70年代のフィリー期も人気が高いですが、60年代後半はデヴィッド・アクセルロッド&H.B.バーナムのプロダクションで、ソウル/ジャズ/ポピュラーを高いレベルで結びつける作品を多くリリースしていました。ヒットシングル「Down Here On The Ground」や「Baby I Could Be So Good At Lovin’ You」あたりにその成果は顕著。朗読(ブレイクビーツ!)などを含むB面の組曲的な構成は、1968年という動乱の時代を反映している気がします。.
Down Here On The Ground.
Baby I Could Be So Good At Lovin’ You.
Life Time Monologue.カピオラニ公園で毎日午前中に開かれるフラショーのために用意された歌入りのコンボ演奏をA面に。“Instrumental Background Music”と銘打たれたB面にはインストを収録。彼らにしてみれば毎日の日常を記録したにすぎないのでしょうが、さらっとしているのに聴くほどに深みが増して素晴らしい内容です。オリジナルレコーディングは1956年。数年置きにジャケを変えたり、ステレオ加工をほどこしたりしています。こちらは1964年リリースの擬似ステレオ盤。.
Hilo E.
Hoonanea.
Nani Wale; Na Hala.ジャズコーラスとAORをクロスオーヴァーさせたスタイルで大成功をおさめた彼らが、自分たちの原点であるジャズヴォーカリーズにもう一度立ち返った重要作。しかもサウンドはちゃんと現代にアップデート。大先輩ジョン・ヘンドリックスやボビー・マクファーリンをゲストに迎えてのやりとりはお見事です!.
Airegin.
Another Night In Tunisia.
Move.40〜50年代アメリカン・ポップコーラスの華、マクガイア・シスターズによる、子どもたちのためのシーズンアルバム。一年を通じてのホリデイを新年からクリスマスまで、アルバムのために書き下ろされたオリジナル曲と語りで綴ったアルバムです。歌のなかで、年頃の娘さんにも、子どもたちのお母さんにも変身することが出来る彼女たちの表現の奥深さに脱帽! クリスマスソングは「The Cactus Christmas Tree」が入ってます。.
The Cactus Christmas Tree.
Happy New Year.
April, April Fool.自称ウクレレ・スタイリスト! ハワイアンウクレレ名手の第2弾。「80日間世界一周」をはじめ、ハワイアンのみならずポピュラースタンダードやジャズナンバーも、ハツラツとスインギーに演奏してくれます。バックを務めるのは、マウイ島のタクシードライバー達によるバンド、マウイ・トルバドールズ。ちなみに「セカンド」といいつつ、B面はアコーディオン奏者カニ・ナハクとのスプリット盤。でも、ハワイアンのアコーディオンって新鮮なので、これもよし!.
80日間世界一周.
Maui Chimes.
Aloha No O Honolulu.ある意味これはナッシュヴィル産バーバンクサウンド! トム・ノースコットやジョン・ハートフォードを彷彿とさせるソフトロック+ルーツのミクスチャー。その実体はプロデューサー、ドン・ギャントとジャズピアニスト、タッパー・ソーシーによる架空プロジェクト。これがファーストアルバムです。すでに音楽界でキャリアを積んでいた彼らが、これほどみずみずしいソフトロックサウンドを生み出したことに驚きます!.
Brilliant Colors.
Morning Girl.
Little Sparrow.89年型のアーベインなジャズコーラス。AOR/エイティーズ色も強い内容です。ジャズ・ヴォーカリーズとして最高にかっこいい「Caravan」収録。キラキラした音質がメロウなセンスを殺していない「Top Secret」あたりは女性ヴォーカルものの上質AORとして聴いていただけます。アナログ末期のプレスにつき実はそんなにプレスは多くないかも? お手頃価格のうちにどうぞ。.
Caravan.
Top Secret.
Dare The Moon.エルトン・ジョン・バンドのドラマーとしてブレイクした彼がシンガーとしての可能性を模索したソロ2作目。このアルバムではデヴィッド・フォスターが3曲の共作や演奏・アレンジで参加していて、彼にとっても初期のAORワークスになります。曲に恵まれ、ナイジェルのせつないブルーアイドソウルがのびのびと展開されました。「Get It Up For Love」の高速ファンキーなカヴァーもあるし、ネッド・ドヒニー好きなら絶対におすすめ!.
Something Lacking In Me.
Don’t Break A Heart.
Get It Up For Love.ルー・ロウルズなど、ジャズとポップとソウルの中間をいく先輩シンガーたちの後を追うようにデビュー。これがサードアルバムです。H・B・バーナムのアレンジは十分にソウルフル。さりげなくファンキーな「By The Time I Get To Phoenix」、オーティスへの敬意を表して歌う「Sitting On The Dock Of The Bay」など素晴らしいです。.
By The Time I Get To Phoenix.
Sitting On The Dock Of The Bay.
The Son Of Hickory Holler’s Tramp.ソフィア・ローレンとグレゴリー・ペックが主演したサスペンス映画のサウンドトラック。「シャレード」に続いて監督のスタンリー・ドーネンと音楽のマンシーニがコンビを組みました。スリルとミステリーをアラビア模様を思わす音の連なりで表現したテーマ曲が白眉。ソフィアのために捧げられたような「Something For Sophia」がマンシーニらしいお洒落チューン。ジャジイでトリッキーで、とても印象的なナンバーです。.
