盲目の奇才パーカッショニストにして奇想のコンポーザー、ムーンドッグの音楽が初めてアルバムのかたちに記録されたのが、この10インチでした。彼が叩くミニマルかつトライバルなパーカッション群とピアノやヴァイオリン、ヴォイスなどが織りなす小曲をA面に。B面には2曲の室内楽的な組曲が収められています。いずれも奇妙なリズムと予測不能な展開をはらんだ世界です。A-2「Oasis」は、まるで現代のブレイクビーツのよう! Honest Jonからの10インチ・リイシュー。ジャケは変更されましたが曲順はオリジナル通り。.
フランスのコンテンポラリー・パーカッショニスト、ヴィンセント・ジェミニアーニが1972年にリリースした傑作アルバムをのリイシュー盤です。自作パーカッションを叩く彼の姿も含め、リズムへの興味が高い現代の耳にこそフィットする内容。ファンク・ラウンジ「Ophis Le Serpantaire」など目から鱗のかっこよさ! 実験性も抜群です。.
1963年にTV放映が開始された「鉄腕アトム」。未来社会を描くために必要だった未知の電子音響を、テープエフェクトや音の電子的変調を通じて作り出したのが孤高の天才・大野松雄でした。世界の電子音楽と比してもまったく引けを取らないその幻の音の数々を初めてLPのかたちで発売したのが、このアルバムでした。1990年代には別アートワークで再発もされますが、オリジナルの銀ジャケの美しいこと!.
em Recordsプレゼンツ・ヨシ・ワダ第三弾! フリージャズの名門、ドイツFMPから84年にリリースされたセカンド・アルバム! 実験的なドローン演奏から、集団による即興演奏にシフトしていった時期の彼の音楽活動を記録した貴重な作品です。前後半20分超のオリジナル作品に加え、ボーナス音源としてさらに27分の大曲を追加しています。.
それまで知る人ぞ知る存在だった教育音楽+電子音楽の奇才ブルース・ハーク。彼の音源を世界で初めてコンパイルしたのがこの「Hush Little Robot」でした。Dimension 5の音源から絶妙な選曲をしてあります。ただし、アートワークにハークやミス・ネルソンの写真、過去のアルバムのジャケットが使われておらず、あくまで謎に満ちた存在としての紹介でした。.
原点である名盤1st『アイソフォニック・ブギウギ』(1980) を制作した故郷サンフランシスコで録音したアルバム。本作でも、即興を用いた作曲法「comprovisation(コンプロヴィゼイション)」で、バレアリック/テクノ/アンビエント・ジャズのリスナーをも射抜くサウンドを生成! エレクトロニクスとアコースティックのミックス・センスと、ファラオ・サンダース、テクノ、電子音楽、クラシック音楽のセンスを併せ持った、スピリチュアルさとアンビエントさ、地に足がついた演奏が魅力だ。.
em recordsがエクスペリメンタルなカタログにシフトした時期の名作「Electronic Landscapes」でも知られる電子音楽夫妻とコラボレーターたちによるFolkways2枚組です。彼らが作り出す電子音は、自然環境、外的要素から得たイメージを音に変換してゆくというもの。その実験成果を発表するためのアルバムなので、英語によるナレーションと電子音の発表から成り立っています。クールさや過激さよりも、彼らの熱意が伝わるとってもイマジネイティヴな内容です。.
em Recordsの記念すべき第50番。1975年に制作されたニューエイジ・ミュージックの始祖と称される秘宝音源です。アラン・ワッツをして「ヤソスはニューエイジのクラシック作品を作っている」と言わしめたそうです。80年代のパターン化されたニューエイジ音楽群とは一線を画す画期的な内容です。.
女性実験音楽家アニア・ロックウッドのキレ味スルドイ初期重要作コレクション。ガラス楽器のコンチェルト「グラス・ワークス」、伝説の米「ソース」誌発表のテープ作品「タイガーバーム」を収録。ピアノを用いたシリーズ・パフォーマンス「ピアノ移植」を単独ブックレットで紙上に再現。エム・レコードにしか出来ない野心的リリースです。.
