モータウンサウンドとブロードウェイの幸福な出会いを記録した傑作。こういうアルバム、ソウルファンはついつい避けて通ってしまいますけど、現在の視点で聴いてみると、こんなに面白いアルバムはなかなかありません。ロジャース&ハートの名曲をスインギーに、ソウルフルに、ダイアナ・ロスのあの声で華やかに塗り替えてゆきます。最高!.
My Heart Stood Still.
This Can't Be Love.
Mountain Greenary.「Reach Out I'll Be There」「Standing In The Shadows Of Love」という二大ヒットを収録した絶頂期のオリジナル・アルバム。音の粒立ちが良くてビックリです。モンキーズの「Last Train To Clarksville」や、アソシエーションの「Cherish」なんかをやってるのが意外。悲しい恋の歌のはずなのに「I'll Turn To Stone」の切なさを含んだふっきれ具合が最高!.
Cherish.
I'll Turn To Stone.
Reach Out I’ll Be There.ダイアナ・ロスとシックが合体して無敵なファンクディスコを作り上げた最強ナンバー。ポップチャート/R&B両方でのナンバーワンも納得です。おなじプロダクションによる続くシングル「I’m Coming Out」も人気高いです。.
Upside Down.
Friend To Friend.1970年を迎えてのスティーヴィーの最初のシングルです。60年代のヒット「A Place In The Sun」を思わすアレンジながら、変声期を終えて、自分のメッセージを曲に込め始めた自我が曲の強さを一段あげていますね。全米最高26位。.
Never Had A Dream Come True.
Somebody Knows, Somebody Cares.60年代テンプテーションズを支えた黄金のファルセット。ソロ転向後のサードアルバムです。“同窓”のデヴィッド・ラフィンと比較してみると、声はスウィートなんですがチャートで成功したのは彼の方。本作収録の「Keep On Truckin’」は全米ナンバーワンヒットです。「Can't Help What I Am」もナイスノーザン。モーメンツ「Not On The Outside」カヴァーもしびれます。.
Can't Help What I Am.
Not On The Outside.
Keep On Truckin’.マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットシングルとしてはこれが最後のリリース(タミーの逝去のため)。すでに脳腫瘍が進行していた彼女の代わりにヴァレリー・シンプソンが歌ったという説を来日時にヴァレリーがは否定していましたね。タミーは困難な状況でも歌ったと。それを聞くとさらに胸が熱くなります。全米56位。.
The Onion Song.声変わりを終えたスティーヴィーのまっすぐな思いがボブ・ディランの曲に託されました。続くシングル「A Place In The Sun」とおなじリズムパターンですが、途中からは掛け合い(対話)になるなど、ゴスペル的な妙味も増していきます。B面はこれぞモータウン!な(もろミラクルズな)ビートナンバー。全米9位。.
Blowin’ In The Wind.
Ain’t That Asking For Trouble.ダイアナ・ロス在籍時としてはかなり後期のシングル。彼女たちにしては珍しくはっきりとメッセージ性をはらんだファンクナンバーです。ソングライターたちはこの曲にダグラス・サークの映画「悲しみは空の彼方に」から着想を得たそうです。つまり人種問題への意識がしっかりあったのです。.
I’m Livin’ In Shame.
I’m So Glad I Got Somebody .60年代後半、すこしずつアーティストとしての自覚を芽生えさせてゆく直前のスティーヴィー。少年時代の魅力を持つ感じさせる最後期のシングルともいえるでしょうね。全米チャートでは最高9位。B面はアルバム未収録曲で、レイ・チャールズ・スタイルのソウルバラードです。モノラルミックス。.
Shoo-Be-Doo-Be, Doo-Da-Day.
Why Don’t You Lead Me To Love.70年代以降のスティーヴィーがあまりにすごいので、60年代のシングルは大ヒット以外はあまり振り返られなくなってしまう傾向にあります。この曲も全米12位となかなかのスマッシュヒットですし、ノーザンソウル的な盛り上がりがあるんですけどね。ベスト盤以外には収録されていません。ぜひこの機会に心に留めましょう!.
I’m Wondering .
