タカオが長い月日をかけた待望のニューアルバムを携えて帰ってきた。『The End of the Brim』は、普遍的な聴きやすさを理想に掲げ、前作『Stealth』の抽象的エレメントから一転、具象的強度をもった曲、しなやかなリズム、メロディーの展開、洗練されたハーモニーに焦点を合わせている。タカオの未来を見据えたビジョンは、本作を他に類を見ないタイムレスな作品へと昇華させ、ポップミュージックの可能世界を示す。この不思議な「非絶対音楽」的アルバムを解読した柴崎祐二の解説も必読!.
名前からするとアル・ステファノはキューバやプエルトリコ出身ではなく、イタリア系移民のような気がします。しかしヨーロッパでも猛威をふるったマンボやチャチャチャのリズムをわかりやすく、しかもキラキラと伝えてくれます。サルサ的なオーセンティックさとはまた違ったショービズラテンの醍醐味を比較的スモールアンサンブルで聴かせてくれる最高盤!.
Mambo Inn.
Mambo No. 8.
Starlight Room Mambo.米TVの人気ドラマ「サンセット77」からテーマ曲とアイデアを拝借した、クールなビッグバンドジャズ! ビート族(ビートニク)の風俗も映し込まれた内容だけに、その影響下にある本作も悪かろうはず無し。最高に洒落たマンボチューン「What Private Eyes」「Free Way Mambo」が強力そのもの! レアなステレオ盤!.
77 Sunset Strip.
What Private Eyes.
Free Way Mambo.カルロス・サンタナの弟ホルヘ・サンタナや、ソウルフルなシンガー、アルセリオ・ガルシア・ジュニアらで結成されたラテンロックバンド、マロ。名盤の誉れ高いファーストだけでなく、その後のアルバムもいいんですよ。ファンキーで切れ味鋭いラテンナンバー、メロウなミディアムテンポ曲など、粒ぞろいです。見開きで展開されてる極彩色ジャケの素晴らしさ!.
I Don’t Know.
Dance To My Mambo.
Street Man.フェリーニの名作「カビリアの夜」の舞台をNYに置き換えたミュージカル映画。陽気でヒップなナンバーが鳴り響くなか、善意のかたまりである主人公の女性チャリティは悲運を辿ります。この映画、60年代後半の制作で、ロック的、かつグルーヴィーなアレンジが多いんです。また、曲のレベルが高いのはサイ・コールマンが作曲に関与しているから。.
I’m A Brass Band.
Where Am I Going?.
Rhythm Of Life.カセネッツ=カッツが仕掛けたバブルガムプロダクションの中では珍しく実体があったようにも思えるグループ。出身はニューヨークで、Buddah入社前にもアルバムがあります。全米4位の大ヒット「Yummy Yummy Yummy」はバブルガムの代表格のように思われがちですが、実はパワーポップの源流。ロックマインド感じる良い曲多いんです。「Winter Skies」とか「She’s Not Coming Home」とかチェックしてほしいです。.
Yummy Yummy Yummy.
Winter Skies.
She’s Not Coming Home.「I Will Follow Him」が一大デビューヒットとなった彼女。60年代半ばにはドイツに活動の場を移しますが、その後も日本語のシングルをリリースしたり、世界各国で親しまれた存在でした。このシングルはお里帰り的リリースでしょうか。ちょっと大人になった歌声が印象的なカントリーポップ。新年を迎えるふたりの恋を歌ったB面もぐっときます。シングルオンリーです。.
How Can I Tell Him?.
January First.フィリピンに古来伝わるダンス「ティニクリン」のための音楽を収録した現地盤です。チターのような弦楽器によるアンサンブルは、バリ島のガムランなどの打楽器中心の音楽ともまた違った不思議で繊細な味わいです。東欧のフォークダンスにも似てるかも。クセになります。.
Maglalatik.
Surtido.
Tinikling.赤毛のベーシスト、レッド・ミッチェルのスウェーデン録音盤。コミュニケーションとは、彼がこの時期に好んで使用していたグループ名義で、メンバーは国やタイミングに応じてその都度変更していたとのこと。ここではスウェーデンの若き5人のミュージシャンたちになります。タイトル曲でレッドが聴かせてくれる歌声が、またたまらんですね。.
Blues For A Crushed Soul.
Skylark.
Red Blew.当時ヒットしていたロイヤル・ガーズメンの「Snoopy VS The Red Baron」に便乗して制作されたシングル。アンサーソング風の作りです。ナッシュヴィルのスタジオミュージシャンたちに若いバンド風の演奏をさせているのでしょう。しかし、その縛りが無いB面はかっこいい! ポップなヤングガレージで、これはかなりいいですね! 海外ではもちろんこのB面の方が高評価!.