日本の真にオリジナルな電子音楽家の草分けであり、「鉄腕アトム」の効果音を手掛けたことで後世にも知られた大野松雄氏が、東宝レコードからの依頼により、初めて自己の名義で制作したファースト・ソロ・アルバム(1978年オリジナル・リリース)。複数のシンセサイザーと鬼才の真骨頂とも言える執拗なテープ編集により作り上げられたイマジネイティヴな宇宙幻想の世界! 五線譜に頼らない、ほとんどドローン的とさえ言える音の世界! オリジナル・リリース時に生じたノイズも除去し、より作者の意図に忠実になりました。今回のCD化にあたり、驚愕の動物音コラージュEP「鳥獣戯楽」をボーナスで追加! ボーナストラックではなく、ジャケットもミニチュア・サイズで復刻した3インチCDサイズでのオマケです! すごい執念ダ!.
80sノイズ/インダストリアル・ミュージック黄金期のリスナーから昨今のエクスペリメンタル・テクノ・フリークまで魅了すること間違いナシ! ルーマニア出身で現在はLAを拠点とする彼女は、東西冷戦時代に一世を風靡した建築様式「ブルータリズム」にインスパイアされた音楽「リズミック・ブルータリズム」を提唱。ヴィンテージなシンセサイザーや高額な機材を一切使わず、フリーウェアを駆使して正に剥き出しのコンクリートのごときビートを放出。新作を収録した、より抽象的で電子音楽寄りの『第2集』。.
80sノイズ/インダストリアル・ミュージック黄金期のリスナーから昨今のエクスペリメンタル・テクノ・フリークまで魅了すること間違いナシ! ルーマニア出身で現在はLAを拠点とする彼女は、東西冷戦時代に一世を風靡した建築様式「ブルータリズム」にインスパイアされた音楽「リズミック・ブルータリズム」を提唱。ヴィンテージなシンセサイザーや高額な機材を一切使わず、フリーウェアを駆使して正に剥き出しのコンクリートのごときビートを放出。自主盤アルバムを彼女自身がリワークし、EM Records Editionとした新編集の『リズミック・ブルータリズム 第1集』。.
ニュージーランドの伝説的な演奏集団フロム・スクラッチの代表作であり難曲「ガン・ホー1,2,3D」に現行3アーティストが挑む。パーカッションを共通分母に各人が奏法を探求したカヴァー演奏集です(※リミックス集ではありません)。そのフロム・スクラッチ・ヴァージョンと、YPY 日野浩志郎率いるゴート(B面)/独の奇才Don't DJ(C面)/鬼の右腕を経て現在D.A.N、トクマル・シューゴ等で活躍する小林うてな(D面)が解釈に挑んだカヴァーの計4作品を収録。.
1978年、ジョン・ライドンは「NME」誌で、彼の作品を「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選定。「使い捨て商品に沿ったものの見方をしない、永続的な音楽の創造」という崇高な目的のため、全てを自主制作で発表。その数シングル11枚、アルバム13枚。録音では異星人に向け発信したと思われるビリビリなシンセ音とグルーヴ感の崩壊したドラム・マシーンを多用。全くもって偉大なる(=地球人には理解しがたい)作品群を、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!【雑音だらけのディスクガイド 511選】』著者、持田保先生が身を挺して受け止め選んだ全10曲ザ・ベスト・オブ・マートック。.
1978年、ジョン・ライドンは「NME」誌で、彼の作品を「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選定。「使い捨て商品に沿ったものの見方をしない、永続的な音楽の創造」という崇高な目的のため、全てを自主制作で発表。その数シングル11枚、アルバム13枚。録音では異星人に向け発信したと思われるビリビリなシンセ音とグルーヴ感の崩壊したドラム・マシーンを多用。全くもって偉大なる(=地球人には理解しがたい)作品群を、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!【雑音だらけのディスクガイド 511選】』著者、持田保先生が身を挺して受け止め選んだ全10曲ザ・ベスト・オブ・マートック。.
em Recordsにより発掘された全盛期の音源で、そのおそるべき世界観が現代に伝えられた伝説の音楽家ヨシワダ。そのヨシワダの秘蔵音源が出てきました! 2、3人で同じ音程を歌うという簡潔な作品は、知らずに聴けば、どっかのお寺のお経そのまんま!しかし、これが実はワダの作品履歴上で重要な位置にあるのだそうです。果てしなく続く不安定に揺れ動く微分音のトーン! はたしてこれにあなたは耐えられるのか? LP3枚組版には1978年3月14、15両日の演奏を収録し、完全版となっております!.
