1963年にBlue Noteでリリースした「Portrait Of Sheila」で知られる女性ジャズシンガー。それから20年を経て、ベーシストのハーヴィー・シュワルツとふたりだけで制作したアルバムです。ルート音を弾くだけでなくかなり自由に動き回るベースを相手に歌うのは、相当ピッチの良さに自信がないとできないこと。いつしか歌だけでなくベースも歌っていたのだと気がつきます。すばらしい緊張感とグルーヴ。.
1962年にBlue Noteに残した「Portrait Of Sheila」はジャズヴォーカル史上伝説的な1枚。その後、十数年のブランクを経て70年代半ばに復活してからはコンスタントに変わらぬみずみずしさを持つ歌声を披露する作品を残してくれています。本作は1990年、ピアノトリオをバックにしての吹き込み。スキャットも自在で奔放です。アナログレコード末期のリリースなので、あまりレコードでは見かけません。.