Something For Sophia.
Arabesque.
We’ve Loved Before.1977年に製作されてスペイン国内でヒットした映画「Perros Callejeros(急げ、急げ)」続編のサウンドトラック。スペインの人気グループ、ロス・チュンギートスによる歌と演奏で構成されています。いきなり四つ打ち風のスパニッシュインストが新鮮! 歌にものナンバーもリズムがかなりモダンで驚きます。「Recordando A Lilia」など2曲でアルマンド・トロヴァヨーリのスコアが採用されていて、そこはいきなり彼の世界に。.
Un Dia Cualquiera.
Para Que No Me Olvides.
Recordando A Lilia.ジョン・ウェインとロバート・ミッチャムが共演した西部劇映画「エル・ドラド」(ハワード・ホークス監督)のサウンドトラック。ネルソン・リドルの数あるサントラ盤でもかなりレアです。西部劇とリドルの組み合わせからしてすでに興味津々。ソフト・コーラスをあしらったタイトル曲も斬新で美しい仕上り。ハーブ・アルパートにも通じるメキシコ的叙情と洗練性の融合が素晴らしいですね。.
El Dorado.
Free Frijoles.
La Noche Y Las Estrellas.イタリアの小さな港町アマルコルドを舞台にした住人たちの悲喜こもごも…。フェリーニの自伝的色合いの濃い傑作映画です。実はこの映画がフェリーニの中で一番好き、という人、多いんじゃないでしょうか? 豪華客船のあまりの美しさに涙してしまう、というシーンが印象的でした。ロータのフェリーニ作品の中でも叙情味の大きい作風です。.
Amarcord.
Gradisca And The Prince.
The Rex.ギャルドストン&トム(のちのAORの名グループ、ファー・クライ)を結成するSSWのファースト。NYのシティボーイっぽい洗練されたアコースティックナンバーを連発。ジャズのコード感を秘めたメロディと展開は、とても小粋。都会ならではの人恋しさが交錯するグリニッチヴィレッジのワンシーン。それを写し取った音楽に、胸が締め付けられます。.
The Newsreel.
I Wanna Go To Sleep.
Know You Well.“オーストラリアのシド・バレット”といわれ、90年代オルタナ・シーンに再発見されたピップ・プラウドは、ダニエル・ジョンストンをはじめとする80s/90sロウファイ音楽の先駆的作家であり、独創性の高さからフォロワーも成立しなかったアウトサイダー。幻の1stアルバムを含む60年代音源と70年代の秘蔵音源をコンパイルし、世界で初めて英詩を掲載した新旧リスナー双方の必聴盤! インナースリーヴ付アナログ!.
踊れるショービズ・ノヴェルティ! ファンキーなR&Bビートとヨーデルを合体させたヒット曲「ギターザン」(ギター+ターザン!)をフィーチャーしたライヴ仕立てのアルバム。ギャルコーラスもてんこ盛り。グルーヴィな「Yakty Yak」サイコウ!.
Gitarzan.
Yakty Yak.
Harry The Hairy.世界の音楽を紹介する「Adventure In Sound」シリーズの1枚。本作はタイトル通りジャマイカのドラム(正確にはトリニダード・トバゴが発祥)としてスティールパンに焦点をあてた作品。白羽の矢が立ったのは、洗練されたサウンドで地元でも有名なロイヤル・スティール・バンド。小編成且つコロムビア社による良質な録音で、エキゾティックな風味がより際立っています。アップテンポなカリプソも小粋! .
Jamaica Jump-Up.
そよ風と私.
The Peanut Vendor.長年在籍したImperialでのラストアルバム。ファンキーなリフが超いかす「Groovy Grubworm」に始まり、60年代後半のグルーヴをたっぷり吸い込んだ1枚。キュートに踊れる「Happy Whistler」も◎。ファズギターでやった「Sugar Sugar」とか、いつもながらにヒット曲の豪腕カヴァーもいい!.
Groovy Grubworm.
Sugar Sugar.
Happy Whistler.ソフトでアコースティックなタッチを身上とするCCMの人気シンガー。70年代末からの作品が名作と誉れ高いですが、ポップに弾けたウェストコースト風の曲と、メロウなテイストを持つミディアムナンバーが無理なく同居した本作もなかなか。「House At Pooh Corner」や「Learning」など、AORファンにもきっと喜んでいただけるはずです.
House At Pooh Corner.
Learning.
I’m Not Religious, I Just Love The Lord.素晴らしい! 多作アーティストで時代によってサウンドの表情も変わりますが、ソフトでなめらかでアコースティック路線が欲しい方には、これこそ文句無しのアルバムでしょう。日溜まりのような暖かみがあるタイトル曲「One Step Closer」、ほのかな灯りだけ点けてしっとり聞きたい「Pray For Me」など、落ち着いた名曲が揃っています。.
One Step Closer.
Pray For Me.