80sノイズ/インダストリアル・ミュージック黄金期のリスナーから昨今のエクスペリメンタル・テクノ・フリークまで魅了すること間違いナシ! ルーマニア出身で現在はLAを拠点とする彼女は、東西冷戦時代に一世を風靡した建築様式「ブルータリズム」にインスパイアされた音楽「リズミック・ブルータリズム」を提唱。ヴィンテージなシンセサイザーや高額な機材を一切使わず、フリーウェアを駆使して正に剥き出しのコンクリートのごときビートを放出。『リズミック・ブルータリズム 第1集』と『同 第2集』を収録した2枚組。.
ニュージーランドの伝説的な演奏集団フロム・スクラッチの代表作であり難曲「ガン・ホー1,2,3D」に現行3アーティストが挑む。パーカッションを共通分母に各人が奏法を探求したカヴァー演奏集です(※リミックス集ではありません)。そのフロム・スクラッチ・ヴァージョンと、YPY 日野浩志郎率いるゴート(M2)/独の奇才Don't DJ(M3)/鬼の右腕を経て現在D.A.N、トクマル・シューゴ等で活躍する小林うてな(M4)が解釈に挑んだカヴァーの計4作品を収録。.
ラモンテ・ヤング、デヴィッド・ローゼンブルームと並ぶサイケデリック麻薬ドローン三種の神器! ヨシ・ワダの問題作、ついにリリース! 1943年京都に生まれ、60年代末に渡米後、ラモンテ・ヤングに師事。永久音楽劇場に参加。フルクサスの作家としても知られる彼が残したフル・アルバムは2枚のみ。そのいずれもがコレクターズ・アイテム化しています。このアルバムは82年にリリースされた最高傑作。ヨシ・ワダ本人のライナーノーツも完備。.
原点である名盤1st『アイソフォニック・ブギウギ』(1980) を制作した故郷サンフランシスコで録音したアルバム。本作でも、即興を用いた作曲法「comprovisation(コンプロヴィゼイション)」で、バレアリック/テクノ/アンビエント・ジャズのリスナーをも射抜くサウンドを生成! エレクトロニクスとアコースティックのミックス・センスと、ファラオ・サンダース、テクノ、電子音楽、クラシック音楽のセンスを併せ持った、スピリチュアルさとアンビエントさ、地に足がついた演奏が魅力だ。.
ロングセラー『The Tape Music of Noah Creshevsky』(EM1042CD 解説:佐々木敦)からひと回りしてエム再登場。御年70歳を祝した最新“ハイパーリアル・ミュージック”自選作品集。実際の生演奏に聞こえるが全て人工的な操作・配置で創作された音楽、それが彼が提唱する“ハイパーリアル・ミュージック”。竹村延和氏のフェイバリット作家としても一部に知られる彼の近年の作品を自選したコレクション。.
ローランド・P・ヤングのニュー・アルバム。全曲テルアビブ録音でのコンプロヴィゼーション新境地。アメリカを去りイスラエルに移住。創作環境をはじめとして、前作と明らかに異なるモチベーションで臨んだ新作であるこの『コンフルエンシズ(※人、思想、川などが合流する場所の意)』は、1st ソロ『アイソフォニック・ブギウギ』(1980)の原点世界に立ち返ったような雰囲気も感じさせ、そこに『イステット・セレナーデ』(2007) で確立した多重録音のテクニックを結びつけた新世界。.