Every Time I See You I Go Wild.サンレモ音楽祭とは何の関係も無く、デトロイト交響楽団のストリングス・メンバーがモータウン傘下のGordyからリリースしたモッド感覚のインストアルバム。つまり、モータウン・サウンドのストリングスを担ったプレイヤーたちのアルバムです。「Downtown」や「Ol'man River」など、タイトで楽しいナンバーが続きます。音の粒立ちはまさにモータウンらしさです! 1968年にGordyから再発されますが、このRic-Tic盤がレアなオリジナル! モノラルの大迫力!.
Hungry Of Love.
Downtown.
I’m Satisfied.シュープリームス人気絶頂期に出された異色盤。華やかなガーリーソウルとカントリーソングという組み合わせ。カントリー・マーケットでの展開を狙ったものでしょう。ダイアナ・ロスだけでなくメアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードの声もよく聞こえますね。モータウン印のソウルサウンドが少なめなので、架空のガールグループのようにも思えます。バンジョーが高らかに鳴り響く「(The Man With The) Rock And Roll Banjo Band」は、相当に変な曲! あんまり見かけないアルバムです。.
Tumbling Tumbleweeds.
(The Man With The) Rock And Roll Banjo Band.
Baby Doll.フィル・コリンズの歌う「恋はあせらず」! 82年当時も大ヒットしましたし、フィル・コリンズのイメージをエンターティナーに変えた大事な曲でもあり。それにこのカヴァー、きけばきくほどバックのアレンジも緻密によくオリジナルを研究しているんですよ! 音楽愛にあふれています。US盤7インチできくと、音もよろしい!.
You Can’t Hurry Love.
Do You Know, Do You Care?.ご存知マイケル・ジャクソンのお兄さん。そしてマイケルより早くジャクソン5から独立し、ソロ活動を始めます。本作はスティーヴィー・ワンダーとの共同プロデュース。オーシャンメロウなフィーリングがすばらしいスティーヴィーの提供曲「Where Are You Now」が白眉です。ディスコソウル時代に対応した長尺曲もあり、全7曲。いい曲多いです。.
Where Are You Now.
You’re Supposed To Keep Your Love For Me.
Feelin’ Free.ダイアナ・ロス脱退後のシュープリームスも、実はいいんです。彼女の代わりに加入したジーン・テレルの爽やかでソウルフルな歌声(歌もうまい!)が、ふくよかな感触をサウンドに与えているのです。ローラ・ニーロのカヴァー「Time And Love」のうれしさといったらないです! ブリージーな春色ソウル。.
Time And Love.
Here Comes The Sunrise.
Johnny Raven.モータウン系列の V.I.P.レーベルに唯一のアルバムを残すガール・リードのソウル・コーラス・グループ。タイトル曲「Darling Baby」を聴けばすぐにわかる、その愛すべき本質はルビー&ザ・ロマンティックスやサファイアズを彷彿とさせる珠玉のミッドテンポ・グルーヴ! モータウン・ファミリーのヒット曲も採り上げていて楽しいのですが、サンドラ・エドワーズ嬢の歌の可憐さは、やっぱり揺れるシャッフルビートで光るように思います。胸がキュンとなる恋人ソウル満載!.
Darling Baby.
Heaven Must Have Sent You.
Put Yourself In My Place.フォー・トップスが、レフト・バンクのあのバロックテイストのヒット曲をカヴァー! 果たして相性はどうなのかと思いましたが、これがばっちりモータウン流にはまってます。チャートでも最高14位となかなかの好成績。B面はアルバム未収録曲です。こちらも晴れやかなモータウンファンク。.
Walk Away Renee.
Your Love Is Wonderful.80年代にモータウンに復帰。アリー・オリー・ウッドソンがリードシンガーを務めた時期としては最後のアルバムです。80年代的なデジタルエコー感を強めにしたコンテンポラリーな印象ですが、ヒットしたのは伝統的なソウルフィーリングを融合させた「Lady Soul」でした。いい曲多数。.
Lady Soul.
To Be Continued.
Put Us Together Again.全米ナンバーワン「Part-Time Lover」収録。80年代サウンドとスティーヴィーらしい自由なサウンドの融合は、このアルバムがいちばんうまくいっている気がします。デジタルに頼りすぎず生演奏を残しているんですよね。「Overjoyed」もこの時期の忘れ得ない名曲です。.
Part-Time Lover.
Whereabouts.
Overjoyed.80年代モダンソウルの人気盤「Love Changes」からタイトル曲をシングルカット。じっくり大人なミディアムメロウです。B面はよりダンサブルで下世話な歌謡曲味もあって、これもいいな。.