This Is The Day (A Wedding Song).“Un-original Cast(オリジナル出演者ではないです)“と銘打ってお送りするユーモラスでヒップなジャズ版「My Fair Lady」。ジャック・シェルドン、アイリーン・クラルをヴォーカリストに迎え、ジョニー・ウィリアムスが全体をアレンジ。インストながら「Get Me To The Church On Time」もクール! 物怖じしない洒落心が生んだ素敵なチャレンジです。.
Show Me.
Get Me To The Church On Time.
I Could Have Danced All Night.1961年全米4位の大ヒット。R&Bフィーリングとかわいさが同居したこの曲はライブでも彼女たちのトレードマークとなっていたそうです。B面はストリングスの使い方が印象的なドリーミー・バラード。.
Mama Said.
Blue Holiday.ジャジーなセンスを身にまとい、洒落つつも素直なメロディを歌うオレゴン州ポートランド・ローカルシンガー。しなやかなアコースティックスウィングがあるかと思えば、涼しげなメロウフォークもあったりと、1枚で何度もおいしい作品です。極めつけはスキャット&口笛が決まった「Marianne’s Pavanne」。まずはこれを試聴をクリックしてみてください。打って変わってジョン・フェイヒイのようなタイトル曲も素晴らしい。自分のやりたいことをやりたいように、それでいてハイセンス。自主制作盤の理想です。.
Marianne’s Pavanne.
Rainman.
At The Movies.アメリカの結核闘病協会が企画したスペシャルクリスマスアルバム。カントリー界からテネシー・アーニー・フォード、ガールシンガー、ブレンダ・リーがそれぞれ片面15分ずつのラジオショーを提供しています(曲と曲の間に短いしゃべりが入ります)。これ、内容はクリスマスソングではないんです。結核でクリスマスも入院中の患者さんを勇気付けるためのプログラムなのだそう。かわいいジャケットも性質を知ると深く思えます。.
The Tennessee Ernie Ford Show.
The Brenda Lee Show.
The Brenda Lee Show.ナイトフライトの中心人物サンディ・トレノと、後にサンディの側近となるラリー・アレクサンダーによるグループ。すでにナイトフライトのヴォーカリスト、ハワード・ジョンソンが在籍していたという説もあり(本盤には不参加)。これはずばりナイトフライトの前身。グレイトなホワイトファンクの連発! 超ファンキーなブラウンスミスという感じもありますし、ハワイアンAORライクな趣も◎! 未CD化。.
If It's Good Lovin'.
Soon Come Again.
Reggae Rock & Roll.スイングジャズからバップジャズへ。ジャズの転換期に活動した才人たちが、それぞれ”ホット”と”クール”に分かれて、同じ曲を互いに演奏して並べて収録するという好企画。デヴィッド・ストーン・マーチンのイラストジャケでも知られていますが、イギリスではシンプルな文字ジャケで発売されました。.
How High The Moon.
How High The Moon.
Indiana.90年代にイギリスで編集されたサイケ/ラウンジ系コンピレーション。フリーソウル/サバービアの感覚をイギリスのコレクターたちのセンスに置き換えたらこうなったという感じ。今でも通用するというか、今はオリジナル盤だともっと高額になっているレコードからの選曲が多い! おそらく非公認のコンピレーションと思いますが、内容は最高!.
Psyche Rock.
Mas Que Nada.
Never Did I Stop Loving You.アートワークが大人気! 60年代のアメリカでひそかに絶大な支持を得ていた日本製オートバイ。そのメーカーがスズキでした。スズキのプロモーション用(?)に制作された超レアなホットロッドナンバーのコンピレーション。スズキ・スインガーズ、アヴェンジャーズ・シックスといった架空バンドの演奏がかっこいいし、「テキーラ」や「荒野を歩け (Walk On The Wild Side)」はオリジナルヴァージョンで収録。「明日なき世界」がヒットする直前のバリー・マクガイアが歌うワイルドなR&Bもよいです!.
Mrs. Faruki’s Suzuki.
Doo Dah.
Slaughter On 10th Ave..邦題がその名も「口笛天国」! アーティスト名は「口笛ジャック」! 60sスインギン・ロンドンに登場した口笛ものの名盤です。ノヴェルティ風味とモッドな音楽趣味とが合体した珍品にして名品。全曲口笛もの。そして数曲では彼の歌も。タイトル曲は大ヒットし、英国の作家コンビ、クック&グリーナウェイの出世作に。A2「Tom Hark」がちょっとスカっぽくて気になります。.
口笛天国.
Tom Hark.
Frere Jacques.メンフィスソウルの最重要部分を担ったHiサウンドの中心人物。収録曲「Soul Serenade」が全米23位まで上がるヒットになったため、翌年、タイトルを差し替えて再リリースされますが、オリジナルはこちら。彼の60年代のリーダー作の中でも、もっともファンキー&モッドなテイストの強い1枚です。Staxサウンドを意識しつつ、エコー感を極端に抑えたタイトなリズム・セクションで独自のグルーヴ感を作り出していきます。.
Soul Finger.
Papa’s Got A Brand New Bag.
Pearl Time.