Sweet Thang.
You Beter Take Me Home.ジャズから出発し、やがてイギリスの映画音楽界へと転身するピアニスト。これは彼の初期キャリア。カルテット演奏に加え、ストリングスとの共演も含むUSデビュー盤です。イギリス人であることを誇る「A Foggy Day」から軽やかにスタート。立体的なピアノメロディの組み立てがとてもユニークです。.
A Foggy Day.
Just One Of Those Things.
Blue Moon.これもソフトロックだ! オレゴン州の音楽家ブルース・ケリーが指揮するアマチュア感あふれるローカルコーラスグループ。 ポートランドシヴィックオーデトリアムでのライヴコンサートを収録したものです。まじめっぽい内容かと思いきや、ポップスもレパートリーにあって、それがいい! 男声を左、女声を右に振り分けしたステレオ効果も鮮やか!.
Goin’ Out Of My Head.
Can’t Take My Eyes Off You.
Mack The Knife.A&Mガールポップ! 初々しいファーストアルバム。フランスでモデルをしていたところを見初められ、アンディ・ウィリアムスの奥方に。軽く知的でウィスパリングなヴォーカルで、90年代にはロジャー・ニコルズのスモール・サークル・オブ・フレンズやセルジオ・メンデスらと共にA&M再評価の主軸になりました。今やソフトボッサの古典「男と女」「フェリシダージ」、ビートルズの「Here, There And Everywhere」など、選曲も最高です。.
My Guy.
男と女.
Meditation.フォークやルーツミュージックの印象が強いレーベルに残された、さわやかなアルバム。A-2「Tomorrow My Princess Will Come」を聴いてビックリ! こんな気持ちのいいブリージーボッサが隠れているなんて! 爽やかなカントリー風味も心地良いです。自作スイング「That’s Only Fair」も軽やか。.
Tomorrow My Princess Will Come.
That’s Only Fair.
American Men Die So Young.ドイツ産80年代ライブラリー。デジタルなポップロックで、これはまさにエイティーズノスタルジアを刺激する音です。どこかで聴いたことがありそうでどこにもない匿名性とオリジナリティの両立! この時代のライブラリーも海外では値上がりがはじまっていますね。.
A Kind Of Silence.
Highway Ride.
Ducks On The Road.オランダ人ベテラン女性ジャズシンガー。ピアニストで私生活でもご主人のピム・ヤコブス率いるトリオと、豊穣なストリングスをフィーチャーしたオーケストラをバックに、ゆったりと美声を聞かせます。彼女が長く親しんできたスタンダードからの選曲を、ひとこと、ひとこと噛みしめるように、実に丁寧に。年齢を重ねた彼女が聞かせる穏やかで大人なヴォーカルの味わいです。.
Moonglow.
When I Fall In Love.
Bewitched.101ストリングスによるジョージ・ガーシュイン名曲集。20世紀アメリカで親しまれてきたさまざまなメロディをオーケストラでリアレンジ。大曲「Rhapsody In Blue」もコンパクトに編集したアレンジになっています。ラストのみガーシュインに捧げたオリジナル曲「Portrait Of You」になっています。.
Rhapsody In Blue.
Summertime.
Portrait Of You.キャッチーなカリビアンソウルヒット「If You Wanna Be Happy」のヒットを持つジミー・ソウルの、にぎやかパーティソウル。生まれ持った陽気なフィーリングで思わず腰も動きます。B面はアイズレー・ブラザーズのカヴァー!.
I Wish I Could Dance.
Respectable.日本語にすると「恋人のふり」または「恋人気取り」ってとこでしょうか。ブリッコ気分満点のキュートなナンバーです。この声で歌われたら、誰だって恋に落ちますね。B面はバカラック&デヴィッド・コンビ初期の作品!.
Make-Believe Lover.
And This Is Mine.アシュフォード&シンプソンの助力が大きかったファーストと違い、新たな作家陣で挑んだソロセカンド。かっこいいノーザンソウル「Baby It’s Love」「How About You」や、粋なシャッフル「Everything Is Everything」など、彼女のキャリアに名をとどめた大ヒット曲ではないけれど、この時期の彼女でなくては聴けない素晴らしい楽曲を収録しています。.
Baby It’s Love.
Everything Is Everything.
How About You.A-1「Jazztown/fastfood」のかっこよさ! ジャズコンボとポエトリーが合体して繰り広げるスイングのごときビートニクのごときヒップなパフォーマンス。ポエトリーと言っても四角四面の朗読ではなく、彼らのそれは歌うようなもの。女性シンガーも魅力的だし、ビバップ精神豊かなオリジナルソングのレベルは高いです。NYのアンダーグラウンドとは違うニューオリンズで生まれていた特異点! いまこそ聴きたいTakomaレーベルの変わり種です。.
