾー・バンド、そしてソロと孤高の存在ながらもにぎやかなキャリアを貫いた才人。AOR的な要素も感じさせる超名曲「Dancin' At The Rainbow's End」収録。ジョン・ボーナムのドラムが聴けるビーチボーイズ風ポップ「Keep Your Hands On The Wheel」など、ヴァラエティ豊かなロッキン・ポップは今作でも爆発! 実は一番聴きやすいアルバムかも。.