京都在住の音楽家、中琢爾(なか・たくじ)と神戸在住の音楽家、ティム・オリーヴによるニューミュージック/ノイズミュージック・デュオ演奏集。中琢爾のカセットデッキとTim Olive のマグネティック・ピックアップから生み出された音楽。“時代遅れ”のローテク音源により、中とオリーヴ二人の先進的な音楽性が表現されている、2013 年、京都の山の麓で録音。.
1974年、ニューヨークの青年2人がムーラーを名乗り発表した自主制作コズミック・サイケデリック・アルバムを世界に先駆けてem Recordsがリイシュー(2005年に)。ピアノ、キーボード、パーカッション楽器のエレクトリック・セット、電子音、密教的ヴォーカル音声、具体音、ディレイ効果、テープ逆回転で構成された作品です。今では世界的に知られる激マッドなアルバムとなりました。7年振りの再プレスです!.
2009年の『イステット・セレナーデ(Istet Serenade)』から2年あまりの時間をかけ完成したニュー・アルバム! 新作はローランド P. ヤング流のディープ・エレクトロ・ミュージック!! 前作『イステット・セレナーデ』ではアンプリファイドを控えめにし、アコースティックな深い響きに重きをおいていたが、今作ではサウンド合成(シンセサイズ)をしまくったエレクトロ・サウンドで彼の新境地を聴かせる‥‥と、表面上はそうなのだが、コアにはやはり彼の哲学「アイソフォニック」が貫かれ、ヤング独特のコンプロヴィゼイション(作曲と即興の合成語)を通じて表現されるのは、『アイソフォニック・ブギウギ』から続く彼のあの世界。(em Recordsの解説より).
em Recordsにより発掘された全盛期の音源で、そのおそるべき世界観が現代に伝えられた伝説の音楽家ヨシワダ。そのヨシワダの秘蔵音源が出てきました! 2、3人で同じ音程を歌うという簡潔な作品は、知らずに聴けば、どっかのお寺のお経そのまんま!しかし、これが実はワダの作品履歴上で重要な位置にあるのだそうです。果てしなく続く不安定に揺れ動く微分音のトーン! はたしてこれにあなたは耐えられるのか? CD版には1978年3月15日の演奏を収録!.
ティム・オリーブはカナダ出身のミュージシャンで、1989年の来日以来、大阪に在住。改造したエレクトリックギターと様々な素材を用い、どのジャンルにも当てはまらないユニークで斬新な世界を展開。その奇妙でアブストラクトなエレクトリック音は、聞き込むうちに不思議とオーガニックで人間味を感じさせるサウンドに。奇天烈なSF映画のサントラのような聴後感です。.
em Recordsによる「アイソフォニック・ブギウギ」の奇跡的復刻及び海外レーベルの協力による北米/ヨーロッパ配給の実現で、世界的に評価を受けたクリエイター、ローランド・P・ヤングが30年余の沈黙を破り発表した作品がこちら。新録音というよりも、この30年の間に積み重ねられ、記録されてきた膨大なフリーフォーム音源からセレクトされた音源とのこと。カオスと静寂が交錯する唯一無二の世界です。.
em Recordsプレゼンツ・ヨシ・ワダ第四弾! 35年の時を経てリリースされる、1974年2月24日の3時間にも及ぶ演奏からのダイジェスト(全77分)。3〜10mの特殊な自作管楽器4本と電子音ドローンによる展開や抑揚のない超絶にドラッギーな音楽にして、”冥界から人類救済ためにもたらされた福音の音楽”と謳われるヨシ・ワダの世界。こちらも世界初リリース。.
em Recordsプレゼンツ・ヨシ・ワダ第二弾! 今回は20年来封印されていた超絶ドラッギーな問題作の世界初リリース! パイプオルガン風の楽器、巨大な金属板やジャンク素材が組み合わされた大規模な自作楽器が、コンピュータの制御で振動したり叩かれたりするインスタレーションに加え、様々なアーティストが参加した、作品展示のオープニングを告げるライブ演奏です。これは一般公開されたインスタレーションとは大きく異なる内容で、当時、本演奏を体験した招待客によってのみ語り継がれ、半ば伝説化していた1987年11月8日の一度限りのパフォーマンスの音盤化!.