Jazztown/fastfood.
Streets/My Darlin’ New Orleans.
Summer Ain’t No Secret, Anymore.ウィリアム・パーカーはセシル・テイラー、ペーター・ブロッツマンらと長年プレイするなど、現代に至るフリーフォームジャズの最重要人物といえるベーシスト。彼が1970年代にさまざまな局面で録音してきたピースを収録した初リーダー作です。即興演奏的な側面を持ちつつ、確かにある方向性に向かって作曲された楽曲たち。集団演奏、ビリー・バングらとのトリオ演奏、どのピースにもは、緊張とポエジーの両方が混在し、時間の縮尺を無限に変容させてゆきます。ほぼプライベートプレスに近いオリジナル盤。超レアです。.
Desert Flower.
Rattle And Bells And The Light Of The Sun.
Face Still Hands Folded.ロックンロール黎明期らしい弾むノヴェルティタッチのガールポップ! 「Eeney Meany Miney Mo」とは日本語にすると「どれにしようかな」みたいな意味。子犬選びで困っちゃうなと女の子ふたりでかわいく歌ってます。B面は一転しておしとやか。.
Eeney Meany Miney Mo.
I Know My Love.NY出身の白人ブルーアイドソウル・ユニット。このサードはLA制作。ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・バクスターらが参加。ファンクなディスコ色、そしてサマー感が強い1枚です。踊れる曲だけじゃなくバラードもグッド。わきまえたメロディや絶妙なテクニックが効いた、高度に洒落たブルーアイドソウル/AOR! いやほんと最高です。.
Your Love’s So Good To Me.
Hot Lovin’ (Summer In The City).
Love Love’s Desire.「The Cat」のヒット以降、向かうところ敵無し状態で、思うままに作品をリリースしていったジミー・スミス。60年代後半は結構歌うようになっているのも面白いです。タイトル曲なんてマディ・ウォーターズのブルースですからね。迫力満点のダミ声です。オリヴァー・ネルソンのビッグバンドを従えてのインスト曲もかっこいい! すでにこの人のなかではファンクが始まってます。.
I’m Your Hoochie Coochie Man.
Ain’t That Just Like A Woman.
TNT.英国北部に生まれ、ケルト音楽の薫陶を受けながら育ったアコースティックギタリスト。このアルバムでは、ブルージーかつトラディショナルなインストを収めています。スライド的なものから超絶のフィンガーピッキングまで、めちゃくちゃギターがうまいいのは当然なのですが、すぐ近くで話しかけられているような人恋しさも魅力です。.
Yo-Yo Blues.
Charlie's Boogie.
Lulu’s Back In Town.どちらかといえばハツラツとした歌声に人気がある人ですが、本作は恋のつらさやせつなさを歌い込んだトーチソング集。歌のうまい人なので当然ながら表現力は抜群。しとやかな恋心をディック・ジェイコブスのオーケストラがしっとりとサポートします。.
When Your Lover Has Gone.
A Faded Summer Love.
More Than You Know.永遠のガールポップアイドル、リンダ・スコットのセカンドアルバム。アレンジャーでプロデューサーのハッチ・デイヴィが彼女のために設立したCongressレーベルの第一弾アルバムでもあります。キュートで親しげなルックス、夢見る瞳。舌足らずなのにしっかりした歌唱力。「Never In A Million Years」など、ずっと語り継ぐべきガールポップの名曲もきちんと収録しています。「Goody Goody」などアップテンポもいいですが、意外な選曲「手紙でも書こう」を試聴に入れますね。.
I’ll Walk Alone.
I’m Gonna Sit Right Down, And Write Myself A Letter.
Never In Million Years.ハープシコードをストリングスと絡めて巧みに使うラウンジオーケストラ。スタジオミュージシャンたちによる匿名プロジェクトのひとつです。ポール・サイモン・ソングブック=サイモン&ガーファンクルのヒットのカヴァーです。1968年なので、まだ「明日に架ける橋」などはありませんが、ポールの楽曲のかわいらしさがうまく引き出されています。.
The 59th Street Bridge Song.
I Am A Rock.
Mrs. Robinson.イギリスの誇るアレンジャーが若々しいセンスでリー・ドーシーのニューオリンズ・クラシックをカヴァー! ツイストスタイルのリズムで、コーラスも交えて! 思い切ったアレンジがイギリスらしいですね。.
Ya Ya.
Highland Wedding.