ギターのファビアンとヴォーカルのマルタ嬢。ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンに感化されたフランスの若き男女デュオが残した唯一のアルバム。アコースティックなボッサが好きならきっと宝物になる逸品。ボッサ系のコンピレーションCDにも収録された「Sol Do Carnaval」や「Menina」でこのレコードを知った方も多いかもしれません。.
シングル「Sex, Drugs And Rock And Roll」とアルバム「New Boots And Panties」で一躍時の人となったイアン・デュリーとブロックヘッズのセカンド。パンクもファンクもOKの対応力と、美術作家で詩人でもあった感性がもたらした洗練がここにあります。「Inbetweenies」や「Quiet」での知的なファンクセンスを真の意味で受け継いだ存在は今も出て来ていません。異なる壁紙を多数ジャケに使用したアイデアもすごい!.
収録曲・データ
【曲目】Inbetweenies / Quiet / Don't Ask Me / Sink My Boats / Waiting For Your Taxi // This Is What We Find / Uneasy Sunny Day Hotsy Totsy / Mischief / Dance Of The Screamers / Lullaby For Francies
ウッディ・アレンの小品の中ではこれが一番好きという人も少なくないでしょう。ミア・ファローがかわいく演じた主人公と、全篇に流れる映画への愛が印象に残っています。そしてスコアはディック・ハイマンが手掛け、架空の戦前映画の雰囲気を醸し出すのに一役も二役も買っています。タップダンスの靴音が最高の「Night Club Montage」やウクレレ弾き語り「Alabamy Bound」は要チェック!.
ホワイト・ドゥーワップからスタートして、60年代末に見事にソフトコーラス・グループへと成長。ジョニ・ミッチェルの「Both Side Now」など、同時代の名曲を爽やかなソフトロック感覚のハーモニーで表現します。自身のスタイルに十分に引き寄せているだけに気安くカバーという言葉を使いにくいですね。白眉はトーケンズ版「Don't Worry Baby」!.
20世紀ポピュラーソングの作詞家アラン・ジェイ・ラーナーの隠れた名曲というか、ほとんど知られていない楽曲に焦点を当てた作品集。そしてこのアルバムのポイントはもうひとつ。アレンジャー兼コーディネイターのベン・バグリーは、当時、アメリカのレーベルと契約が終了していたブロッサム・ディアリーをシンガーのひとりに起用したのです!「I Love You This Morning」をはじめ、彼女の未復刻のヴォーカルが聴ける貴重な作品です。.
Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
【曲目】Piece For Clarinet And String Orchestra : Movement 1 / Movement 2 / Movement 3 / Movement 4 / Movement 5 // Mobiles : Movement 1 / Movement 2 / Movement 3 / Movement 4 / Movement 5 / Movement 6 / Movement 7 / Movement 8 / Movement 9 / Movement 10 / Movement 11 / Movement 12 / Movement 13 / Movement 14 / Movement 15 / Movement 16【Composer】Jimmy Giuffre【Recording】In Baden-Baden, Germany, in March, 1959
Piece For Clarinet And String Orchestra : Movement 1.
Piece For Clarinet And String Orchestra : Movement 3.
【曲目】Ja-Da / Off Duty / Little Brown Jug / Sophisticated Lady / African Waltz / Bernie’s Tune // Skyliner / Basin Street Blues / To Emma / Don’t Get Around Much Anymore / Song Of India / Holloway House
クリード・テイラーのプロデュースするサウンドには、いつもハッとさせられるところがあります。本作の主役はこの美女。「Why, Baby Why」「Out of This World」などで、軽快なスウィング感にスリリングな小技(ウッドベースの音やハイハットの使い方など)をしのびこませ、それにクールに応える彼女との相性が白眉! アレンジはボブ・“ケニヨン”・ホプキンス。見事!.
【曲目】The Look Of Love / Do You Know The Way To San Jose? / Grazing In The Grass / Stoned Soul Picnic / What The World Needs Now Is Love / This Guy’s In Love With You // Baby You Come Rollin’ Across My Mind / Hang ‘em High / Think / Bring A Little Lovin’ / Yester Love / Mrs. Robinson
知られざる大名盤! カナダ出身の5人組。A-1「Anyway You Want」で早くも心をつかまれます。ギターのリフを活かしたロックぽさもありつつ、メロディアス+テクニック+メロウが共存しているのがポイント(つまり日本人好み)。バンドの解散後はヴォーカリストのアルフィー・ザパコスタはザパコスタ名義でもアルバムを数枚リリースしています。.
女流ハープ奏者ヴァーリー・ミルズとビリー・メイ・ビッグバンドの共演作。ラフマニノフのメロディで強烈にスイングする「C# Minor Beat」や、レイモンド・スコットの「In An 18th Century Drawning Room」みたいな茶目っ気たっぷりのオモチャ箱ソングがあったり、馴染み深いスタンダードがあったり、なんとも楽しい仕上がりです。なによりビッグバンドとハープの音量で共存できるのは録音芸術ですね!.
バーバラ・ルイスのカヴァー「Hello Stranger」が、メロウ・ラヴァーズ感覚で最高! イントロのフワフワしたコーラスでもう昇天しちゃいます。なぜだか涙腺緩むんです…これを聴くと。のっけのタイトル曲もゆったりグルーヴのいい曲。「If I Can't Have You」がディスコで大ヒットする前夜、一番脂の乗っていた頃のアルバムです。タフでタイトなリズムを産み出すのはスコット・エドワーズ&ジェームス・ギャドソンのリズム隊。.
収録曲・データ
【曲目】Love Me / Hello Stranger / I Can't Get You Outa My Mind / I Know / Without You (There Ain't No Love At All) // Good Sign / She'll Be The Home / (I Don't Know Why) I Keep Hangin' On / I'd Do It Again / Uphill (Peace Of Mind)
1930年代からビング・クロスビーやベニー・グッドマンの裏方として活動する傍ら、独自の美意識に基づくシンプルかつストレンジな作品をポツリポツリと発表している才人ピアニスト。このAtlantic盤も強力です。カヴァーに交えた自作の放つ不思議な浮游感は未来的。自ら歌う多重録音コーラスの「Ridin’ Thru The Rye」にビックリ仰天。独創的なジャケットデザインははバート・ゴールドブラット。.
Liza / You've Got Me Cryin' Again / This Can't Be Love / The Very Thought Of You / East Of The Sun / I May Be Wrong // There's No One But You / Sometimes I'm Happy / For All We Know / Lullaby In Rhythm / This Love Of Mine / I Get Along Without You Very Well
時流を見逃さない男ハービー・マンがディスコ路線にふりきったアルバムです。自身の十八番「Comin’ Home Baby」ミーターズ「Hey Pocky Away」やルー・リード「Walk On The Wild Side」などをディスコフュージョン化。女性コーラスを大々的にフィーチャーし、自身も歌います。これだけ堂々とナンパにやられたら気持ちいいものです。.