Love Changes.
Got To Know.デヴィッド・ラフィンやエディ・ケンドリックスよりも通算では同じくらいテンプテーションズを支えたリードシンガー、デニス・エドワーズの(二度目の)復帰作。完全にきらびやかな80sブラコン仕様で、往年のモータウンサウンドとはずいぶん違いますが、コーラスをちゃんと活かし、テンプス風味は残したアレンジになっています。デニスの歌声はやはり力強いです。「I Wonder Who She’s Seeing Now」で聴こえるハーモニカはスティーヴィー・ワンダー。.
I Wonder Who She’s Seeing Now.
Do You Wanna Go With Me.
Look What You Started.アシュフォード&シンプソンの助力が大きかったファーストと違い、新たな作家陣で挑んだソロセカンド。かっこいいノーザンソウル「Baby It’s Love」「How About You」や、粋なシャッフル「Everything Is Everything」など、彼女のキャリアに名をとどめた大ヒット曲ではないけれど、この時期の彼女でなくては聴けない素晴らしい楽曲を収録しています。.
Baby It’s Love.
Everything Is Everything.
How About You.モータウンのソウルレビューに出演したときのライヴをシングルカット! 「Fingertips」がライヴヴァージョンでヒットしたからということもあるのでしょうが、勢いのある歌とハーモニカに圧倒されます。B面はスタジオ録音で、早くもファンクの香り。.
High Heel Sneakers.
Music Talk.スモーキー・ロビンソン作の極上モータウンポップなA-1「When I’m Gone」で幕を開けるポップソウルの好盤! ポインター・シスターズら独立し、モータウンと契約した彼女。やさしくて明るい個性を際立たせる良い曲揃いです。ジャケットはちょっとこわいですけどね。.
When I’m Gone.
Free Me From My Freedom.
I Love To Sing To You.元ポインター・シスターズ。ソロキャリアを求めてモータウンと契約しての2作目です。1曲を除いてすべてモータウンクラシックを軽やかにリアレンジ。春っぽいディスコタッチ主体で名曲をよみがえらせた快作です。原曲のイメージが強くても工夫を利かせたアイデアで。.
I Can’t Help Myself.
Jimmy Mack.
When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes.「夜汽車よジョージアへ」が全米ナンバーワンの大ヒットをしているさなかに、前所属のモータウン系列からリリースされたシングルです。いわば便乗シングルカットなのですが、この曲もラジオなどで支持され、全米61位まで上昇しました。スウィートなB面もよいです。歌唱力抜群。.
All I Need Is Time.
The Only Time You Love Me Is When You’re Losing Me.1968年に入って最初のシングル。全米28位は普通のアーティストなら立派なヒットなんですが、シュープリームスにとっては4年ぶりにトップ20入りを逃すという不名誉な記録でした。時代の変化を意識した力強い音作りはすごくいいんですが。 B面は62年に一度シングルのB面になった曲を何故かもう一度カップリング。これがかわいい! 現在と過去のシュープリームスです。.
Forever Came Today.
Time Changes Things.マーヴィン・ゲイが故タミー・テレルらと開拓したモータウンのデュエット路線。その継承として。よりニューソウル的なキャラクターを持つ二人が抜擢されたということでしょう。エドウィン・スターを「War」だけのイメージで見ていると、ちょっと損ですよ。ブリンキーことサンドラ・ウィリアムスの歌唱力は、ゴスペルの下地を感じさせつつ、キュートさもあってステキです。ソロアルバムが無いのが惜しい! 両面ナイス選曲だし、シングルのみのモノラルミックス。.
Oh How Happy.
Ooo Baby Baby.Libertyで50年代にデビューしたクニカルなコーラスを聴かせる白人姉妹。その後、モータウン傘下のV.I.P.と契約し、ブルーアイドソウル的なシングルを2枚残しました。A面は女性版ライチャス・ブラザーズみたいな路線を狙っていたのかも。.
You Need Me.
Moonlight On The Beach.アルバム「Reach Out」収録曲でしたが、リリースから2年後に突然シングルカット。ティム・ハーディンの原曲にひそむ若者たちへのメッセージ性を68年という激動を迎えつつあった時代にぶつけてみたのでしょうか。全米20位/全英7位。.
If I Were A Carpenter.
Wonderful Baby.